この記事の結論(3行)
- MCPを10個盛る前に、フォルダ作って
cdしてclaudeと打つだけでほぼ回る。 - Helius CEO Mert Mumtaz氏(@mert)の投稿が「ローカルフォルダ+ターミナルに戻れ」と書き、MCP疲れの層に刺さった。
- Anthropic公式も「CLIツールの方がMCPよりコンテキスト効率が良い」と明言している(出典: code.claude.com/docs/en/costs)。
MCPを10個入れたらClaude Codeが重くなった。
そういう人に向けて書きます。
Helius CEOの Mert Mumtaz氏が X に「ローカルフォルダとターミナルに戻れ」と投げて、
賛同が集まったのが2026年4月の話。
私の運用もこの方向に寄せていて、
いまは素のClaude Codeに戻って快適です。
この記事は「MCP全否定」ではない。
減算から始めて、
必要最小限だけ足す順番の話です。
個人的には、
初心者こそこの順番を守った方がいい。
減算アプローチとは何か(@mert投稿を軸に)
Mert Mumtaz氏は Solana 系インフラ企業 Helius の共同創業者兼CEO。
元 Coinbase のソフトウェアエンジニアで、
AI コーディング系の発言も日常的に流している人物です(出典: cypherhunter.com)。
その Helius が60以上のMCPツールを持つ Claude Code Plugin を自社で出している立場でもある、
というのがこの話の面白いところ。
MCPを提供する側のCEOが「盛るな」と言っている構図です。
ここは押さえておきたい。
主流のコーディングエージェント記事はほぼ全て「MCPをこう入れろ」「プラグインをこう組め」の足し算方向で書かれています。
@mert の投稿は逆で、
フォルダを開いてターミナルで claude と打つだけの最小構成を推している(投稿URL: x.com/mert/status/2045535102600659414)。
私もだいぶ共感した内容でした。
MCPを10個入れた結果、
肝心のコンテキストが埋まって本体の作業が細る、
というのは実際に起きる。
減算は逃げではなく、
コンテキスト効率の話なんです。
MCPを盛ると何が起きるのか(数字で見る)
MCP入れすぎ問題は、感覚ではなく数字で追えます。以下は第三者の実測値。
| 構成 | 起動時のトークン消費 | 200kコンテキストの何% | 出典 |
|---|---|---|---|
| MCPサーバー 13個 | 約81,986トークン | 41% | Scott Spence実測 |
| 人気3サーバー(Playwright / Context7 / GitHub) | 約144,000トークン | 72% | @mksglu投稿 |
| 50以上のMCPツール | 約77,000トークン | 38% | Atcyrus解説 |
| MCPサーバー 5個 | 55,000トークン以上 | 27%以上 | Qiita記事 |
Mert Koseoglu氏(@mksglu、
Context Mode作者。
前出 @mert とは別人)の投稿は特に強い。
Claude Code has a 200K token context window. With popular MCP servers like Playwright, Context7, and GitHub active, 72% is consumed before you even start working.
— Mert Koseoglu(出典: @mksglu)
一文字入力する前に7割埋まっている。これは正直きつい。
Anthropic公式のコスト管理ドキュメントにも、以下の文言が入っています。
Prefer CLI tools when available: Tools like gh, aws, gcloud, and sentry-cli are still more context-efficient than MCP servers because they don't add any per-tool listing.
