--console(ダブルハイフン・コンソール)

起動オプション
--console
ダブルハイフン・コンソール
Claude Codeのログイン先を、claude.aiのサブスク経路ではなく Anthropic Console に切り替える追加スイッチ。Console はAnthropic 直営のAPI課金管理画面(console.anthropic.com)。<code>claude auth login</code> という下位コマンドにくっつけて使う形で、<code>claude --console</code> 単独では動かない

Claudeサブスクではなく Anthropic Console(API課金)アカウントでClaude Codeを認証したい開発者向け

副業で複数クライアントの作業を別請求書で従量管理したい個人開発者や、組織が Claude for Teams ではなく Anthropic Console を採用済みの環境で、認証先を切り替えてClaude Codeを動かしたい時に、<code>claude auth login --console</code> の形で叩く

Claude Codeで認証する時、ふつうに claude を叩くとブラウザが開いて claude.ai のアカウントでログインする流れになります。これがいわゆる Claude Pro / Max のサブスク経路です。月額固定の使い放題契約のことですね。--console はそこを切り替えて、Anthropic Console でログインさせるための追加スイッチです。Console はAnthropic 直営のAPI課金管理画面(console.anthropic.com)のことを指します。

つまり「Claude.ai のサブスク枠ではなく、Console から発行された API key を使った従量課金で動かしたい」時に claude auth login --console と打ちます。

ここで先に1つ釘を刺しておきます。claude --console ではエラーになります。--consoleclaude 本体ではなく、claude auth login という下位コマンドにくっつくスイッチです。

噛み砕くと

家電量販店で同じ冷蔵庫を買う時、「個人用クレジットで一括払い」と「会社の経費で月末締め請求書払い」が選べる、みたいな話です。中身の冷蔵庫はClaude Code 本体に相当し、両方とも同じ。違うのは支払い窓口だけ。

サブスク経路は「Claude.ai に月20ドル払ってる個人がそのまま使う」用、Console 経路は「使った分だけ Anthropic から従量で請求される箱を別に作って使う」用、という分け方です。

副業で複数クライアントの作業を別請求書で分けたい個人開発者や、組織が Claude for Teams ではなく Anthropic Console を採用済みの環境では、後者を選ぶ場面が出てきます。

大事な前提:Console アカウントは管理者から招待を受けていないと意味がない

公式ドキュメントは「Your admin must have invited you first」と明記しています。つまり個人で勝手に console.anthropic.com にサインアップして --console で入っても、組織に紐づいていなければ実質使えません。

個人で副業用に Console を使いたい場合は、自分が管理者として組織を1つ作って、その組織の Console アカウントとして自分自身に招待を切る、という形になります。

「副業で複数クライアントを別請求書で管理したい個人開発者」を例に、実際の手順を見る

想定シーン: クライアントA社とB社の副業案件を並行で受けていて、それぞれの作業時間で発生したClaude Code の使用料を、自分のサブスクではなく案件ごとに分けて請求したい、というケースです。

ステップ1: Console 側で組織と API key を準備する

ブラウザで console.anthropic.com を開きます。組織を作って、Settings の Members から自分自身を招待します。同じ案件を担当するメンバーがいれば一緒に招待しておきます。

招待時に役割を選ぶ画面が出てきます。Claude Code 専用に絞るなら「Claude Code」役、他のAPI key も発行したいなら「Developer」役。副業用にClaude Code だけ使うなら前者で十分です。

ステップ2: ターミナルから Console 経路でログインを叩く

黒い画面に切り替えて、次の1行を打ちます。

$ claude auth login --console

ブラウザが開いて、claude.ai ではなく console.anthropic.com の認証画面が立ち上がります。ここで Console の認証情報を入力すると、Claude Code が Console 経由の認証として記憶します。

ステップ3: 認証経路が Console になっているか確認する

ターミナルで Claude Code セッションを起動して、最初のチャット欄に /status と打ちます。表示される情報の中に「どの認証方式で動いているか」が出るので、Console 経由になっていれば成功です。

サブスクと Console の credentials は同居できません。同じパソコンで両方使い分けたい場合は、その都度 /logout してから claude auth login または claude auth login --console で入り直します。

ステップ4: クライアント別に API key を分ける運用にする

ここで初心者がやりがちな勘違いがあります。「--console でログインしたから自動でクライアント別に課金される」わけではありません。Console 側で「クライアントA案件用」「クライアントB案件用」と API key を別々に発行して、案件ごとに使うAPI key を切り替える運用が必要です。

ステップ5: 既存の設定値が邪魔をしていないか点検する

もし以前から ANTHROPIC_API_KEY という設定値を環境に書いていた場合、Console OAuth でログインしても、その設定値の方が優先されてしまいます。公式が定める認証の優先順位ではOAuthより上にあるからです。

確認方法は次の1行で済みます。

$ echo $ANTHROPIC_API_KEY

何か文字列が返ってきたら、Console 経由の OAuth が無視されている合図です。一度 unset ANTHROPIC_API_KEY を叩いて消してから、再度 claude auth login --console で入り直します。

ステップ6: 抜ける時は /logout で OAuth credentials を消す

作業を終えてClaude Code のセッションを抜ける時、別の認証経路に切り替えたければ /logout を叩きます。これでマシン側に保存された OAuth credentials が消えます。

ただし環境に書いた ANTHROPIC_API_KEYCLAUDE_CODE_OAUTH_TOKEN の類は別管理です。/logout しても残るので「ログアウトしたのにまだ動く」感じになります。完全に切るならそちらも個別に消します。

