AI活用全般

毎週の議事録作成をClaudeに覚えさせる|非エンジニア向けの作り方3通りと初日に1個動かす手順

Claude Skillsは、毎週やっている定型作業の手順書をClaudeに預けておく機能です。

次からはひと言で同じ品質が返ります。

作り方は3通り。

手で書く、対話で作らせる、画面を録画して作らせる。

録画はMac版のCoworkで、1回およそ10分です。

無料プランでも使えます。

ただしコード実行を有効にするのが前提で、初日は議事録だけに絞るのが現実的です。

この記事は毎週繰り返している定型業務をClaudeに任せたい非エンジニア向け(MCPやAPIを触ったことがなくても読めます)。

スキルの作成では業務データや画面の内容をClaudeに渡します。

社外秘や個人情報を含む作業を対象にする場合は、社内規程と所管部署の確認を先に通してください。

そもそもClaude Skillsとは何か

公式の説明はこうです。

Folders of instructions, scripts, and resources that Claude loads dynamically to improve performance on specialized tasks.

(指示・スクリプト・素材をまとめたフォルダで、特定の作業の精度を上げるためにClaudeが必要に応じて読み込む)

出典: Claude公式ヘルプ「What are Skills」

硬い言い方ですが、中身は「いつもの仕事の手順書」です。

毎週の議事録で考えると分かりやすい。

録音の文字起こしを貼って「いつもの形式で議事録にして」と頼むだけ。

見出しの構成、文体、拾う項目を毎回説明し直さずに済みます。

読み込み方にも仕組みがあります。

公式が progressive disclosure と呼ぶ方式です。

作業を投げた時点で使えるスキルを見渡し、関係あるものだけを読み込む。

全部を最初から抱え込まないので、会話の容量を圧迫しません。

スキルには4つの出どころがあります。

Anthropicが用意したもの、利用者や組織が作ったもの、Team・Enterpriseで組織が配るもの、外部の開発者が作ったもの。

どのプランで使えるのか

ここは以前と変わりました。

公式ヘルプは、Free・Pro・Max・Team・Enterpriseで使えると明記しています。

無料プランも入っています。

ただし条件が1つ。コード実行を有効にしないと動きません。

プラン料金スキル
Free0ドル使える
Pro月20ドル(年払いなら月17ドル)使える
Max月100ドルから使える
Team・Enterprise公式の料金ページを参照使える(組織による配布もあり)

使える場所は3つ。

claude.ai、Claude Code(ベータ)、そしてコード実行の機能を付けたAPIです。

この記事はclaude.aiで完結する手順を扱います。

作り方は3通りある

公式ヘルプが挙げている作り方は3つです。

作り方向いている人条件
手順書のファイルを手で書く書式が既に頭に入っている人なし
作業を画面録画して作らせる説明するより実演が早い人Pro・Max・Team、Mac版のCowork
まとめたファイルをアップロードする他所で作ったスキルを持ち込む人ZIP形式

これに加えて、対話で作らせる方法があります。

skill-creatorという公式のスキルに質問してもらいながら組み立てる形です。

非エンジニアの入口としては、録画か対話の2択になります。

説明が苦手なら録画、手順が言葉になっているなら対話。

私は議事録のように書式が決まった作業なら、対話のほうが仕上がりを調整しやすいと考えています。

初日に1個作るなら、どの業務を選ぶか

「何でも作れます」と言われると、かえって手が止まります。

条件は3つ。

毎週1回以上やっている、手順がだいたい固まっている、出す形が決まっている。

この3つを全部満たす作業から選びます。

候補初日に向く理由出てくるもの
議事録書式が固定、毎週発生、品質のばらつきが目立つ見出し+要点+やることリスト
メール返信文体・敬語・締めの言葉が社内で固まっている件名+本文
SNS投稿字数・トーン・タグの使い方が決まっている投稿案+タグ案

