OllamaとOpenRouterで費用ゼロ
Claude Codeを月額費用ゼロで動かす方法が2つあります。
1つ目は、Ollama(オラマ。PC内でAIを動かす無料ツール)を使う方法。
2つ目は、OpenRouter(オープンルーター。
複数のAIを1つのキーで使える中継サービス)の無料枠を使う方法。
この記事はClaude Codeに興味があるけど月3,000円を払う前に試したい開発者・副業者向け(ターミナルでコマンドを1行打てる前提)。
無料で動かすClaude Codeと、正規のClaude Codeは別物です。
エンジンが違う。
正規版はAnthropic(Claudeを作っている会社)のClaude(Opus、Sonnet)が動いてる。
無料版は、オープンソース(誰でもコードを見られる公開ソフト)のAI(Llama、Qwen、DeepSeek等)に差し替えて動かす。
つまり、Claude Codeの「操作画面」は同じだけど、「頭脳」が全然違う。
「Claude Codeってどんなものか体験したい」「課金前に雰囲気を見たい」って人には意味がある。
でも「課金しないでClaude Codeをフル活用したい」って期待で入ると、がっかりします。
この記事では、セットアップ手順と、どこまで使えるかを書いていきます。
正規版Claude Codeと無料版、何が違う?|性能比較
| 正規版(Claude Pro / API) | OpenRouter無料枠 | Ollama(ローカル) | |
|---|---|---|---|
| 月額費用 | 約3,000円(Pro)/ 従量課金(API) | 0円 | 0円(電気代のみ) |
| 使えるAIモデル | Claude Opus / Sonnet | Llama・Qwen・DeepSeek等 | Llama・Qwen・DeepSeek等 |
| コード生成の精度 | 非常に高い | 中程度 | PCスペック次第 |
| 複雑なタスク | 得意 | 簡単なタスクなら可 | 簡単なタスクなら可 |
| 回数制限 | あり(プランによる) | 1日200リクエスト / 1分20回 | なし(無制限) |
| ネット接続 | 必要 | 必要 | 不要(完全オフライン) |
| プライバシー | Anthropicにデータ送信 | OpenRouterにデータ送信 | 100%ローカル |
| 必要なPCスペック | 普通のPCでOK | 普通のPCでOK | RAM 32GB以上推奨 |
OllamaとOpenRouterの仕様は公式ドキュメントとセットアップガイドをベースに整理しています。
無料版は「Claude Codeの形をした別のもの」です。
正規版のClaude(Opus)は、ファイルを20個またいで整合性を保ちながら編集できる。
無料のオープンソースモデルだと、3ファイルまたいだあたりからおかしくなるという報告が多い。
「Claude Codeの操作画面を体験する」という目的なら十分。
でも「Claude Codeで本気の制作をする」なら、正規版に課金したほうがいい。
なぜ無料のAIモデルでClaude Codeが動くのか?|仕組みの裏側
Claude Codeって、「Claudeだけで動くツール」じゃないんです。
Claude Codeの正体は「AIと会話しながらファイルを操作するツール」。
つまり、AIとの通信部分を差し替えれば、別のAIでも動く。
たとえ話をすると、こんな感じ。
Claude Codeは「車」。
正規版のClaudeは「トヨタのエンジン」。
OllamaやOpenRouterは「別メーカーのエンジン」。
車の外見(操作画面、コマンド、ファイル操作)は同じ。
でもエンジンが違うから、走りの性能が変わる。
技術的には、Claude Codeは「Anthropic API(ClaudeとアプリをつなぐAnthropic公式の通信口)」を使ってAIとやりとりしてる。
OpenRouterは、この通信口と同じ形式でリクエストを受け付けてくれる。
だから、Claude Codeに「AIとの通信先をOpenRouterに変更して」と設定するだけで、別のAIモデルが使える。
Ollamaの場合は、PC内にAIモデルをダウンロードして、PCの中で通信する。
ネットに一切つながないから、プライバシーは完璧。
ただしAIの処理を全部PCでやるから、PCのスペックがモロに効いてきます。
無料のClaude Codeはどんな場面で使える?
