Claude Codeで困った時に運営側へ報告したい初心者
料理ブログを書いている途中でClaude Codeの応答が途中で止まる、ファイル操作が想定と違う、表示が崩れる等の不具合に出くわした時。または「こういう機能が欲しい」という改善要望をAnthropicに直接伝えたい時に叩く。Discordコミュニティへ書くのと両立できる窓口
Claude Codeを触っていると、たまに「なんでこんな応答が返ってきたんだろう」という瞬間があります。応答が途中で止まる、ファイルの書き換えが想定と違う、表示が崩れる、そんな時にAnthropicへ直接「いまこういう挙動が起きた」と報告するための窓口が /bug です。
実体は /feedback のもう1つの呼び名で、コマンドの名前が違うだけで動きは完全に同じ。バグ報告だけじゃなく「こういう機能がほしい」という改善案も同じ窓口で受け付けています。
噛み砕くと、Claude Code内蔵の「問い合わせフォーム送信ボタン」
Anthropicのサポートページを開きにいって、フォームに状況を書いて、再現手順を貼り付けて送信、という作業を全部Claude Codeのターミナル画面の中で完結させるための仕組みです。送信ボタンに相当するのが /bug と打つ操作になります。
普通のサイトの問い合わせフォームと違うのは、送信ボタンを押した瞬間に、いま開いている会話の履歴とコードが自動で添付されること。「再現手順を書かなきゃ」と身構えなくても、Anthropic側は「この人がこの直前に何を頼んで、Claude Codeがどう返したか」を一通り見られる状態で受け取ります。
大事な前提:送信したら会話履歴とコードが丸ごとAnthropicに渡る
公式の data-usage ページに明記されている通り、/bug を叩くと、その時開いていた会話の全履歴とコードがAnthropicに送られます。「報告本文だけが送られる」と思い込んでいると、機密情報が一緒に飛ぶことがあるので、ここは知っておく必要があります。
暗号化はかかります(TLS)。保存期間は5年。Bedrock/Vertex/Foundry経由でClaudeを動かしている人は既定でオフになっているので、送信前に意図せず動かない構成もある、と覚えておけばOKです。
「料理ブログを Claude Code で書いている途中で挙動が変になった」を例に、実際の手順を見る
私は手元で cooking-blog というフォルダを Hugo(静的サイト生成ツールの1つ)で組み立てている設定で書きます。記事生成を頼んだら、急に Claude Code が予想と違う応答を返してきた、という場面。
ステップ1: 何が起きたかを30秒だけ眺める
「ローストビーフのレシピ記事を書いて」と頼んだら、Claude Code がコマンドを叩いた後、本文を書く代わりに echo $? みたいな関係なさそうな出力を返してきた、という状況とします。ここで慌てて消したり /clear を叩いたりすると、報告に添付される会話履歴が薄くなります。
まずは画面を残したまま深呼吸する。
ステップ2: そのまま /bug と打つ
> /bug
コマンドの後ろに何も書かずに送ると、報告本文を書くための入力画面が開きます。ここに「いま何が起きたか」を書きます。
ステップ3: 報告本文を書く
こんな感じで書けば十分です。
cooking-blog プロジェクトで Hugo の記事を生成中に発生。
「ローストビーフのレシピ記事を書いて」と指示した直後、
本文ではなく `echo $?` の出力だけが返ってきて止まった。
再現手順: cooking-blog/content/posts/ に移動してから同じ指示を出す。
ここで初心者がやりがちな勘違いを1つ挟みます。「再現手順を完璧に書かないと相手にしてもらえない」と思い込んで、書くのを諦めるパターン。違います。会話履歴とコードが一緒に送られるので、本文は3〜5行の状況メモで十分。
ステップ4: 1行で済むなら直接コマンドの後ろに書く
もっと短く済ませたい時は、入力画面を開かずに直接書けます。
> /bug Hugo記事の生成中に応答が echo $? で止まる
これでも入力画面を開いた場合と同じ扱いになります。書き込む欄が開くか、コマンドの後ろにそのまま本文が乗るか、の違いだけ。
つまり /bug は何をしてくれるのか
- やってくれる: いま起きた挙動を、会話履歴とコードごとAnthropicに送る。バグ報告も機能要望もどっちも同じ窓口で受け付ける
- やってくれる: 任意でGitHubの公開プロジェクト置き場に issue を作る連動も用意されている(送信時に選択)
- やってくれない: Anthropicから個別返信はもらえない。「修正しました」「対応中です」みたいな個別連絡は公式に約束されていない
- 意味が薄い場面: 私側の設定ミスやネットワーク問題だと自覚している時。先に
/doctorで環境を見直したほうが早い
使いどころ3シナリオ
シナリオ1: Claude Code の挙動がおかしい時
料理ブログの記事生成中に、応答が途中で切れる、ファイルが想定と違う場所に書かれる、コマンドを叩く順番が変、こういう「動きそのものが変」な瞬間。会話履歴に証拠が残っているうちが報告のチャンスで、/clear を叩く前に /bug を先に通すのがコツです。
