Claude Codeの出力品質は「プロンプト(その都度の指示文)の質」ではなく「仕込みの質」で決まる。
仕込みとは、CLAUDE.md(プロジェクトの取扱説明書)・スキル・エージェント・フック・自動メモリの5つの設定ファイルのこと。
CLAUDE.mdを1個作るだけで、毎回ゼロから説明する手間がなくなり、全会話で同じルールが自動適用される。
この記事はClaude Codeを触り始めて「毎回同じ説明をしてる気がする」と感じている人向け(プログラミング経験ゼロでも読めます)。
私の運用: CLAUDE.mdに業務フロー全体を約200行で記述。
スキル14個(記事作成、投稿案、TikTokスライド、ニュース収集など)とエージェント4つ(市場調査、数値分析、品質チェック、動画リサーチ)を組み合わせて、毎日の業務をClaude Codeの中で完結させている。
最初はCLAUDE.md1個だけだった。
Claude Code使ってますか。
使ってる人に聞きたいんですけど、ちゃんと「仕込み」してますか。
いきなりプロンプトを打ち込んで「なんかイマイチだな」ってなってません?
海外のClaude Code界隈では「プロジェクトセットアップ」、つまり事前の仕込みが出力品質を左右するという考え方が定着しつつある。
要約すると「プロンプトは一時的。
仕込みは永続的」って話。
で、私これ読んで「あ、うちがやってることそのまんまだ」ってなったので、公式ドキュメントも合わせて、実際にどういう仕組みで、私がどう使ってるかを全部書きます。
私は非エンジニアです。
プログラミングの実務経験はない。
でもClaude Codeを毎日の業務の中心に置いて、14個のスキルと4つのエージェントを動かしてる。
ニュースを集めるスキル、記事を書くスキル、投稿案を作るスキル、品質をチェックするエージェント。
全部Claude Codeの「仕込み」で動いてます。
毎回ゼロから説明するのがだるくないですか?
Claude Codeって、毎回新しい会話を始めるたびに記憶がリセットされるんですよ。
だから何も仕込まないと、毎回「このプロジェクトはこういう構成で、こういうルールがあって、こう書いて」って説明し直す必要がある。
でも「仕込み」をしておくと、Claude Codeは起動した瞬間にプロジェクトのルール、構成、やり方を全部理解した状態で始まる。
毎回ゼロから説明する世界と、最初から「わかってます」って状態で始まる世界。
この差、使えば使うほどデカくなります。
1日1回なら我慢できるかもしれない。
でも1日10回会話を始めるなら、毎回同じ説明を10回することになる。
仕込みがあれば、その10回がゼロになる。
「仕込み」の全体像とは?
Claude Codeの仕込みは、プロジェクトの中に設定ファイルを置いていく仕組みです。
大きく分けて5つの仕組みがある。
CLAUDE.md(メインの指示書をマークダウン形式で書いたファイル)。
Claudeが毎回最初に読むファイル。
スキル(繰り返す作業の手順をまとめた呼び出し可能な単位)。
「/記事書いて」って呼ぶと手順が全部自動で読み込まれる。
エージェント(独立して動く別プロセスの作業者)。
メインの会話と並行して別の仕事ができる。
フック(特定のイベント発生時に自動実行されるコマンド設定)。
たとえばファイル保存後に自動でテストを走らせるとか。
自動メモリ(Claudeが自動で残すメモ機能)。
Claude自身が「これ覚えておいたほうがいいな」って判断して勝手にメモを残す。
うちの場合、スキルが14個、エージェントが4つ。
CLAUDE.mdに業務フローとルールが全部書いてある。
最初からこの規模だったわけじゃない。
最初はCLAUDE.md1個だけだった。
CLAUDE.mdだけで何が変わる?
まずここだけ理解してもらえれば、この記事を読んだ価値がある。
ほとんどの人が「プロンプトの質を上げれば結果が良くなる」と思ってる。
それは間違いではない。
でも不完全。
プロンプトは「その1回の会話」にしか効かない。
次の会話を始めたら、またゼロから。
さっき出した良いプロンプトは消えてる。
CLAUDE.mdは違う。
1回書いたら、以降すべての会話で自動的に読み込まれる。
| 比較 | プロンプト | CLAUDE.md |
|---|---|---|
| 持続性 | その会話だけ | 全会話に自動適用 |
| 例え | 今日の指示 | 会社のマニュアル |
| 毎回の手間 | 毎回書き直す | 1回書けば以降ゼロ |
| 書き方 | 自然言語 | 自然言語(日本語OK) |
新しいバイトが来るたびに仕事を一から説明するか、マニュアルを渡して「まずこれ読んで」って言うか。
Claude Codeの会話を始めるたびに「新しいバイトが来た」と思えばいい。
仕込みがないと毎回研修からやり直し。
仕込みがあれば「読んだので、何から始めますか?」って状態で始まる。
しかもCLAUDE.mdに書く内容は普通の日本語でいい。
「コードをきれいに書いて」じゃなくて「インデントはスペース2つ」。
「テストしてね」じゃなくて「コミット前にnpm testを実行」。
具体的に書くほど、Claudeはちゃんと従う。曖昧に書くと、曖昧に従う。
公式ドキュメントにも「Claudeは読んで従おうとするけど、厳密な遵守は保証されない」って趣旨のことが書いてある。
100%守られるわけじゃないけど、具体的で短い指示ほど守られやすい。
まずはCLAUDE.mdを1つ作るだけでいい。それだけで体感が変わります。
CLAUDE.mdには何を書くべき?
