Claudeに外部サービスを繋ぎたい人向け(CLI操作と簡単なJSON設定が分かる前提)
Claudeから外部サービスを操作させたい、または社内資料を参照させたいとき。
Model Context Protocolの略。Claudeに外部ツールやデータソース(Notion・Google Drive・社内DB・自社APIなど)を繋ぐための共通規格。MCPサーバー(=外部ツールをClaudeに繋ぐ中継プログラム)を宣言しておけばClaude Codeから自動的にそのサービスのツール群が使えるようになる。
噛み砕くと
家電を買って繋ぐとき、コンセントの形が共通だから何でも挿せる。MCPはそれと同じ発想。「Claudeに使わせたい外部ツールを、共通プラグの形に揃えて差し込む規格」。USB-Cみたいなもので、規格に合っていれば何でも繋がる。
2026年時点で公式の主要なMCPサーバーが、Notion・Google Drive・Slack・Gmail・Linear・GitHub・Jira等で揃っている。社内ツール用の自作MCPサーバーも書ける。
具体的に何ができる?
- 外部サービスをClaudeのツールとして公開する(MCP Server)
- 外部のドキュメント・データをリソースとして読み込む(MCP Resources)
- 事前定義済みのプロンプトテンプレートを呼び出す(MCP Prompts、
/mcp__server__prompt形式) .claude/mcp.jsonまたは.mcp.json(=MCP接続を宣言するJSON設定ファイル)でサーバー宣言- npx(=Node.js のパッケージを一時実行するコマンド)でインストールなしで起動できるサーバーが多い
使いどころ3シナリオ
シナリオ1: Notionの社内ドキュメントを参照させる
Notion MCPサーバーを .mcp.json に追加すると、Claudeから「○○の仕様書を Notion で検索して」と頼める。社内の知識ベースを直接参照させられるので、毎回コピペしなくて済む。
シナリオ2: Linear / Jira(=チケット管理ツール)のチケットを操作する
Linear MCPで「今週やるべき優先度高チケット一覧」「このバグのチケットを起票」みたいな操作をClaudeに任せる。コードの修正と同じセッションでチケット管理が回る。
シナリオ3: 社内DB(=データベース、=データを保管しておく蔵)を安全に読ませる
社内SQL DBにread-only(=読み取り専用)で繋ぐカスタムMCPサーバーを書き、Claudeにデータの傾向分析や異常値検出を頼む。書き込み権限を渡さないので破壊的な操作は不可能。
初心者が踏みやすい落とし穴
- MCPサーバーの認証情報の取り扱いに注意。APIキー(=外部サービスを使うための個人鍵文字列)をそのまま
.mcp.jsonに書いてgit commitすると漏洩する。環境変数経由で渡す - MCPツールはClaude Code起動時にロードされる。サーバー宣言を変えたら再起動が必要
- ツール数が多すぎるとプロンプト使用量が増える。各ツールのスキーマ(=ツールの引数や返り値の定義)がコンテキストに乗るので、使わないMCPサーバーは外す
- MCPサーバー側のレート制限(=単位時間あたりのリクエスト上限)に注意。Notion等は大量リクエストでblock喰らうので、Claudeが連打しないように観察する
書き方
.claude/mcp.json または .mcp.json
やってみるとこうなる
入力
{ "mcpServers": { "notion": { "command": "npx", "args": ["-y", "@notionhq/mcp-server"] } } }
出力例
宣言したMCPサーバーが自動起動され、ツールとして使えるようになる。
このページに出てきた言葉
- MCP
- Model Context Protocol。Claudeに外部ツールやデータを繋ぐ共通規格。
- MCPサーバー
- 外部サービスをClaudeに繋ぐ中継プログラム。標準の入出力規約に従って動く。
- JSON
- 人間にもAIにも読めるデータ表記の標準フォーマット。<code>{"key": "value"}</code> の形。
- npx
- Node.jsのパッケージをインストールせず一度だけ実行するコマンド。
- APIキー
- 外部サービスを使う時の個人鍵となる文字列。漏らすと第三者に悪用される。
- スキーマ
- ツールの引数や返り値の形を定めた設計図。Claudeが何を渡せるか判断する素材。
- レート制限
- 単位時間あたりに送れるリクエスト数の上限。超えるとサービス側がブロックする。
- read-only
- 読み取り専用。書き込み・更新ができない状態。