シナリオ2: 表示・体験が崩れる時
ターミナル上の色がおかしい、表組みのレンダリングが崩れる、長い応答が途中で見切れる、進捗表示がチカチカする、みたいな見た目側の不具合。挙動はおかしくないけど使い心地として困る、というケースもこちらの窓口で受け付けています。
シナリオ3: 機能要望を伝えたい時
「料理ブログ用に Hugo のフロントマター(記事冒頭のメタデータ)を自動で書いてほしい」「cooking-blog みたいなプロジェクト名に応じてプリセットを切り替えてほしい」のような改善案。/bug という名前から「バグじゃないと送っちゃダメ」と感じがちですが、改善案も同じ窓口です。/feedback という別名のほうが本来の役割に近い。
初心者が踏みやすい落とし穴
- GitHubの issue 投稿だと思い込む。
/bugの送信先はAnthropicの内部窓口で、GitHub Issues(anthropics/claude-code/issues)は別の経路です。GitHubに直接書きたいならブラウザで開きにいくのが正解。/bug送信時に任意でGitHub issue 作成と連動できる選択肢もありますが、これは「/bugの動き=GitHub issue 投稿」とは別物 - 機密情報を本文に書いてしまう。会話履歴とコードが丸ごと送られるので、本文に追加で APIキーや内部URL を書く必要はない、というかむしろ書かないほうがいい。送信前に画面を見直して、認証トークンや顧客名が会話に残ってるなら、送信を保留して別セッションでやり直したほうが安全
- 個別返信が来ると期待する。Anthropicからの「対応しました」「保留中です」のような個別連絡は公式に約束されていません。送ったら送りっぱなしの前提で、修正が来たかは
/release-notesで確認するのが現実的 - 料理ブログのフォルダ外で叩く。
cooking-blogディレクトリの外で/bugを打って「Hugo 記事生成中に〜」とだけ書くと、報告を読む側は「どのプロジェクトの話?」になりがち。本文にcooking-blog で起きたと1行入れるだけで全然違います - 「機能要望は Discord に行くべき」と判断して投稿しない。Anthropic は
/feedbackを「feedback about Claude Code」と定義していて、バグも機能要望も区別せず受け付けています。Discordコミュニティへ書くのと両立できる。私なら両方に書きます - 送信前に
/clearを叩いてしまう。会話履歴が空になった状態で/bugを送ると、添付されるのが報告本文だけになって再現性ゼロになります。「変だな」と思ったら/clearより先に/bug - Bedrock/Vertex/Foundry経由で動かない。公式表によると、これらの提供元では
/bug送信は既定でオフ。社内環境がこれらの場合、コマンドを叩いても送られていない可能性があるので、運用ガイドを先に確認しておくと安全
書き方
/bug
/bug 報告本文をここに書く
やってみるとこうなる
入力
/bug
出力例
報告本文を書くための入力画面が画面下部に開きます。本文を書いてEnterで送信すると、その時開いていた会話履歴とコードが一緒にAnthropicへ送られます(TLS暗号化、保存期間5年)。
コマンドの後ろに直接本文を書いた場合(例: /bug Hugo記事生成中に応答が echo $? で止まる)は、入力画面を開かずにそのまま送信されます。送信時に任意でGitHubの公開プロジェクト置き場にissueを連動作成する選択肢も用意されています。
Anthropicからの個別返信は約束されていません。修正が反映されたかは /release-notes で確認するのが現実的です。
このページに出てきた言葉
- エイリアス
- 別名のこと。<code>/feedback</code> と <code>/bug</code> は名前が2つあるだけで動きは同じコマンド
- ターミナル
- 黒い画面で文字のコマンドを打ち込む画面。Windowsだと「コマンドプロンプト」「PowerShell」、Macだと「ターミナル」アプリ
- 会話履歴
- 今開いているClaude Codeのセッションで、私が打ち込んだ指示とClaudeが返した応答を全部まとめたもの
- TLS
- ネット通信を暗号化する仕組み。WebサイトのURLが <code>https://</code> から始まる時に使われているのと同じもの
- Hugo
- 文章ファイル(Markdown)からブログサイトを組み立てる無料の道具。料理ブログやニュースサイトの土台によく使われる
- issue
- GitHub上で「ここが変」「これを直してほしい」を起票する場所。プロジェクトごとに公開のチケット置き場が用意されている
- Bedrock / Vertex / Foundry
- クラウド大手が用意している、Claudeなどのモデルを社内向けに動かすための窓口。会社契約でClaudeを使う時はこちら経由のことが多い