Alt+O(オルト・オー、Toggle Fast Mode)

キーバインド
Alt+O
オルト・オー、Toggle Fast Mode
Claude Code の入力欄で叩くと、Opus を約2.5倍速で動かす「fast mode」を ON/OFF できるキーバインド。Windows/Linux は Alt+O、macOS は Option+O。スラッシュコマンドの /fast と完全に同じ動作で、キー1発で済むのが違い。

Pro/Max/Team/Enterpriseプランで Opus を使っていて、応答速度が欲しい場面がある人向け

Opus と何往復もコードレビューやバグ調査をしたい場面、UI を細かく作り直していて1回1回の指示が短い場面で、入力欄にカーソルがある状態で Alt+O を叩く。終わったらもう一度叩いて OFF に戻し、料金が高い fast mode 状態を引きずらないようにする。

Claude Code の入力欄で Alt+O を1回叩くと、Opus が普段の約2.5倍速で返事をする状態に切り替わる、というキーバインドです。macOS なら Option+O。スラッシュコマンドの /fast と完全に同じ動作で、こっちはキー1発で済むだけの違い。

料金は Opus 4.7 で $30/$150 MTok。普段の Opus より単価が高いので、速度がほしい時だけ ON、長文を書かせる時は OFF、と都度切り替える前提の機能です。

噛み砕くと

家電のコンセントに「ターボ」ボタンがついてる感覚に近いです。普段は省エネで動いてる扇風機を、暑い瞬間だけターボに切り替えて一気に風量を上げる。終わったら戻す。

Alt+O はこの「ターボボタン」。ON にしている間だけ Opus の応答が約2.5倍速になって、電気代(API料金)も2倍以上に跳ねます。だから「常時ターボ」じゃなくて「速度ほしい場面だけ ON」が前提の設計。

※注意点として、ターボにすると Opus 以外のモデルを使ってた人も強制的に Opus に切り替わります。扇風機をターボにしたら勝手にエアコンに変身した、みたいな挙動。後述します。

大事な前提:使える環境と契約が限られる

このキーバインドが効くには5つの条件が揃ってる必要があります。1つでも欠けると Alt+O を叩いても無反応か、エラーメッセージが出ます。

  • Claude Code v2.1.36 以降である(古いとキー自体が無効)
  • Pro / Max / Team / Enterprise のいずれかに加入している(Console 直契約もOK)
  • Bedrock / Vertex AI / Azure Foundry 経由で Claude Code を動かしていない
  • usage credits(追加課金枠)が ON になっている
  • Team / Enterprise の場合、組織の管理者が事前に許可している

クラウド3社経由で Claude Code を動かしている人は、キーを叩いても永遠に効かないです。これは設定で回避できない仕様。

「料理ブログのCSSバグをライブで直す」場面で、実際の手順を見る

例として、料理ブログサイトを作っていて、レシピカードのレイアウトが iPhone でだけ崩れているとします。Claude にCSSを見せて「どこが悪い?」「じゃあこう直して」「これも違う、もう一度」を何往復もしたい。Opus の普段の応答速度だと待ち時間がしんどい、という想定。

ステップ1: いまどのモデルで動いているか確認する

まず /model を叩いて、現在使ってるモデルを見ます。Opus 4.7 になっていれば理想形。Sonnet や Haiku になっていると、次のステップで自動的に Opus に切り替わるので、心の準備をしておきます。

/model

ステップ2: 入力欄で Alt+O を叩く

Claude Code の入力欄にカーソルがある状態で、Windows / Linux なら Alt+O、macOS なら Option+O を1回押します。成功すると入力欄の上に「Fast mode ON」と表示され、プロンプトの横に が出ます。これが稲妻アイコン。

もし Sonnet で作業していたなら、ここで自動的に Opus に切り替わったメッセージも一緒に出ます。元の Sonnet には戻りません。これ要注意ポイント。