つまり --console は何をしてくれるのか

  • やってくれる: 認証ブラウザの飛び先を claude.ai から console.anthropic.com に切り替えて、API課金経路でClaude Code を使えるようにする
  • やってくれない: クライアント別の課金振り分けの自動化。API key の発行・切り替えはConsole 側で別途やる必要があります。サブスクとConsole の併用もできません。credentials は排他で、切り替えるたびに入り直しになります
  • 意味が薄い場面: Claude Pro / Max のサブスクだけで完結している個人利用。組織のConsole に招待されていないのに付けても、API課金枠が紐づかないので機能しない

使いどころ3シナリオ

シナリオ1: 副業で月3社の案件を別請求書で管理したい個人開発者

A社からiOSアプリ、B社からSaaSのバックエンド、C社からLP作成、を並行で受けているとします。サブスクの月20ドルだと使いすぎた月にどの案件で消費したか分からなくなります。

Console で組織を1つ作り、A社用・B社用・C社用に API key を3つ発行。案件ごとに使う API key を切り替える運用にすれば、Console のダッシュボードで案件別の使用額がそのまま見えるので、毎月の請求書作成がそのまま終わります。

シナリオ2: 個人サブスクは持っているが、副業案件は会社のConsole 経由で API 課金にしたい

普段はClaude.ai サブスクで個人の趣味コードを書いていて、副業先A社が「うちの Console アカウントに招待するから、副業分はそっち経由で動かしてほしい」と言ってきた場合です。

A社作業の時だけ claude auth login --console で A社の Console に切り替え、終わったら /logout してから claude auth login で自分のサブスクに戻す、という運用になります。1台のマシンで両方の認証を同居はできない点だけ注意。

シナリオ3: 組織が Claude for Teams ではなく Anthropic Console を採用している

会社が「Claude for Teams の月額席数より、実際の使用量で従量払いの方が安く済む」と判断して Console 経路を採用しているケースです。情シスから「Console に招待を送ったので、初回ログインは claude auth login --console でやってください」と案内が来ます。

この場合は会社の認証画面に飛ばされます。多くはGoogle や Okta などのSSO 経由になるので、業務アカウントでログインして終わりです。

初心者が踏みやすい落とし穴

  • claude --console と打ってもエラーになる--consoleclaude 直下ではなく claude auth login の下に付くスイッチです。必ず claude auth login --console の順
  • Console 認証では Remote Control が使えない。Remote Control 機能は claude.ai OAuth 認証が必須で、Console 経由でログイン済みの状態で叩くと Remote Control is disabled by your organization's policy と弾かれます(理由欄に "You're authenticated with an API key or Console account" と表示)。未ログイン状態で叩いた時の方は別文言 Remote Control requires a claude.ai subscription が出ます
  • Console 認証では Voice dictation(音声入力)も使えない。これも claude.ai アカウント限定。Console / Bedrock / Vertex / Foundry 経路では全て音声入力が無効になります
  • ANTHROPIC_API_KEY が環境に残っていると Console OAuth が無視される。優先順位の都合で、--console でログインしても古い設定値の方が先に拾われます。unset ANTHROPIC_API_KEY してから入り直し
  • Console 招待を受けていない状態で --console 単独で入っても意味がない。先に管理者から Console の Members 招待を受け取って Accept しておく必要があります
  • Claude Code 役と Developer 役の違いを把握していないと招待時に詰む。Claude Code 役は Claude Code 専用 API key しか作れない、Developer 役は何でも作れる。Claude Code だけ使うなら前者で十分、他のAPI製品も触るなら後者
  • サブスクとConsole の同時使用はできない。credentials が排他で、切り替えるたびに /logout → 入り直しになります。1日に何度も切り替える運用は素直に面倒
  • /logout しても完全にログアウトされていない感じがする場合は、ANTHROPIC_API_KEYCLAUDE_CODE_OAUTH_TOKEN の設定値が別管理で残っている可能性が高い。/status で現在どの認証方式が動いているか確認できます

書き方

claude auth login --console

やってみるとこうなる

入力

$ claude auth login --console

出力例

ブラウザが claude.ai ではなく console.anthropic.com の認証画面に遷移する。Console アカウントでログインを完了すると、Claude Code がConsole 経由のOAuth credentials をマシン側に保存し、以降のセッションはAPI課金経路で動く。確認は <code>/status</code> で現在の認証方式を表示できる

このページに出てきた言葉

Anthropic Console
Anthropic 直営のAPI課金管理画面。console.anthropic.com からAPI key を発行して使った分だけ従量で請求される
サブスク
Claude Pro / Max のような月額固定で claude.ai 上のサービスを使い放題にする契約
API key
Anthropic Console から発行される、Claude Code がAPIを叩く時の身分証的な文字列。これに従量課金が紐づく
OAuth
合言葉を直接渡さず、ブラウザでログインして許可票だけアプリに渡す認証方式
credentials
認証に必要な情報の塊。OAuth許可票や API key など。Claude Code はマシン側にこれを保存しておく
ANTHROPIC_API_KEY
パソコンが起動時に覚えてる設定値で、API key を直接書いておく場所。設定済みだと Console OAuth より優先される
CLAUDE_CODE_OAUTH_TOKEN
1年有効の長寿命 OAuth トークンを格納する設定値。CI(自動実行環境)向け
Remote Control
Claude Code を遠隔から操作する機能。claude.ai サブスク認証必須で、Console 経路では使えない
Voice dictation
音声入力機能。これも claude.ai アカウント限定で、Console / Bedrock / Vertex / Foundry では無効
SSO
1つのID/合言葉セットで複数サービスにまとめてログインできる仕組み。会社のGoogle アカウントでいろいろ入れるあれ

関連項目

公式ドキュメント

https://code.claude.com/docs/en/cli-reference

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