AI活用全般

Graphifyとは?|コマンド1つでプロジェクト全体を「つながりの地図」に可視化

PICKUP
Graphifyコマンド1つでプロジェクト全体を
「つながりの地図」に可視化
5日で10,000★
トークン効率71.5倍
MIT / 無料
tree-sitter + AI 2段階解析Karpathy構想を48h自動化

「Graphify」は、フォルダを指定してコマンドを1つ打つだけで、中のファイル同士の関係性を自動で解析し、「つながりの地図(ナレッジグラフ)」を生成してくれるツールだ。オープンソースで無料。GitHubのスター数は5日で10,000を超えた。

Karpathyさんが提唱した「AIで知識を整理する」構想を、48時間で自動化したのがこのツール。ファイルの整理が手作業頼みだった問題を根本から変える。

この記事では、Graphifyの仕組みと使い方を徹底解説する。

フォルダの中身がカオスで全体像が見えない人、前回のKarpathy記事を読んで「自分もやりたい」と思った人向け。

Graphifyのナレッジグラフは「検索」と何が違うのか?

従来の検索
「答えを知ってる人」の道具
ファイル名を覚えていないと探せない
何を探してるか分からないと使えない
ピンポイントで1つだけ取り出す
例: 「本棚の3段目の赤い本を取って」
Graphify
「全体像を見たい人」の道具
ファイル名を知らなくても構造が見える
つながりから「発見」が生まれる
フォルダ全体の地図を生成
例: 「本棚全体の構造と本同士の関係を表示」

ファイルを探す時、普通は検索しますよね。

「あのファイルどこだっけ」ってファイル名で検索する。

でも、ファイル名を覚えてなかったら?

そもそも何を探してるか分からなかったら?

検索って「答えを知ってる人」のための道具なんですよね。

Graphifyがやるのは、それとは全然違います。

フォルダの中にあるファイルを全部読んで、「このファイルとこのファイルは関係がある」っていうつながりを見つけ出す。

で、それを目に見える地図にしてくれる。

たとえるなら、本棚。

検索は「この本棚の3段目にある赤い本を取って」。

Graphifyは「この本棚全体の構造を見せてくれて、どの本がどの本と関係してるか教えてくれる」。

探し物じゃなくて、全体像が見える。

「このフォルダ、実はこういう構造だったのか」っていう発見がある。

私は普段Claude Codeを使ってるんですけど、プロジェクトが大きくなってくると「あれ、このファイルって何のためにあるんだっけ」ってなる瞬間があるんですよ。

そういう時に地図があったら、だいぶ違うなって思いました。

Karpathyの知識整理構想をGraphifyが48時間で自動化したとは?

Karpathy構想 → Graphify誕生の流れ
4月3日: Karpathyが構想を公開
「コードより知識の整理にAIを使ってる」
Karpathyの方法
フォルダ整理 → AI指示 → Wiki生成
※手動でAIに指示が必要
48時間後
Graphify公開(Safi Shamsi氏)
コマンド1つで解析→地図生成まで全自動
5日で GitHub 10,000★ 達成

