AI活用全般

スプレッドシートの数式をAIに作らせる|Google純正のGeminiは月2,900円から、Grokのアドオンは0円

スプレッドシートの中でAIに数式を頼む機能は、個人だと月2,900円からの有料プラン限定でした。

そこにSpaceXAI(旧xAI)が、0円で入るGrokのアドオンを出しました。

1回入れると、スプレッドシート・スライド・ドキュメントの3つに付きます。

この記事はGoogleの有料プランに課金していない個人・フリーランス・小規模事業者向け(スプレッドシートを触ったことがあれば読めます)。

そもそもスプレッドシートの中でAIに数式を頼むのに、これまで何が必要だった?

Google純正のAIをシートの中で動かすには、有料プランの契約が要りました。

公式ヘルプの条件文がはっきり書いています。

この機能を使用するには、対象となる Google Workspace プランまたは Google AI プランのサブスクリプションが必要です

出典: Google ヘルプ「Google スプレッドシートで Gemini を使用する」(https://support.google.com/docs/answer/14356410?hl=ja)

ここでいう Google Workspace は、会社や学校が人数分の料金を払って使う有料版です。

無料のGoogleアカウントでスプレッドシートを開いている人は、最初から対象の外にいます。

では個人で払えば済むのかというと、ここにも段差がありました。

個人向けで一番安いプランは月725円です。

ただし、そのプランではシート内のAI機能が対象外だと公式に明記されています。

法人側も同じ形です。

一番安い Workspace Starter には「not supported by this SKU」と料金ページに書かれています。

つまり、このプランでは使えないという意味。

プラン月額シート内のAI機能
Google AI Plus725円対象外と公式に明記
Google AI Pro2,900円使える
Google AI Ultra14,500円から使える
Workspace Starter800円対象外と公式に明記
Workspace Business Standard1,600円使える
Workspace Business Plus2,500円使える

Workspace側の金額は、1人あたりの月額です。

そして、ここに出したのは割引前の通常価格になります。

私は、月725円払っても届かないこの線引きがいちばん効いていると思っています。

シート内AIは、個人には月2,900円からの世界でした。

3つを並べると、入るのにいくらかかる?

売り手は2社、入口は3つです。

Google純正の Gemini と、SpaceXAI(旧xAI)の Grok。

ただ、Grok側は Microsoft 365版と Google Workspace版で条件がそろっていません。

Microsoft 365版の4アプリのうち、お金の条件が公式に確定しているのは Outlook だけです。

Excel版・Word版・PowerPoint版の公式ページは「free」表記どまりです。

金額を並べる材料にはなりません。

というわけで、条件が固まっている Outlook を表に入れます。

入口入るのにかかるお金必要な契約使えるアプリ
Gemini in Sheets個人は月2,900円から/法人は1人あたり月1,600円からGoogle AI Pro 以上、または Workspace Business Standard 以上スプレッドシート、ドキュメント、スライドほか
Grok for OutlookSuperGrokなら月30ドル(有料Xでも可)有料のX、または SuperGrokOutlook
Grok for Google Workspace0円Googleアカウントだけスプレッドシート、スライド、ドキュメント

法人の月1,600円は、割引前の通常価格です。

Google Workspace の料金ページは、時期によって50%オフの月800円で表示されます。

割引が切れれば1,600円に戻るので、私は通常価格のほうで見積もる派です。

見てほしいのは2列目です。

0円は3行目だけ。

Grok for Outlook の条件は、公式ブログがそのまま書いています。

Grok for Outlook is a Microsoft 365 add-in, available today to all paid X and SuperGrok users.

