claude mcp(クロード・エムシーピー)

起動オプション
claude mcp
クロード・エムシーピー
Claude Code に MCP サーバー(Notion や Stripe などの外部サービスを Claude Code から触れるようにする小さなプログラム)を登録・確認・削除するための管理コマンド。設定ファイル(.mcp.json や ~/.claude.json)を手書きせずに済ませるための作業台

Claude Code に Notion / Stripe / Sentry などの MCP サーバーを繋ぎたいが、設定ファイルを手書きするのが面倒な人向け

Claude Code から Notion / Stripe / Sentry / Asana / Airtable などの外部サービスを直接触りたい場面で叩く。具体的には『Notion を繋ぎたい』『チームに同じ MCP 構成を配りたい』『古い MCP を整理したい』のいずれかが発生したら、このコマンドの出番

Claude Code に Notion や Stripe や Sentry のような外部サービスを繋ぎたいとき、設定ファイルを直接書き換えるやり方は手間と事故の温床になります。claude mcp はその繋ぎ込みをコマンド一発で済ませる管理コマンドです。

追加・一覧・詳細確認・削除まで全部このコマンドの傘下に揃っています。設定ファイルを開かずに済むのが一番うれしい。

噛み砕くと

新しい職場で外線電話を引くとき、配線工事を自分で全部やるか、業者に電話一本で依頼するかの違いに近いです。claude mcp add はその「電話一本」のほう。どの外部サービスを、どの繋ぎ方で、誰の範囲で使うか、を口頭注文するみたいに指定するとClaude Codeが裏で設定ファイルを書いてくれます。

逆に言えば、Claude Code を Notion / Stripe / Sentry のような外部サービスに繋がなくていい場面では、このコマンドは一生触らなくていい。あくまで繋ぎ込みの作業台です。

大事な前提:claude mcp 単独で叩いても何も繋がらない

このコマンドは必ず後ろにサブコマンドを書き足して使います。claude mcp だけ叩くとヘルプが表示されるだけで、サーバーは1つも追加されません。

初回の私もここで一瞬戸惑いました。コマンド名がそのまま動詞っぽく見えるんですが、本体は中の小コマンドのほうです。

「Notion を Claude Code に繋ぐ」を例に、実際の手順を見る

ステップ1: 何も繋いでない状態を確認する

まず現状を見ます。

$ claude mcp list

何も追加していなければ「No MCP servers configured」と返ってきます。空っぽが確認できたら次へ。

ステップ2: Notion を1行で追加する

Notion 公式が提供している MCP サーバーは HTTP 越しに繋ぐ形なので、--transport http を指定します。

$ claude mcp add --transport http notion https://mcp.notion.com/mcp

これでローカル設定に Notion 接続が1件登録されます。ローカル設定は自分のパソコン専用に保存される場所で、プロジェクトの保存箱にも乗らないので他のメンバーには見えません。

ステップ3: 追加されたか確認する

$ claude mcp list
notion: https://mcp.notion.com/mcp (http)

1行で出てきます。複数追加していけば、ここに積み上がっていくイメージ。

ステップ4: 個別の詳細を見る

もう少し細かい情報を見たくなったら get です。

$ claude mcp get notion

接続先URL、繋ぎ方、ヘッダーに何が乗っているか、などが返ってきます。デバッグするときの最初の確認場所。

ステップ5: Claude Code セッションを開いて Notion に話しかける

追加が終わったら、いつも通り claude でセッションを開きます。Notion 側の認証は初回のみブラウザが開く形で済ませます。その後はチャットの中で次のように頼めるようになります。

「Notion の Project DB にある『世界の魚を紹介するサイト』のチケットを全部読んで、要件を箇条書きで整理して」

Claude Code が Notion に直接問い合わせて、貼り付けなしで返してくれます。これが MCP を繋ぐ最大の効能です。

ステップ6: いらなくなったら削除する

使わなくなった接続を残したまま Claude Code を起動すると、毎回 Claude が「Notion 使えるよ」と確認しに行って速度が落ちます。整理のクセはつけておきたい。