— Anthropic公式(出典: code.claude.com/docs/en/costs)
公式が「使えるならCLIツール優先」と書いている。
ここを読まずにYouTubeのMCP設定動画から入ると、
最初から不利な戦い方になるわけです。
MCP Tool Searchで状況は改善している(前提)
2026年1月14日、
Anthropicは MCP Tool Search を投入しています。
ツール定義を必要時だけ読み込む仕組みで、
オーバーヘッドを85%削減する数字を出している(出典: Atcyrus)。
つまり「MCPは全部悪」ではない。
ただ、
Tool Searchを使いこなすにも設定の前提知識がいる。
個人的には、
初心者はまず素で動かしてから MCP の必要性を判断した方が話が早いと思ってます。
ミニマル運用6ステップ(減算の具体アクション)
ここから手を動かす話。私が普段やっている最小構成です。
- フォルダを作る:PCのどこでもいい。私はデスクトップに
claude-work/プロジェクト名の形で作ります。 cdでフォルダに入る:ターミナルでcd ~/Desktop/claude-work/プロジェクト名。claudeと打つ:それだけ。Claude Codeが起動して、そのフォルダの中身を前提に会話が始まります。- 自然言語で頼む:「このフォルダに README を英訳した版を作って」「ここにあるCSVを集計してグラフ化するPythonを書いて」。MCPゼロでここまでできる。
- 必要になったら最小限だけMCPを足す:GitHub連携が要るなら
ghCLI、ブラウザ操作が要るなら Playwright、くらいに絞る。盛らない。 - 終わったらフォルダごとアーカイブ:Zipにして外付けに退避。残骸がホームに残らない。
覚えるターミナルコマンドは3つだけ。
| コマンド | 用途 |
|---|---|
cd フォルダ名 | フォルダを移動する |
ls | ファイル一覧を見る |
mkdir フォルダ名 | 新しいフォルダを作る |
これだけで副業の自動化・レポート生成・画像一括処理あたりは普通に回ります。
非技術者向けガイドを書いた Jarad Johnson 氏のポストも同じ方向で、
「フォルダを選んでターミナルで直接走らせるだけ」「非技術者でも1時間で何か作れる」と記録されている(出典: mostlyserious.io)。
1時間の壁。ここを越えられるかが分岐点です。
Claude Codeの最小構成(2026年4月時点)
Anthropic公式は2025年10月にネイティブインストーラーのGAを告知しており、
2026年時点では標準のインストール方式として案内されています。
Node.jsが要らなくなった影響は大きい。
Claude Code's native installer is now generally available. It's simpler, more stable, and doesn't require Node.js. We recommend this as the default installation method for all Claude Code users going forward.
— Anthropic公式 @claudeai(2025年10月30日付)
インストールコマンドはOS別に3行で済みます。
| OS | コマンド |
|---|---|
| macOS / Linux / WSL | curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash |
| Windows PowerShell | irm https://claude.ai/install.ps1 | iex |
| macOS(Homebrew) | brew install --cask claude-code |
| Windows(WinGet) | winget install Anthropic.ClaudeCode |
料金は以下(2026年4月時点、出典: Anthropicサポート)。
| プラン | 料金 | 内容 |
|---|---|---|
| Pro | 月20ドル | Sonnet 4.6とOpus 4.6。ターミナル・Web・デスクトップで使える |
| Max 5x | 月100ドル | Proの5倍使用量 |
| Max 20x | 月200ドル | Proの20倍使用量 |
| API | Sonnet 4.6: 入力3ドル/MTok、出力15ドル/MTok | 従量課金 |
無料プランはなし。
Claude.aiの無料アカウントではClaude Codeは起動しません。
最安はPro月20ドル。
個人的には、
まずProで1ヶ月回してみて、
コンテキスト上限に何度もぶつかるようなら Max 5x に上げる、
くらいの判断でいいと思ってます。
システム要件の最小線
- OS: macOS 13.0以上 / Windows 10 1809以上 / Ubuntu 20.04以上 / Debian 10以上
- RAM: 4GB以上
- CPU: x64 または ARM64
- シェル: Bash / Zsh / PowerShell / CMD のいずれか
- ネットワーク: 常時インターネット接続
Windowsネイティブ版は Git for Windows が別途必要です。
WSL版なら不要(出典: code.claude.com/docs/en/setup)。
Codex CLI の最小構成(OpenAI公式ドキュメント引用)
比較対象として OpenAI の Codex CLI も見ておきます。
こちらはオープンソースでRust製、
ChatGPTプラン加入者なら追加料金なしで使える設計です(出典: github.com/openai/codex)。
ChatGPT Plus, Pro, Business, Edu, and Enterprise plans include Codex.