出典: SpaceXAI 公式ブログ(https://x.ai/news/introducing-outlook-addin)

有料のXユーザーとSuperGrokユーザー向け、と言い切っています。

つまり入口は、有料のXか SuperGrok の2ルートです。

Grok本体の料金は Free が0ドルです。

SuperGrok が月30ドル、SuperGrok Heavy が月300ドル。

もう一方の有料Xについては、x.ai の料金ページに金額の記載がありません。

だから2ルートのうち安いほうがいくらなのかは、公式では確かめられない。

Outlook版は、Grok の0ドルのままでは入れません。

一方、Excel版とWord版の公式ページには、有料契約が要るという文言がありません。

だからここは断定を避けます。

確実なのは、Outlook版だけが公式に有料契約必須と明記されている点です。

そしてGoogle Workspace版は、その壁がないまま入ります。

3つのアプリのうち、本命はどれ?

1回入れると3つ全部に付く、というのが公式の説明です。

One add-on puts Grok beside the file you have open in Sheets, Slides, and Docs.

出典: SpaceXAI 公式ブログ(https://x.ai/news/introducing-google-workspace-addon)

ただ、3つが同じ重さかというと違います。

アプリ公式が挙げている動き私の格付け
スプレッドシート選んだ範囲を読んで根拠のセルを示しながら答える/数式を作ってセルに入れる/グラフを差し込む/前提を変えて計算し直す◎ 本命
スライド箇条書きの骨組みからスライドを起こす/いまの見た目の型に合わせて追加する/WebやXで調べた内容を反映する○ 次点
ドキュメント走り書きを見出しとリスト付きの下書きに整える/文法を直す/文体をそろえる/Gmailやドライブの最近のファイルから引っ張ってくる△ 代替が効く

本命はスプレッドシートです。

理由は単純で、数式まわりがいちばん往復の多い作業だからです。

範囲をチャットに貼って、返ってきた数式をセルに戻して、ズレを直す。

この往復がファイルの中で終わる意味は、正直大きいです。

次点がスライド。

The result is regular, editable slides, not an export to fix up.

出典: Grok for Google Workspace 製品ページ(https://x.ai/grok/workspace)

出てくるのは直しの要る書き出しではなく、普通に編集できるスライドだと書いています。

スライド生成AIでいちばん困るのは、後から直せない形で吐かれることです。

そこを最初から潰しにきた点は評価できます。

逆に、ドキュメントは代替が効きます。

メモの整形も文体そろえも、別タブのチャットに貼って戻す手間とほぼ変わりません。

私が入れるなら、シート目的の1点です。

無料の範囲はどこまで?

Google Workspace Marketplace の価格表示は「無料」です。

公式の製品ページにも a free add-on と書かれています。

問題は、無料でどこまで使えるかの数字が公開されていないことです。

公式が案内しているのは「上限を上げたければ上位プラン」という方向だけ。

引き上げ先として名前が挙がっているのは、月30ドルの SuperGrok と月300ドルの SuperGrok Heavy です。

1日何回まで、何文字まで。どちらも数字は出ていません。

ここを推測の数字で埋めると、後で覆ったときに記事ごと信用を失います。

気になるのは掲載ページの実測値です。

執筆時点(2026年7月28日)で、インストールは6,000件超と表示されています。

公開されたのは2026年7月21日です。

レビューは10件しかありません。

並んでいるのは「This is freakin' fantastic!」「Excellent」といった短い書き込みです。

使い込んだうえでの検証は、まだ見当たりません。

私の見方では、締切のある仕事の真ん中に置くのはまだ早いです。

手が止まる数式の相談や、個人の下書きから入るのが現実的だと思います。

入れる前に見ておく権限と、外すときの手順は?

掲載ページには、許可を求める項目が8つ並んでいます。

押さえておく要点は3つです。

1つ目、ドキュメントとスライドは「すべての」ファイルの表示・編集・作成・削除が対象です。

2つ目、スプレッドシートとドライブのファイルは「このアプリで使うもの」に限定されています。

3つ目、外部サービスへの接続とメールアドレス・個人情報の参照が入っています。

公式の説明は「開いているファイルの横に出る」です。

一方で権限の文言は、ドキュメントとスライドについてそれより広い。

この差だけは、押す前に一度見ておく価値があります。

戻せるかどうかについては、公式が言い切っています。

Every change is a normal edit you can check and undo.

