Gemini(Googleの会話AI)にNotebooks(ノートブック。
資料と会話をひとまとめにする箱)が追加されました。
NotebookLM(資料を分析専用にしたAI)と同じ箱を共有します。
PDFやURLを箱に入れてGeminiと話し、NotebookLMで動画・音声・図解にして取り出せます。
リサーチで散らかってた情報が1か所にまとまります。
この記事ではGemini Notebooksの違い・仕組み・料金・使い方・注意点をまとめました。
この記事はAIでリサーチや資料整理をしたい人向け(GeminiとNotebookLMを聞いたことがあれば読めます)。
AIで調べ物をしてると、こうなりがちです。
Geminiで質問して、回答をコピーする。
NotebookLM(リサーチ専用AI)に貼り付けて深掘りする。
で、またGeminiに戻って別の角度から質問する。
このコピペ往復、私もずっとやってました。正直しんどい。
Gemini NotebooksはGeminiとNotebookLMが同じ資料を共有する仕組みです。
片方に入れた情報は、もう片方にも自動で出てきます。
こういう人に刺さる記事だと思います。
- AIでリサーチしてるけど情報が散らばる
- GeminiとNotebookLMの使い分けがわからない
- 資料を1か所にまとめてAIに分析させたい
Gemini Notebooksは今までのGeminiと何が違う?
普通のGeminiは「会話」しか持てません。
聞いたら答える、それで終わり。
会話タブを閉じたら文脈も消えます。
Notebooksは「プロジェクトの箱」を持てる。ここが根本的な違いです。
| 普通のGemini | Gemini Notebooks | |
|---|---|---|
| 情報の管理 | 会話ごとにバラバラ | 1つのNotebookに集約 |
| ソース追加 | 会話中に貼るだけ | ファイル・URL・Driveを常設 |
| 文脈の持続 | 会話を閉じたら消える | Notebookに記憶が残る |
| NotebookLM連携 | なし | 自動で双方向同期 |
| 出力形式 | テキストのみ | 動画・音声・図解もOK |
たとえばリサーチの流れで考えてみます。
PDFをNotebookに入れて、関連するURLも入れる。
Geminiに「この資料をもとに要約して」と頼む。
同じNotebookがNotebookLMにも自動で出てきます。
NotebookLM側ではVideo Overview(動画まとめ。
資料を解説動画にしてくれる機能)が作れます。
Audio Overview(ポッドキャスト風の音声まとめ)も、インフォグラフィック(資料の要点を図解にしたもの)も自動で出ます。
Geminiの会話力とNotebookLMの分析力が同じ箱でつながる。
両方のいいとこ取りです。
Gemini Notebooksの仕組みはどうなってる?
裏側はかなりシンプルです。
Gemini Notebooksは「GeminiとNotebookLMの間にある共有フォルダ」だと考えれば早いです。
片方にファイルを入れると、もう片方にもそのファイルが出ます。
具体的にはこう動きます。
- Geminiで新しいNotebookを作る
- PDFやURL、Google Drive文書をソースとして追加する
- 「Use notebook memory(このNotebookの資料を会話で常に参照する設定)」をONにする
- 同じNotebookがNotebookLMに自動表示される。NotebookLM側でVideo Overviewやインフォグラフィックを生成できる
- NotebookLMで追加したソースもGeminiに反映される。完全な双方向同期
つまりGeminiは「会話が得意な入り口」、NotebookLMは「分析が得意な作業場」。
Notebooksがその2つを橋渡しする位置にいます。
Gemini Notebooksはどういう場面で使える?