CLAUDE.mdに書くべきことは5つ。
1. プロジェクトの目的。
「これは何をするためのプロジェクトか」。
1〜2行でいい。
2. ファイル構成。
「どのフォルダに何があるか」。
Claudeがファイルを探す時の地図になる。
3. ルール。
「こう書け」「これはやるな」。
コードの書き方、命名規則、禁止事項。
4. よく使うコマンド。ビルド、テスト、デプロイ。毎回聞かれるのを防ぐ。
5. ワークフロー(作業の流れ)。「この指示が来たら、この順番でやれ」。
うちのCLAUDE.mdの構成
最初にビジョン(ブランドの核心を1行)。
次にオーナーの仕事スタイル(品質優先、急がない、お世辞禁止)。
次に業務開始フロー(「業務開始」って言ったら何をどの順番でやるか)。
次にスキルルーティング(「記事書いて」って言われたらどのスキルを使うか、の対応表)。
次にエージェント一覧(誰が何をするか)。
最後に保存先のルール(どのフォルダに何を入れるか)。
全部で約200行。
公式の推奨通り。
200行を超えるとClaudeのコンテキスト(一度に読み込める文章量の上限)を圧迫するので、増やしすぎないのが大事。
「全部詰め込みたい」気持ちはわかるけど、長すぎると逆にClaudeが迷い始める。
200行に収まらない場合は、スキルやエージェントに分離するのが正解です。
スキルはどう設計する?
インフォグラフィック生成
ソース取得
競合調査
ユーティリティ
スキルは「何度もやる作業をまとめたもの」。.claude/skills/の中にフォルダを作って、SKILL.md(スキルの設計図ファイル)に手順を書く。
SKILL.mdの先頭にフロントマター(ファイル冒頭のメタ情報)を書く。
名前と、どういう時に使うかの説明。
「記事書いて」って言われた時に使うスキルなのか、「投稿案作って」って言われた時なのか。
この説明を読んで、Claudeが「あ、このスキルを使えばいいんだな」って自動で判断してくれる。
手動で「/スキル名」と打って呼ぶこともできる。
| 分類 | 数 | 内容 |
|---|---|---|
| コンテンツ制作 | 9個 | 記事作成、投稿案、TikTokスライド、動画プロット、有料記事、X投稿変換、リプライ、週刊まとめ、動画編集 |
| 収集 | 2個 | デイリーニュース収集、週刊ニュースまとめ |
| 分析 | 2個 | プラットフォーム数値分析、動画リサーチ |
| その他 | 1個 | 食品擬人化TikTok動画(別チャンネル用) |
ポイントは「1つのスキルに1つの仕事」。
「記事も書けて投稿も作れるスキル」みたいに詰め込むと、中身が膨らんでClaudeが混乱する。
分けたほうがそれぞれの精度が上がる。
SKILL.mdの中身に書くべきこと3つ
インプット。このスキルを使うときに何を渡すか。テーマ? 素材? 下書き?
アウトプット。何が出てくるか。記事? 投稿案? 画像プロンプト?
手順。どの順番で何をやるか。ここが一番大事。具体的に書くほどいい。
「いい感じに書いて」じゃなくて「1文1段落で書け」「太字は使うな」「体験にないことは書くな」みたいに。
うちの記事作成スキルには「書き方のルール」「禁止事項」「文体の指示」が全部入ってる。
だから毎回同じ品質で記事が出てくる。
エージェントはどう設計する?
