AI活用全般

Midjourney・Gemini・ChatGPT横断キャラ生成プロンプト|絵師発注前の方向性を3〜4回で固める配布テンプレ(2026年4月版)

この記事の要約(3行)

  • 3つの変数(キャラ名/世界観/雰囲気)を埋めるだけで、Midjourney・ChatGPT・Geminiのどれに貼っても動くキャラコンセプトシート用プロンプトを配布します。
  • 絵師・VTuber事務所への発注前に「方向性を3〜4回で固める」ための実務用プロンプト。三面図を作ること自体は目的じゃないです。
  • 2026年4月16日のNano BananaのGemini統合、DALL-E 3の5月12日廃止、Gemini AI Plus $7.99/月への料金改定に合わせて中身を組み直しています。

2026年4月時点、今このプロンプトを出し直す理由

2026年4月16日、
TechCrunchがNano BananaをGeminiのPersonal Intelligenceに正式統合したと報じました。
同じ週にMidjourneyはV8.1 Alphaをalpha.midjourney.comで公開。
OpenAIはDALL-E 3を5月12日付で正式廃止し、
ChatGPT Plusは2025年12月にGPT Image 1.5へ自動移行済み。
キャラ画像生成の足場が、
3ツール同時に動いた月です。

私はMidjourneyとGeminiをメインで回していて、
案件ではキャラ絵の発注前にAIでラフ方向性シートを出す運用を去年から続けています。
型は同じ、
ただし中で動いてるモデルと料金と規約が3ツールとも別物に入れ替わった。
ここを放置したプロンプトは、
正直もう使えない。

というわけで、
3変数埋めれば3ツール横断で動く運用プロンプトを、
2026年4月の最新仕様に合わせ直して配布します。
ChatGPTとStable Diffusionは公式情報ベースで補足します。

このプロンプトは何に使うものなのか

用途は1つに絞っています。
絵師・VTuberモデラー・ブランドデザイナーに発注する前の「方向性シート」をAIで量産すること
キレイな三面図を1枚作ることが目的ではないです。
ここがズレると以降の手順が全部ズレる。

私の運用だと、
1キャラあたり5〜10パターンをAIで出して、
社内または依頼主と「この方向で」と合意したうえで、
絵師に有償発注する流れ。
発注後の「思ってたのと違う」を潰すのが目的なので、
画質は二の次でいい。
方向性が伝わる解像度があれば十分です。

逆に、
このプロンプトを「完成イラストの代わり」に使うのは筋が悪い。
AI単独生成物の著作権については米国最高裁が2026年3月2日に事実上「権利なし」を確定させたので、
商用の最終納品物に使うなら人間の加筆が必須。
これは後半の規約セクションでもう一度書きます。

配布プロンプト本体(3変数埋めるだけ)

以下をコピーして、
{キャラ名} {世界観} {雰囲気}の3箇所を書き換えるだけです。
そのままMidjourney・ChatGPT・Gemini(Nano Banana)のどれに貼っても動きます。

A full character concept sheet for {キャラ名}, an original character set in {世界観} with a {雰囲気} atmosphere.
Include: front view, side view (3/4 angle acceptable), back view, and one expression close-up.
Add 3〜5 costume detail callouts (fabric, accessories, footwear) with short English labels.
Provide a 4-color palette strip at the bottom (hex codes welcome).
Neutral grey background, clean line art, consistent proportions across all views.
Purpose: pre-production reference for human illustrator commission, not final artwork.

