Claude Codeを使い始めて1週間くらいの人向け(特別な前提知識なし)
タスクが切り替わった瞬間、または会話が膨らみすぎてClaudeの応答精度が落ちたとき。
Claudeが今までの会話を全部忘れてリセットするコマンド。タスクが切り替わった時、または会話が膨らみすぎてClaudeの応答精度が落ちてきた時に叩く。
初心者がよく勘違いするのは「/clear でCLAUDE.md(=プロジェクトの掟ファイル)やスキルも消える」と思うところ。違う。リセットされるのは「今のセッション(=Claude Codeを起動してから閉じるまでの一区切り)で交わした会話」だけ。プロジェクトの掟やスキル(=自動注入の指示書セット)は、新しい会話の冒頭で自動的に再注入されるので保持される。
噛み砕くと
会議室のホワイトボードを思い出してほしい。/clear はホワイトボードに書いた議事録を消しゴムで消す動作。でも壁に貼ってある「会議の進め方ルール」のポスターは消さない。次の会議では新しい白板に書き始めるけど、ポスターは残ってるからルールは守られる。
つまり「短期記憶」だけ消して、「貼り紙ルール」は残すリセット動作。
具体的に何ができる?
- セッションの会話履歴をすべて消去する
- CLAUDE.md・スキル・サブエージェント定義は自動で再ロードされる
- トークン(=AIが処理する文字の単位、長文ほど多い)使用量が大幅にリセットされる(=コスト削減)
- 関連コマンドの
/compactは「文脈を圧縮して残す」、/clearは「文脈ごと消す」
使いどころ3シナリオ
シナリオ1: 別タスクに切り替える
朝はバグ修正、午後は新機能設計、と頭を切り替える時。前のタスクの会話を引きずったまま設計に入ると、Claudeが余計な前提を持ち込んで的外れな提案をする。/clear でリセットしてから新タスクのプロンプトを書く。
シナリオ2: 会話が長くなりすぎてClaudeが混乱してきた
2時間ぶっ通しで対話していると、Claudeが古い文脈と新しい文脈を取り違えて変な提案をしてくる。判断材料の整理だけ別ファイルにメモしておいて /clear → 整理メモを貼り直して再開。
シナリオ3: コスト感を意識して長時間セッションをリセットする
会話が膨らむほど毎ターンの送信トークンが増えてコストも増える。区切りのいいところで /clear を入れる癖をつけると、月次の請求が体感で半分くらい変わってくる。
初心者が踏みやすい落とし穴
- 続きの作業をしたい時に
/clearは使わない。同じタスクを継続したい場合は/compactで要約圧縮する方が文脈を残せる - 未保存の試行錯誤メモが消える。会話中にClaudeが提案した重要なコード片やメモは、
/clear前にファイルに書き出しておく - 「リセットしたのにルールを覚えてない」と勘違いしない。CLAUDE.mdに書いておけば次の会話冒頭で自動再注入される。プロンプトに毎回貼る必要はない
/resumeで過去セッションを呼び戻せる。/clear後でも消えたわけではなく、過去履歴は残っているので、戻したくなったら/resume
書き方
/clear
やってみるとこうなる
入力
/clear
出力例
会話履歴がリセットされる。CLAUDE.md・スキル・サブエージェント定義は再注入されるので保持される。
このページに出てきた言葉
- セッション
- Claude Codeを起動してから閉じるまでの一区切り。会話の枠。
- トークン
- AIが内部で扱う文字のかたまり単位。日本語1文字≒1〜2トークン目安。長文ほど多い。
- 文脈
- 今までの会話・読み込んだファイル・指示書などClaudeが記憶している内容全体。
- スキル
- <code>.claude/skills/</code> 配下に置く自動注入の指示書セット。
- CLAUDE.md
- プロジェクトの掟をまとめたテキストファイル。/clearでも消えない。