私のおすすめは議事録です。

出す形がいちばん固定しやすく、毎週発生するので効果がすぐ分かるからです。

メール返信は「いつもの文体」の見本を集める手間が先に来ます。

SNSは良し悪しの判断が主観になりやすく、初日の手応えが出にくい。

画面録画でスキルにする手順

Mac版のCoworkが必要ですが、いちばん説明が要らない方法です。

画面・クリック・タイピング・音声をまとめてClaudeに渡すと、Claudeがスキルの案を出してきます。

保存する前に中身を確認できます。

  1. Mac版のClaudeでCoworkを開く
  2. 「Start recording」を押す
  3. マイクをオンのままにする。作業しながら「ここでこうしている」と口に出すと、その説明もスキルに反映されます
  4. 普段どおりに作業する。1回の録画はおよそ10分が目安です
  5. 終わったら「Done」を押す。使わない場合は「Discard」で破棄します
  6. 提案されたスキルを確認して保存する

ここで公式が強い調子で注意しています。

録画中はパスワードや秘密の文字列を打たないこと。

機微な情報や私的なやり取りを画面に出さないこと。

画面に映ったものと、しゃべった内容がすべて記録されるためです。

議事録を題材にするなら、実在の会議録ではなく架空の議事録で録るのが安全です。

対話で作る6ステップ

claude.aiだけで完結する方法です。

所要時間は初回で40〜50分を見ておくと安心です。

STEP1. コード実行を有効にする

claude.aiにログインし、設定から「Code execution」をオンにします。

ここがオフのままだとスキルは動きません。

最初につまずくのは、たいていこの設定の入れ忘れです。

STEP2. Customize > Skills を開く

左のメニューからCustomizeへ進み、Skillsを選びます。

右上の「+」から作成画面に入ります。

表示は英語のままですが、位置さえ覚えれば迷いません。

STEP3. skill-creatorに作りたいものを伝える

「議事録スキルを作りたい」と日本語で伝えて構いません。

公式の手順書によると、skill-creatorが聞いてくるのはこの4点です。

  • このスキルでClaudeに何をできるようにしたいか
  • どんなときに発動させたいか
  • 出す形はどういうイメージか
  • 動作を確かめるテストを用意するか

議事録なら「文字起こしから議事録を作る」「議題・決定事項・やること・次回日程を出す」「見出し付きで敬体」。

こう答えていけば、手順書の素案がその場で組み上がります。

STEP4. 過去の議事録を1本、見本として渡す

ここがいちばん効きます。

形を言葉で説明するより、実物を1本貼って「この形で出して」と言うほうが早い。

見本があれば、たたき台は7割の出来で返ってきます。

STEP5. 保存する

中身を確認して保存します。

保存しても、いま開いている会話には反映されないことがあります。

新しい会話を開いて、そこで文字起こしを貼って試すのが確実です。

STEP6. 試して直す

新しい会話で実際のデータを流し、出力を見て手順書に足していきます。

「敬体で書く」「やることには担当者を必ず入れる」といった調整です。

公式の手順書も、この試して直す往復を中心に置いています。

スキルを使った場合と使わない場合を並べて比べる、という手順まで書かれている。

私は初日を「だいたい合っている」で切り上げます。完璧を狙うと終わりません。

1個動かせば感覚が掴めるので、2個目からは短くなります。

つまずきやすいのはどこか

原因はだいたい2つに絞れます。

1つ目は、1つのスキルに役割を詰め込みすぎること。

議事録スキルにメール返信まで足すと、どちらを使うべきか曖昧になります。

初日は議事録だけ、と割り切る。

2つ目は、用途の説明文が曖昧で自動発動しないこと。

ここは公式が名指しで注意しています。

currently Claude has a tendency to 'undertrigger' skills -- to not use them when they'd be useful. To combat this, please make the skill descriptions a little bit 'pushy'.

(今のClaudeにはスキルを使うべき場面で使わない傾向がある。

対策として、説明文は少し押しの強い書き方にしてほしい)