$ claude mcp remove notion

これで一覧からも消えます。間違って消したらまた add し直せばOKです。

つまり claude mcp は何をしてくれるのか

  • やってくれる:Notion、Stripe、Sentry、Asana、Airtable といった外部サービスを Claude Code に繋ぐ作業を、コマンド1行で完結させる。.mcp.json~/.claude.json のような設定ファイルを手書きしなくて済む
  • やってくれない:繋いだ先のサービス側で必要になる認証作業の代行。Notion のログインや API キー発行は各サービスの画面で済ませる
  • 意味が薄い場面:外部サービスを一切繋がず、手元のコード書き換えだけで完結する作業。MCP を1つも追加しないなら、このコマンドは一度も呼ばなくていい

3つの繋ぎ方と3つの公開範囲を表で押さえる

このコマンドで戸惑うポイントは2つあります。「どう繋ぐか」と「誰の範囲で使えるか」。先に表で見ておくと迷いません。

繋ぎ方は3種類

指定 用途 代表例
--transport http クラウド上の MCP サーバーに繋ぐ最新方式 Notion
--transport sse クラウド上の古い方式(廃止予定)。新規で使うなら HTTP を選ぶ Asana
--transport stdio 自分のパソコン上で MCP サーバーを毎回起動して繋ぐ Airtable、Playwright

なお、JSON 設定ファイルや他サービスの説明書に streamable-http と書かれている場合は http と同じ意味の別名扱いです。そのままコピーして使えます。

各サービス側のドキュメントに「HTTP で繋いでね」「stdio で繋いでね」と書かれているので、それに従えばOK。自分で選ぶのではなくて、提供側の指定に合わせる側です。

公開範囲は3種類

指定 誰のもの 保存先のイメージ
--scope local(既定) 自分のパソコン専用 共有されない場所
--scope project このプロジェクトを触る全員で共有 プロジェクト直下の .mcp.json に書き込まれる
--scope user 自分の全プロジェクトで共通 ホームの ~/.claude.json に書き込まれる

個人で試すだけなら local のままで十分。チームに配りたいときだけ project を意識すればいい。

使いどころ3シナリオ

シナリオ1: 「世界の魚を紹介するサイト」の要件を Notion から読み込みたい

Notion の Project DB に「カクレクマノミの記事を書く」「マンボウの生態ページ」みたいなチケットが20件くらい溜まっている状況。claude mcp add --transport http notion https://mcp.notion.com/mcp で繋いでおくと、Claude Code に「未着手チケットを全部読んで、優先度を私に提案して」と話せるようになります。コピペ往復が消えるのが大きい。

シナリオ2: チーム3人で同じ MCP 構成を共有したい

1人ずつ claude mcp add を叩いてもらうのは無駄です。--scope project を付けて1回追加すると、プロジェクト直下に .mcp.json が作られ、プロジェクトの保存箱に登録すればチーム全員が同じ MCP を引き継げます。

$ claude mcp add --scope project --transport http notion https://mcp.notion.com/mcp

同僚は最新のファイルを取り込んだあと、初回セッションで承認ダイアログに「はい」と答えるだけ。これは個人を勝手に外部サービスに繋がせない安全仕様で、外しません。

シナリオ3: 古い MCP の掃除をしたい

触ってみては消し、触ってみては消し、を続けていると一覧がゴチャゴチャしてきます。claude mcp list で全体を眺めて、claude mcp remove <名前> で要らないものを落とす。セッションの起動も少し軽くなります。地味だけど大事な習慣。