長い資料を読み込んでAIと議論したい時
たとえば50ページのPDFがあるとします。
これをNotebookに入れて、Geminiに「このPDFの3章を要約して」と頼む。
「5章と3章で矛盾してるところは?」と深掘りもできる。
ソースが常駐してるから、会話の途中で文脈がブレません。
今までは長い資料を会話に貼っても、話が進むうちに前半を忘れて頓珍漢な答えが返ってきました。
Notebooksならそれが起きにくくなります。
リサーチ結果を動画や音声にしたい時
Geminiで集めた情報がNotebookに溜まります。
それをNotebookLMで開いて、Video Overviewを押すと動画まとめが出来上がる。
Audio Overviewを押せばポッドキャスト風の音声まとめ。
インフォグラフィックなら図解も自動生成です。
「読む」以外のアウトプット形式が選べるのは強い。
リサーチ→要約→コンテンツ化までが1か所で完結します。
チームで同じ資料を共有してAIに質問したい時
Notebookにプロジェクト資料をまとめておけば、メンバーがそれぞれGeminiに質問できます。
「この企画書のリスクは?」「競合と比べてどこが弱い?」。
全員が同じソースを見て会話する形なので、人によってAIの答えがブレることが減ります。
情報のズレが起きにくいのは地味に効くと思います。
Gemini Notebooksの料金は?誰が使える?
有料プランが先行リリース。
Google AI Ultra、Pro、Plusの契約者がまずWeb版から使えます。
無料ユーザーへの開放は数週間後の予定。
順次広げていくとGoogle公式blogに書かれています。
モバイル版やヨーロッパも今後対応予定。
NotebookLMとの料金関係。
NotebookLM自体は無料で使えます。
NotebookLM Plus(月額$19.99、Google AI Proプランに同梱)に上げると、上限が増えるしGemini Notebooksとの同期も使えます。
日本語対応の状況。
Gemini自体はもう日本語で使えます。
Notebooksの日本語UIは未発表ですが、Geminiが日本語対応済みなので、Notebookの中身は日本語で扱えます(私はWeb版開放を待ち中)。
対応ソース形式。
PDF、Google Driveの文書、WebサイトURL、コピー&ペーストのテキスト、YouTube動画のURL。
リサーチで使う素材はだいたいカバーされています。
Gemini Notebooksの使い方は?ステップバイステップ
ステップ1:GeminiアプリでNotebookを作る
Gemini(gemini.google.com)にアクセスして、有料プランのアカウントでログインします。
サイドバーに「Notebooks」の項目が出てきたらリリース対象。
出てなければまだ私のアカウントには来ていないので、数日待ちます。
新しいNotebookを作って名前をつけます。
「AI活用リサーチ」「○○プロジェクト」のように、後で何の箱か分かる名前がおすすめ。
ここで詰まるとしたら、サイドバーに項目が出ない場合。
ブラウザのキャッシュを消すか、別ブラウザで再ログインで直ることが多いです。
ステップ2:ソースを追加する
Notebook上部にソース管理エリアがあります。
PDFをドラッグ&ドロップでアップロード、WebサイトのURLを貼り付け、Google Driveの文書をリンク連携、テキストの直接コピペ、YouTube動画のURL投入。
これらの組み合わせでソースを積みます。
1つのNotebookに入れるソース数には上限があります。
プランによって違うので、満杯で追加できなくなったら不要なソースを削るか、Notebookを分けます。
ステップ3:notebook memoryをONにする
「Use notebook memory」という設定があります。
これをONにすると、GeminiがNotebook内のソースを毎回自動で参照するようになります。
OFFのままだと、毎回「さっき入れたPDFの内容を踏まえて答えて」と指示しないと参照してくれません。
ここはONにする一択です。
ONにしたあと最初の質問で「ソースを参照しています」のような表示が出ているか確認すると安心です。
ステップ4:Geminiと会話する
あとは普通にGeminiに話しかけるだけ。
「この資料の要点を3つにまとめて」「この中で一番重要な数字は?」のように、ソースを使った質問が自然に通ります。
カスタム指示も設定できます。
「常に箇条書きで答えて」「初心者向けの言葉で説明して」みたいな指示をNotebook全体に効かせると、毎回同じ口調で答えが返ってきて楽です。
うまく答えてくれない時は、ソースの優先順位を見直すか、質問を「○○のPDFの△章を見て答えて」のように具体に絞ると改善することが多いです。
ステップ5:NotebookLMで追加のアウトプットを作る
同じNotebookはNotebookLMに自動で同期されます。
NotebookLMを開くと、さっきGeminiで作ったNotebookがリストに並びます。
Video Overviewで動画まとめ、Audio Overviewでポッドキャスト風の音声まとめ、インフォグラフィックで図解。
Geminiでは作れないアウトプットがここで作れます。
動画や音声の生成には数分かかります。
気長に待ってください。
生成中に別Notebookで作業しても問題ありません。
Gemini Notebooksについてよくある疑問は?
