/doctor(ドクター)

スラッシュコマンド
/doctor
ドクター
Claude Code 本体・auto-update・MCPサーバー・設定ファイル・権限などの状態を1画面でチェックする健康診断コマンド。コマンドの後ろに何も書き足さず、Claude Code のセッション内でそのまま叩くと、各項目が緑✓・黄色⚠・赤✗のステータスアイコン付きで一覧表示される(実際に出る項目名・個数はバージョンとOSで変わる)。

Claude Codeをインストールしたばかりで、エラーや警告が出た時にまず何を確認すればいいか分からない人向け

Claude Code をインストールした直後に動作確認をしたいとき、auto-update(自動更新の仕組み)や MCPサーバー(外部ツールの差し込み口)がうまく動いていない疑いがあるとき、別マシンに環境を移して挙動が違うときに、Claude Code 側の設定を一括で点検したい場面で叩く。

/doctor は、Claude Code そのものが「いまちゃんと動ける状態にあるか」を一覧で見せてくれる健康診断コマンドです。インストール直後やバージョン更新の直後に叩くと、CLI の本体・自動更新の設定・MCPサーバーへの接続・権限設定・ファイル参照系の状態が、ステータスアイコン付きで上から順に並びます。

使いどころとしては「なんか挙動が変だぞ」と感じた瞬間が一番です。エラーメッセージは出ていないけど MCP が反応しない、auto-update が走った気配がない、別マシンと挙動が違う、そういう曖昧な不調を抱えたまま作業するくらいなら、まず /doctor を1回叩いて環境側の言い分を聞いた方が早いです。

噛み砕くと

新しい職場の初日に、デスクに並んでいるパソコン・電話・社内システムのアカウントが全部使える状態かを一通り点検するのと同じ感覚です。1つずつ「電源入る」「社内ネットつながる」「メール届く」と確認していくと、いざ仕事を始めたときに「あ、これ使えないやつだった」と詰まらずに済みます。

/doctor はその点検作業を Claude Code が代わりにやってくれるイメージです。私は新しいマシンに Claude Code を入れた初日と、何かに詰まったときの2回しか叩かないコマンドですが、その2回がだいぶ効きます。

大事な前提:このコマンドは Claude Code を起動した後で叩く

/doctor はターミナルから直接叩くコマンドではなく、Claude Code のセッションを開いた中で叩くスラッシュコマンドです。claude と打って Claude Code を起動し、対話プロンプトが出てきた状態で /doctor と打ちます。

ここを勘違いして「ターミナルで claude /doctor と打ったら動かない」と詰まる初心者がいます。実際に動くのはセッション内のスラッシュコマンドなので、まず claude で対話を立ち上げるのが先です。

「料理ブログ cooking-blog」を例に、実際の手順を見る

私が ~/projects/cooking-blog に Hugo で組んだ料理ブログを持っているとします。レシピ記事を毎週書き足しているうちに、ある日「Claude Code から MCP経由で画像ファイルを読み込むやつが反応しない」「先週まで動いてた気がするんだけど」と感じた、という状況です。

ステップ1: プロジェクトに移動してClaude Codeを起動

料理ブログのフォルダに移って、Claude Code を立ち上げます。

$ cd ~/projects/cooking-blog
$ claude

対話プロンプト(> の入力待ち表示)が出てきたら準備完了です。

ステップ2: /doctor を叩く

プロンプトに半角スラッシュから始めて打ちます。

> /doctor

Enterを押すと、画面に診断結果のリストが上から順に並びます。各行の先頭にステータスアイコンがついていて、緑のチェック・黄色の注意マーク・赤の×マークで状態が一目で分かる作りです。

ステップ3: 結果を読む

実際に並ぶ項目名と項目数は、Claude Code のバージョンとOSで変わります。公式ドキュメントは項目を固定列挙していないので「だいたいこういう方向のチェックが出る」と思っておくのが安全です。MacだとKeychain関連、Linuxだとsystemd関連の項目が代わりに出ることもあります。下のブロックはあくまで一例で、お使いの環境では別の並びが出てもおかしくないと思ってください。

✓ Claude Code version: 最新
✓ Install method: native install
⚠ Auto-update: 無効
✓ Settings file: 正常に読み込み済み
✗ MCP server "filesystem": 接続失敗
✓ Permissions: 競合なし

注目するのは行頭のアイコンの色です。緑✓は正常、黄色⚠は要注意、赤✗は要修正。初心者がやりがちな勘違いは、緑✓だけ見て「全部OKじゃん」と画面を閉じてしまうことです。重要なのは黄色⚠と赤✗の行で、上の例だと「auto-update が無効」「MCPサーバーへの接続失敗」の2点が引っかかっています。

ステップ4: f キーで自動修正を試す

結果画面が出ている状態で f キーを押すと、Claude が引っかかっている項目を自動で直しに行ってくれます。さっきの例だと、MCPサーバーの設定ファイルを開き直したり、auto-update の設定値を変更する提案を出したりします。

自動修正を任せたくない場合は、結果メモを見ながら手動で /mcp/permissions に飛んで個別に直すこともできます。

ステップ5: 直ったか再診断

修正後、もう一度 /doctor を叩いて、赤✗が消えているかを目視で確認します。これ大事です。1回直しても、別のところで壊れてる可能性は普通にあります。

つまり /doctor は何をしてくれるのか

  • やってくれる: Claude Code 本体の状態・MCPサーバー接続・設定ファイル・権限などのカテゴリを1画面で出す(項目名・個数はバージョンとOSにより異なる)。f キーを押せば検知した問題を Claude が直しに行く
  • やってくれない: 書きかけの記事の中身チェック、コード自体のバグ検出、ネット回線速度の測定。あくまで Claude Code 本体の環境チェックだけ
  • 意味が薄い場面: 起動直後に毎回叩く運用。普段は不要で、何か挙動が変だと感じたとき or 新規インストール直後の動作確認だけで十分