出典: Grok for Google Workspace 製品ページ(https://x.ai/grok/workspace)

書き換えは通常の編集として残るので、いつもの取り消し操作で戻せます。

アクセス許可そのものを外す手順は3つです。

  1. ブラウザで https://myaccount.google.com/permissions を開く
  2. 一覧の中から Grok を選ぶ
  3. 「アクセス権を削除」を押して、確認のボタンを押す

外すのに1分もかかりません。

私は、仕事の機密が入っているアカウントより先に、個人アカウントで試す順番を勧めます。

入れてから最初にやる手順は?

公式ブログと掲載ページの記述から、最初の3ステップを組み直しました。

まずは本命のスプレッドシートから。

スプレッドシートで数式を作らせる3ステップ

  1. Google Workspace Marketplace の Grok のページを開き、「インストール」を押して、使うGoogleアカウントを選ぶ。
  2. 許可を求める画面が出るので、8項目の中身を読んでから許可する。
  3. スプレッドシートを開き、上部の「拡張機能」メニューから Grok を呼び出して、計算させたい範囲をドラッグで選び、「この範囲の月ごとの合計を出す数式を作って、B15に入れて」と頼む。

引っかかりやすいのは2番目の許可画面です。

流し読みで押すと、後から「何を許可したか」を思い出せなくなります。

もう1つ、いきなり本番のファイルで頼まないこと。

「ファイル」→「コピーを作成」で複製してから試せば、崩れても本体は無傷です。

スライドを骨組みから起こす3ステップ

  1. 新しいスライドを開き、上部の「拡張機能」メニューから Grok を呼び出す。
  2. 話す順番を箇条書きで5〜8行ぶん書いて渡し、「この骨組みでスライドを作って」と頼む。
  3. 出てきたスライドをそのまま手で直す。書き出しファイルではなく編集できるスライドで返る、と公式が明記している部分です。

すでにあるファイルに足すときは「いまの見た目に合わせて」と一言添えます。

公式も、既存の型に合わせて追加できると説明しています。

走り書きのメモを下書きに整える3ステップ

  1. メモを貼り付けたドキュメントを開き、上部の「拡張機能」メニューから Grok を呼び出す。
  2. 「このメモを見出しと箇条書きの下書きに整えて」と頼む。
  3. 仕上げに「敬体でそろえて」と続けて、文体を統一させる。

この用途だけなら、別タブのチャットでも手間は変わりません。

ドキュメント目当てで権限を渡す理由は薄いと思います。

なお、日本語での指示が通るかどうかについて、公式ページに明記はありません。

最初に短い日本語の依頼を1回投げて、返りを見るのが確実です。

この手順の根拠は次の3つです。

  • SpaceXAI 公式ブログ: https://x.ai/news/introducing-google-workspace-addon
  • Grok for Google Workspace 製品ページ: https://x.ai/grok/workspace
  • Google Workspace Marketplace 掲載ページ: https://workspace.google.com/marketplace/app/grok/660927092109

Grok for Google Workspace のよくある質問

Grok for Google Workspace は本当に0円で使えますか?

Google Workspace Marketplace の価格表示は「無料」で、公式の製品ページも a free add-on と書いています。

ただし、無料で使える回数や量の上限は公開されていません。

上限を上げる先として案内されているのは、SuperGrok の月30ドルと SuperGrok Heavy の月300ドルです。

Gemini in Sheets と Grok、どちらを先に入れるべきですか?

すでに Google AI Pro(月2,900円)や Workspace Business Standard(1人あたり月1,600円、通常価格)にお金を払っているなら、純正から試す順番です。

払っていないなら、スプレッドシートの中でAIを動かす0円の入口は現状 Grok のアドオンだけになります。

両方入れて併用する形も止められてはいません。

Excel でも同じことが0円でできますか?

