「要約して」を卒業する5つのプロンプト
NotebookLMに資料を入れて「矛盾を探して」「根拠を引用して」と聞く。
それだけで200ページの資料分析が劇的に変わる。
ポイントは「要約して」と聞かないこと。
聞き方を変えるだけでAIの回答精度が別物になる。
Googleアカウントがあれば無料で今日から使える。
プログラミング知識は不要だ。
大量の資料を読む時間がない人。
AIに要約を頼んでも「で、
結局なに?」となる人。
契約書やレポートの見落としが怖い人。
そういう人のための記事だ。
ChatGPTに「要約して」と聞くのとNotebookLMは何が違う?
ChatGPTとNotebookLMは、そもそも設計思想が違う。
| ChatGPTに「要約して」 | NotebookLMに「矛盾を探して」 | |
|---|---|---|
| 情報源 | 学習データ+アップロード資料 | アップロードした資料だけ |
| 回答の根拠 | 確認しづらい | 引用チップで原文に飛べる |
| ハルシネーション | 資料にないことを混ぜることがある | 資料の中からしか答えない |
| 向いてる場面 | 一般的な質問・アイデア出し | 特定の資料を正確に分析 |
一番の違いは「情報源」だ。
ChatGPTは学習データから「それっぽい答え」を生成する。
だから資料に書いてないことまで混ぜてくることがある。
便利だけど、
根拠の確認が面倒だ。
NotebookLMは「ソースグラウンデッド」という設計。
かんたんに言うと、
アップロードした資料の中からしか答えない。
回答には「引用チップ」が付いていて、
クリックすると元の文章の該当箇所に飛べる。
「この回答、
本当?」と思ったら1クリックで確認できる。
「要約して」で返ってくるのは、
ふわっとした要約。
「矛盾を探して。
引用付きで」で返ってくるのは、
具体的な分析。
同じ資料でも、
聞き方で返ってくるものがまったく違う。
NotebookLMはどんな場面で使える?
100ページの報告書から「数字の矛盾」を一発で見つける
取引先から届いた100ページのレポート。
全部読んでる時間はない。
でも「要約して」だと大事な部分が落ちる。
NotebookLMに「この資料の中で矛盾してる箇所を探して。
引用付きで」と聞く。
すると「3ページ目と47ページ目で数字が違います」と返ってくる。
引用チップをクリックすれば、
原文のその箇所に飛べる。
全部読むより圧倒的に早い。
契約書の「自分に不利な条件」を引用付きで出す
契約書や利用規約の確認。全部読むのはしんどい。でも見落としたくない。
NotebookLMに「この契約書で自分に不利な条件を全部引用付きで出して」と聞く。
リスクのある箇所を、
引用付きで出してくれる。
弁護士に頼む前の下調べとして使える。
引用チップで原文に飛べるから「本当にそう書いてある?」がすぐ確認できる。
自分が書いた資料の「抜け漏れ」をチェックさせる
マニュアルや社内資料の抜け漏れチェック。
自分で書いた資料って、
自分じゃ穴に気づきにくい。
NotebookLMに「この資料に書いてあるべきなのに書いてない情報は?」と聞く。
足りない部分を教えてくれる。
公開前のレビューとして地味に使える。
自分はAI活用の情報発信をやってるので、
海外の資料を大量に読む場面が多い。
たとえば海外ツールの公式ドキュメントを5本まとめてNotebookLMに入れて、
「日本語で紹介する時のポイントと、
ドキュメント同士で食い違ってる部分を出して」と聞く。
記事のリサーチが一気に進む。
NotebookLMの料金・必要なものは?
必要なのはGoogleアカウントだけ。
ブラウザで notebooklm.google にアクセスすれば使える。
アプリのインストールは不要だ。
無料プラン(0円)
ノートブック100個まで。
1つのノートブックにソース50個まで。
チャットやオーディオ概要生成には1日あたりの回数制限あり(時期により変動するため、
最新は公式ヘルプを確認してほしい)。
1ファイルあたり50万文字まで対応。
ふつうに使う分にはこれで十分だ。
NotebookLM Plus(Google One AI Premiumプラン・月約20ドル)
ノートブック500個。
ソースは1ノートブックあたり300個。
チャットやオーディオ概要の回数制限が大幅に緩和される。
大量に使う人向け。
日本語に対応している。
日本語の資料をアップロードして、
日本語で質問できる。
回答も日本語で返ってくる。
プログラミングの知識は一切いらない。
NotebookLMで使う5つのプロンプトとは?