初心者が踏みやすい落とし穴

  • サブコマンドを忘れて claude mcp だけ叩く。ヘルプが出るだけで何も追加されません。必ず add / list / get / remove のどれかを後ろに足す
  • 繋ぎ方を誤指定する。Notion は HTTP、Asana は SSE、Airtable は stdio、と提供側が指定しているので、自分で選ばずに公式ドキュメントの記載に合わせる。HTTP のサービスに stdio を指定しても繋がりません
  • 新規で SSE を選ぶ。SSE は廃止予定の古い方式です。提供側のドキュメントに HTTP の選択肢があるなら HTTP を選ぶ。SSE の指定があるのは過渡期のサービスだけなので、新規で迷ったら HTTP が正解
  • stdio 接続で「--」(ダブルダッシュ)を忘れる--transport / --env / --scope / --header といった追加指定はサーバー名より前に書き、-- の後ろに起動コマンドを書く順序が決まっています。例: $ claude mcp add --transport stdio --env AIRTABLE_API_KEY=YOUR_KEY airtable -- npx -y airtable-mcp-server-- なしで書くと Claude Code がコマンド部分をサーバー名と誤認して登録に失敗します
  • --scope project で追加した直後、別端末で初めて開いたら承認プロンプトに驚く。これは仕様で、知らない MCP が勝手に動かないための安全機構。承認をやり直したくなったら claude mcp reset-project-choices でリセット
  • claude --bare で起動した時に MCP が無視される--bare は周辺の自動読み込みを切るモードで、.mcp.json も読まれません。必要なら --mcp-config で個別に渡す形になる
  • 既出の辞書エントリ mcp-server と混同する。あちらは MCP プロトコルそのものの概念説明、こちらは設定する側の管理コマンド。両方とも ~/.claude.jsonclaude mcp list に登場するので、最初は同じ話に見えるけど別物
  • 不要な MCP を残したままセッションを開く。起動のたびに全 MCP に挨拶しに行くので地味に重くなります。使わないものは remove する習慣を持つと体感が変わる

書き方

claude mcp <サブコマンド> [追加で渡す情報...]

よく使うサブコマンド:
claude mcp add --transport <http|sse|stdio> <名前> <URLまたは起動コマンド>
claude mcp list
claude mcp get <名前>
claude mcp remove <名前>
claude mcp reset-project-choices
claude mcp add-json <名前> <JSON文字列>

stdio で繋ぐ時の順序ルール:
--transport / --env / --scope / --header はサーバー名より前に書き、-- の後ろに起動コマンドを書く
例: claude mcp add --transport stdio --env AIRTABLE_API_KEY=YOUR_KEY airtable -- npx -y airtable-mcp-server

やってみるとこうなる

入力

$ claude mcp add --transport http notion https://mcp.notion.com/mcp
$ claude mcp list

出力例

Added MCP server: notion

notion: https://mcp.notion.com/mcp (http)

このページに出てきた言葉

MCP(エムシーピー)
Model Context Protocol の略。Claude Code のような AI クライアントと、Notion や Stripe みたいな外部サービスを繋ぐための共通ルール
MCPサーバー
Notion や Stripe といったサービス側に立っていて、Claude Code からの問い合わせを受けて返事をする小さなプログラム
transport(トランスポート)
Claude Code と MCP サーバーがどの通信方式で会話するかの指定。<code>http</code> / <code>sse</code>(廃止予定)/ <code>stdio</code> の3種類
streamable-http
JSON 設定ファイルの中で <code>http</code> と同じ意味で使われる別名表記。どちらを書いても挙動は同じ
SSE
Server-Sent Events の略で、クラウド MCP に繋ぐ古い通信方式。現在は廃止予定なので新規は HTTP を選ぶ
scope(スコープ)
設定がどの範囲で有効になるか。<code>local</code>(自分専用)/ <code>project</code>(チーム共有)/ <code>user</code>(自分の全プロジェクト共通)の3種類
.mcp.json
プロジェクト直下に置かれる、MCP 設定をチームで共有するためのファイル。プロジェクトの保存箱に入れて配る前提
~/.claude.json
ホーム(自分のパソコンの個人領域)に置かれる、Claude Code の個人設定をまとめたファイル
サブコマンド
<code>claude mcp</code> の後ろに書き足して使う小さな指示語。<code>add</code> や <code>list</code> がこれにあたる

関連項目

公式ドキュメント

https://code.claude.com/docs/en/mcp

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