変数例はこんな感じです。

用途{キャラ名}{世界観}{雰囲気}
小説の主人公Rin AsagiriMeiji-era Tokyo, gaslight eramelancholic, quietly determined
VTuberデビュー前Luna Velvetcyberpunk neon city, 2088playful, slightly mischievous
TRPGのPCKael Vornlow-fantasy Nordic wildernessstoic, battle-worn
ブランドマスコットMochiminimalist pastel patisseriefriendly, approachable, warm

理屈だけだと伝わらないので、
この表の4ケースをそのままNano Banana 2(Gemini AI Plus)に食わせた結果を貼ります。
加工なし、
1キャラ約10秒。

Rin Asagiri|明治東京・ガス灯時代の小説主人公コンセプト (Nano Banana 2で生成)
小説の主人公|Rin Asagiri(明治東京・ガス灯時代)
Luna Velvet|サイバーパンク2088年のVTuberキャラコンセプト (Nano Banana 2で生成)
VTuberデビュー前|Luna Velvet(サイバーパンク2088)
Kael Vorn|ロー・ファンタジー北欧荒野のTRPGキャラコンセプト (Nano Banana 2で生成)
TRPGのPC|Kael Vorn(ロー・ファンタジー北欧荒野)
Mochi|パステル・パティスリーのブランドマスコットコンセプト (Nano Banana 2で生成)
ブランドマスコット|Mochi(パステル・パティスリー)

完璧な三面図ではない(Luna Velvetは背面情報が薄い、
Kael Vornは武器の解釈が微妙)。
ただし方向性シートの合格ラインには全部乗ってます。
ここから絵師に「この方向で」と渡す前提なら十分。

英語で書いている理由は、
Midjourneyが英語前提で動くから。
GeminiとChatGPTは日本語でも動きますが、
同じプロンプトを3ツール横断で使い回すなら英語に寄せたほうが事故が減ります。
ここは実運用で何度も踏んだところ。

MidjourneyでガチMJ運用する場合の手順

私がメインで使ってるのはMidjourneyです。
Standardプラン($30/月、
年払いで実質$24)で、
Fast GPU 15時間/月+Relax無制限(公式表記、
概算で約900枚相当)。
キャラ案件では月400〜600枚くらい叩いてるので、
このプランがちょうどいい。

V7ではOmni Reference(--oref)が正式対応なので、
正面図を1枚だけ最高品質で固めてから、
それをリファレンスにして側面・背面を生成する運用に切り替えました。
これが効く。
--owは100〜150でキャラ維持、
400〜500まで上げるとほぼ同一人物キープ、
ただしポーズの自由度は落ちます。
V8 Alphaでの挙動は公式ドキュメント未明記、
私も未確認です。

Omni Reference allows you to use characters, objects, vehicles, or non-human creatures from your reference image in new creations.(出典: Midjourney公式アップデート

コスト面だけ注意点。
Omni Referenceは通常V7生成の2倍のGPU時間を食います。
Fastクレジットがあっという間に溶ける。
私は最初の方向性シートを作る段階ではOmni Referenceを使わず、
方向が決まった後の詰めだけに使う運用です。

V8.1 Alphaは2026年4月14日にalpha.midjourney.comでプレビュー開始。
ネイティブ2K解像度とテキストレンダリング大幅改善が売りですが、
alpha環境なので商用運用はまだV7で回してます。
正直、
alpha追うのは趣味枠で十分。

Gemini(Nano Banana)で安く量産する場合の手順

Nano Bananaは2025年8月27日リリース。
LMArenaランキングでMidjourneyとDALL-E 3を抑えて1位を取った、
画像生成エンジンです。
コードネーム扱いでしたが、
2026年4月16日にGemini Personal Intelligenceへ正式統合されたのでもう日陰の存在ではないです。

2026年2月26日にNano Banana 2(Gemini 3.1 Flash Image)がデフォルト化され、
上位枠のNano Banana Pro(Gemini 3 Pro Image)は「Proで再生成」ボタン扱いの二層構造になりました。
私が使ってるのはGoogle AI Plus($7.99/月)。
Nano Banana 2が基本で50枚/日、
詰めたい1枚だけ「Proで再生成」でNano Banana Proに切り替える
運用です。
AI Proは100枚/日、
AI Ultraは1,000枚/日。
この価格で商用利用可は反則級に安い
Midjourney Basic($10/月)と並べても安いうえ、
方向性ラフを大量に叩く用途ならこっちが明らかに有利。

