AI活用全般

ChatGPTのグラフ、今までと「動く」が決定的に違う|2026/6/8追加のチャット内インタラクティブ・チャートで何ができるようになったか

ChatGPTのグラフは前から作れました。

でも2026年6月8日から、出てきたグラフにカーソルを当てると数値が出て、色も変えられるようになりました。

変わったのは「動くグラフ」がチャットの中に直接出るようになった点です。

数字を貼るだけで棒・折れ線・円・散布図が描かれて、その場でいじれます。

料金プランの線引きはOpenAIが明言していません。

ここを正直に押さえつつ、何が新しくなったかを一次情報で整理します。

この記事はExcelやスプレッドシートでグラフ作りに毎回つまずく非エンジニア向け。

表計算は触れるけどグラフ化が面倒、という人を想定しています。

2026年6月8日に何が変わったのか

OpenAIのリリースノートはこう書いています。

ChatGPT can now turn some answers into rich and interactive bar, line, pie, and scatter charts directly in the conversation.(ChatGPTが、回答の一部を棒・折れ線・円・散布図のインタラクティブなグラフとして、会話の中に直接出せるようになった)

出典: releasebot.io / OpenAI release notes

キモは「directly in the conversation(会話の中に直接)」のところです。

これまでChatGPTでグラフを頼むと、Pythonで描いた1枚の画像が返ってくるだけでした。

動かない、いじれない、ただの絵です。

今回はそこが違います。

チャット欄に出たグラフそのものにカーソルを当てたり、色を変えたりできる。

地味だけど、ここが境目です。

同じ日のアップデートでは、目次表示やフルスクリーンの作文画面、チャットからのメール送信なども一緒に追加されました。

でも個人的に一番効くのは、このグラフだと思っています。

展開先はWeb・iOS・Androidの3つ同時。

スマホでも触れる前提で配られています。

旧来のグラフと何が決定的に違うのか

ここが一番ごちゃつくところなので、先に整理します。

世の中の「ChatGPTでグラフを作る方法」記事は、ほぼ全部が旧来のやり方の話です。

今回の新機能とは別物なので、混ぜると混乱します。

違いを表にしました。

項目旧来のグラフ(Advanced Data Analysis)新しいグラフ(2026年6月8日〜)
出力されるもの動かない1枚の画像(PNG)会話の中で動くグラフ
仕組み裏でPythonコードを実行して描画チャット画面内で直接レンダリング
数値の確認画像なので当然できないカーソルを当てると数値が出る
色の変更頼み直してコード再実行設定アイコンから直接変えられる
必要なプランPlus以上が前提OpenAIが明言していない

旧来のは、いわば「ChatGPTに絵を描かせる」感覚でした。

Pythonという言語のコードを裏で走らせて、その結果を画像で受け取る方式です。

新しいのは、グラフ自体が会話の中で生きている感じ。これが大きい。

OpenAI公式ヘルプも、対応するチャートの種類をはっきり書いています。

Interactive charts are supported for bar, line, pie, and scatter charts.(インタラクティブに動くグラフは、棒・折れ線・円・散布図の4種)

出典: OpenAI Help Center / Data analysis with ChatGPT

逆に言うと、動くのはこの4種だけです。

ヒストグラムや箱ひげ図、ヒートマップなどは静止画として出ます。

次のセクションでこの線引きを表にします。

どこまで「動く」のか(チャート別の線引き)

「グラフが動く」と言っても、全種類が動くわけではありません。

ここの線引きが、競合記事でほぼ作られていない部分です。

一次情報と複数の検証レビューをもとに、動く/動かないを整理しました。

動く(インタラクティブ)動かない(静止画で出る)
棒グラフヒストグラム
折れ線グラフ箱ひげ図
円グラフヒートマップ・面グラフ
散布図レーダー・ツリーマップ・バブル・ウォーターフォール

公式が動くと明言しているのは左の4種です。

日常の資料づくりだと、棒・折れ線・円でだいたい足ります。

私はこの3つが動けば十分という人が多いと思っています。

ただ、現場の検証ではいくつかブレも報告されています。

たとえば縦軸が2本ある複雑な折れ線は、折れ線が対象でも静止画で出ることがある、という記録があります(出典: Towards Data Science)。

逆に、バブルやレーダーが動いた事例もある、という報告もあります(出典: WhyTryAI)。

確実に動くのは公式の4種だけ。

残りは「動けばラッキー」くらいに見ておくのが現実的です。

では「動く」と具体的に何ができるのか。

OpenAI公式ヘルプはこう書いています。

You can hover over chart elements, ask additional questions, or select colors.(グラフの要素にカーソルを当てたり、追加で質問したり、色を選んだりできる)

出典: OpenAI Help Center

できることを噛み砕くと、こうなります。

  • 棒や点にカーソルを当てると、その正確な数値が吹き出しで出る
  • 右上の設定アイコンから色を変えられる
  • 右上のボタンからPNG画像で保存できる、拡大表示もできる

