Claude Codeを使い始めて1週間くらいで、CLAUDE.md(プロジェクト用の覚え書きファイル)を作った直後の人向け
料理ブログ用の CLAUDE.md を書き換えたいけど場所を覚えていない時や、auto memory が変な学習をして消したい時、新メンバーに「いまどんな前提資料が読まれてるか」を見せたい時に、`/memory` をセッション中に叩いて一覧画面を出す。ファイル選択でその場で文書編集アプリが開くので、フォルダを探し回らずにすむ
Claude Codeに「私たちのプロジェクトはこういうルールで動いてるからね」を覚えさせるための覚え書きファイル群を、セッション中に一覧で確認・開ける窓口が /memory です。コマンドの後ろには何も書き足しません。/memory だけ叩くと、いま読み込まれている覚え書きファイルが一覧で出てきて、そこから選ぶとお手元の文書編集アプリで開きます。
ついでに、Claude Code 側が会話の中で気づいたことを勝手にメモる機能(auto memory)のオン・オフ切り替えと、そのメモが保存されているフォルダへのショートカットも一緒に入っている、という整理になります。
噛み砕くと
たとえるなら、新しい職場に来た助っ人が、机の引き出しに入っている「業務マニュアル」と「気づきメモ」をいまどれだけ目を通している状態か、を確認するためのインターフォンが /memory です。
マニュアルにあたるのが CLAUDE.md。これは私が書いて、Claude Code に毎回読ませる前提資料です。気づきメモにあたるのが auto memory。こっちは助っ人本人が「あ、ここの数字よく聞かれるな」みたいなことを書き溜めていきます。
/memory を叩くと、いまどのマニュアルが机に入っているか・気づきメモを書く設定が今オンかオフか・気づきメモの保管場所はどこかが、その場でリストアップされる、というイメージです。
先に環境を整えないと、ファイルを開こうとしても何も起きない
このコマンドの一覧から好きなファイル名を選ぶと、Claude Code はあなたのお手元の文書編集アプリでそのファイルを開きにいきます。ここで動くのが $EDITOR という、OSに「文書編集アプリの呼び出し方」を覚えさせておく設定値です。
$EDITOR が設定されていないと、ファイル名を選んでも何も起きないか、想定外の挙動になります。Claude Code を初めて触る人がここで「/memory 叩いたけど何も開かなかった」と詰まる定番ポイント。
もう一つの前提として、auto memory の自動メモ機能を触りたいなら Claude Code v2.1.59 以降が要ります。古いバージョンだと一覧表示はできても、auto memory のトグルや保存フォルダのショートカットが出てきません。claude --version で確認できます。
「料理ブログを始める」で、実際の手順を見る
料理ブログ用のフォルダで、CLAUDE.md に「写真は1記事3枚まで・タイトルは料理名から始める」と書いた前提で進めます。
ステップ1: フォルダを開いて Claude Code を起動
$ cd ~/projects/cooking-blog
$ claude
このフォルダの直下に CLAUDE.md がある状態で Claude Code を立ち上げます。
ステップ2: /memory を叩く
> /memory
後ろには何も書きません。/memory list とか /memory edit みたいな指定はそもそも受け付けません。
ステップ3: 一覧画面を読む
画面に出てくるのはこんな感じの3ブロックです。
Loaded memory files:
1. ./CLAUDE.md
2. ~/.claude/CLAUDE.md
Auto memory: ON
Auto memory folder: ~/.claude/projects/cooking-blog/memory/
1番目の ./CLAUDE.md が、いま開いているフォルダ直下にある料理ブログ用のマニュアル。2番目の ~/.claude/CLAUDE.md は、私が全プロジェクト共通で使ってる個人の覚え書き。auto memory はオンで、保管フォルダはここですよ、と続きます。
ステップ4: 番号を選んで開く
1 を選ぶと、お手元の文書編集アプリで料理ブログの CLAUDE.md が開きます。「写真は1記事5枚まで」に直したいなら、ここで書き換えて保存すれば終わりです。
ステップ5: 保存しても、いま動いてる Claude Code には反映されない
ここが初心者がやりがちな勘違い。CLAUDE.md は セッションの開始時に1回だけ読み込まれるので、セッション中に書き換えても、その会話には反映されません。料理ブログの新しいルールを Claude Code に効かせたいなら、いまの会話を /exit で閉じて、もう一回 claude で立ち上げ直します。
ステップ6: auto memory のオン・オフを切り替える
「Claude Codeに勝手にメモを取られたくない、私の手で全部書きたい」と思ったら、/memory の画面に出てくる Auto memory のトグルでオフにできます。逆に、長くプロジェクトを続けるなら、自動でメモが溜まっていくのは助かります。私はオンのまま運用してます。
つまり /memory は何の役に立つのか
- できること: いまのセッションで読み込まれている覚え書きファイル(CLAUDE.md系)の一覧表示、ファイル選択でお手元の文書編集アプリを開く、auto memory のオン・オフ切り替え、auto memory 保存フォルダへのショートカット