ステップ3: CSS を見せて何度もやり取りする

稲妻アイコンが出てる状態で、Claude にコードを貼って質問します。普段より明らかに返事が速い。料理ブログでよくある「レシピカードが iPhone Safari だけで右にはみ出す」みたいな調査なら、原因の当たりを付ける段階で4〜5往復することが多いので、この速度差がじわじわ効きます。

このCSS見て、なんで iPhone でだけ .recipe-card が
横にはみ出すか教えて

[CSSを貼り付け]

1往復目: 「padding が 100% を超えてるかもしれません」

2往復目: 「box-sizing 確認したけど border-box です」

3往復目: 「じゃあ margin: 0 auto と width: 100% の組み合わせが怪しい、こう直してみて」

4往復目: 「直ったけど今度は中央寄せが効かない」

こういう細かい往復を Opus の通常速度でやると正直しんどい。fast mode で2.5倍速になると体感ストレスが半分以下になります。

ステップ4: バグが直ったら Alt+O OFF にする

原因が確定して修正できたら、今度は commit メッセージの草案を書かせたいとします。これは速度より文章の質と推敲が大事なので、料金が高い fast mode のままだと損。もう一度 Alt+O を叩いて OFF にします。

OFF にすると稲妻アイコンが消えて、Opus が通常速度・通常価格に戻ります。

ステップ5: OFF にしても Opus のまま、という落とし穴

これが初心者がやりがちな勘違い。Alt+O を OFF にしても、ステップ2で Sonnet から自動切替されたモデルは Opus のままで、Sonnet には戻りません。Sonnet に戻したいなら明示的に /model sonnet を叩く必要があります。

「ターボボタンを切ったら元のモデルに戻る」と思い込んでると、気づかないまま Opus のままで作業を続けて、月末に Opus 料金で請求されて驚く、という事故が起きます。

つまり Alt+O は何をしてくれるのか

  • やってくれる: Opus を約2.5倍速で動かす状態への ON/OFF 切替。/fast と完全に同じ動作で、プロンプトを書いてる最中でも切り替えが効きます
  • やってくれない: 元のモデル(Sonnet/Haiku)への自動復帰、月額プランの枠内での節約、応答品質の向上(速くなるだけで賢くはならない)
  • 意味が薄い場面: 1往復で終わる質問、長文ドキュメントの清書、Bedrock/Vertex/Foundry 環境

使いどころ3シナリオ

シナリオ1: ECサイトのバグを本番ログ見ながら追ってる時

ネットショップで「カート追加ボタンが押せない」とユーザー報告が来た。エラーログを Claude に貼って「これ何が原因?」「じゃあこっちの可能性は?」「ログの該当箇所もう一回読んで」を5〜10往復したい状況。Opus の通常速度だと1往復20秒待ちで、トータルで2〜3分が溶ける。fast mode なら半分以下になるので、対応スピードが目に見えて変わります。

シナリオ2: 家計簿アプリのプロトタイプを試作中に UI を何度も触る時

個人開発で家計簿アプリを作っていて、入力フォームの見た目を「ボタン位置こっち」「いやもう少し下」「色変えて」みたいに30秒おきに変えながら確認している場面。1回1回の指示は短くて軽いけど、回数が圧倒的に多い。こういう時に通常速度の Opus を待つのは時間の無駄なので、fast mode を ON にして一気に試行回数を稼ぎます。

シナリオ3: 個人ブログ記事の本文ロジックを詰める時

自分のブログで記事構成を Claude と相談していて、「冒頭3文をこう書き直したい」「結論ボックスの順番を変えて」「FAQの追加3問書いて」みたいな短い指示が連続する作業。これも回数が多いほど待ち時間が累積するので、fast mode で巻き取った方が体感が良い。OFF に戻すタイミングは「最終稿の校正に入る瞬間」が目安です。