ちょっと裏側の話をさせてください。

4月3日に、Karpathyさんが「LLM Knowledge Bases」という構想を公開したんです。

「最近AIをコード書くより、知識の整理に使ってる」って。

フォルダにデータを入れる → AIがWikiを自動生成する → Obsidianで見る。

このワークフローが業界で大きな話題になりました。

で、その48時間後。

Safi Shamsiさんという開発者が、Karpathyさんの構想をベースにしたツールをGitHubに公開した。

それがGraphifyです。

5日で10,000スターっていうのは、GitHubの世界ではかなり異常な速度です。

それだけ「こういうのが欲しかった」っていう人が多かったんでしょうね。

Karpathyさんの方法との一番の違いは、「全自動」ってところ。

Karpathyさんの方法はフォルダ整理もWiki構築も手動でAIに指示する必要があった。

Graphifyはコマンド1つで、解析から地図の生成まで全部やってくれます。

Graphifyはどういう仕組みか?tree-sitter+AIの2段階解析

2段階解析の仕組み
第1段階
tree-sitter(構造解析)
関数の呼び出し関係を機械的に検出
ファイル間のimport/requireを追跡
AIを使わずルールベースで正確
第2段階
Claude AI(意味解析)
概念的なつながりをAIが推測
PDF・画像も読み取り可能
意味レベルの関係性を発見
3種類の信頼度タグ
EXTRACTED
コードから直接検出
確実なつながり
INFERRED
AIが推測
0〜1の信頼スコア付き
AMBIGUOUS
自信なし
「確認して」と正直に表示

技術的にどうやってるのか、中身を見てみました。

Graphifyは2段階で動きます。

まず第1段階。

「tree-sitter」っていう解析エンジンで、コードの構造を機械的に読み取る。

どの関数がどの関数を呼んでるか、どのファイルがどのファイルを読み込んでるか。

これはAIを使わず、ルールベースで正確にやります。

次に第2段階。

Claude(AIの方)に中身を読ませて、「このファイルとこのファイルは概念的につながってるよね」っていう意味的なつながりを見つけさせる。

コードだけじゃなくて、PDFとか画像とかも読めます。

で、面白いなと思ったのが「つながりの信頼度」。

Graphifyが見つけたつながりには3種類のタグが付きます。

「EXTRACTED」は、コードから直接見つけた確実なつながり。

「INFERRED」は、AIが「たぶん関係あるよね」と推測したもの。0から1の信頼スコア付き。

「AMBIGUOUS」は、「ちょっと自信ないから確認して」っていうもの。

AIが「全部分かりました!」って言い切らないで、「ここは自信ないです」って正直に言ってくれる。

これ、地味にすごくないですか。

AIって何でも自信満々に答えがちじゃないですか。

「分からないものは分からない」って言えるのは、使う側からすると信頼できますよね。

Graphifyはどんな場面で使えるか?

Graphifyでプロジェクトの全体像を一瞬で可視化できるか?

71.5
ナレッジグラフ経由のトークン効率
従来の方法
ファイルを1個ずつAIに読ませる
コンテキストをすぐ消費
Graphify経由
地図(graph.json)を読ませる
71.5倍少ないトークンで済む
Claude Codeのコンテキスト(AIが覚えていられる量)は有限 → トークン節約は実用的に重要

Claude Codeでプロジェクトを進めてると、気づいたらファイルが増えてるんですよね。

自分で作ったはずなのに、全体像が見えなくなる。

Graphifyを使えば、フォルダ全体の構造が地図になって出てくるので、「今このプロジェクトはこういう状態」っていうのが一目で分かる。

しかもトークン効率が71.5倍っていう数字が出てます。

つまり、AIにファイルを1個1個読ませるより、Graphifyの地図を読ませた方が71.5倍少ないトークンで済む。

Claude Codeのコンテキスト(AIが覚えていられる量)って有限なので、これはかなり実用的な話です。

Graphifyで引き継ぎ資料なしのプロジェクトを理解できるか?

引き継ぎプロジェクト × Graphify
📂
引き継いだフォルダ
ドキュメントなし
コメントなし
ファイル名だけが頼り
🗺
Graphifyで地図化
何と何が関連してるか可視化
構造的なつながりを自動検出
探索効率が大幅に向上

これは自分が直面したわけじゃないんですけど、想像するだけでゾッとする場面。

前任者が作ったプロジェクトを引き継いだ。

ドキュメントはない。コメントもない。ファイル名だけが頼り。

こういう時にGraphifyでフォルダを丸ごと解析すれば、少なくとも「何と何が関連してるか」は分かります。

地図があるのとないのとでは、探索の効率が全然違いますよね。

GraphifyでPDF・画像もまとめてナレッジグラフ化できるか?