運用のコツは1つ、
正面図を先に1枚仕上げて、
それをリファレンス画像として再アップロードしてから三面図を出す
こと。
Nano Bananaは一発で三面図を狙うと横顔が崩れがちなので、
先に正面の「正解」を固めます。
これも実運用で踏んだやつ。

Geminiで出した画像には全件SynthID(不可視透かし)が埋め込まれます。
削除不可。
商用利用はOKですが、
SynthIDを削除する改変は規約違反。
可視のほうのウォーターマーク削除はOKです。
ここはGoogle公式ポリシー解説を一度通して読んでおいたほうがいい。

ChatGPT(GPT Image 1.5)を使う場合の手順

2025年12月、
ChatGPT PlusはDALL-E 3からGPT Image 1.5へ自動移行済み。
DALL-E 3本体は2026年5月12日に正式廃止されます。
今から触る人はもうDALL-E 3を意識する必要はないです。

料金はChatGPT Plus $20/月、
画像生成は3時間ウィンドウで約50枚まで(出典: AI Video Bootcamp ChatGPT Plusガイド2026)。
他ツールと比べると枠が細かく区切られている印象ですが、
会話の流れで「もうちょい髪色を暗く」「背景を夜に」と逐次修正できる強みは、
他ツールにはない。

@tetumemo氏のXポストなど日本語圏でも「キャラクターシートプロンプトが便利」という声は複数確認できました(出典: @tetumemo Xポスト)。
会話で詰めたい人には選択肢になりそう。
私はMJ+Geminiで回ってるので、
優先度は下げてます。

3ツール比較表(料金・商用可否・向き不向き)

ツール料金(2026年4月)商用利用強み弱み検証状況
Midjourney V7 / V8 Alpha Basic $10 / Standard $30 / Pro $60 / Mega $120 有料プランはOK(年収$1M超企業はPro以上必須) 画質最上位、Omni Referenceで一貫性、ブランド案件向け 日本語NG、Omni Reference使用時2倍コスト ガチ運用中
Gemini / Nano Banana AI Plus $7.99 / AI Pro $19.99 / AI Ultra $249.99 OK、ただしSynthID透かし削除不可 最安、LMArena 1位、Nano Banana 2デフォルト+Proで再生成の二層構造 横顔崩れ、正面リファレンス必須の運用 ガチ運用中
ChatGPT(GPT Image 1.5) Go $8 / Plus $20 / Pro $200 Plus以上は商用OK 会話で逐次修正、テキスト描画改善 3時間50枚制限、量産には不向き 公式情報ベース
Stable Diffusion 無料(自前GPU必須) モデル依存、ライセンス都度確認 ローカル完結、無限枚 初期環境構築、VRAM要求高 読者想定外

私がもし今から1ツールだけ選べと言われたら、
Gemini AI Plus($7.99)です。
安いから、
ではなく方向性ラフをNano Banana 2で50枚/日叩けるコスパが、
発注前工程と噛み合いすぎている
から。
ブランド案件の最終仕上げはMidjourneyに投げる、
という二刀流がいまの最適解。

運用で詰まないための規約・落とし穴

Q1読者(有料でガチ運用したい人)が一番詰まるのは画質ではなく規約です。
ここは必ず抑えておきたい。

1. 年収$1M超の企業はMidjourney Pro以上が必須

Midjourneyは2026年商用利用ガイドで明記済み。
個人事業や小規模法人はBasic/Standardで問題ないですが、
年収$1M超の企業アカウントで$10プランを使うと規約違反。
意外と見落とされるポイント。

2. 既存IP(ディズニー等)の模倣はどのツールも禁止

2025年6月、
DisneyとUniversalがMidjourneyに対し著作権侵害で提訴(110ページの訴状)。
この流れは2026年もそのまま継続中。
既存キャラに「似せる」プロンプトは、
どのツールでも商用で絶対やらない。
オリジナルキャラのみ。

