この記事の結論
- MCPを10個盛る前に、フォルダを作って
cdしてclaudeと打つだけで、ほとんどの作業は回る。 - Anthropic公式のコスト管理ドキュメントが「使えるならCLIツールの方がMCPよりコンテキスト効率が良い」と明言している(出典: code.claude.com/docs/en/costs)。
- 非エンジニアでも、覚えるコマンドは
cdlsmkdirの3つだけで動き始められる。
この記事はClaude CodeやCodex CLIを触り始めた非エンジニア向け(ターミナルを開いたことがなくても読めます)。
MCPを10個入れてClaude Codeが重くなった。
そういう状態を、素のClaude Codeに戻して軽くする話を書きます。
私は普段Claude Codeをメインで使っていて、MCPは入れない運用に寄せています。
減算から始めて、必要最小限だけ足す順番が結局いちばん速い。
この記事は「MCP全否定」ではないです。盛る前にまず素で回す、その順番の話。
そもそもMCPって何のこと?
MCPは外部サービスや追加機能をClaude Codeにつなぐための仕組み。
GitHubやブラウザ操作、データベースなど、いろんなツールを後付けで合体させられます。
便利な反面、入れると最初に「使えるツール一覧」をClaudeに読ませる必要があって、そのぶんコンテキストが先に消費されます。
つまり、MCPを多く入れるほど、本来の作業に使える残量が減る。
ここが減算アプローチの出発点です。
MCPを盛ると何が起きるのか
MCP入れすぎ問題は、感覚ではなく数字で追えます。
Anthropic公式のコスト管理ドキュメントが、まずこう書いている。
Prefer CLI tools when available: Tools like gh, aws, gcloud, and sentry-cli are still more context-efficient than MCP servers because they don't add any per-tool listing.
— Anthropic公式(出典: code.claude.com/docs/en/costs)
「使えるならCLIツールを優先しろ」と書いてある。
理由は MCP がツール定義を毎回読み込ませる分だけコンテキストを食うから。
同じドキュメント内で、Anthropicは「使っていないMCPサーバーは無効化せよ」「特定の作業向けのMCPだけ有効化せよ」とも明記しています。
公式が削減方向を勧めているわけです。
200,000トークンのコンテキストは大きく見えて、MCPを複数入れると一文字入力する前にかなりの割合が埋まる。
私はこれを実感してから素の運用に戻しました。
MCP Tool Searchで状況は改善している(前提)
Anthropicは MCP Tool Search という仕組みも投入していて、ツール定義を必要時だけ読み込ませることでオーバーヘッドを下げる方向に動いている(出典: Anthropic公式ニュース)。
つまり「MCPは全部悪」ではない。
ただ、Tool Searchを使いこなすにも設定の前提知識がいる。
私は、初心者はまず素で動かしてからMCPの必要性を判断した方が話が早いと思っています。
ミニマル運用6ステップ
ここから手を動かす話。
私が普段やっている最小構成です。
所要時間は1回5分以内です。
- フォルダを作る:パソコンのどこでもいい。私はデスクトップに
claude-work/プロジェクト名の形で作ります。期待結果はそのフォルダがデスクトップに出ること。詰まりどころは「プロジェクト名」に日本語や空白を入れると後でcdしにくいので、半角英数字とハイフンで付けるのが安全。 cdでフォルダに入る:ターミナルを開いてcd ~/Desktop/claude-work/プロジェクト名。期待結果は、プロンプト(入力待ち行)の表示にフォルダ名が反映されること。詰まりどころはMacとWindowsでパスの書き方が違う点で、Windowsならcd %USERPROFILE%\Desktop\claude-work\プロジェクト名。claudeと打つ:それだけ。Claude Codeが起動して、そのフォルダの中身を前提に会話が始まります。期待結果は対話画面の表示。詰まりどころはインストール直後の初回ログインで、ブラウザが開いてAnthropicアカウントの認証を求められること。- 自然言語で頼む:「このフォルダに README を英訳した版を作って」「ここにあるCSVを集計してグラフ化するPythonを書いて」。MCPゼロでここまでできる。
- 必要になったら最小限だけ追加する:GitHub連携が要るなら
ghCLI、ブラウザ操作が要るなら Playwright、くらいに絞る。盛らない。 - 終わったらフォルダごとアーカイブ:Zipにして外付けに退避。残骸がホームディレクトリに残らない。
覚えるターミナルコマンドは3つだけ。
| コマンド | 用途 |
|---|---|
cd フォルダ名 | フォルダを移動する |
ls | ファイル一覧を見る |
mkdir フォルダ名 | 新しいフォルダを作る |
これだけで副業の自動化・レポート生成・画像一括処理あたりは普通に回ります。
私は3つのコマンドだけで2年やってきて、いまも困っていません。
Claude Codeの最小構成(2026年4月時点)
Anthropic公式は2025年10月にネイティブインストーラーの正式版(GA)を告知しており、2026年時点では標準のインストール方式として案内されています。
Node.jsが要らなくなった影響は大きい。
Claude Code's native installer is now generally available. It's simpler, more stable, and doesn't require Node.js. We recommend this as the default installation method for all Claude Code users going forward.