Q. NotebookLMだけ使ってれば良くない?
NotebookLMは「ソース固定型」で、入れたソースの中だけで答えます。
Geminiは「Web検索もできる会話AI」で、ソースの外の情報も持ってこれます。
この2つが合体したのがNotebooks。
「資料の中身を深掘りする」はNotebookLM、「資料をもとに新しいアイデアを出す」はGemini。
両方使えるのが強みです。
Q. 無料で使える?
今は有料プラン(Plus/Pro/Ultra)限定で、数週間後に無料ユーザーにも開放予定とGoogle公式blogに書かれています。
NotebookLM単体は無料で使えます。
Q. スマホでも使える?
今はWeb版のみ。
モバイル対応は今後の予定です。
スマホで触りたい場合は当面ブラウザ版で代用するしかありません。
Q. 日本語で使える?
Gemini自体は日本語対応済み。
Notebooksの日本語UI展開時期は未発表ですが、Geminiの日本語が動いている以上、Notebook内のやりとりも日本語で問題なく扱えます。
Gemini Notebooksの注意点と限界は?
有料プラン限定(今のところ)。
Plus、Pro、Ultraのいずれかが必要です。
無料開放は「数週間後」と公式発表されています。
待てない人は有料プランを検討する形になります。
Web版のみ。
スマホアプリはまだ非対応です。
外出先で使いたい人はブラウザで代用してください。
スマホブラウザでも一応使えますが、画面が狭くて操作しづらいです。
日本語展開が未確定。
対応地域の順番はGoogle次第で、日本が初期対象に入ってない可能性もあります。
英語UIでもGemini自体が日本語対応なので、中身は日本語で扱えます。
同期のタイミングに注意。
双方向同期は便利ですが「どっちで変更したか」を管理しないと混乱します。
私はソース追加はGemini側、出力生成はNotebookLM側、と役割を分けるのを徹底するつもりです。
まとめ
「AIでリサーチする人」全員に関係ある機能です。
Geminiの会話力とNotebookLMの分析力。
この2つが1か所で使えるようになりました。
まずはGeminiでNotebookを1つ作って、いま取り組んでるプロジェクトの資料を入れてみてください。
資料を1つ放り込んでGeminiに質問するだけで、今までとの違いが体感できます。
私はリサーチ中の散らかり問題が一番大きかったので、まずそこを潰せるかを試す予定です。
このページに出てきた言葉
- Gemini
- Googleが提供する会話AI。ChatGPTのGoogle版イメージ
- NotebookLM
- Googleが提供する資料分析専用AI。入れた資料の中身だけを使って答える
- Gemini Notebooks
- Geminiの中に作れる「資料と会話の箱」。NotebookLMと同じ箱を共有する
- notebook memory
- Notebookに入れた資料を、Geminiが会話の途中で常に参照する設定
- Video Overview
- NotebookLMの機能。資料を解説動画にしてくれる
- Audio Overview
- NotebookLMの機能。資料をポッドキャスト風の音声まとめにしてくれる
- インフォグラフィック
- 資料の要点を図解にしたもの。NotebookLMが自動生成
- Google AI Pro
- Geminiの有料プランの1つ。NotebookLM Plusも同梱
- 双方向同期
- Gemini側で変更した内容がNotebookLMにも反映され、逆も自動で反映される仕組み
参考リンク
※この記事の内容は執筆時点のものです。AIは進化が速い分野のため、最新の仕様は公式サイトでご確認ください。