昨日の続きから Claude Code に作業させたい人向け(前のセッションをまた最初から説明するのが面倒な人)
昨日の途中で終わったClaude Code作業を、今日また続きから進めたい場面で叩く。たとえば書きかけのコード、議論中のDB設計、調査中のドキュメントなど、新規セッションで一から状況説明し直すのが面倒な時に、目的のフォルダに `cd` で移動してから `claude -c` を打てば前回の会話履歴を引き継いだ状態で起動する
Claude Codeを毎日使ってると、必ずぶつかるのが「昨日の続きから話したいのに、今日また最初から説明する羽目になる」問題です。プロジェクトの全体像、書きかけのコード、さっきまでの議論、全部まっさらの新規セッションに渡し直す手間が地味にしんどい。claude -c はこれを1文字で解決する短縮スイッチです。
同じフォルダで最後に閉じたセッションをそのまま「続き」として開き直す。会話履歴も、Claudeが読んでたファイルも、途中まで書いた内容も、全部そのまま残った状態で再開できます。私は前の会社で打ち合わせの続きを翌朝やるとき「えーっと、昨日どこまで話したっけ」を毎回やってたんですが、あの感覚を消すコマンドだと思ってます。
噛み砕くと
会議室のホワイトボードを想像してみてください。普通の会議は終わったらホワイトボードを消して帰るので、翌日また同じ議題なら最初から書き直しになる。claude -c はそのホワイトボードを消さずに残しておいて、翌日入室したら昨日の図と落書きがそのまま見える状態で会議を再開する、という発想に近いです。
Claude Code側からすると、前回のセッションで読んだファイル、交わした会話、出した結論、全部「記憶したまま」扱いになります。新規で claude と打った時のような「初対面のインターン」感がない。前回の続きの文脈で、すぐに作業に入れます。
大事な前提:このコマンドはフォルダ単位で動く
claude -c は「最後に閉じたセッション」を再開しますが、より正確に言うと**「今いるフォルダで最後に動いたセッション」**を再開します。別のフォルダで昨日やってた作業を、今日違うフォルダから claude -c で呼び出すことはできません。
ここを誤解すると「昨日の会話どこ行った?」と慌てます。続けたいセッションがあるフォルダに cd で移動してから claude -c を叩くのがルール。具体的には、ホームディレクトリで claude -c を叩いても、~/projects/contact-form/ でやってたセッションは出てきません。
「昨日書いたお問い合わせフォーム」を例に、実際の手順を見る
具体例で動きを確認します。題材は「昨日の途中まで Claude Code に書いてもらった、お問い合わせフォームのコード」を、今日また続きから直してもらう、という設定です。
ステップ1: 昨日のフォルダに戻る
まずは昨日 Claude Code を動かしたフォルダに移動します。今回は仮に ~/projects/contact-form/ で作業していたとします。
$ cd ~/projects/contact-form
ここで間違えて別のフォルダにいると、後でハマる。私もたまに ~/Downloads から叩いて「あれ、昨日の会話消えた?」とドキッとします。落ち着いて pwd(今いるフォルダの場所を表示するコマンド)で確認するのが安全です。
ステップ2: claude -c を叩く
あとは1行打つだけ。
$ claude -c
すると新規セッションを開く時のロゴ表示が出ますが、その下に昨日の会話履歴がそのまま読み込まれた状態で立ち上がります。具体的には、画面に昨日の最後のやり取りが表示され、入力欄が「次のターン」として待機している状態。
ステップ3: 続きを話す
あとは普通に話しかけるだけ。「昨日のフォームの送信ボタンの色、青じゃなくてオレンジに変えて」みたいに、昨日の文脈をそのまま使えます。Claude側も「お問い合わせフォーム」の話だと分かっているので、「どのフォーム?」と聞き返してくることはありません。
ここで初心者がやりがちな勘違いがあります。「claude -c で開いたら、昨日の続きの状態でファイルも全部開きっぱなしになってる」と思いがちですが、ファイルそのものを開いてる訳ではない。**会話の記憶**を引き継いでるだけです。なのでファイルの中身が昨日から変わってたら(例えば自分で手で直してたら)、Claudeはその変化を再度ファイルを読み直して把握します。
ステップ4: 続きの会話で作業を進める
Claudeが昨日のコードを覚えた状態で動いてくれるので、こちらは指示だけ出せばいい。
> 昨日のフォーム、送信ボタンの色をオレンジに変えて、ついでに送信成功時のメッセージも英語じゃなく日本語にしておいて
昨日「送信ボタンを青にした」「成功メッセージを 'Sent successfully' にした」という履歴があるので、Claudeはどこを直せばいいか即座に把握して動きます。新規セッションだったら、まずファイル全体を読み直すターンが入る。この**1往復ぶんの時短**がじわじわ効きます。
ステップ5: 必要に応じて要約をかける
長く続けてると会話が膨らんで、Claudeの動きが鈍くなることがあります。そういう時は /compact というセッション内のコマンドで会話を要約圧縮できます。claude -c で長期戦をやる人はこれをセットで覚えておくと安心。
つまり claude -c は何をしてくれるのか
- やってくれる: 今いるフォルダで最後に動いたClaude Codeセッションを、会話履歴ごと再開する
- やってくれる:
exitで正常終了したセッションも、Ctrl+Cで強制終了したセッションも、どちらも対象 - やってくれない: 別フォルダのセッションを呼び出す(それは
claude -rでセッションIDか名前を指定する仕事) - やってくれない: 古い特定のセッション(一昨日のとか先週のとか)を選んで呼び出す(これも
claude -r側の役割) - 意味が薄い場面: 全く新しいプロジェクトを始める時。前回の会話文脈を引きずらない方がいいので、素直に
claudeで新規起動する
使いどころ3シナリオ(具体題材で再現)
シナリオ1: 昨日途中で寝落ちした作業を、朝一番から続ける
夜に「お問い合わせフォームの送信処理を実装する」とClaudeに頼んで、API接続のところまで終わったところで眠くなって exit。翌朝、コーヒー片手に cd ~/projects/contact-form && claude -c。昨日「APIキーは .env ファイルに置いた」「テスト送信は通った」という履歴がそのまま使えるので、「じゃあバリデーションのエラー表示UIを追加して」とすぐ続けられます。新規起動だったら状況説明だけで5分かかる。
シナリオ2: ランチ休憩を挟んだ後の再開
午前中ずっとClaude Codeとやり取りしてたけど、ランチ前に exit。戻ってきて claude -c。「さっきまで議論してたDB設計のテーブル定義、もう一回見直そう」みたいな短時間の中断・再開でも、文脈丸ごと残るので議論が止まりません。私はこれで「会話を切らずに作業を切る」という新しい時間管理ができるようになりました。
シナリオ3: ターミナルが意図せず落ちた時の復旧
ターミナルアプリがフリーズして仕方なく強制終了、とか、ノートPCの蓋を閉じてバッテリー切れになった、とか。こういう不本意な終了でも claude -c なら復旧できます。会話履歴は終了直前まで保存されているので、最後のClaudeの応答までは確実に残ってる。これがあるから安心して開きっぱなしで席を立てます。
初心者が踏みやすい落とし穴
- 違うフォルダで叩いて「会話どこ行った」になる。
claude -cはフォルダ単位なので、必ずcdで目的のフォルダに移動してから叩く。pwdで確認するクセをつけると安全 - 長期間使い続けて重くなる。同じセッションを何日も
claude -cで継続してると会話が膨らんで応答が遅くなる。/compactで要約するか、区切りのいいところでexitして新規claudeに切り替える判断も必要 - 強制終了直後の中途半端な状態。Ctrl+CやPCシャットダウンで切れたセッションは履歴は残るけど、Claudeが応答の途中で切られてることがある。再開時に「さっきの返事が中途半端だったので、もう一回お願い」と一言伝えるとスムーズ
- セッション内の
/continueと混同する。スラッシュコマンドの/continue(セッション内で巻き戻すような操作)と、ターミナルから打つ-cスイッチは別物。前者はセッション中の操作、後者はターミナルから打つ起動コマンド - 過去の特定セッションを選びたいのに
-cで頑張ろうとする。「3日前のあのセッション」を呼び出したい場合、claude -cではなくclaude -r(またはclaude --resume)でセッション一覧から選ぶのが正解。-cは常に「最後の1個」しか開かない - 新セッションIDで分岐したい時にそのまま続けてしまう。元のセッションを残したまま、続きを別セッションとして枝分かれさせたい場合は
claude -c --fork-session。試行錯誤で「この先別パターンも試したい」みたいな時に使う - ファイルの手動変更を忘れる。
claude -cで再開しても、自分が手で直したファイルの内容までClaudeが自動で再認識する訳じゃない。明示的に「○○.htmlを読み直して」と指示するか、Claudeが触るタイミングで自然に再読込されるのを待つ
書き方
claude -c
やってみるとこうなる
入力
$ cd ~/projects/contact-form
$ claude -c
出力例
前回のセッションの最後のやり取りが画面に表示された状態で、Claude Codeが起動する。続きの指示を入力するだけで、前回の文脈(読んでたファイル、出した結論、議論の流れ)を引き継いだまま会話を再開できる。新規起動時に必要だった「状況説明のターン」が丸ごと省略される
このページに出てきた言葉
- セッション
- Claude Codeを `claude` コマンドで開いてから終了するまでの一連の会話。1セッション=1チャットルームのイメージ
- --continue
- `claude -c` の正式名。`-c` は短縮形で、両方同じ動きをする
- claude -r(--resume)
- 過去の特定セッションをID指定または一覧から選んで再開する短縮スイッチ。`-c` が「最後の1個」専用なのに対し、こちらは「どれでも選べる」
- /compact
- セッション内で叩くスラッシュコマンドの1つ。膨らんだ会話履歴を要約して圧縮する。`claude -c` で長期戦を続ける時の必需品
- --fork-session
- `-c` や `-r` と一緒に使うと、再開時に新しいセッションIDを発行してくれる追加スイッチ。元のセッションを残したまま枝分かれさせたい時に使う
- cd
- ターミナルで「移動先のフォルダを変える」コマンド。`claude -c` を使う前に、続けたいセッションがあるフォルダに `cd` で入る必要がある
- ターミナル
- 黒い画面で文字のコマンドを打ち込む画面。Macは「ターミナル」アプリ、Windowsは「コマンドプロンプト」「PowerShell」