課金前に「Claude Codeってこういう感じか」を体験したい時
Claude Codeに興味はあるけど、月3,000円を払う前にどんなものか見ておきたい。
無料版なら、ファイルの編集、コマンドの実行、コードの生成を一通り体験できます。
操作画面は正規版と全く同じ。
「ターミナル(黒い画面でコマンドを打つアプリ)でAIに指示を出す」って感覚をつかむには十分です。
体験して「これは仕事で使えそうだ」と思ったら正規版に切り替えればいい。
社内規定でデータを外に出せない仕事をする時
Ollamaを使えば、AIとの通信がPCの中で完結します。
コードも、社内文書も、一切外に出ない。
「セキュリティ的にクラウドAIは使えない」っていう職場でも、ローカルなら問題ない場合がある。
ただし、精度は正規版より落ちるので、重要なコードは必ず人間が確認すること。
ネット環境が不安定な場所で作業する時
Ollama(ローカル実行)なら、ネット接続が完全に不要です。
飛行機の中でも、山の中でも、カフェのWi-Fiが遅くても関係ない。
PCとAIモデルさえあれば動く。
ただし、AIモデルのダウンロード自体にはネットが必要なので、事前に自宅でダウンロードしておく必要があります。
Claude Codeを無料で動かすのに必要なものは?
方法1:OpenRouter(おすすめ、簡単)
料金:無料(25以上の無料モデルが使える)。
制限:1日200リクエスト、1分20リクエスト。
必要なアカウント:OpenRouterのアカウント(無料、クレジットカード不要)。
PCスペック:特に要件なし。普通のPCで動く。
ネット接続:必要。
方法2:Ollama(上級者向け、完全ローカル)
料金:無料。
制限:なし(PCの性能が限界)。
PCスペック:RAM(メモリ。
AIが計算中に使う一時置き場)32GB以上を推奨。
16GBだと小さいモデルしか動かず、体験がかなり粗い。
ストレージ:モデル1つあたり4〜50GB。空き容量に余裕が必要。
ネット接続:モデルのダウンロード時のみ。その後はオフラインで動作。
共通で必要なもの
Claude Code本体:インストール自体は無料。
ターミナル(Macならターミナルアプリ、WindowsならPowerShell)。
日本語対応:Claude Codeの画面は英語だけど、AIへの指示は日本語でOK。
Claude Codeを無料で動かす手順は?|方法1:OpenRouter(かんたん)
インストール
アカウント作成
設定
動作確認
初めての人にはOpenRouterがおすすめ。
PCスペックを問わないし、セットアップが短い。
ステップ1:Claude Codeをインストールする
まだClaude Codeを入れてない人は、ターミナルで以下を実行。
Macの場合:
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash
Windowsの場合(PowerShell):
irm https://claude.ai/install.ps1 | iex
ステップ2:OpenRouterのアカウントを作る
https://openrouter.ai/ にアクセスして、アカウントを作る。
無料で、クレジットカードもいりません。
ログインしたら「API Keys」のページに行って、新しいキーを作る。
作ったキー(sk-or-…で始まる文字列)をコピーしておく。
ステップ3:環境変数を設定する
環境変数(PCに覚えさせる設定メモ。ターミナルから読める仕組み)を設定します。
ターミナルで以下を1行ずつコピーして実行する。
Macの場合(~/.zshrcに追記):
echo 'export OPENROUTER_API_KEY="ここにコピーしたキーを貼る"' >> ~/.zshrc echo 'export ANTHROPIC_BASE_URL="https://openrouter.ai/api"' >> ~/.zshrc echo 'export ANTHROPIC_AUTH_TOKEN="$OPENROUTER_API_KEY"' >> ~/.zshrc echo 'export ANTHROPIC_API_KEY=""' >> ~/.zshrc source ~/.zshrc
Windowsの場合:
$env:OPENROUTER_API_KEY="ここにコピーしたキーを貼る" $env:ANTHROPIC_BASE_URL="https://openrouter.ai/api" $env:ANTHROPIC_AUTH_TOKEN=$env:OPENROUTER_API_KEY $env:ANTHROPIC_API_KEY=""
「何これ?意味わからない」って思った人。
ChatGPTかClaudeに「この設定をPC上でやりたい。
OSは○○です。
手順を教えて」と聞けば、PC用の手順を出してくれます。
ステップ4:Claude Codeを起動して確認する
作業したいフォルダに移動して、Claude Codeを起動。
cd ~/Documents claude
もし以前に正規版でログインしてた場合は、Claude Codeの画面で /logout と打ってからやり直してください。
