Seedance 2.0は、文章を打つだけでAI動画を作れるツールです。
TikTokの親会社ByteDance(中国の大手テック企業)が作っていて、無料でも使えます。
動画と同時に音(BGM・効果音・セリフ)まで自動で出てくるのが最大の特徴。
テキストを1行書けば数分で動画が出てきます。
しかも音まで一緒に出てくるから、別で音楽を探す必要もない。
この記事は音声付きのAI動画を試したい人向け(動画編集ソフトを触ったことがなくても読めます)。
「AI動画を作ってみたい」と思ったことありませんか。
でも、動画って編集がだるいんです。
撮影して、カットして、BGMつけて、テロップ入れて。
1分の動画に3時間とか平気でかかる。
Klingは知ってるけどSeedanceは初めて、という人にも刺さる内容にしました。
Seedance 2.0は他のAI動画ツールと何が違う?|Kling・Veo 3との比較
AI動画ツールって今めちゃくちゃ増えてます。
Kling(中国Kuaishou製のAI動画生成ツール)、Veo 3(Google DeepMindの動画生成AI)。
Runway(米Runway社のAI動画サービス)、Sora(OpenAIの動画生成モデル)。
「で、どれがいいの?」って迷う場面ですよね。
Seedance 2.0の立ち位置を整理します。
| Seedance 2.0 | Kling 3.0 | Veo 3 | |
|---|---|---|---|
| 作ってる会社 | ByteDance(TikTok親会社) | Kuaishou(快手) | Google DeepMind |
| 音声の同時生成 | できる(効果音・BGM・セリフ) | できない(別途追加) | できる(業界最高水準) |
| 素材の同時入力 | 最大12個(画像9+動画3+音声3) | 画像1〜数枚 | テキストまたは画像 |
| 動画の長さ | 4〜15秒 | 5〜10秒 | 最大8秒 |
| 解像度 | 720p〜1080p(有料で2K) | 最大4K 60fps | 1080p |
| 無料枠 | あり(225トークン/日) | あり(毎日の無料クレジット) | Google AI Ultraプラン(月$249.99) |
ここで面白いのが、Seedance 2.0の設計思想。
KlingやVeo 3は「テキストか画像を入れたら動画が出る」というシンプルな構造です。
Seedance 2.0は「12個の素材を同時に入れて、全部を参照しながら1本の動画を作る」という考え方。
たとえば、画像で「このキャラクターを使って」、音声で「このBGMに合わせて」、動画で「このカメラワークを参考にして」と同時に指示できる。
「素材を渡してAIに監督をやらせる」発想なんです。
私はKlingを普段使ってるんですが、Klingは「1枚の画像を動かす」のが得意。
Seedance 2.0は「複数の素材を組み合わせて1本にまとめる」方向で攻めてきてる。
同じAI動画でも、得意なことが全然違います。
Seedance 2.0の仕組みは?|音と映像を同時に作る技術
普通のAI動画ツールは、映像を作った後に音を別で付けます。
映像と音が別々の工程。
Seedance 2.0は「Audio-Video Joint Generation(音と映像の同時生成技術)」という仕組みで、映像と音を同時に作ります。
ざっくり言うと、AIが「この場面では雨の音が鳴る」「ここで足音が入る」と判断しながら映像と一緒に音を作ってる。
だから映像と音のタイミングがピッタリ合う。
後から音をくっつけると、どうしてもズレることがあるんです。
「ドアが閉まる映像」に「バタン」と音を合わせるのって、手動だと意外と難しい。
Seedance 2.0はこれをAIが最初から一体で作るので、ズレない。
ただし、複数の人が同時にしゃべるシーン(口の動きと声の同期)はまだ苦手です。
1人がしゃべるシーンなら問題ないけど、3人の会議シーンとかは厳しい。
この技術が広がると、動画制作の工程が根本的に変わります。
今は「撮影→編集→音入れ→書き出し」の4ステップ。
音声同時生成が当たり前になると「テキスト入力→書き出し」の2ステップで終わる。
動画を「作る」から「指示する」に変わる瞬間が、もう来てます。
Seedance 2.0が活きる場面は?
