Feynmanにテーマを入力すると、4つのAIが論文を探し、内容をチェックし、ソース付きのレポートを自動で作る。
全部の主張にリンクがつくので、AIにありがちな「ソース不明の嘘」が起きにくい。
無料のオープンソース(誰でも使えるソフト)。
GitHub(公開コードの置き場)で2,500スター超え。
この記事はAIに調べ物を任せたいけどソース不明で困っている人向け(プログラミング知識なしでも読めます)。
そもそもFeynmanって何ができるツール?
調べ物って、いつもこんな感じになりませんか。
ChatGPTに聞く。答えは出る。でも本当か分からない。
Google検索する。記事は山ほど出る。どれが正しいか分からない。
論文を探す。英語。読めない。読めても難しい。
結局「なんとなく分かった気がする」で終わる。
Feynmanは、これを全部ひっくり返します。
たとえば「AIエージェントの最新動向」と入力する。
すると4人のAIが動き出します。
まずResearcher(リサーチ担当)が論文やWebを片っ端から調べる。
次にReviewer(査読担当)が「この情報、本当に正しい?」とチェックする。
そしてWriter(執筆担当)がレポートにまとめる。
最後にVerifier(検証担当)がリンク切れや引用ミスを潰す。
人間の研究チームがやることを、AIが全部やる仕組みです。
しかも全部の主張に「この論文のここに書いてある」「この公式ドキュメントのここ」というリンクがつく。
「ソースグラウンデッド」と呼ばれる方式で、根拠のない情報は出てこない作りです。
ChatGPTに「ソースは?」と聞くと存在しないURLが返ってくるアレとは、根本的に違う。
Feynmanはどんな場面で使えるか?
副業やビジネスのリサーチ
たとえば「AIを使った副業の最新トレンド」というテーマ。
普通に検索すると、インフルエンサーの煽り記事ばかり引っかかります。
Feynmanなら、論文やテックブログ、公式ドキュメントから情報を引っ張ってきます。
裏付けのある情報が集まる。
「この市場は2026年に○○億ドル規模」みたいな数字も、出典付きで出ます。
プレゼン資料やNote記事のネタ探しにも使えそうですよね。
「あのツール、本当に大丈夫?」の信頼性チェック
新しいAIツールを見つけた時、気になるのが「このツール、ちゃんとしてる?」という不安。
Feynmanの「/audit」(監査)コマンドを使うと、ツールが論文で言っていることと実際のコードが一致しているかをチェックできます。
「論文では精度95%と書いてあるけど、コードを見たら検証方法が怪しい」といったことが分かる。
怪しいツールに課金する前に、一度Feynmanに聞くのはアリです。
競合リサーチや市場調査
「/compare」(比較)コマンドで、複数のツールや技術を横並びで比較できます。
論文やドキュメントを突き合わせて、「一致してる点」「矛盾してる点」をマトリクス(表)にまとめます。
手作業で丸1日かかる比較が、コマンド1つで終わると考えると、結構すごい。
Feynmanを使うのに必要なものは?
料金: Feynman本体は無料です。
MITライセンスのOSS(オープンソース=誰でも使えるソフト)。
ただし、裏で動くAIサービスの料金は別。
Web検索にはGemini(Googleの生成AI)やPerplexity(AI検索エンジン)を使います。
論文検索にはAlphaXiv(論文検索サービス)を使う。
パソコン: Mac、Linux、Windowsに対応しています。
前提スキル: ターミナル(黒い画面にコマンドを打つやつ)を使います。
インストールはコマンド1行。
操作もそこまで複雑ではない。
詰まったらClaude Codeに聞きながら進められます。
日本語対応: 公式サイトもドキュメントも全部英語。
日本語入力時の挙動は公式情報なし。
英語で入力したほうが確実です。
Feynmanのインストールから最初の調査までの手順は?
ステップ1: まずClaude Codeに聞く
いきなりインストールする前に、Claude Codeにこう聞いてください。
「Feynmanというリサーチツールを入れたい。
このパソコンで動く? https://github.com/getcompanion-ai/feynman のREADMEを見て教えて」
Claude Codeが公式ドキュメントを読んで、手元のパソコンに合ったインストール方法を案内します。
これ、大事なステップです。
OSSは誰でもコードを変更できる。
だから、インストール前にClaude Codeでセキュリティチェックを通すのが安全です。
「このリポジトリのコード見て、怪しいところない?」と聞いてみてください。
ステップ2: インストール
MacかLinuxなら、ターミナルを開いてこれだけ。
curl -fsSL https://feynman.is/install | bash
Windowsなら、PowerShell(Windowsの黒い画面)を開いてこれ。
irm https://feynman.is/install.ps1 | iex
これはスタンドアロン版(単体で動くやつ)のインストール方法です。
Node.js(プログラミング用のツール)などは要らない。
コマンドを打つのが不安な人は、Claude Codeに「このコマンド実行していい? やってみて」と頼めばOKです。
ステップ3: 最初の調査をやってみる
インストールできたら、ターミナルでfeynmanと打って起動。
最初のおすすめは「/deepresearch」コマンドです。
たとえばこう打つ。
/deepresearch AI agents for personal productivity 2026
(AIエージェントを使った個人の生産性向上について、2026年の最新情報を調べて)