出典: 公式skill-creatorのSKILL.md

公式が挙げている書き換えの例が分かりやすい。

「社内データを表示する簡単なダッシュボードの作り方」だけでは弱い。

「ダッシュボード、データの可視化、社内の数値に言及されたら、はっきり『ダッシュボード』と言われていなくてもこのスキルを使うこと」まで書く。

説明文には字数の上限があります。名前は64文字まで、説明は200文字まで。

本文は500行以内が目安で、超えそうなら中身を分けて「次はここを見ろ」と道しるべを置く形が推奨されています。

200文字の中に「何をするか」と「いつ使うか」の両方を入れる。

私はここが設計でいちばん狭い関所だと思っています。

もう1つ、セキュリティ面の注意も公式に書かれています。

スクリプトを足すときは慎重に。

パスワードなどをスキルの中に直接書かない。

外から取ってきたスキルは、有効にする前に中身を読む。

FAQ

Q. 無料プランでも使えますか?

使えます。

公式ヘルプは、Free・Pro・Max・Team・Enterpriseで利用できると明記しています。

ただしコード実行を有効にするのが前提です。

なお画面録画でスキルを作る機能は、Pro・Max・Teamで、かつMac版のCoworkに限られます。

Q. SKILL.mdとは何ですか?

スキルの中身を書いたテキストファイルです。

冒頭に名前と用途説明を書き、本文に指示を書きます。

skill-creator経由で作れば自動で生成されるので、ゼロから書く必要はありません。

公式の基準では名前が64文字以内、用途説明が200文字以内、本文は500行以内が目安です。

Q. 1個作るのにどれくらいかかりますか?

対話で作る場合、初回は調べながらになるので40〜50分を見ておくと安心です。

画面録画なら、1回の録画がおよそ10分。

手順と見本が揃っていれば、2個目からは短くなります。

Q. 何個まで登録できますか?

公式に上限の記載はありません。

ただし1つのスキルに役割を詰め込むと発動が曖昧になります。

1つのスキルに1つの役割、という形で数を絞るほうが扱いやすくなります。

Q. 録画で作るとき、気をつけることは?

画面に映ったものと、しゃべった内容がすべて記録されます。

公式も、パスワードや秘密の文字列を打たないこと、機微な情報や私的なやり取りを画面に出さないことを求めています。

議事録を題材にするなら、実在の会議録ではなく架空のもので録るのが安全です。

Q. 保存したのにスキルが反応しません

まず新しい会話を開いて試してください。

保存済みのスキルが、開いたままの会話に反映されないことがあります。

それでも動かない場合は、コード実行がオフになっていないかを確認します。

用途説明が曖昧で発動しない場合もあるため、「こういう話が出たら使う」という条件を説明文に書き足すのも有効です。

参考リンク

このページに出てきた言葉

Claude Skills
「いつもの仕事の手順書」をClaudeに預けておく機能
SKILL.md
スキルの中身を書いたテキストファイル。skill-creator経由なら自動で作られる
skill-creator
スキルを対話で作るための、公式が用意したスキル
description(用途説明)
「何をする・いつ使う」を書く200文字以内の説明文。発動の判断材料になる
undertrigger
使うべき場面でスキルが発動しないこと。説明文を押しの強い書き方にして対策する
コード実行(Code execution)
Claudeにプログラムを動かす権限を与える設定。スキルの前提条件
progressive disclosure
必要な時に必要な分だけ読み込む方式。会話の容量を圧迫しない
Cowork
Claudeの作業用の画面。Mac版アプリから開き、画面録画からスキルを作れる
MCP
AIを外部のツールやデータに繋ぐ共通の仕組み。この記事の手順では使わない
スクリプト
決まった処理を自動で行うための短いプログラム

この記事の免責事項

この記事は情報提供が目的です。

情報セキュリティや法務に関する専門的な助言ではありません。

スキルの作成では、業務データや画面に映った内容をClaudeに渡すことになります。

社外秘や個人情報を含む作業を対象にする場合は、所属先の規程と所管部署の判断を優先してください。

画面録画では、映ったものと話した内容がすべて記録されます。

パスワードや機微な情報を扱う画面では実行しないでください。

仕様・料金・提供プランは2026年8月5日時点の公式資料にもとづきます。

変更されるため、判断の前に一次資料で最新の内容を確認してください。

この記事を利用したことで生じた損害について、当サイトは責任を負いません。

最終的な判断はご自身の責任でお願いします。

この記事を書いた人

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Aisola Lab 運営者

AIツールを使ったコンテンツ制作・リサーチ・WordPress運用を日常的にやっています。自分で動かせるものは実際に触って書き、触っていないものは公式ドキュメントと一次情報をもとに書き分けています。

※この記事の内容は執筆時点のものです。AIは進化が速い分野のため、最新の仕様は公式サイトでご確認ください。

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