ここからが本番。
「要約して」の代わりに使う5つのプロンプト。
全部コピペで使える。
まず前提。NotebookLMの使い方はこうだ。
1. notebooklm.google にアクセスする
2. 「新しいノートブック」を作る
3. 読みたい資料をアップロードする(PDF、テキスト、URLなど)
4. チャット欄にプロンプトを入力する
ここまでが準備。ここからが勝負だ。
プロンプト①「5つの核心質問」で全体像をつかむ
「要約して」の上位互換。
要約は「何が書いてあるか」を教えてくれる。
でもこのプロンプトは「何を理解すべきか」を教えてくれる。
こう聞く。
「アップロードした資料を全部読んで、
このテーマを本当に理解するために答えるべき最も重要な質問を5つ出してください。
主なトピック、
繰り返し強調されてるアイデア、
概念同士の関係、
実際の応用方法を考慮してください」
200ページの資料を読む前にこれを投げる。
「この資料で大事なのはここ」が5分で分かる。
全部読む前に地図を手に入れる感覚だ。
プロンプト②「矛盾探し」で信頼性をチェックする
個人的に一番すごいと思ったプロンプト。
ふつうに読んでたら気づかない矛盾を、
AIが引用付きで出してくれる。
こう聞く。
「アップロードした資料の中で、
最も大きな矛盾や対立する記述を見つけてください。
それぞれの矛盾について、
各側の主張を引用付きで示してください。
なぜ食い違っているのか(方法、
サンプル、
時期、
定義の違い)を説明してください。
この矛盾を解決するにはどんな証拠が必要かも教えてください」
「3ページ目では○○と書いてあるのに、
47ページ目では△△と書いてある」。
こういう指摘が引用付きで返ってくる。
レポートの信頼性チェックに使える。
複数の資料を入れた時に特に威力を発揮する。
プロンプト③「足りない情報」で穴を見つける
資料の「書いてあること」じゃなくて「書いてないこと」を見つけるプロンプト。
こう聞く。
「アップロードした資料を全部読んで、
書いてあることではなく書いてないことを見つけてください。
あるべきなのに欠けているデータや視点を指摘してください。
根拠のない前提を見つけてください。
ソース同士の矛盾を引用付きでまとめてください」
自分が書いた資料に使えばレビューになる。
他人の資料に使えばツッコミどころが事前に分かる。
会議で「ここ抜けてない?」と指摘できるようになる。
地味だけど仕事で一番使えるプロンプトかもしれない。
プロンプト④「中学生に説明して」で難しい資料を噛み砕く
専門用語だらけの資料にぶつかった時の切り札。
こう聞く。
「アップロードした資料を、
好奇心旺盛な中学1年生に教えるように説明してください。
かんたんな言葉と短い文を使ってください。
各セクションを、
まとめ(1文で超かんたんに)、
たとえ話(身近なものに例えて)、
むずかしい言葉リスト(3つ。
それぞれ説明つき)の形式でお願いします」
「要するにこういうこと」が分かる。
専門外の資料でも、
全体像がつかめるようになる。
自分がその分野の素人の時ほど効く。
プロンプト⑤「自分のやり方と比較して」で実践に結びつける
マニュアル通りにやったのにうまくいかない時に使う。
こう聞く。
「私がやったことと、
アップロードした資料を比較してください。
プロジェクト:○○をやった。
やり方:こうやった。
結果:こうなった。
期待してた結果:こうなるはずだった。
資料と照らし合わせて、
見落としたステップ、
抜けていた概念、
飛ばした前提を引用付きで指摘してください」
「あなたはステップ3を飛ばしてます。
マニュアルの○ページにこう書いてあります」。
こういう回答が返ってくる。
自分の失敗を資料で検証できるわけだ。
ふりかえりの精度が劇的に上がる。
なぜ「聞き方」を変えるだけでNotebookLMの回答が変わるのか?