すると4つのAIが動き出します。
論文やWebを調べて、チェックして、レポートにまとめる。
完成したレポートはブラウザでプレビューしたり、PDFで書き出したりできます。
ステップ4: 他のコマンドも試してみる
慣れてきたら、他のコマンドも使えます。
/lit — 文献レビュー。特定のテーマで論文を幅広く調べてまとめる。
/review — 査読シミュレーション。
書いたレポートや記事をAIが「査読者」として評価する。
/audit — 監査。
あるツールや論文が「本当に言っている通りのことをやっているか」をコードと突き合わせる。
/watch — 監視。特定のテーマで新しい論文やツールが出たら通知する。
個人的に気になるのは/watchですね。
AIの特定分野を追っている人なら、毎朝最新情報が届く感覚で使えそう。
よくある疑問
Q. プログラミングができなくても使える?
インストールは1行のコマンドをコピペするだけ。
プログラミングの知識は要りません。
操作もコマンドを打つだけ。
ただ、ターミナル(黒い画面)に慣れていない人は最初ちょっと戸惑うかも。
Claude Codeを横で開きながら「次何すればいい?」と聞けば、ステップバイステップで案内が返ります。
Q. 料金はいくらかかる?
Feynman本体は完全に無料です。
ただ、裏で動くAIサービスの料金がかかる。
Web検索にGeminiやPerplexityを使うので、APIキー(サービスを使うための鍵みたいなもの)が必要です。
具体的な金額は、調べるテーマの量や深さで変わります。一概には言えない。
GeminiもPerplexityも無料枠があるので、お試しなら無料で始められます。
この辺はClaude Codeに「Feynmanの.env.exampleを見せて。
何が必要?」と聞くのが確実です。
Q. 日本語の論文や情報も調べられる?
これは公式情報なし。
公式ドキュメントには日本語対応の記述がありません。
AlphaXivは主に英語の論文を扱うサービス。
日本語の論文は対象外の可能性が高いです。
ただ、Web検索の部分はGeminiやPerplexityが日本語に対応しているので、日本語の情報もある程度は拾える可能性があります。
試した人がいたらコメントで教えてください。
Feynmanの限界と注意点は?
すごそうに聞こえますが、注意点もあります。
まず、2026年3月にリリースされたばかり。
まだバージョン0.2系で、開発の初期段階です。
安定しているとは限らない。
エラーが出ることもあるだろうし、ドキュメントが追いついていない部分もある。
あと、ターミナルでの操作が前提なので、「アプリを開いてポチポチ」みたいな感覚では使えない。
GUIアプリ(普通のアプリ画面)はないです。
それから、OSSならではの注意。
誰でもコードを変更できる分、最終更新日とIssue(不具合報告)を確認してからインストールしてください。
「3ヶ月前から更新されてない」「未解決の重大なバグがある」なら、ちょっと待ったほうがいい。
GitHubのリポジトリはここ: https://github.com/getcompanion-ai/feynman
Claude Codeに「このリポジトリの最終更新日と、オープンなIssueで深刻なやつある?」と聞けば、すぐ確認できます。
Feynmanのマルチエージェント設計は何がすごいのか?
ここまで読んで「ふーん、便利そう」で終わってる人もいると思います。
このツール、便利さの裏に結構大きな話があります。
| 比較項目 | ChatGPT(従来型) | Feynman(マルチエージェント) |
|---|---|---|
| 構造 | 1つのAIが全部やる | 4人のAIが分業 |
| 調査 | AIが1人で調べる | Researcher(リサーチ担当)が担当 |
| 検証 | 同じAIがチェック(嘘に気づきにくい) | Reviewer(査読担当)が別にチェック |
| 執筆 | 同じAIが書く | Writer(執筆担当)が担当 |
| 最終確認 | なし | Verifier(検証担当)がリンク切れ・引用ミスを潰す |
| ソースの信頼性 | 不確実(存在しないURLが出ることも) | 全主張にリンクがつく |
| 嘘の通りにくさ | 低い(自己チェック) | 高い(調べる人とチェックする人が別) |
人間の研究チームと同じ役割分担を、AIで再現している。
これは「マルチエージェント」と呼ばれる作りで、要は「1人のAIに全部やらせない」ということ。
これが広まると何が変わるか。
今まで「AIの答えは信用できない」と言われていたのが、「AIが出してきた情報には全部ソースがついている。
しかも別のAIがチェック済み」になる。
調べ物の信頼性が、根本から変わる可能性があります。
もちろんまだ初期段階のツールで、完璧ではない。
でも「AIに調べさせると嘘をつくから結局1人で調べないといけない」という問題に、正面からぶつかっているのは間違いない。
まとめ
Feynmanは、AIに調べ物を任せる時の「嘘つかれるかも問題」を、4つのAIの分業で解決しようとしているツールです。
まだ出たばかりで、ターミナル操作が必要だから万人向けではない。
でも「AIでちゃんとした調べ物がしたい」と思っている人には、一度触ってみる価値があります。
まずはClaude Codeに「Feynmanというリサーチツール、このパソコンに入れられる?」と聞いてみてください。
そこからすべてが始まります。
このページに出てきた言葉
- マルチエージェント
- 1人のAIに全部やらせず、役割の違う複数AIに分業させる作り。
- ソースグラウンデッド
- AIが出した全主張に出典リンクがつく方式。根拠なしの回答が出にくい。
- OSS(オープンソース)
- コードが公開されていて、誰でも使ったり改造したりできるソフトのこと。
- MITライセンス
- OSSで一般的なライセンス。商用利用も改変も自由。
- GitHub
- 世界中の開発者がコードを公開・共有するサービス。
- ターミナル
- パソコンの黒い画面に文字でコマンドを打つ操作画面。
- API(APIキー)
- 外部サービスを使うための入り口。キーは利用者を識別する鍵。
- AlphaXiv
- 論文検索に特化したサービス。主に英語論文が対象。
- Issue
- GitHub上で公開される不具合報告や要望のリスト。
参考リンク
・Feynman GitHub: https://github.com/getcompanion-ai/feynman
・Feynman公式サイト: https://feynman.is
※この記事の内容は執筆時点のものです。AIは進化が速い分野のため、最新の仕様は公式サイトでご確認ください。