使いどころ3シナリオを具体題材で再現する

シナリオ1: 料理ブログを始めて Claude Code を新規インストールした初日

Mac に Claude Code を入れたばかりで、まだ何も触っていない状態です。最初に ~/projects/cooking-blog に移って claude を立ち上げ、/doctor を1回叩く。これで「ちゃんとインストールできてる」「設定ファイルも読めてる」「auto-update も有効になってる」を一気に確認できます。私はこの初回チェックを必ずやります。後から「あれ初日に何か警告出てなかったっけ」と思い出して時間を溶かすのが嫌だからです。

シナリオ2: 食材データベースを差し込むためにMCPサーバーを増設した直後

料理ブログにレシピ栄養素の自動計算機能を入れたくて、外部の食材データベースを MCPサーバー経由で繋いだ場面です。設定ファイル ~/.claude/config.json あたりを編集した直後に /doctor を叩くと、追加した MCPサーバーが ✓ で繋がっているか、それとも ✗ で接続失敗しているかが即座に分かります。設定をいじった直後に必ず1回診断、というクセをつけておくと、後で「いつから繋がらなくなったんだっけ」と原因を遡る作業が消えます。

シナリオ3: 家計簿アプリの開発を別マシンに移したが挙動が違うとき

自宅のデスクトップで作っていた家計簿アプリを、出張先のノートPCに git clone して続きをやろうとしたら、なぜか Claude Code の補完候補が出てこない、という状況です。コード自体は同じはずなので「マシン側の Claude Code 環境が違う」可能性が高い。両方で /doctor を叩いてバージョン・インストール方法・auto-update 設定・MCPサーバー一覧を見比べると、片方で MCPサーバーが1個足りていない、auto-update のせいで片方だけ新バージョンになっている、みたいな差分がはっきり浮きます。

初心者が踏みやすい落とし穴

  • セッションの状態だけ見たいのに /doctor を叩く。いま使ってるモデル名・かかったコスト・接続確認だけサッと見たい用途なら /status の方が早い。/doctor は環境の構造的な問題を探す時に使うコマンドです
  • 緑✓だけ見て安心する。重要なのは黄色⚠と赤✗の行です。緑が並んでいるのは「異常なし」の宣言で、緑の数を競うコマンドではない
  • auto-update 無効を放置する。「動いてるからいいや」で1年放置すると、新機能が使えないだけでなく、古いバージョンでしか動かない MCPサーバーが詰まる原因にもなる。⚠が出たらその場で直すか、意図的に止めているなら理由をメモしておく
  • MacとLinuxで表示項目が違うのを「壊れてる」と勘違いする。OS固有の項目はそれぞれ片方にしか出ない。たとえばMacは Keychain 関連、Linuxは systemd 関連などが代表例で、出ていないからといって障害ではない
  • VPN・社内プロキシ下で MCPサーバーが ✗ になるのを CLI のバグだと思う。実態は通信が会社のネットワーク機器で止められているだけのケースが多い。/doctor の結果を会社の管理者に見せると話が早い
  • npm で入れた版と native install を混同する。Install method の行で表示が違うので、どちらで入っているか必ず確認する。両方インストールして気付かずに古い方を起動しているケースが地味に多い
  • 古い CLI のまま /doctor を叩いて、項目が足りないのに「全部 OK」と判断する。CLI のバージョンが古いと、新しい診断項目自体が存在しない。/doctor の結果に「Claude Code version: 古い」が出ていたら、まずバージョンを上げてから再診断する
  • f キーの自動修正に丸投げして中身を読まない。自動修正は便利だが、何を直したかを Claude が報告してくれるので、その差分は必ず1回目を通す。設定ファイルが意図しない形に書き換わっていた、というのが防げる

書き方

/doctor

やってみるとこうなる

入力

/doctor

出力例

(以下は一例。実際の項目名・個数はバージョンとOSで変わる)
✓ Claude Code version: 最新
✓ Install method: native install
⚠ Auto-update: 無効
✓ Settings file: 正常に読み込み済み
✗ MCP server "filesystem": 接続失敗
✓ Permissions: 競合なし

(結果画面で f キーを押すと Claude が引っかかっている項目の修正を提案する)

このページに出てきた言葉

MCPサーバー
Claude Code に外部ツール(ファイル検索・データベース接続・GitHub操作など)を後付けで差し込むための仕組み
auto-update
Claude Code を最新版に自動で入れ替える機能。<code>/doctor</code> でオン・オフ状態が確認できる
ステータスアイコン
<code>/doctor</code> の結果各行の先頭に出る緑✓(正常)・黄色⚠(注意)・赤✗(要修正)のマーク
native install
Claude Code の入れ方の1つで、専用パッケージから直接インストールしたもの。npm経由で入れた場合は別表示になる
ターミナル
黒い画面で文字のコマンドを打ち込む画面。Windowsは「コマンドプロンプト」「PowerShell」、Macは「ターミナル」アプリ
スラッシュコマンド
Claude Code との対話画面の中で半角スラッシュ「/」から始めて打つ専用コマンド
セッション
Claude Code を起動してから終了するまでの、1回の会話のかたまり

関連項目

公式ドキュメント

https://code.claude.com/docs/en/commands

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