TikTokやInstagramリールの素材をサッと作りたいとき
15秒以内のショート動画は、Seedance 2.0の得意範囲(4〜15秒)とちょうど被る。
「商品が回転するイメージ映像」とか「風景が変わるトランジション」とか。
こういう短い素材を毎回撮影するのはだるいけど、テキスト1行で出てくるなら話が変わる。
ByteDanceがTikTokの親会社だから、ショート動画との相性は意識して作ってる感じがあります。
プレゼンやスライドに動くイメージを入れたいとき
パワポのスライドに、動くイメージ映像を1本入れるだけで印象がガラッと変わる。
「AIが仕事を自動化するイメージ」とか「データが流れていく映像」とか。
そういうイメージ映像を5秒分だけ作る、みたいな使い方。
フリー素材サイトで探し回る時間が消えます。
写真を「動く思い出」に変えたいとき
旅行の写真をSeedance 2.0に入れて「この風景が夕暮れに変わっていく動画を作って」と指示する。
画像→動画の変換で、静止画が数秒のシネマティックな映像になる。
しかもBGMも一緒に出てくるから、そのままSNSに上げられる。
結婚式のスライドショーとか、こういうので作ったら面白そうだなと思ってます。
Seedance 2.0の料金は?|無料枠と有料プランの違い
動画1〜2本/日
他ツールと共有
日常利用の
最低ライン
仕事で使う
人向け
2Kアップスケール
対応
使う場所は「Dreamina」(ドリーミナ。
ByteDance公式のAI動画生成Webサービス)です。
CapCut(ByteDanceの動画編集アプリ)やTikTokのアカウントでログインできます。
| プラン | 月額 | 内容 |
|---|---|---|
| 無料 | $0 | 225トークン/日(全ByteDanceツールと共有)。動画1〜2本分/日の目安 |
| Standard | $18/月 | トークン増量。日常的に使うなら最低ライン |
| Pro | $48/月 | さらにトークン増量。仕事で使う人向け |
| Ultra | $84/月 | 最大枠。2Kアップスケーリング(720p動画を2K相当に拡大する処理)対応 |
無料で試せるのがありがたい。
1日225トークンで動画1〜2本くらい作れるので、まず試すには十分です。
ただし注意点が1つ。
この225トークンは、Dreaminaの画像生成とかほかの機能と共有です。
画像生成でトークンを使い切ると、動画が作れなくなる。
動画を試したいなら、ほかの機能は触らずにトークンを温存しておくのがコツです。
Seedance 2.0の使い方は?|Dreaminaでの動画生成ステップ
ログイン
選択
指示
アップ
調整
確認
ステップ1:Dreaminaにアクセスしてログイン
dreamina.capcut.com にアクセスします。
ログインはGoogle、TikTok、Facebook、CapCut、メールのどれかでOK。
TikTokのアカウントがあればそのまま入れます。
ステップ2:AI Videoを選ぶ
ダッシュボードに入ったら「AI Video」を選びます。
モデルの選択画面が出るので「Seedance 2.0」を選んでください。
古いバージョンがデフォルトで選ばれてることがあるので、ちゃんと確認。
ステップ3:テキストで動画を作る(テキスト→動画)
一番シンプルな使い方。
テキスト欄に、作りたい動画の説明を書きます。
コツは「主語+動き+場所+カメラ+スタイル」の順番で書くこと。
たとえば:
「A woman walking through a neon-lit Tokyo street at night, slow motion, cinematic lighting, rain drops falling」
(夜のネオンが光る東京の通りを、女性がゆっくり歩いている。
スローモーション、映画っぽい照明、雨粒が落ちている)
「beautiful」とか「nice」みたいなあいまいな言葉は避けた方がいい。
「cinematic lighting」「slow motion」「rain drops」みたいに具体的に書くほど精度が上がります。
英語のプロンプトがわからなかったら、ChatGPTに「こういう動画を作りたいんだけど、英語のプロンプトを書いて」と頼めばOK。
ステップ4:画像から動画を作る(画像→動画)
写真やイラストを動かしたい場合はこっち。
「Multiframes Mode(複数素材を同時に入力するモード)」に切り替えると、最大12個の素材を同時にアップロードできます。
画像9枚+動画クリップ3本+音声ファイル3本まで。
アップロードした素材は「@Image1」「@Video1」「@Audio1」みたいにタグで呼び出せます。
プロンプトの中で「@Image1のキャラクターが@Audio1のBGMに合わせて踊る」みたいに指示を書く。
ここがSeedance 2.0の一番の強み。
他のツールだと「画像1枚→動画」しかできないけど、Seedance 2.0は「複数の素材を全部参照して1本にまとめる」ことができます。
ステップ5:設定を調整する
生成ボタンを押す前に、設定を確認。
アスペクト比は用途に合わせて選びます。
16:9(YouTube)、9:16(TikTok/リール)、1:1(Instagram)あたりがよく使う比率。
動画の長さは4〜15秒の範囲で指定。
最初は短めの4〜5秒で試して、いい感じだったら伸ばしていくのがおすすめです。
解像度は無料だと720p。
有料プランだと1080p、Ultraだと2Kまで上げられます。
ステップ6:生成して確認する
「Generate」を押すと、2〜10分くらいで動画ができあがります。
シンプルなテキスト→動画なら2分くらい。
12素材を同時に入れるような複雑なものは10分近くかかることもある。
できた動画を確認して、よければダウンロード。
気に入らなかったらプロンプトを微調整して再生成。
無料枠だと回数が限られるので、最初にプロンプトをしっかり練ってから生成した方がいいです。
Seedance 2.0のよくある疑問は?