カーソルを当てて数値が出るのは、地味に便利です。

「この棒、結局いくつだっけ」が一発で分かる。

非エンジニアがこの機能を使い始める手順

表計算でグラフを作るとき、種類を選んで範囲を指定して色を直して…と毎回つまずく。

あれをChatGPT側に丸投げする流れです。

OpenAI公式ヘルプが示すデータの渡し方をもとに、手順を3ステップにまとめました。

  1. 数字をそのまま貼り付ける、またはファイルを渡す。Excelやスプレッドシートのセル範囲をコピーして、ChatGPTの入力欄にそのまま貼ります。整っていない数字の羅列でも読み取ってくれます。ファイルで渡したいなら、ペーパークリップのアイコンからCSV・XLSX・JSONなどをアップロードできます。
  2. 「棒グラフにして」と種類を指定して送る。種類を言わなくても、ChatGPT側が比較しやすい形を選んでグラフを出すこともあります。動かしたいなら、棒・折れ線・円・散布図のどれかを指定するのが確実です。
  3. 出たグラフをいじって整える。棒にカーソルを当てて数値を確認し、右上の設定アイコンで色を変え、最後に右上のダウンロードボタンからPNGで保存します。そのまま資料やSNSに貼れます。

ここで引っかかりやすいのは、ファイルのサイズです。

CSVやスプレッドシートは約50MBまで、1会話あたり最大10ファイルという上限があります(出典: OpenAI Help Center)。

20MBを超える重いExcelは、後述するセッション切れを起こしやすいので、必要な列だけ抜いて貼るのが無難です。

注目している理由と、先に知っておきたい弱点

私がこの機能に注目しているのは、グラフ作りの一番面倒な部分が会話で完結するからです。

表計算だと、グラフ種類の選択・範囲指定・色調整・体裁直しを毎回手でやります。

これを「棒グラフにして、色は青で」の一言で済ませられるなら、SNS運用やブログの数字まとめがかなりラクになる。

ここは素直に効くと思っています。

ただ、手放しで褒める段階ではないです。既知の弱点が3つあります。

1つ目はセッション切れ。

過去の会話に戻るとグラフが消えて「Unable to display visualization」というエラーになる、という報告が複数あります(出典: Tenorshare)。

30分放置で自動終了、24時間連続で強制終了という挙動が背景にあります。

だから、出たグラフは消える前にPNGで保存しておくのが鉄則です。

2つ目は計算ミス。

検証レビューでは、ChatGPTが間違った列を合計するなど、数値を取り違える事例が確認されています(出典: Towards Data Science)。

出てきた数字を鵜呑みにせず、元データと突き合わせる。

これは外せません。

3つ目は料金です。

今回の新グラフがどのプランで使えるか、OpenAIは公式に明言していません。

リリースノートにもプラン制限の記載がない、というのが現時点の事実です(出典: releasebot.io)。

2026年6月時点の料金体系はFree・Go・Plus(月20ドル)・Pro(月200ドル)など7種。

旧来のデータ分析機能はPlus以上が前提でした。

新グラフも同じ線かどうかは、断言できる材料がありません。

有料はPlusで月20ドル、Proで月200ドル。

新グラフがどこから使えるかは、現時点で言い切れません。

「無料で確実に使えます」と言い切る記事は多いですが、私はそこは保留にしておきます。

外れたら読者が損をするので。

ChatGPTのインタラクティブグラフ機能のFAQ

このグラフ機能は無料プランでも使えますか?

OpenAIは新グラフのプラン制限を公式に明言していません。

リリースノートにも記載がない状態です。

旧来のデータ分析機能はPlus以上が前提だったため、同じ線引きの可能性はありますが、確証はありません。

手元のアカウントで実際に数字を貼って試すのが一番確実です。

動くグラフはどの種類ですか?

OpenAI公式が対応を明言しているのは、棒グラフ・折れ線グラフ・円グラフ・散布図の4種です。

ヒストグラムや箱ひげ図、ヒートマップなどは静止画として出ます。

日常の資料づくりは、棒・折れ線・円でだいたい足ります。

作ったグラフを資料に貼れますか?

貼れます。

グラフ右上のダウンロードボタンから、デフォルトでPNG画像として保存できます。

拡大表示もできるので、見せたい形に整えてから保存するのがおすすめです。

ただしセッション切れで消えることがあるので、早めに保存してください。

旧来のグラフ機能とは何が違いますか?

旧来はPythonコードを裏で実行して動かない1枚の画像を返す方式でした。

新機能は会話の中に直接グラフを描き、カーソルで数値を確認したり色を変えたりできます。

「動くかどうか」が一番の違いです。

このページに出てきた言葉

インタラクティブ
画面に出たものを、見るだけでなくその場で操作できること
ホバー
カーソルをクリックせず対象の上に乗せる操作。スマホはタップで近い動き
Advanced Data Analysis
ChatGPTにファイルを渡すと裏でプログラムを走らせて集計・グラフ化する機能。旧名Code Interpreter
レンダリング
データやコードをもとに、画面に見える形を描き出す処理
散布図
縦横2つの数字で点を打ち、関係性を見るグラフ
CSV
数字や文字をカンマ区切りで並べた、軽くて汎用的なファイル形式
セッション
連続してやり取りしている1回の作業のまとまり。放置でリセットされる
PNG
背景を透明にできる画像保存形式。資料やSNS貼り付けに向く

参考リンク

この記事を書いた人

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aisola

Aisola Lab 運営者

AIツールを使ったコンテンツ制作・リサーチ・WordPress運用を日常的にやっています。自分で動かせるものは実際に触って書き、触っていないものは公式ドキュメントと一次情報をもとに書き分けています。

※この記事の内容は執筆時点のものです。AIは進化が速い分野のため、最新の仕様は公式サイトでご確認ください。

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