自動リサーチ
分析してレポート
自動検証
関連動画を収集
エージェントは「独立して動く作業者」。
スキルと何が違うかっていうと、動き方が違う。
| 比較 | スキル | エージェント |
|---|---|---|
| 動き方 | メインの会話の中で手順を実行 | 別プロセスで独立して動く |
| 例え | レシピを見ながら手作業で作る | シェフに任せて別のことをする |
| 向いてる作業 | 手順を確認しながら進めたい | 任せて待ちたい(調査・分析) |
| 設定ファイル | SKILL.md | role.md(エージェントの人格・役割を定義するファイル) |
うちの4エージェント
Market。
有料記事を書く前に、競合記事を調べて、読者の悩みを洗い出して、差別化ポイントを見つけてくれる。
市場調査を丸ごと任せられる。
Analyst。
XやTikTokの数字を見て、パターンを抽出して、「次はこうしたほうがいい」って提案してくれる。
Verifier。
記事が完成したら、ファクトチェックと体験捏造チェックとブランドチェックをやってくれる。
品質の番人。
Video-Researcher。
TikTokやYouTubeの競合動画を調査して、どんな動画が伸びてるかレポートを出してくれる。
エージェントの設計ファイルはrole.md。
スキルのSKILL.mdと似てるけど、「どういう視点で仕事をするか」の人格設定が入ってる。
正直、エージェントの設定はスキルより難しい。
まずはCLAUDE.mdとスキルをちゃんと使えるようになってからで全然OKです。
フックで何が自動化できる?
フックは「特定のタイミングで自動的にコマンドを実行する」仕組み。
settings.json(Claude Codeの全体設定ファイル)に書く。
たとえば「ファイルを編集したら自動でフォーマッター(コード整形ツール)を走らせる」。
たとえば「コミット前にリント(コードのスタイルチェック)を走らせる」。
人間は忘れる。
フォーマッター走らせるの忘れた、テスト走らせるの忘れた、ってなる。
フックを仕込んでおけば、Claudeが絶対に忘れない。
地味な機能だけど、積み重なると効く。
設定方法はsettings.jsonに「このイベントが起きたら、このコマンドを実行」って書くだけ。
対応してるイベントは、ファイル編集後、コミット前、会話開始時などがある。
フックはプログラミングっぽい設定が必要なので、ここもCLAUDE.mdとスキルの次でいい。
自動メモリとは?
ここまでは全部「手動で仕込む」話。
自動メモリは逆で、Claude自身が「あ、これ覚えておいたほうがいいな」って判断して勝手にメモを残す機能。
ビルドコマンドとか、デバッグのコツとか、オーナーの好みとか。
使えば使うほど賢くなっていく。
保存先は~/.claude/projects/の下にプロジェクトごとに分かれてて、全部ただのマークダウンファイル。
人間が読んで「これ違うな」って思ったら手動で編集もできる。
うちのメモリには「オーナーは非エンジニア」「品質最優先」「お世辞禁止」みたいなことが記録されてる。
一度伝えたことは、次から言わなくてもClaudeが覚えてくれてる。
注意点として、自動メモリは同じパソコンの中でしか共有されない。
クラウド環境やチームメンバー間では共有されない。
チームで共有したいルールはCLAUDE.mdに書いてGit(バージョン管理ツール)で管理するのが正解。
よくある失敗パターンと回避法は?
失敗1、CLAUDE.mdが長すぎる
あれもこれもと書いてるうちに500行を超えて、Claudeのコンテキストを圧迫する。
結果、肝心の会話に使える容量が減って、Claudeの返答の質が落ちる。
対策は200行以内に収めること。溢れたらスキルやエージェントに分離する。
失敗2、指示が曖昧すぎる
「コードをきれいに書いて」は何も言ってないのと同じ。
「インデントはスペース2つ」「関数名はキャメルケース(最初の単語は小文字、以降の単語の頭は大文字)」くらい具体的に書く。
Claudeは具体的な指示ほど従う。曖昧な指示には曖昧に従う。
失敗3、スキルに詰め込みすぎる
「記事も書けて投稿も作れてリサーチもできるスキル」にすると、SKILL.mdが膨大になってClaudeが迷う。
1スキル1仕事が鉄則。
やることが増えたら、スキルを分ける。
失敗4、権限設定をしていない
Claude Codeはファイルの読み書きやコマンドの実行ができる。
何も設定しないと毎回「これやっていいですか?」って聞いてくる。
settings.jsonで「この操作はOK」「この操作は必ず聞いて」を設定しておくと、スムーズに動く。
逆にうっかり「全部OK」にすると、危険な操作も勝手にやる可能性がある。
失敗5、仕込みを一気に作ろうとする
最初から完璧な仕込みを作ろうとして挫折するパターン。
まずCLAUDE.mdを5行だけ書いて使ってみる。
足りないことが見えてきたら追加する。
スキルもエージェントも、必要になった時に1つずつ作ればいい。
うちの14スキルも1日で作ったわけじゃない。
始めるには何が必要?