Q. 日本語のプロンプトでも動く?
8言語以上に対応していて、日本語でも生成できます。
ただし英語のプロンプトの方が精度が高い傾向があるので、クオリティを求めるなら英語がおすすめ。
英語が苦手なら、ChatGPTに「この日本語を英語のAI動画プロンプトに変換して」と頼めば解決します。
Q. 人の顔が入った動画は作れる?
実在する人物の顔を使った動画生成は制限されています。
著作権や肖像権の問題に対応するための措置です。
架空のキャラクターや風景の動画なら問題なく作れます。
Q. 作った動画は商用利用できる?
Dreaminaの有料プランで作成した動画は商用利用OK。
無料プランだと透かし(ウォーターマーク)が入る場合があるので、仕事で使うなら有料プランが必要です。
Q. Klingと比べてどっちがいい?
用途によります。
Klingは4K 60fpsに対応していて、画像1枚を高品質に動かすのが得意。
Seedance 2.0は複数素材の同時入力と音声同時生成が強い。
「キレイな映像を1枚から作る」ならKling、「複数の素材を組み合わせて音付き動画を作る」ならSeedance 2.0。
私はKlingをメインで使ってますが、音声同時生成が必要な場面ではSeedance 2.0を試す価値があります。
Q. CapCutとの連携はどうなってる?
ByteDanceはCapCut(全世界8億ユーザー以上の動画編集アプリ)にSeedance 2.0を統合する計画を進めています。
ブラジルやインドネシアなど一部の国で先行展開中で、日本での対応時期は未発表。
CapCutに入ったら、編集画面から直接AI動画を生成できるようになります。
Seedance 2.0の注意点・限界は?
15秒が上限。
1回の生成で作れる動画は最大15秒。
1分の動画を作りたいなら、15秒×4本を生成して自分でつなげる必要がある。
この「つなげる」作業にCapCutとかの編集ソフトが要るので、完全に「テキストだけで完結」とはいかない。
ここは今後のアップデートに期待です。
無料枠は試食レベル。
1日225トークンで動画1〜2本。
しかも画像生成とトークン共有。
「ちょっと試す」にはいいけど、毎日使うなら月$18のStandardプランは覚悟した方がいいです。
Klingの無料枠と比べると、正直ちょっと少ない。
AI動画ランキングは変動する。
ByteDance公式はSeedance 2.0を「画像→動画(音声あり)で高評価」と発表しています。
ただAI動画の世界は毎月のように新モデルが出てきて、評価ランキングが入れ替わる。
今1位のツールが来月も1位とは限らない世界です。
特定のツールに全賭けするより、無料枠で複数試すのが賢いやり方。
ByteDanceはTikTokの会社。
これは技術の問題じゃなくて、知っておいた方がいいポイント。
ByteDanceは中国の会社で、TikTokの親会社。
アメリカでは政治的にいろいろ言われてる会社です。
ツールとしての品質は高いけど、データの取り扱いが気になる人は公式のプライバシーポリシーを確認してください。
まとめ
Seedance 2.0は「テキスト→音声付き動画」を1発で作れるツール。
最大12素材の同時入力と、映像と音の同時生成が他にない強み。
無料枠が1日1〜2本分あるので、まずDreaminaで1本作ってみてください。
「A cat sleeping on a sunny windowsill, gentle breeze, warm afternoon light」くらいのシンプルなプロンプトで試すのがおすすめ。
音と映像が同時に出てくる体験は、一度やると「あ、動画制作ってこう変わるのか」って感じます。
このページに出てきた言葉
- Seedance 2.0
- ByteDanceが作ったAI動画生成モデル。テキストや画像から音声付き動画を作れる
- ByteDance
- 中国の大手テック企業。TikTokやCapCutの親会社
- Dreamina
- ByteDanceが運営するAI動画生成のWebサービス。Seedance 2.0が使える場所
- CapCut
- ByteDance製の動画編集アプリ。世界8億ユーザー超
- Kling
- 中国Kuaishou(快手)が作ったAI動画生成ツール
- Veo 3
- Google DeepMindが作った動画生成AI
- Runway
- 米Runway社のAI動画生成サービス
- Sora
- OpenAIが作ったAI動画生成モデル
- Audio-Video Joint Generation
- 映像と音を最初から同時に作るAI技術。後付けと違ってタイミングがズレない
- Multiframes Mode
- Seedance 2.0で複数の素材(画像・動画・音声)を一度に入れられるモード
- 2Kアップスケーリング
- 720p程度の動画を2K相当に拡大する処理。Ultraプランで使える
- トークン
- AIサービスの利用量を測る単位。Dreaminaは1日225トークンが無料枠
参考リンク
※この記事の内容は執筆時点のものです。AIは進化が速い分野のため、最新の仕様は公式サイトでご確認ください。