— OpenAI公式(出典: developers.openai.com/codex/cli)
ChatGPT Plusに既に課金しているなら、
Codex分は実質ゼロ追加で付いてくる形。
ここはClaude Codeとの大きな差です。
| 項目 | Codex CLIの要件 |
|---|---|
| インストール | npm install -g @openai/codex または brew install --cask codex(Homebrew Cask経由) |
| Node.js | 22以上が必要(npm経由の場合) |
| OS | macOS / Linux 正式対応。Windowsは実験的でWSL2推奨 |
| 認証 | ChatGPTアカウント または APIキー |
| 料金 | ChatGPT Plus月20ドル以上のプランに含む |
OpenAI公式のクイックスタートには /model コマンドで GPT-5.4 / GPT-5.3-Codex などを切り替える旨も記載されている(出典: developers.openai.com/codex/quickstart)。
注意点が一つ。
Claude Code はネイティブインストーラーで Node.js が不要になったのに対し、
Homebrewの公式パッケージは Codex を Cask として配布しているため、brew install --cask codex が正式な手順になります。
npm 経由なら Node.js 22以上が別途必要。
「どちらもNode.js不要」と書いてある記事はそこが古い。
Cask 経由なら Node.js 依存は回避できます。
Claude Code と Codex CLI の使い分け
| 観点 | Claude Code | Codex CLI |
|---|---|---|
| 最低料金 | Pro 月20ドル(専用サブスクが必要) | ChatGPT Plus 月20ドルに含む |
| インストール | Node.js不要(ネイティブインストーラー) | Node.js 22以上またはHomebrew Cask |
| Windows対応 | 10 1809以上で正式対応 | 実験的(WSL2推奨) |
| ソース | Anthropic製・クローズド | オープンソース(Rust) |
| コンテキスト設計 | 200kトークン。MCP Tool Searchで最適化可能 | 公式ドキュメント参照 |
私の判断としては、
Claude Code を普段のメインにしつつ、
既にChatGPT Plusに課金している人は Codex CLI を試す価値がある、
という温度感です。
両方契約すると月40ドル。
副業用なら片方に絞ってもいい。
ここは人によります。
MCPをいつ足すべきか
減算と言っても、
MCPを永久に使うなという話ではない。
私が目安にしているのは以下です。
- 素のClaude Codeで同じ作業を3回以上やって、毎回同じ手作業が発生している
- その手作業が CLI ツール(
gh、aws、gcloud等)で置き換えられない - コンテキスト消費を踏まえても、そのMCPを入れる方が総合的に速い
この3つが揃ったら初めて足す。
逆に揃わないうちに盛ると、
@mksglu氏の測定どおり、
一文字入力前に72%埋まる状態になります。
Daniil Okhlopkov氏はClaude Codeを4ヶ月毎日使った上で、
使用MCPを Coolify・Telegram・Codex の3個だけに絞っている(出典: okhlopkov.com)。
ヘビーユーザーでも3個。
盛る前にこの数字を見ておきたい。
よくある質問(FAQ)
Q1. MCPを完全にゼロにして問題ないですか?
用途によります。
ファイル編集・bash実行・gitオペレーション・テスト実行・複数ファイルまたぎの修正は、
MCPなしのClaude Codeだけで回ります。
GitHub API直叩きやブラウザ操作など、
どうしても外部連携が要る場合だけ最小限足す形でOK。
Q2. Claude Codeの無料プランはありますか?
ありません。
Claude.aiの無料プランではClaude Codeは使えない仕様です。
最安は Pro 月20ドル。
試しに触りたいだけならChatGPT Plus(月20ドル)に入って Codex CLI から始める選択肢もあります。
Q3. Node.jsを入れたくないのですがClaude Codeは使えますか?
使えます。
Anthropicは2025年10月にネイティブインストーラーのGAを告知しており、
2026年時点では標準のインストール方式として案内されています。
macOS / Linux / Windows / WSL いずれも Node.js なしで入ります(出典: @claudeai公式)。
Q4. MCPを盛ったあとに減らすことはできますか?
できます。
Claude Code内で /mcp コマンドを打つと設定済みサーバー一覧が出て、
個別に無効化できる。
公式ドキュメントも「使っていないサーバーは無効化せよ」と明記しています(出典: code.claude.com/docs/en/costs)。
Q5. Windowsでも動きますか?
Claude Codeは Windows 10 1809以上 / Windows Server 2019以上で正式対応。
Codex CLI はWindows対応が実験的でWSL2推奨です。
Windowsで両方使うなら、
WSL2環境に揃えた方が事故が少ない。
参考リンク
Claude Code 公式
- Claude Code 概要
- Claude Code セットアップ要件
- Claude Code コスト管理(MCP最適化の公式推奨)
- Claude Code 料金プラン
- ネイティブインストーラーGA発表(公式X、2025年10月30日)
Codex CLI 公式
MCPトークン消費の一次データ
- Mert Mumtaz(@mert、Helius CEO)投稿
- Mert Koseoglu(@mksglu)投稿
- Scott Spence MCP最適化実測
- Atcyrus MCP Tool Search解説
- Context Mode(@mksglu作)
- Classmethod Skills移行で94.7%削減
ユーザー経験レポート
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