アカウント:Claudeのサブスクリプション(Pro以上)か、Anthropic Console(Anthropic公式の開発者向け管理画面)のアカウントが必要。
料金:Claude Proは月額20ドル(約3,000円)。
個人ならProで十分。
環境:ターミナル(黒い画面でコマンドを打つツール)が使えるPC。
Mac、Linux、Windows(WSL2=Windows上でLinuxを動かす機能、を含む)対応。
VS CodeやJetBrainsのIDE(コード編集ソフト)でも使える。
前提スキル:プログラミングの知識は必須ではない。
でもターミナルの基本操作は必要。
「cdってなに?」レベルだとちょっと厳しいかも。
ただし「ターミナルの使い方教えて」ってClaude自身に聞けば教えてくれるので、やる気があればなんとかなる。
日本語:Claude Code自体は日本語で指示を出せる。
仕込みファイルも日本語で書ける。
よくある質問
Q. プログラマーじゃなくても使える?
CLAUDE.mdを書くだけなら、普通の日本語で大丈夫。
私がそう。
プログラミングの実務経験ゼロで14スキル動かしてる。
スキルやエージェントになるともうちょっと慣れが必要だけど、まずはCLAUDE.md1つから始めるのがおすすめ。
Q. 設定ファイルが多くて難しそう。最初はどこから?
プロジェクトのルートにCLAUDE.mdを1個作る。
それだけでいい。
/initコマンドを打つと自動生成してくれる機能もあるので、そこからカスタマイズしていくのが楽。
Q. CLAUDE.mdに書いたことは100%守られる?
残念ながら100%ではない。
公式ドキュメントにもそう書いてある。
でも具体的で短い指示ほど守られやすい。
「コードをきれいに書いて」より「インデントはスペース2つ」のほうがちゃんと従う。
Q. スキルとエージェントの違いがわからない
スキルは「目の前の画面の中で、順番に手順をやってくれるもの」。
エージェントは「裏で勝手に動いて、結果だけ返してくれるもの」。
手順を確認しながら進めたいならスキル。
任せて待ちたいならエージェント。
迷ったらスキルから始めるのが無難。
Q. チームで使う場合はどうする?
CLAUDE.mdと.claude/フォルダはGitで共有できるので、チーム全員が同じルールでClaude Codeを使える。
「あの人が使うと上手くいくけど私だとダメ」がなくなる。
属人化の逆をやってくれる。
まとめ
Claude Codeは「プロンプトの質」で差がつくんじゃなくて「仕込みの質」で差がつく。
仕込みの全体像は5つ。
CLAUDE.md、スキル、エージェント、フック、自動メモリ。
まずはCLAUDE.mdを1個作るところから。
そこに「このプロジェクトは何か」「どう動いてほしいか」を具体的に書く。
5行でいい。
それだけで、毎回ゼロから説明する手間がなくなります。
慣れてきたらスキルで自動化、エージェントで並列化。
段階的に育てていけばOK。
このページに出てきた言葉
- CLAUDE.md
- Claude Codeがプロジェクトを理解するために最初に読むメインの指示書。マークダウン形式のテキストファイル。
- スキル
- 繰り返す作業の手順をまとめた呼び出し可能な単位。SKILL.mdに設計を書く。
- エージェント
- 独立した別プロセスで動く作業者。スキルより広い裁量で自律的に動く。設計はrole.mdに書く。
- フック
- 特定のイベント(ファイル保存後、コミット前など)が起きた時に自動で実行されるコマンド設定。
- 自動メモリ
- Claude自身が「覚えておくべき」と判断して勝手に残すメモ機能。同じPCの中だけで共有される。
- プロンプト
- その都度Claudeに打ち込む指示文。1回の会話だけで効力が消える一時的なもの。
- コンテキスト
- Claudeが一度に読み込める文章量の上限。大きいファイルを読ませすぎると圧迫する。
- SKILL.md
- スキルの設計図ファイル。インプット・アウトプット・手順の3点を書く。
- role.md
- エージェントの人格・役割を定義する設計ファイル。
- settings.json
- Claude Codeの全体設定ファイル。フックや権限ルールをここに書く。
- フォーマッター / リント
- コードの体裁を整えたり、書き方ルール違反を検出するツール。フックで自動実行できる。
- WSL2
- Windows上でLinux環境を動かすための仕組み。Claude Codeをwindowsで動かすときに使う。
- IDE
- コード編集に必要な機能をまとめたソフト。VS Code、JetBrainsなど。
参考リンク
- Claude Code公式ドキュメント: https://docs.anthropic.com/en/docs/claude-code
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