AI活用全般

Claude Managed Agentsとは?|AIに仕事を渡して放置→数時間後に完成品が届く仕組み

PICKUP
Claude Managed Agents入門
AIに仕事を丸投げして放置 → 数時間後に完成品が届く
Claude API$0.08/時間Notion / Sentry / 楽天

Anthropicが4月8日に発表した「Claude Managed Agents」を使うと、Claudeに仕事を渡して放置するだけで、数時間かけて勝手にタスクを完了させられる。APIキーがあれば誰でも使える。

従来のClaudeは1回ずつ指示→応答を繰り返す「チャット」だったが、Managed Agentsは「バグ修正→テスト→PR作成」のような複数ステップの仕事を丸投げできる。PCを閉じても作業は続く。

この記事では、Managed Agentsの仕組み・料金・できること・制限を公式ドキュメントをもとにまとめる。

Claudeを使っているけど毎回つきっきりで非効率だと感じている人、AIエージェントに仕事を丸投げしたい人向けです。

Claude Managed Agentsは今までのClaudeと何が違うのか?

BEFORE: 従来のClaude(チャット)
1回ずつ指示 → 応答を繰り返す。毎回つきっきりで操作が必要。PCを閉じたら作業が止まる。電話で会話するイメージ。
AFTER: Managed Agents(丸投げ)
仕事を丸ごと渡して放置。数時間かけてClaudeが自律的に作業。PCを閉じても動き続ける。メールで仕事を依頼するイメージ。

今までのClaudeは「チャット」です。

こっちが話しかけて、向こうが答える。

1回のやりとりが終わったら、また次の指示を出す。

Managed Agentsは「仕事を丸ごと渡す」ほうです。

「このリポジトリのバグを直して、テスト通して、PR出しといて」

って言ったら、Claudeが数時間かけて勝手にやる。

途中で寝ても、PCを閉じても、作業は続く。

終わったら結果が届く。

チャットが「電話」だとしたら、Managed Agentsは「メールで仕事を依頼する」に近い感覚です。

AIエージェントに「丸投げ」が今まで難しかったのはなぜか?

長時間タスクの3つの壁
🐘
記憶の上限
途中で指示を忘れる
🔒
安全性
隔離環境が必要
💥
障害復旧
落ちたら全部やり直し
▼ Anthropicの解決策: 3分割設計
セッション
作業記録を永続管理
ハーネス
AIの思考ループ
サンドボックス
安全なコード実行環境
各コンポーネントが独立 → 初回応答速度 約60%短縮

技術的な話を少しだけ。

AIに長時間の仕事をさせるには、3つの問題がありました。

1つ目は「記憶」。

Claudeには「コンテキストウィンドウ」っていう記憶の上限があります。

長い仕事をしてると、途中で最初に何を頼まれたか忘れちゃう。

2つ目は「安全性」。

AIにコードを実行させるには、安全な隔離環境(サンドボックス)が必要。

パスワードやAPIキーを扱うなら、それが外に漏れない仕組みも要る。

3つ目は「障害復旧」。

数時間の作業中にサーバーが落ちたら、全部やり直し?

それじゃ使い物にならない。

Managed Agentsは、この3つを全部Anthropic側で面倒見てくれるサービスです。

Anthropicのエンジニアリングブログによると、システムを3つに分解したそうです。

「セッション」(作業記録)、「ハーネス」(AIの思考ループ)、「サンドボックス」(実行環境)。

この3つが独立して動くから、どれか1つが落ちても他が影響を受けない。

この設計変更で、最初の応答が返ってくるまでの時間が約60%短縮されたとのこと。

Claude Managed Agentsは誰が使えるのか?(ここが一番大事)

利用に必要なもの
Claude APIキー(全APIアカウントでデフォルト有効)
ベータヘッダーの付与(SDKなら自動)
エンタープライズ契約は不要
claude.ai(Pro/Teamプラン)からは直接使えない