起動したら /status と打って、接続先がOpenRouterになってることを確認する。
これで完了です。
あとは普通にClaude Codeとして使えます。
使えるモデルの中でおすすめは、Qwen3 Coder 480B(無料で使えるコーディング特化モデルで、コンテキスト=AIが一度に処理できる文章量が262Kトークン対応)か、DeepSeek R1(推論が強い)。
Claude Codeを無料で動かす手順は?|方法2:Ollama(完全ローカル)
インストール
ダウンロード
設定
+ claude起動
PCのスペックに自信がある人、データを外に出したくない人向け。
RAM 32GB以上のPCを推奨します。
ステップ1:Ollamaをインストールする
Ollama(オラマ)は、PCでAIモデルを動かすためのツールです。
https://ollama.com/ からダウンロードしてインストール。
Mac、Linux、Windowsに対応してます。
GitHub:https://github.com/ollama/ollama
オープンソースは誰でもコードを変更できるので、インストール前にGitHubで最終更新日とIssue(報告されてる問題)を確認してください。
また、インストールする前にClaude CodeかChatGPTに「OllamaのGitHubリポジトリ(https://github.com/ollama/ollama)のREADMEとインストールスクリプトを確認して、セキュリティ上の問題がないかチェックして」と頼んでください。
AIにコードを読ませてから入れる。この手順を必ず挟んでください。
ステップ2:AIモデルをダウンロードする
Ollamaをインストールしたら、ターミナルでモデルをダウンロード。
ollama pull qwen2.5-coder:14b
これは「Qwen 2.5 Coder」っていうコーディング特化のAIモデルを、PCにダウンロードする命令です。
14bは「140億パラメータ(AIの賢さの単位みたいなもの。
多いほど精度が上がる)」っていう意味で、だいたい8〜10GBくらいの容量。
ダウンロードに数分〜十数分かかります。
もっと高性能なモデルがよければ、qwen2.5-coder:32b(約20GB)もある。
ただしRAMを大量に食うので、PCのメモリと相談してください。
ステップ3:環境変数を設定する
Claude CodeがOllamaと通信できるように設定する。
Macの場合:
echo 'export ANTHROPIC_BASE_URL="http://localhost:11434"' >> ~/.zshrc echo 'export ANTHROPIC_API_KEY="dummy"' >> ~/.zshrc source ~/.zshrc
「localhost:11434」っていうのは「PCの11434番ポート(通信の出入口番号)」っていう意味。
Ollamaがこのポートで待ち構えてて、Claude Codeからの要求を受け取る。
API_KEYは"dummy"(ダミー)でOK。ローカルなので認証不要です。
ステップ4:Ollamaを起動してClaude Codeを使う
まずOllamaのサーバーを起動。
ollama serve
別のターミナルウィンドウを開いて、Claude Codeを起動。
cd ~/Documents claude
これで、PCの中だけでClaude Codeが動きます。
ネット不要。データは一切外に出ない。
Claude Code無料版のよくある疑問は?
Q. 無料版と正規版、操作方法は同じ?
同じです。
コマンド、ファイル操作、CLAUDE.md(プロジェクト固有のルールをAIに覚えさせるテキストファイル)の読み込み、全部同じ操作で使えます。
違うのはAIの「頭脳」の部分だけ。
だから無料版で操作を覚えて、正規版に切り替えれば、学習した操作がそのまま使えます。
Q. 無料版でアプリは作れる?
簡単なものなら作れます。
HTML1ページのサイトとか、簡単な計算ツールとか。
でも「10ファイル以上にまたがる複雑なアプリ」は、無料モデルでは精度が足りない。
ファイル間の整合性が崩れて、エラーだらけになる。
正規版のClaudeが得意な「複数ファイルを横断して整合性を保つ」能力は、無料モデルでは再現できないです。
Q. OpenRouterの無料枠、1日200回で足りる?
「体験してみる」程度なら十分です。
Claude Codeは1回のタスクで何往復もAIとやりとりするので、複雑なタスクだと20〜30回分消費することもある。
1日ガッツリ使うなら足りないけど、「今日は1時間だけ試す」ぐらいなら問題ない。
Q. Ollamaに必要なRAM 32GBって、そんなに高い?
2026年4月現在、RAM 32GBのPCは5〜8万円クラスのノートPCにも載ってきてます。
ただし16GBのPCが多数派なのも事実。
16GBでも小さいモデル(7Bパラメータ)なら動くけど、コード生成の精度はかなり落ちます。
「Ollamaを試すためにPCを買い替える」のは本末転倒なので、手持ちのPCで16GB以下なら、OpenRouterのほうがおすすめです。
Claude Code無料版の注意点と限界は?