3. EU AI法(AI Act)が2026年8月2日施行

高リスクAI規制の一部として、
AI生成画像には「AI生成である旨の表示義務」が課されます。
EU市場向けのブランド案件では2026年8月以降、
AI経由のキャラ資料にはクレジット表記が必要。
国内案件だけなら影響限定的ですが、
海外展開があるなら要チェック。

4. 商用の最終納品物はAI単独生成を避ける

米国最高裁が2026年3月2日にAI単独生成物の著作権なしを事実上確定。
発注前の方向性シートとしてAIを使うのはOK、
ただし納品物として使うなら人間の加筆修正が必要。
私は案件では必ず「AIラフ→絵師が描き起こし」の工程を挟んでます。
ここを詰めずに納品すると権利関係で事故る。

私がこのプロンプトで失敗したケース

全部うまくいくような書き方はしたくないので、踏んだ失敗も書きます。

1件目、
VTuber案件で「{雰囲気}」にchill, laid-back, lofiみたいな重ねを入れたらキャラが全員同じ顔になった。
形容詞は2つまで、
できれば1つで十分です。
多いほど良さそうに見えて、
実はAIが平均化する方向に働く。

2件目、
Midjourneyで靴下の色が毎回変わる問題。
これはromptn.com記事でも指摘されていた事象で、
抽象的な「gothic style」より「black wool knee-high socks」と具体アイテム指定に書き換えたら安定しました。
細部ほど具体的に、
世界観は抽象的に
が効きます。

3件目、
冒頭フックで「10秒で出る」と書きましたが、
納得の1枚に着地するまでは3〜4回は回してます
最初の1枚が10秒で出るのは事実、
ただし「方向性が固まる」には複数回の試行が要る。
期待値だけ先に合わせておきたい。

FAQ

Q1. 日本語プロンプトでも動きますか?

GeminiとChatGPTは動きます。
Midjourneyは英語推奨で、
日本語は解釈が不安定になりがち。
3ツール横断で使い回したいなら、
英語版を1本持っておくほうが移植性が高いです。

Q2. Stable Diffusionでも使えますか?

プロンプト構造としてはSDでも読めますが、
モデルごとにトリガーワードや推奨プロンプト形式が違うので、
そのままコピペでは最適化されない可能性が高いです。

Q3. 発注前のラフにAIを使うことを絵師に伝えるべきですか?

伝えるべきです。
coro-vtuber.comの解説でも「AIイラストをラフや参考資料として渡し、
どこまで描き直してもらうかを事前に相談するとトラブルが減る」と明記されています。
これは絶対。
黙って渡すと信頼関係が壊れます。

Q4. 三面図が崩れるときの対処は?

正面図を先に1枚だけ最高品質で固めて、
それをリファレンス画像として再アップロードしてから側面・背面を生成してください。
Nano BananaでもMidjourney Omni Referenceでも共通の定石です。
一発で三面図を狙うと横顔が高確率で崩れます。

Q5. 月いくらあれば運用できますか?

方向性ラフだけならGoogle AI Plus $7.99/月で十分。
ブランド案件を回すならMidjourney Standard $30/月を足す。
合計で月$38、
年払いで実質月$30弱。
私はこの構成です。
ChatGPT Plusは用途が合う人だけ追加、
という順番がコスパいいと思います。

Q6. SynthID透かしは商用で問題になりますか?

不可視なので見た目上は問題ないです。
ただし削除は規約違反。
SynthIDが埋め込まれているという事実を把握したうえで、
AI由来であることを隠さずに運用するのが無難。
EU AI法(2026年8月2日施行)の表示義務とも噛み合う話です。

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※この記事の内容は執筆時点のものです。AIは進化が速い分野のため、最新の仕様は公式サイトでご確認ください。

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