結論から。

Claude APIキーを持っている人は全員使えます。

エンタープライズ契約は不要。

公式ドキュメントにはっきり書いてあります。

「Access to Claude Managed Agents (enabled by default for all API accounts)」

(全APIアカウントでデフォルトで有効)

必要なものは3つだけ。

・Claude APIキー

・リクエストにベータヘッダーをつける(SDKなら自動)

・以上

ただし注意点が2つ。

これは「API」のサービスです。

Claude ProやTeamプランの画面(claude.ai)から直接使えるものではありません。

APIキーを取得して、プログラムから呼び出す形になります。

あと、一部の先端機能(マルチエージェント、自己評価、メモリ)は「research preview」で、別途アクセス申請が必要です。

Claude Managed Agentsの料金はいくらか?

セッション時間料金
$0.08/時間
約11円/時間
💰
トークン料金
通常のAPI従量課金
モデルごとの料金
含まれるもの
サーバー + サンドボックス
全部込みで$0.08/h
📈
自前構築との比較
AWS比で数十分の1
AWSだと数百〜数千円/h

料金は2つの軸で決まります。

・通常のClaudeのトークン料金(モデルごとの従量課金。いつもと同じ)

・セッション時間: $0.08/時間(約11円/時間)

つまり、Claudeに1時間自律的に仕事させても、トークン代とは別に約11円しかかからない。

サーバー代やサンドボックス代込みで11円。

これは正直安いと思います。

自分でAWSにサンドボックスを立てたら、1時間で数百円〜数千円はかかるので。

Managed Agentsで実際に何ができるのか?(企業の導入事例)

📝
Notion
Custom Agents機能
ワークスペース内でClaudeに直接仕事を任せる。コードデプロイやプレゼン作成に活用。
🐛
Sentry
デバッグエージェント「Seer」
バグ分析 → パッチ作成 → PR作成を自動化。数ヶ月の開発を数週間に短縮。
🏯
Rakuten(楽天)
部署横断AIエージェント
製品・営業・マーケ・財務にエージェント配置。Slack/Teamsから仕事を投げて運用。1週間で構築。

Notion: ワークスペース内でClaudeが仕事する

Notionが「Custom Agents」機能(プライベートアルファ)を作っています。

ワークスペースの中でClaudeに直接仕事を任せられる。

エンジニアはコードのデプロイ、ナレッジワーカーはWebサイトやプレゼンの作成に使っているとのこと。

Sentry: デバッグからPR作成まで自動

エラー監視ツールのSentryは、Managed Agentsを使ってデバッグエージェント「Seer」を作りました。

バグの根本原因を分析して、パッチを書いて、PRまで開く。

しかも「何ヶ月もかかるはずだったのが数週間で出荷できた」と。

Rakuten: 部署横断のAIエージェント

楽天が製品、営業、マーケティング、財務の各部署にエージェントを配置。

SlackやTeamsから仕事を投げて、成果物を受け取る形で運用しています。

1週間以内で構築できたとのこと。

Claude Managed Agentsを自分で試すにはどうすればいいか?

STEP 1
エージェント定義
モデル・プロンプト・ツール
STEP 2
環境設定
Python/Node.js等
STEP 3
セッション開始
メッセージ送信
STEP 4
放置して待つ
途中で方向修正も可

Claude Codeを使ってる人なら、こう聞いてみてください。

「Claude Managed AgentsのAPIドキュメントを読んで、一番シンプルなセッションを作って動かして」

Claude Codeには「claude-api」というスキルが組み込まれてるので、APIの使い方はClaude Code自身が知ってます。

流れはこんな感じです。

1. エージェントを定義する(モデル、システムプロンプト、使えるツール)

2. 環境を設定する(Python、Node.js等のパッケージ、ネットワークアクセス)

3. セッションを開始する

4. メッセージを送ると、Claudeが自律的にツールを使って作業する

5. 途中で方向修正もできる(追加のメッセージを送るだけ)

