Geminiに「月の軌道を見せて」と打つだけで、
3Dの地球と月がチャット画面に出てくる。
スライダーで重力や速度をリアルタイムに変えられる。
2026年4月10日にGoogleが発表した新機能。
AIがその場でシミュレーションのコードを生成するので、
教科書にない質問にも対応できる。
Proモデル(Google AI Plus月額1,200円〜)が必要。
ブラウザだけで動く。
インストール不要。
「物理とか化学って、
教科書の図を見ても正直よくわからない」「動画を見ても、
パラメータを変えられないからピンとこない」。
そういう人に向けた機能です。
この記事では、
Geminiの3Dシミュレーション機能で何ができるのか、
どうやって使うのか、
料金はいくらかかるのかを全部まとめています。
この記事は、
こういう人に向けて書いています。
「子どもに理科を教えたいけど、
うまく説明できない」人。
「資格の勉強で、
力学とか化学式が頭に入ってこない」人。
「AIを使って、
何かを視覚的に理解したい」人。
Gemini 3Dシミュレーションで何が変わる?教科書 vs AI比較
「教科書の図」と「Geminiの3Dシミュレーション」の違いを表にしました。
| 項目 | 教科書・YouTube | Gemini 3Dシミュレーション |
|---|---|---|
| 表示形式 | 静止画 or 一方通行の動画 | 回転・ズームできる3Dモデル |
| パラメータ変更 | できない | スライダーでリアルタイム変更 |
| 対応トピック | 教科書に載っているもの | AIが生成するのでほぼ無限 |
| 始めるまでの手間 | 本を開く / 動画を検索 | 「見せて」と打つだけ |
| インストール | 不要(本)/ YouTube | 不要。ブラウザだけ |
| コスト | 教科書代 / 無料 | 無料プランでは使えない。月額1,200円〜 |
一番大きな違いは「手で触れる」ことです。
教科書の図は「こういう軌道です」で終わり。
でもGeminiのシミュレーションは、
重力を2倍にしたらどうなるか、
速度を半分にしたらどうなるか、
手で試せます。
「なぜそうなるか」が手を動かしてわかるのは、眺めるだけの理解とは全然違います。
ただし注意点もあります。
教科書は専門家が何度も検証した正確な情報です。
Geminiが生成するシミュレーションは、
あくまでAIが「その場で作ったもの」。
物理的な正確さが保証されているわけではないです。
「理解のとっかかり」としては最強ですが、
試験の解答や論文のデータとしては使えません。
Gemini 3Dシミュレーションはどんな場面で使える?
子どもに「月はなぜ落ちてこないの?」と聞かれた時
言葉で説明しても、
正直むずかしいです。
「重力と遠心力のバランスが〜」って言っても、
子どもの目が死んでいくのがわかります。
Geminiに「月が地球の周りを回る仕組みを3Dで見せて」と打てば、
地球と月の3Dモデルが出てきます。
スライダーで重力をゼロにすると、
月がすっ飛んでいく。
重力を強くしすぎると、
月が地球に落ちる。
「あ、
このバランスで回ってるんだ」が一瞬でわかります。
言葉で30分かけるより、スライダー3秒のほうが伝わることがあります。
資格試験の「力学」で詰まった時
二重振子(ふりこが2つつながったやつ)って、
教科書の数式だけ見ると意味がわからないです。
でもGeminiに「二重振子のシミュレーションを見せて」と言えば、
実際にカオス的な動きが画面で再現されます。
「なるほど、
こういう動きだから予測不可能って言うんだ」が体感でわかります。
数式の意味が、
動きとセットで入ってくる感覚です。
プレゼンで「分子構造」を見せたい時
化学の分子モデルも3Dで出せます。
クリック&ドラッグで回転できるので、
「この原子とこの原子がここでつながってる」が立体的に見えます。
スライドに静止画を貼るより、
その場でGeminiを開いてグリグリ回したほうがインパクトがあります。
「フラクタルの仕組み」みたいな数学的な構造も、
Googleの公式発表で対応が明言されています。
「もし○○だったら?」をすぐに試したい時
これが一番すごいところだと思っています。
既製品のシミュレーションソフトは、
決まったテーマしか動かせません。
でもGeminiは、
AIが「その場でシミュレーションのコードを生成」しています。
つまり「太陽系に惑星を1個追加したらどうなる?」みたいな、
教科書にない質問もできます。
うまくいくかはAI次第ですが、
「聞いてみたら何か出てくる」という体験は新しいです。
Gemini 3Dシミュレーションに必要なものと料金は?