コード以外もナレッジグラフ化
📄
PDF / 論文
📷
画像 / SS
💻
ソースコード
📝
テキスト / メモ
Graphifyでまとめて解析
「この論文とこの記事は同じ概念について書いてる」
異なるファイル形式を横断して意味的なつながりを発見
Karpathyの「知識ベース」構築をより手軽に実現

PDFや画像も読めるので、コードに限らず使えそうなのが面白いところ。

たとえば、あるテーマについて集めた論文やスクリーンショットをフォルダに入れて、Graphifyに地図を作らせる。

「この論文とこの記事は同じ概念について書いてる」みたいな関係が見えてくる。

前回のKarpathy記事でいう「知識ベース」の構築を、もっと手軽にやれるってことですね。

Graphifyに必要なものは?

Graphify スペック
料金
無料MITライセンス
必要環境
Python 3.10以上
対応ツール
Claude CodeCodexOpenCodeOpenClawFactory Droid
日本語対応
UI表示は英語 / 日本語ファイルの読み取りは可能
注意
ドキュメント・画像解析にはAI APIの利用料が発生する場合あり
コード構造解析はローカルで完結

料金: 無料(MITライセンスのオープンソース)

必要な環境: Python 3.10以上

対応ツール: Claude Code、Codex、OpenCode、OpenClaw、Factory Droid

日本語対応: ツール自体の表示は英語です。ただ、日本語のファイルも読めるとのこと

注意: ドキュメントや画像の解析にはAIのAPI(Claude等)を使うので、その分のAPI利用料がかかる場合があります。コードの構造解析はローカルで完結します

Graphifyのインストール手順は?(Claude Code)

インストール手順(Claude Code)
1
インストール
Claude Codeで「pip install graphifyy && graphify install を実行して」
※ graphifyy(yが2つ)が正しい名前
2
フォルダ移動 + 実行
「このフォルダでGraphifyを実行して」と伝えるだけ
3
出力ファイルを確認
graph.html → ブラウザで地図を閲覧
GRAPH_REPORT.md → 重要ファイル・意外なつながり
graph.json → AI用データ(次回の効率化に)
4
地図を見る + レポートを読む
色分けされたグループ・つながりの線で全体像を把握
事前確認: 初めて使う前にClaude Codeで「GitHubリポジトリをセキュリティチェックして」と依頼

私はClaude Codeを使ってるので、Claude Codeでの手順を書きます。

ステップ1。まずインストール。

Claude Codeを開いて、こう聞いてみてください。

「Graphifyっていうツールをインストールしたい。pip install graphifyy && graphify install を実行して」

※パッケージ名が「graphifyy」(yが2つ)なので注意。公式がPyPIの名前を取得中で、今は「graphifyy」が正しい名前です。

ステップ2。インストールできたら、地図を作りたいフォルダに移動。

Claude Codeに「このフォルダでGraphifyを実行して」と伝えればOKです。あとはClaude Codeが勝手にやってくれます。

ステップ3。待つ。

フォルダの大きさによりますが、解析が終わると3つのファイルが出てきます。

graph.html → ブラウザで開くとインタラクティブな地図が見える

GRAPH_REPORT.md → テキスト形式のレポート。重要なファイルや意外なつながりが書いてある

graph.json → AIが読むためのデータ。次回以降、Claude Codeにこれを読ませると効率がいい

ステップ4。graph.htmlをブラウザで開いてみてください。

ファイルが点(ノード)になっていて、関連するファイル同士が線でつながってる。

色分けもされてて、似た役割のファイルは同じ色のグループにまとまります。

ステップ5。レポートを読む。

GRAPH_REPORT.mdには「このファイルが一番多くのファイルとつながってるよ」っていう情報や、「こことここのつながりは意外かもしれない」っていう発見が書かれています。

大事なこと: 初めて使う前に、Claude Codeに「このGitHubリポジトリ(https://github.com/safishamsi/graphify)を読んで、セキュリティ的に問題ないかチェックして」とお願いしてください。オープンソースのツールは誰でもコードを見られる反面、自分でも確認する習慣をつけておくと安心です。