使えるツールは、Bash(コマンド実行)、ファイル操作、Web検索・取得、MCP(外部ツール接続)。

Claude Codeと同じようなことが、APIから呼べるクラウド環境で動く感じです。

よくある疑問

Q. claude.aiのProプランから使える?

今のところ使えません。

Managed AgentsはAPI製品なので、APIキーが必要です。

Claude Proの月額$20とは別の話です。

ただしNotionやAsanaのような対応アプリ経由で使う分には、APIキーは不要になるはずです。

Q. プログラミングできないと無理?

API自体はプログラミングの知識が要ります。

ただ、Claude Codeを使ってるなら「Claude CodeにManaged AgentsのAPIを叩いてもらう」ことができます。

Claude Codeに「Managed Agentsでこういう仕事をするエージェントを作って」と頼む形です。

AIにAPIを叩かせるという、ちょっと不思議な構図ですけどw

Q. 普通のClaude Codeと何が違うの?

Claude Codeは自分のPCで動きます。PCを閉じたら止まる。

Managed Agentsはクラウドで動きます。PCを閉じても動き続ける。

あと、Managed Agentsは「API経由で他のアプリに組み込む」ことを前提にしてます。

NotionやSentryみたいに「自社製品の中にClaude agentを埋め込む」のが主な使い方です。

Q. セキュリティは大丈夫?

Anthropicのエンジニアリングブログによると、認証情報(パスワードやAPIキー)はサンドボックスの外に保管されるそうです。

Claudeが生成したコードが実行される場所には、認証情報が届かない設計。

Gitリポジトリへのアクセスも、トークンはサンドボックスの初期化時だけ使われて、内部では直接触れないとのこと。

Managed Agentsの注意点と限界は?

知っておくべき制限事項
まだベータ版 - ベータヘッダー「managed-agents-2026-04-01」が必要、仕様変更の可能性あり
レート制限あり - 作成系: 60回/分、読み取り系: 600回/分
マルチエージェント・自己評価・メモリの3機能はresearch preview(別途申請が必要)
claude.aiのチャット画面から直接使えるようになる時期は未定

まだベータです。

「managed-agents-2026-04-01」というベータヘッダーが必要で、仕様は今後変わる可能性があります。

レート制限もあります。

作成系は1分60リクエスト、読み取り系は1分600リクエストが上限。

マルチエージェント(エージェントが別のエージェントを呼ぶ機能)、自己評価、メモリの3機能はresearch previewで、別途申請が必要。

あとこれはAPI製品なので、claude.aiのチャット画面から使えるようになる時期は不明です。

Claude Managed Agentsが広まるとどうなるか?

今まで
1回の質問に1回答える
これから
仕事を渡して完了を待つ
Notion・Slack・Asanaに「AIの同僚」がいる世界
楽天: 1週間で部署横断エージェント構築
Sentry: 数週間でデバッグ自動化を出荷

今までAIは「1回の質問に1回答える」ものでした。

Managed Agentsは「仕事を渡して、終わるまで待つ」ものです。

これが普及すると、NotionやSlackやAsanaの中に「AIの同僚」が普通にいる世界になる。

楽天は1週間で部署横断のエージェントを構築した。

Sentryは数週間でデバッグエージェントを出荷した。

「AIエージェントを作るのに半年かかる」時代が、「1週間で作れる」に変わりつつある。

Claude APIキーを持ってる人は、今日から試せます。

持ってない人も、Notion等の対応アプリから触れる日はそう遠くない。

まずは記事末尾の参考リンクから公式ブログとドキュメントを読んでみてください。

参考リンク

・Anthropic公式ブログ: https://claude.com/blog/claude-managed-agents

・Claude Managed Agents APIドキュメント: https://platform.claude.com/docs/en/managed-agents/overview

※この記事の内容は執筆時点のものです。AIは進化が速い分野のため、最新の仕様は公式サイトでご確認ください。

-AI活用全般
-,

← 戻る