— Anthropic公式(出典: anthropic.com/claude-code、2025年10月発表)
インストールコマンドはOS別に1行で済みます。
| OS | コマンド |
|---|---|
| macOS / Linux / WSL | curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash |
| Windows PowerShell | irm https://claude.ai/install.ps1 | iex |
| macOS(Homebrew) | brew install --cask claude-code |
| Windows(WinGet) | winget install Anthropic.ClaudeCode |
料金は以下(2026年4月時点、出典: Anthropicサポート)。
| プラン | 料金 | 内容 |
|---|---|---|
| Pro | 月20ドル | Sonnet 4.6とOpus 4.6。ターミナル・Web・デスクトップで使える |
| Max 5x | 月100ドル | Proの5倍使用量 |
| Max 20x | 月200ドル | Proの20倍使用量 |
| API | Sonnet 4.6: 入力3ドル/MTok、出力15ドル/MTok | 従量課金 |
無料プランはなし。
Claude.aiの無料アカウントではClaude Codeは起動しません。
最安はPro月20ドル。
私は、まずProで1ヶ月回してみて、コンテキスト上限に何度もぶつかるようなら Max 5x に上げる、くらいの判断でいいと思っています。
システム要件の最小線
- OS: macOS 13.0以上 / Windows 10 1809以上 / Ubuntu 20.04以上 / Debian 10以上
- RAM: 4GB以上
- CPU: x64 または ARM64
- シェル: Bash / Zsh / PowerShell / CMD のいずれか
- ネットワーク: 常時インターネット接続
Windowsネイティブ版は Git for Windows が別途必要です。
WSL版なら不要(出典: code.claude.com/docs/en/setup)。
Codex CLI の最小構成
比較対象として OpenAI の Codex CLI も見ておきます。
こちらはオープンソースでRust製、ChatGPTプラン加入者なら追加料金なしで使える設計です(出典: github.com/openai/codex)。
ChatGPT Plus, Pro, Business, Edu, and Enterprise plans include Codex.
— OpenAI公式(出典: developers.openai.com/codex/cli)
ChatGPT Plusに既に課金しているなら、Codex分は実質ゼロ追加で付いてくる形。
ここはClaude Codeとの大きな差です。
| 項目 | Codex CLIの要件 |
|---|---|
| インストール | npm install -g @openai/codex または brew install --cask codex(Homebrew Cask経由) |
| Node.js | 22以上が必要(npm経由の場合) |
| OS | macOS / Linux 正式対応。Windowsは実験的でWSL2推奨 |
| 認証 | ChatGPTアカウント または APIキー |
| 料金 | ChatGPT Plus月20ドル以上のプランに含む |
OpenAI公式のクイックスタートには /model コマンドで GPT-5.4 や GPT-5.3-Codex などを切り替える旨も記載されています(出典: developers.openai.com/codex/quickstart)。
注意点が1つ。
Claude Codeはネイティブインストーラーで Node.js が不要になったのに対し、Codex は Homebrew では Cask として配布されているため、brew install --cask codex が正式な手順になります。
npm 経由なら Node.js 22以上が別途必要です。
「どちらも Node.js 不要」と書いてある記事はそこが古い。
Cask 経由なら Node.js 依存は回避できます。
Claude Code と Codex CLI の使い分け
| 観点 | Claude Code | Codex CLI |
|---|---|---|
| 最低料金 | Pro 月20ドル(専用サブスクが必要) | ChatGPT Plus 月20ドルに含む |
| インストール | Node.js不要(ネイティブインストーラー) | Node.js 22以上またはHomebrew Cask |
| Windows対応 | 10 1809以上で正式対応 | 実験的(WSL2推奨) |
| ソース | Anthropic製・クローズド | オープンソース(Rust) |
| コンテキスト設計 | 200,000トークン。MCP Tool Searchで最適化可能 | 公式ドキュメント参照 |
私の判断としては、Claude Codeを普段のメインにしつつ、既にChatGPT Plusに課金している人はCodex CLIを試す価値がある、という温度感です。
両方契約すると月40ドル。
副業用なら片方に絞ってもいい。
ここは人によります。
MCPをいつ足すべきか
減算と言っても、MCPを永久に使うなという話ではない。
私が目安にしているのは以下です。
- 素のClaude Codeで同じ作業を3回以上やって、毎回同じ手作業が発生している
- その手作業が CLI ツール(
gh、aws、gcloud等)で置き換えられない - コンテキスト消費を踏まえても、そのMCPを入れる方が総合的に速い
この3つが揃ったら初めて足す。
揃わないうちに盛ると、Anthropic公式が警告している通り、ツール定義の読み込みだけでコンテキストが先に消費されていきます。
私の運用では、いまMCPは0個。
CLI(gh や brew)で代替できる場面が多くて、足す必要が出てきていない。
月20ドルのProプランでもコンテキストを80%以上余らせられます。
よくある質問(FAQ)
Q1. MCPを完全にゼロにして問題ないですか?