まず、
この機能は無料プランでは使えません。
GeminiのProモデルを選択する必要があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 必要なプラン | Google AI Plus(月額1,200円)以上。Proモデルの選択が必要 |
| 推奨プラン | Google AI Pro(月額2,900円)。初月無料 |
| 必要な環境 | ブラウザだけ。Chrome推奨 |
| アプリのインストール | 不要 |
| 日本語対応 | Gemini自体は日本語OK。ただし3Dシミュレーションは英語で頼んだほうが精度が高い |
| 前提スキル | なし。チャットで「見せて」と打つだけ |
| 対応デバイス | PC推奨。スマホでも動くが画面が小さくてスライダー操作がしづらい |
ポイントは「Proモデルの選択」です。
Geminiには複数のモデルがあって、
チャット画面の上でモデルを選べます。
ここで「Pro」を選ばないと、
3Dシミュレーション機能が使えません。
本格的に使うなら、
Google AI Pro(月額2,900円、
初月無料)がおすすめです。
月1,200円のAI Plusでも使えますが、
Proモデルの利用回数に制限があります。
Gemini 3Dシミュレーションの使い方は?
手順はびっくりするほどシンプルです。
ステップ1:Geminiにアクセスする
gemini.google.comをブラウザで開きます。
Googleアカウントでログインしてください。
有料プラン(AI Plus以上)に加入していない場合は、
先にプランを契約します。
ステップ2:Proモデルを選択する
チャット画面の上にモデル選択があります。
ここで「Pro」を選んでください。
FlashやExperimentalではなく、
必ず「Pro」です。
ステップ3:「見せて」系のプロンプトを打つ
ここがコツです。
普通に「月の軌道について教えて」と聞くと、
テキストで返ってきます。
3Dシミュレーションを出すには、
「見せて」「visualize」系の言葉を使います。
英語のほうが安定するので、おすすめプロンプトを載せます。
軌道力学: "Show me how the moon orbits the Earth with adjustable gravity and velocity sliders"
二重振子: "Help me visualize a double pendulum simulation with adjustable parameters"
分子モデル: "Show me a 3D model of a water molecule that I can rotate"
フラクタル: "Visualize how fractals work with an interactive model"
日本語でも動きます。
「月が地球の周りを回る仕組みを、
スライダー付きの3Dシミュレーションで見せて」と打ってみてください。
ただ、
英語のほうが3D表示になる確率が高い印象です。
ステップ4:「ビジュアライゼーションを表示」をクリック
Geminiの回答に「ビジュアライゼーションを表示」(または "View visualisation")というボタンが出ます。
これをクリックすると、
チャット画面の中に3Dモデルが展開されます。
ステップ5:触ってみる
3Dモデルが表示されたら、以下の操作ができます。
回転: モデルをクリック&ドラッグで回せます。
ズーム: スクロールで拡大・縮小。
スライダー: 重力の強さ、初速度などのパラメータを変更できます。
一時停止: シミュレーションを止めてじっくり観察。
数値入力: スライダーだけでなく、数字を直接入力することもできます。
スライダーを動かした瞬間に、
シミュレーションがリアルタイムで変わります。
重力をゼロにしたら月がどこかに飛んでいくし、
重力を10倍にしたら一瞬で落下します。
「こういうことか!」が手で触ってわかる感覚は、
テキストの説明とは別物です。
Gemini 3Dシミュレーションの仕組みは?なぜチャットで3Dが動くのか
「チャットAIに聞いたら3Dが動く」って、冷静に考えると不思議です。
仕組みはこうです。
Geminiは質問を受け取ると、
裏側でシミュレーション用のコードを自動生成しています。
WebGLやJavaScriptといったブラウザで動く技術を使って、
その場で3Dモデルを作ります。
つまり、
あらかじめ用意されたテンプレートを出しているわけではないです。
毎回、
質問に合わせてコードを書いている。
だから「太陽系に惑星を追加して」みたいなオリジナルな質問にも対応できます。
ただし、
AIがコードを書いているので、
複雑なシミュレーションだとバグることもあります。
シミュレーションが期待通りに動かなかったら、
プロンプトを変えてもう一度試してみてください。
たとえば「もっとシンプルにして」と付け加えるだけで、
動くバージョンが出てくることがあります。
Geminiはなぜ「テンプレート型」ではなく「AI生成型」を選んだのか?
ここがGeminiの設計思想で一番面白いところです。
普通に考えたら、
「よく聞かれるテーマを100個くらい用意しておく」ほうが安定します。
実際、
ChatGPTのインタラクティブ学習はそのアプローチです。
でもGoogleは「毎回AIがゼロからコードを書く」方式を選んだ。
たぶん、
Googleが目指しているのは「AIが何でも可視化できる世界」です。
テンプレート方式だと、
用意されたテーマしか表示できません。
でもAI生成方式なら、
「木星の大赤斑に探査機が突入したらどうなる?」みたいな、
誰も用意してない質問にも答えられます。
不安定さと引き換えに、
無限の柔軟性を取った。
これが広がると、
「専門知識がないと理解できなかったもの」が、
誰でも触って理解できるようになります。
教科書の図を眺めて「わからん」で終わっていた人が、
スライダーを動かして「あ、
そういうことか」になる。
教育のコストが下がるだけじゃなくて、
「理解する」という体験そのものが変わる可能性があります。
Gemini 3DシミュレーションとChatGPTの違いは?