そこは条件が違います。

Outlook版は公式ブログが「有料のXユーザーとSuperGrokユーザー向け」と明記しています。

Excel版・Word版・PowerPoint版の公式ページは free add-in としか書いていません。

有料契約が要るかどうかは、その文面からは確定できないままです。

権限が広く見えます。あとから外せますか?

外せます。

myaccount.google.com/permissions を開き、一覧から Grok を選んで「アクセス権を削除」を押すだけで、1分もかかりません。

書き換えた内容についても、公式が Every change is a normal edit you can check and undo. と明記しています。

Grok for Google Workspace に搭載されているのはどのモデルですか?

Grok 4.5 です。

公式は、Microsoft 365向けアドインと同じモデルだと案内しています。

Google Workspace版だけ性能を落とした構成ではない、という位置になります。

まとめ

Google純正のシート内AIは、個人なら月2,900円から、法人なら1人あたり月1,600円から。

Grok の Microsoft 365版のうち、Outlook については、有料のXか SuperGrok(月30ドル)の契約が公式に必須です。

そこだけ0円で入るのが、Google Workspace版の Grok です。

3つのうち本命はスプレッドシート、次点がスライド、ドキュメントは代替が効く。

無料枠の上限が非公開である点だけは、割り切って使う必要があります。

それでも、月2,900円の壁が0円になったのは大きい変化です。

私は、まず個人アカウントで数式づくりだけ頼んでみる価値があると思っています。

このページに出てきた言葉

アドオン
すでにあるアプリに後から足す拡張パーツ。Microsoft側では「アドイン」と呼ぶ。
Google Workspace Marketplace
Googleの各アプリに足せるアドオンが並ぶ、公式の配布ページ。
拡張機能メニュー
スプレッドシートやドキュメントの上部にある、追加したアドオンが並ぶメニュー。
アクセス権限
そのアプリがアカウントの中でどこまで見て・書き換えていいかの許可の範囲。
Googleドライブ
Googleのファイル保管場所。スプレッドシートやスライドの実体もここに置かれている。
サブスクリプション
毎月お金を払い続けている間だけ使える契約の形。
SuperGrok
Grokの有料プラン。月30ドル。上位に月300ドルの SuperGrok Heavy がある。
SpaceXAI
Grokを作っている会社。2026年7月6日にxAIから改名。製品名のGrokは不変。
SKU
売り物としてのプランの単位。料金ページでは「このプラン」とほぼ同じ意味。

参考リンク(公式)

  • Grok in Google Workspace 公式ブログ: https://x.ai/news/introducing-google-workspace-addon
  • Grok for Google Workspace 製品ページ: https://x.ai/grok/workspace
  • Google Workspace Marketplace の Grok 掲載ページ: https://workspace.google.com/marketplace/app/grok/660927092109
  • Grok for Outlook 公式ブログ: https://x.ai/news/introducing-outlook-addin
  • Grok for Excel 製品ページ: https://x.ai/grok/excel
  • Grok for Word 製品ページ: https://x.ai/grok/word
  • Grok for PowerPoint 公式ブログ: https://x.ai/news/introducing-powerpoint-addin
  • Grok 料金ページ: https://x.ai/pricing
  • Google ヘルプ「Google スプレッドシートで Gemini を使用する」: https://support.google.com/docs/answer/14356410?hl=ja
  • Google ヘルプ「スプレッドシートのAI機能と対象プラン」: https://support.google.com/docs/answer/13952129
  • Google Workspace 料金ページ: https://workspace.google.com/pricing.html
  • Google AI プランのサブスクリプション: https://gemini.google/subscriptions/
  • Googleアカウントのアクセス権管理: https://myaccount.google.com/permissions

この記事を書いた人

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Aisola Lab 運営者

AIツールを使ったコンテンツ制作・リサーチ・WordPress運用を日常的にやっています。自分で動かせるものは実際に触って書き、触っていないものは公式ドキュメントと一次情報をもとに書き分けています。

※この記事の内容は執筆時点のものです。AIは進化が速い分野のため、最新の仕様は公式サイトでご確認ください。

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