「無料でClaude Codeが使える」は半分本当で半分うそ。
Claude Codeの操作画面は使える。
でも中身のAIは、Claudeじゃない。
Claude Codeのすごさの半分は「Claude(AI)の頭脳」から来てる。
その頭脳を差し替えてるんだから、体験の質は確実に落ちる。
「体験版」として割り切って使うのが正解です。
OpenRouterの無料モデルは予告なく変わる。
OpenRouterの無料モデルは、OpenRouter側の判断で追加・削除されます。
今日使えたモデルが明日なくなることもある。
安定して使いたいなら、正規版への切り替えを検討してください。
Ollamaはセットアップのハードルが高い。
環境変数の設定、モデルのダウンロード、ターミナルの操作。
プログラミング経験がない人にはしんどい作業に見えるけど、ChatGPTに「Ollamaをインストールしたい、OSはMacです、手順を教えて」と聞けば1ステップずつ教えてくれます。
それでもOpenRouterのほうが圧倒的にラクなので、迷ったらOpenRouterから始めてください。
Ollamaは「データを外に出したくない」「オフラインで使いたい」という明確な理由がある人向けです。
正規版からの切り替え時は注意。
正規版のClaude Codeを使ってた人が無料版に切り替える場合、/logout してから環境変数を設定し直す必要があります。
逆に、無料版を試した後に正規版に戻す場合は、設定した環境変数を削除してから再ログインしてください。
ChatGPTに「~/.zshrcからOpenRouterの設定を消す方法を教えて」と聞けば手順が出ます。
Claude Codeが無料で動く時代、何が変わる?
CursorやGitHub Copilotは、特定のAIモデルと一体化してる。
CursorならClaude/GPT、CopilotならGPT。
モデルの差し替えはできない。
Claude Codeが面白いのは、「操作画面」と「AIの頭脳」が分離してること。
だからAIの部分だけ差し替えて、無料のモデルで動かすことができる。
この設計思想の違いが、「AIコーディングを無料で体験する」っていう選択肢を生んでる。
今までは「月3,000円の壁」があった。
お金を払う前に試せないから、「合うかどうかわからないまま課金する」しかなかった。
無料版があれば「まず触ってみて、気に入ったら課金」ができる。
化粧品のサンプルと同じ。
サンプルで全てがわかるわけじゃないけど、「なんとなく合いそう」はわかる。
正規版に課金するかどうか迷ってる人は、まずOpenRouterの無料枠で1時間触ってみてください。
「これの強化版が月3,000円なら安い」と思えたら課金の価値あり。
「合わないかも」と思えたら、それも3,000円節約できた立派な成果です。
まとめ
Claude Codeは、OllamaやOpenRouterを使えば費用ゼロで動かせます。
OpenRouterは設定が簡単で25以上の無料モデルが使える。
Ollamaは完全ローカルでプライバシー最強。
ただし無料モデルは正規のClaude(Opus / Sonnet)とは性能が全く違う。
複雑なタスクは正規版が圧倒的に上。
「課金前の体験版」として使うのが一番賢い使い方です。
まずOpenRouterで1時間試してみてください。
このページに出てきた言葉
- Ollama(オラマ)
- PCの中だけでAIを動かす無料ツール。ネット不要・データは外に出ない。
- OpenRouter(オープンルーター)
- 1つのAPIキーで複数のAI(Llama・Qwen・DeepSeek等)を切り替えて使える中継サービス。無料枠あり。
- Anthropic API
- ClaudeとアプリをつなぐAnthropic公式の通信口。Claude Codeはこの口を通じてAIと会話する。
- 環境変数
- PCに覚えさせる設定メモ。ターミナルから読めて、APIキーや接続先URLを保存しておく。
- コンテキスト
- AIが一度に処理できる文章量。トークン単位で表す(例: 262Kトークン=約20万字)。
- オープンソース
- 誰でもコードを見られる公開ソフト。Llama・Qwen・DeepSeekはオープンソースのAIモデル。
- トークン
- AIが文章を処理する最小単位。日本語1文字=約1トークン、英単語1個=約1トークンが目安。
- RAM
- メモリ。AIが計算中に使う一時置き場で、Ollamaでは32GB以上が推奨。
参考リンク
- OpenRouter 公式サイト
- OpenRouter × Claude Code セットアップガイド(公式)
- Ollama 公式サイト
- Ollama GitHub リポジトリ
- Claude Code 公式ドキュメント
※この記事の内容は執筆時点のものです。AIは進化が速い分野のため、最新の仕様は公式サイトでご確認ください。