よくある疑問

Q. プログラミングできないけどGraphifyは使える?

正直、Pythonのインストールとターミナル(パソコンに文字で命令を打つ画面)の操作が必要なので、完全にゼロからだとちょっとハードルはあります。

でも、Claude Codeを使ってる人なら大丈夫。

「Graphifyを入れて使いたい」ってClaude Codeに言えば、インストールから実行まで全部やってくれます。

つまり、Claude Codeが使えるなら実質ハードルはほぼゼロです。

Q. Graphifyでファイルの中身がどこかに送られる?

ここは要注意です。

コードの構造解析(どの関数がどこを呼んでるか等)はパソコンの中だけで完結します。

ただし、ドキュメントや画像の「意味を理解する」部分はClaudeのAPIに送信されるとのこと。

つまり、PDFや画像を含めて解析する場合は、その内容がAIのサーバーに送られる。

機密情報を含むファイルは、解析対象のフォルダから外しておいた方がいいですね。

Q. Karpathyさんの方法と、どっちがいい?

目的が微妙に違います。

Karpathyさんの方法は「知識をWiki形式で蓄積していく」もの。時間をかけて育てるタイプ。

Graphifyは「今あるフォルダの構造を一瞬で可視化する」もの。スナップショットに近い。

組み合わせて使うのが一番良さそうですよね。

Graphifyで全体像を掴んで、その上でKarpathyさん方式で知識を深堀りしていく、みたいな。

Graphifyの注意点と限界は?

注意点と限界
まだv0.x台(生まれて5日のツール)
最終更新 4月8日 / v0.3.12。「試してみる」くらいの温度感で
大きいフォルダはAPI利用料に注意
まずは小さめのフォルダで試すのが安全
対応ツールは5つのみ
Claude Code / Codex / OpenCode / OpenClaw / Factory Droid
通常のClaude(チャット版)やChatGPTでは使えない
OSS → インストール前に確認を
最終更新日とIssue(不具合報告)をチェックしてから

まず、まだ生まれて5日のツールです。

GitHubを見ると最終更新は4月8日でv0.3.12。活発に開発されていますが、まだバージョン0.x台。

安定版とは言えない段階なので、「試してみる」くらいの温度感がちょうどいいと思います。

あと、オープンソースは誰でもコードを変更できるので、インストールする前に最終更新日とIssue(不具合報告)を確認してからにしてください。

それから、大きすぎるフォルダだとAIのAPI利用料がかさむ可能性があります。

まずは小さめのフォルダで試してみるのがいいかなと。

あと、対応してるAIコーディングツールがClaude Code・Codex・OpenCode・OpenClaw・Factory Droidの5つ。

普通のClaude(チャット版)やChatGPTでは使えません。

Graphifyが変える「情報の見え方」とは?

AIの使い方の変化
以前
作る
コード生成中心
これから
整理する・理解する
知識の可視化・構造化
ファイルの中身は変わらない。
でも、つながりが見えると、理解の速度が全然違う。
Karpathyの構想 × Graphifyの自動化 = 知識整理の新しい形

今回Graphifyを見て思ったのは、結局これって「情報の見え方を変えるツール」なんですよね。

ファイルの中身は変わらない。

でも、つながりが見えると、理解の速度が全然違う。

Karpathyさんが「コードより知識の整理にAIを使うようになった」って言ってた意味が、Graphifyを見てやっと実感できた気がします。

AIの使い方って、どんどん「作る」から「整理する」「理解する」に移ってきてる。

まずは自分のプロジェクトフォルダで1回試してみてください。

「え、こことここ繋がってたの?」っていう発見が、たぶんあると思います。

前回のKarpathy記事をまだ読んでない方は、そちらも合わせてどうぞ。セットで読むと「AIで知識を整理する」の全体像が見えてきます。

参考リンク

・Graphify GitHub: https://github.com/safishamsi/graphify

・Graphify PyPI: https://pypi.org/project/graphifyy/

※この記事の内容は執筆時点のものです。AIは進化が速い分野のため、最新の仕様は公式サイトでご確認ください。

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