初心者が踏みやすい落とし穴

  • macOS は別途キーボード設定が必要。iTerm2 なら Settings → Profiles → Keys → General で Left/Right Option を「Esc+」にする。Apple Terminal なら Settings → Profiles → Keyboard で「Use Option as Meta Key」にチェック。VS Code なら設定に "terminal.integrated.macOptionIsMeta": true を入れる。これをやらないと Option+O を押しても無反応です
  • Bedrock / Vertex AI / Azure Foundry 経由では絶対に使えない。会社で AWS / Google Cloud / Azure 経由で Claude Code を動かしている人は、回避策なしで完全に効きません
  • Sonnet や Haiku から ON にすると Opus に強制切替される。OFF にしても Opus のまま戻らないので、戻したいなら /model sonnet を明示的に叩く
  • Team / Enterprise プランは組織の管理者が事前に許可してないと使えない。叩くと「Fast mode has been disabled by your organization.」と表示される。情シスに「fast mode を enable してほしい」と依頼する必要があります
  • 月額プランの使用枠とは別枠で課金される。Pro プランの「月額固定で使い放題」の感覚で fast mode を使うと、月末に追加請求が来ます。usage credits 設定が ON になってる前提なので、課金されたくない人は usage credits を OFF にする
  • 会話の途中で ON にすると、それまでの会話全体に fast mode 価格が遡及適用される。公式ドキュメントは "you pay the full fast mode uncached input token price for the entire conversation context" と明記。これは初手から ON にしておくより明確に高くつくので、長い会話の途中で ON にするくらいなら一旦 /clear で会話をリセットしてから ON にした方が安いです
  • デフォルトでセッションをまたいで ON のまま保持される。公式は "By default, fast mode persists across sessions." と明記。昨日 ON にしたまま閉じると、翌日起動した時も最初から ↯ アイコンが出た状態で始まる。気付かず長文タスクをそのまま走らせて月末に請求が膨らむ事故が起きやすい。明示的に Alt+O か /fast で OFF にして閉じるか、Team/Enterprise 管理者なら fastModePerSessionOptIn: true を設定してセッション毎にリセットさせる運用にする
  • rate limit に達すると勝手に通常速度に落ちる。稲妻アイコンが灰色になってるのがサイン。cooldown が解除されると自動で復帰するので、エラーが出るわけじゃないけど「速くないな?」と感じたらアイコンの色を確認
  • 機能ごと無効化したい場合はパソコンの設定値で殺せる。Alt+O を絶対に押されたくない(コスト管理上)という人は CLAUDE_CODE_DISABLE_FAST_MODE=1 を起動時の設定値として登録する。組織レベルで配布する mu-plugin 的な運用に近い

書き方

Alt+O   (macOS: Option+O)

やってみるとこうなる

入力

[入力欄にカーソルを置いた状態で]
Alt+O
(macOS なら Option+O)

出力例

Fast mode ON
(プロンプトの横に ↯ アイコンが点灯)
→ 以後、Opus が約2.5倍速で応答
→ もう一度 Alt+O で OFF(↯ アイコン消灯、通常速度に戻る)

このページに出てきた言葉

fast mode
Opus を約2.5倍速で動かす高速モード。料金は $30/$150 MTok と通常より高い。Opus 4.7 と Opus 4.6 でのみ使える
↯ アイコン
fast mode が ON の間だけプロンプトの横に表示される稲妻記号。灰色になっていると rate limit で一時的に通常速度に戻っているサイン
Option as Meta
macOS の Option キーを Meta キーとして扱う設定。iTerm2 / Apple Terminal / VS Code それぞれで設定方法が違う。これをやらないと Option+O が Claude Code に届かない
usage credits
月額プランに含まれている使用枠とは別の「追加課金枠」。fast mode はこの credits を消費するため、ON にしておかないと使えない
rate limit
短時間に大量にリクエストすると一時的に制限される仕組み。fast mode 専用の上限があり、達すると通常速度に自動フォールバックする
MTok
100万トークン単位の料金表記。「$30/$150 MTok」は入力100万トークンで$30、出力100万トークンで$150 の意味

関連項目

公式ドキュメント

https://code.claude.com/docs/en/interactive-mode

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