- できないこと: 編集中のファイルを「いま動いてる会話」に即座に反映させる動きはない。書き換えたら Claude Code を立ち上げ直す
- 意味が薄い場面: CLAUDE.md を一切書いてない・auto memory もまだ何も溜まっていない初日。一覧に何も出てこないので、まず CLAUDE.md を作るところから始めるほうが早い
使いどころ3シナリオ
シナリオ1: 料理ブログのルールを直したくなったとき
「写真3枚まで」を「5枚まで」に直したい、みたいな場面。/memory で一覧を出して、料理ブログの CLAUDE.md を選んで開いて書き換える。フォルダの場所を覚えてなくても辿れるのが地味に便利です。私は CLAUDE.md がどこにあるかすぐ忘れるので、これがないと毎回 find で探すハメになります。
シナリオ2: Claude Code が変な学習をしてしまったとき
会話の途中で「みりんは入れない」と1回否定しただけなのに、auto memory が「このユーザーは和食が嫌い」とか過剰に解釈して保存してしまうケースがある。/memory で auto memory フォルダのショートカットから保存ファイルを開いて、変なメモを直接消します。AIが勝手に書いたメモを人間が監査する、という構図です。
シナリオ3: チームの新メンバーに環境を見せたいとき
料理ブログを共同運営することになって、Claude Code を新メンバーが触り始める初日。/memory を叩けば「この料理ブログ用に CLAUDE.md がここに置いてあって、こういう個人ルールが追加で読み込まれてるよ」が一画面で見える。「とりあえず/memory 叩いてみて」が新人案内の合言葉になります。
初心者が踏みやすい落とし穴
- セッション中の編集は今の会話に効かない。CLAUDE.md を書き換えてもいまの Claude Code にはすでに古いルールが入っているので、立ち上げ直さないと反映されない。落ち着いて
/exit→ 再起動 $EDITORが未設定だとファイル選択しても何も起きない。お手元の文書編集アプリ(VS Code・メモ帳・vim・nano など)をターミナルから呼び出せる状態にしておく。Mac/Linux なら~/.bashrcや~/.zshrcにexport EDITOR="code"みたいに書く/memory editや/memory listは受け付けない。コマンドの後ろに何かを書き足してもエラーになるか無視される。/memory単体で叩く- auto memory と CLAUDE.md を混ぜて考えない。CLAUDE.md は私が書く明示的なルール、auto memory は Claude Code 側が書く気づきメモ。読み込まれる位置も使い方も別物
- 大きなプロジェクトで親フォルダの CLAUDE.md が混入する。
/memoryの一覧に「これ別チームのやつじゃん」が出てくることがある。claudeMdExcludesという設定で除外できる - Claude Code v2.1.59 より古いと auto memory 関連が表示されない。一覧は出るがトグルもフォルダリンクも空。
claude --versionで確認して古ければアップデート - auto memory フォルダを丸ごと消すと過去の学習が全部飛ぶ。「変なメモが1つ入ってる」だけなら、フォルダ内の
MEMORY.mdや個別のトピックファイルを開いて該当行だけ消す
関連コマンド
料理ブログを最初に Claude Code 管理に乗せた日に CLAUDE.md の雛形を半自動で作りたいなら /init。CLAUDE.md の中身を直接編集したい・書き方の指針を知りたいなら CLAUDE.md エントリを参照。
書き方
/memory
やってみるとこうなる
入力
/memory
出力例
Loaded memory files:
1. ./CLAUDE.md
2. ~/.claude/CLAUDE.md
Auto memory: ON
Auto memory folder: ~/.claude/projects/cooking-blog/memory/
このページに出てきた言葉
- セッション
- Claude Codeを起動してから終了するまでの一回の会話。終わると会話履歴は消える
- CLAUDE.md
- プロジェクト用の覚え書きを書いておくテキストファイル。Claude Codeが起動するたびに読み込んで、毎回同じ前提で会話できるようにする
- auto memory
- Claude Code 側が会話の中で「これは覚えておくべきだな」と判断したことを勝手にメモる機能。私が書く CLAUDE.md とは別の場所に溜まっていく。v2.1.59以降が必要
- MEMORY.md
- auto memory フォルダの中で目次役をしている1ファイル。どのトピックがどのファイルにあるかを管理している
- $EDITOR
- OSに対して「テキストを開く時はこの文書編集アプリを呼び出してね」と教えておく設定値。これが未設定だと `/memory` でファイルを選んでも何も起きない
- claudeMdExcludes
- Claude Code の設定項目。「この CLAUDE.md は読み込まないで」と特定ファイルを除外指定できる。大きなプロジェクトで他チームの覚え書きが邪魔な時に使う
- /exit
- Claude Code との会話を終了するコマンド。CLAUDE.md を書き換えた後はこれで一旦閉じて再起動しないと反映されない