「ChatGPTにも似た機能あるよね?」と思った人もいるかもしれません。
ChatGPTには「インタラクティブ学習モジュール」という機能があります。
70以上の数学・科学トピックで、
スライダー付きのビジュアル解説が使えます。
| 比較項目 | Gemini 3Dシミュレーション | ChatGPT インタラクティブ学習 |
|---|---|---|
| 対応トピック | AIがその場で生成。理論上は無制限 | 70以上のプリセットトピック |
| 3D表示 | ○ 回転・ズーム可能な3D | △ 主に2Dグラフ+スライダー |
| カスタマイズ性 | 「惑星を追加して」等のリクエスト可 | プリセットの範囲内 |
| 安定性 | △ AIが生成するので不安定な時がある | ○ プリセットなので安定 |
| 料金 | 月額1,200円〜 | 無料プランでも利用可能 |
ざっくり言うと、
ChatGPTは「決まったメニューを確実に出してくれるレストラン」。
Geminiは「何でもリクエストできるけど、
たまに失敗するシェフ」。
安定して使いたいならChatGPT。
「こんなのも見せて」って自由に遊びたいならGemini。
個人的には、
Geminiの「何でも聞ける」自由度に惹かれます。
うまくいかない時もあるみたいですが、
「こう聞いたらどうなるかな」って試せる体験は面白そうです。
よくある疑問
Q. 無料で使える?
残念ながら、
無料プランでは使えません。
最低でもGoogle AI Plus(月額1,200円)の契約が必要です。
Google AI Pro(月額2,900円)なら初月無料なので、
試すだけならこっちがお得です。
1ヶ月以内に解約すれば費用はかかりません。
Q. スマホでも使える?
使えます。
ただし、
画面が小さいのでスライダーの操作がしづらいです。
3Dモデルの回転もPCのほうがやりやすい。
初めて試すなら、
PCのブラウザで使うのがおすすめです。
Q. 日本語で質問しても3Dが出る?
出ます。
ただし、
英語のほうが3D表示になる確率が高いです。
日本語で聞いてテキストだけ返ってきたら、
同じ内容を英語で聞いてみてください。
英語が苦手な場合は、
まずGeminiに「以下を英語に訳して:月の軌道をスライダー付き3Dで見せて」と頼むのもアリです。
Q. 生成されたシミュレーションは正確?
「理解のとっかかり」としては十分です。
でも、
物理的な厳密さは保証されていません。
AIがその場でコードを書いているので、
パラメータの精度にばらつきがあります。
試験の解答やレポートのデータとしては使わないでください。
「ざっくりこういう仕組みなんだ」を掴むためのツールです。
Q. 生成した3Dモデルを保存・共有できる?
現時点では、
Geminiのチャット画面内でしか表示できません。
ダウンロードや埋め込みの機能は発表されていないです。
スクリーンショットか画面録画で保存するのが現実的です。
Gemini 3Dシミュレーションの注意点と限界は?
便利な機能ですが、知っておくべきことがあります。
シミュレーションが出ない時がある。
プロンプトによっては、
テキストの説明だけ返ってくることがあります。
その場合は「3Dモデルで」「インタラクティブなシミュレーションで」と明示してみてください。
英語で "Show me an interactive 3D simulation of..." と聞くと安定します。
複雑すぎるシミュレーションは壊れる。
AIがその場でコードを書いているので、
要求が複雑すぎるとエラーになります。
「シンプルにして」と言い直すか、
テーマを分割して聞くのがコツです。
ロールアウト中で、
全員が使えるわけではない。
2026年4月10日の発表時点で、
グローバルに段階的に展開中です。
Proモデルを選んでも機能が出ない場合は、
数日待ってから試してみてください。
物理的な正確さは検証されていない。
教育や理解のサポートには使えますが、
研究やテストの根拠にはなりません。
あくまで「わかりやすく見せてくれるツール」として使ってください。
まとめ
「何かを視覚的に理解したい」と思ったことがある人なら、
一度は試す価値があります。
スライダーで重力や速度を変えて、
その場で結果が変わる体験は、
テキストの説明とは別物です。
Google AI Pro(月額2,900円)なら初月無料なので、
1ヶ月以内に解約すれば費用ゼロで体験できます。
まずはgemini.google.comでProモデルを選んで、
"Show me how the moon orbits the Earth" って打ってみてください。
スライダーで重力をゼロにした時の「あっ、
飛んでった」が、
この機能の良さを一番わかりやすく教えてくれます。
参考リンク
Google公式ブログ — Gemini 3D Models & Charts: https://blog.google/innovation-and-ai/products/gemini-app/3d-models-charts/
Chrome Unboxed — Gemini Interactive 3D Models: https://chromeunboxed.com/googles-gemini-just-got-a-massive-upgrade-with-interactive-3d-models-and-simulations/
Gemini(gemini.google.com): https://gemini.google.com
Google AI プラン一覧: https://one.google.com/intl/en/about/google-ai-plans/
※この記事の内容は執筆時点のものです。AIは進化が速い分野のため、最新の仕様は公式サイトでご確認ください。