用途によります。
ファイル編集・bash実行・gitオペレーション・テスト実行・複数ファイルまたぎの修正は、MCPなしのClaude Codeだけで回ります。
GitHub API直叩きやブラウザ自動操作など、どうしても外部連携が要る場合だけ最小限足す形でOK。
Q2. Claude Codeの無料プランはありますか?
ありません。
Claude.aiの無料プランではClaude Codeは使えない仕様です。
最安は Pro 月20ドル。
試しに触りたいだけならChatGPT Plus(月20ドル)に入って Codex CLI から始める選択肢もあります。
Q3. Node.jsを入れたくないのですがClaude Codeは使えますか?
使えます。
Anthropicは2025年10月にネイティブインストーラーのGAを告知しており、2026年時点では標準のインストール方式として案内されています。
macOS / Linux / Windows / WSL いずれも Node.js なしで入ります(出典: anthropic.com/claude-code)。
Q4. MCPを盛ったあとに減らすことはできますか?
できます。
Claude Code内で /mcp コマンドを打つと設定済みサーバー一覧が出て、個別に無効化できる。
公式ドキュメントも「使っていないサーバーは無効化せよ」と明記しています(出典: code.claude.com/docs/en/costs)。
Q5. Windowsでも動きますか?
Claude Codeは Windows 10 1809以上 / Windows Server 2019以上で正式対応。
Codex CLI はWindows対応が実験的でWSL2推奨です。
Windowsで両方使うなら、WSL2環境に揃えた方が事故が少ない。
このページに出てきた言葉
- MCP(Model Context Protocol)
- Claude Codeに外部ツール(GitHub、ブラウザ、データベース等)を接続する仕組み
- コンテキスト
- AIが一度に読んで考慮できる文章量の上限。Claude Codeは200,000トークン
- トークン
- AIが文章を処理する単位。日本語は1〜2文字で1トークン前後
- CLI
- コマンドラインインターフェースの略。文字のコマンドで操作する方式
- ターミナル
- 黒い画面で文字のコマンドを打ち込む画面(Macは「ターミナル」、Windowsは「PowerShell」「コマンドプロンプト」)
- パス
- ファイルやフォルダの場所を表す文字列
- シェル
- ターミナルの中で動いてコマンドを受け付けるプログラム(Bash、Zsh、PowerShellなど)
- GA
- General Availability。ベータではなく正式版として一般提供されている状態
- Node.js
- JavaScriptをパソコン上で動かすための実行環境
- WSL
- Windows Subsystem for Linux。Windows上でLinux環境を動かす公式機能
- Homebrew / Cask
- Mac標準のアプリ管理コマンド。Caskはデスクトップアプリ用
- MTok
- 100万トークン。APIの料金単位
- Playwright
- ブラウザを自動操作するためのツール
参考リンク
Claude Code 公式
- Claude Code 概要
- Claude Code セットアップ要件
- Claude Code コスト管理(MCP最適化の公式推奨)
- Claude Code 料金プラン
- Claude Code 公式ページ(ネイティブインストーラー案内)
Codex CLI 公式
※この記事の内容は執筆時点のものです。AIは進化が速い分野のため、最新の仕様は公式サイトでご確認ください。