根拠が不明
引用チップで検証可能
NotebookLMの話をしてきたけど、
本当に大事なのはツールの話じゃない。
「AIへの聞き方を変えると、
返ってくるものが変わる」ということだ。
「要約して」と聞くと、
ふわっとした要約が返ってくる。
「矛盾を探して。
引用付きで」と聞くと、
具体的な分析が返ってくる。
同じAI、
同じ資料。
聞き方が違うだけ。
NotebookLMが特に強いのは「ソースグラウンデッド」の設計だ。
アップロードした資料からしか答えない。
だからこそ「矛盾を探して」が正確に機能する。
学習データを混ぜないから、
指摘が資料の中身に限定される。
引用チップで原文に飛べるから、
検証も1クリック。
この設計思想は他のAIとは根本的に違う。
ChatGPTは「何でも答えてくれるアシスタント」。
NotebookLMは「特定の資料を正確に分析する道具」。
用途が違う。
これが広まると「資料を読む」の意味が変わると思ってる。
今までは「全部読んで理解する」が前提だった。
でもソースグラウンデッドAIがあれば「矛盾と穴だけ見つけて判断する」になる。
読む仕事から、
判断する仕事に変わるわけだ。
NotebookLMのよくある疑問は?
Q. 日本語の資料でも使える?
使える。
NotebookLMは日本語に対応している。
日本語の資料をアップロードして日本語で質問すれば、
日本語で回答が返ってくる。
Q. どのくらいの量の資料を入れられる?
無料プランで1ノートブックに50ソースまで。
1ファイルあたり50万文字に対応している。
Plusプラン(Google One AI Premium・月約20ドル)なら300ソースまで。
大きなファイルは分割してアップロードすればいい。
Q. ChatGPTに同じプロンプトを使ったらダメ?
使えるけど精度が違う。
ChatGPTは学習データから「それっぽい答え」を混ぜることがある。
NotebookLMはアップロードした資料からしか答えない。
「この回答の根拠はどこ?」がクリック1つで確認できる。
根拠の確認が大事な場面ではNotebookLMの方が安心だ。
逆に、
資料にないことを聞きたい時はChatGPTの方が向いている。
用途で使い分けるのがベスト。
Q. 無料で十分?有料プランは必要?
ふつうに使うなら無料で十分。
回数制限内で足りる人がほとんどだと思う。
大量の資料を日常的に扱う人だけPlusを検討すればいい。
NotebookLMの注意点と限界は?
まず、
アップロードした資料からしか答えない。
これはメリットでもあり限界でもある。
「この業界の一般的な傾向は?」みたいな質問には向いてない。
そういう質問はChatGPTやGeminiの方が得意だ。
引用が付いてるからといって100%正確とは限らない。
AIの解釈が入るので、
大事な判断をする時は必ず原文で確認してほしい。
引用チップをクリックすれば原文に飛べるから、
確認の手間は少ない。
大きすぎる資料は分割が必要だ。
分割するとソース間の横断的な質問がしにくくなる。
この辺は今後のアップデートに期待。
あと、
NotebookLMは「読む」のが仕事だ。
資料を「書く」「編集する」機能はない。
分析した結果を元に文章を書くなら、
ClaudeやChatGPTに渡す必要がある。
NotebookLMで分析→Claudeで執筆。
この流れが今のところ一番効率がいいと思う。
NotebookLMを使い始めるなら何からやればいい?
NotebookLMで大事なのはツール自体じゃなくて「聞き方」だ。
「要約して」を「矛盾を探して」に変えるだけで、
返ってくるものが変わる。
手元の資料をNotebookLMにアップロードしてみてほしい。
で、
「要約して」じゃなくて「矛盾を探して。
引用付きで」と聞いてみてください。
返ってくる回答の質が全然違うことに気づくはず。
参考リンク
- NotebookLM公式: https://notebooklm.google
- NotebookLM公式ヘルプ: https://support.google.com/notebooklm
※この記事の内容は執筆時点のものです。AIは進化が速い分野のため、最新の仕様は公式サイトでご確認ください。