/help(ヘルプ)

スラッシュコマンド
/help
ヘルプ
いま自分のClaude Codeで使えるコマンド名と1行説明の一覧を画面に出すスラッシュコマンド。コマンドの後ろに何も書き足さず、/help だけそのまま叩いて使う。組み込みコマンド(/init や /clear 等の本体に最初から入っているもの)と、bundled skill(公式が用意済みの /loop /simplify 等)と、自分や他人がプロジェクトの .claude/skills/ 配下に置いたカスタムskillsが、種類を区別しないで一緒くたに出る

Claude Codeを使い始めて「何が使えるか分からない」と困ってる人向け

Claude Codeを入れた初日に「何が使えるかの地図」が欲しいときや、「あのコマンド名なんだったっけ」と詰まったとき、プラグインや独自skillを追加した直後に反映を確認したいときに、/help だけ叩いて一覧を画面に出して見直す

Claude Codeを触り始めて最初に詰まるのは、「で、結局どんな /コマンド が使えるの?」というところ。マニュアルを開いてゼロから読み直すのは面倒だし、肝心な時に名前を思い出せないコマンドが必ず出てくる。/help は、その「いま自分のClaude Codeで使えるコマンドの一覧と、各コマンドの1行説明」を画面に出すだけの、最も雑に叩いていいコマンドです。

叩く頻度が一番高いのに、地味で語られない。新規セットアップ後と、プラグインを入れた直後と、コマンド名を忘れた瞬間。この3場面でだけ出番が来ます。

噛み砕くと

新しい職場の初日に渡される「内線番号一覧」みたいなものです。誰がどこの席にいるか覚えるのは無理なので、机に貼っておいて、必要な時に見る。/help もそれと同じで、覚えておく必要はなくて「とりあえず叩けば一覧が出る」という入り口の役割をします。

表示されるのは「いま自分の環境で実際に使えるコマンドだけ」というのが地味に大事なポイント。プラン・OS・有効化したプラグインによって出てくる行は違います。公式ドキュメントの全コマンド一覧をブラウザで眺めるより、自分の環境で本当に使えるものだけ見られる /help の方が早い。

大事な前提:このコマンドは「コマンドだけ叩く」型

後ろに何も書き足さずに、/help とだけ打って Enter を押すのが基本の使い方です。試しに /help clear のように特定のコマンド名を後ろに足してみても、「clear」を後ろに付けた指定として受け取って何かしてくれるわけではなく、ただの一覧表示が走ります。man コマンドみたいに「ヘルプを掘り下げる」用途には使えません。

叩くタイミングはいつでもOK。会話の途中でも、起動直後でも、何の準備もなしに動きます。生成物もできないし、設定が書き換わることもない。完全に読み取り専用の表示コマンドです。

「Claude Codeで自分のメモを整理したい」題材で、実際の手順を見る

Obsidian みたいなメモアプリじゃなくて、純粋に手元のフォルダに置いてあるメモたち(日記・読書ログ・買い物メモ)を Claude Code で整理したい、という想定で動かしてみます。読者が「Claude Codeに何ができるのか分からない」状態から、使えるコマンドの全体像をつかむまでの流れです。

ステップ1: メモが入ってるフォルダで Claude Code を起動する

ターミナルで対象フォルダに移動して、claude と打ちます。

$ cd ~/Documents/my-notes
$ claude

起動したら、「いまこのClaude Codeで何が使えるのか?」を聞きにいきます。

ステップ2: 入力欄に /help と打って Enter

これだけです。後ろに何も書き足さない。

> /help

画面に、現在のClaude Codeで使えるコマンドが上から順にずらっと出ます。各行は「コマンド名 + 1行説明」で、Claude Code公式の /init /clear /model みたいな組み込みコマンド、bundled skill(公式があらかじめ入れてくれている /loop /simplify /debug 等)、そして自分や他人が .claude/skills/ 配下に置いたカスタムskillsが、種類を区別しないで全部混ざって出てきます。

ステップ3: 一覧をスクロールして「使えそうなもの」だけ覚える

50個くらい出てきて画面の上に流れて消えていきます。慌てなくてOK。スクロールして戻れば全部読めます。とはいえ最初から全部覚える必要はなくて、メモ整理の文脈なら、たとえばこのへんが目に留まれば充分です。

  • /init - このフォルダ専用の覚え書き(CLAUDE.md)を半自動で作る
  • /clear - 会話を一回リセットして、別の作業に切り替える
  • /memory - 覚え書きの中身を直接編集する
  • /model - 使うClaudeのモデル(Sonnet / Opus 等)を切り替える
  • /help - 困ったらまたこれ

ステップ4: ここで初心者がやりがちな勘違い

/help を叩いて出た一覧を見て、「これ全部覚えなきゃいけないのか…」と身構える人がいます。覚えなくていい。使うのは結局5〜10個くらいで、残りは存在だけ知っていれば「あ、こういうことできるコマンドあったな」と /help で見直せばいい。一覧の役割は「網羅的に覚えさせること」じゃなくて「いつでも見直せる安心感を作ること」です。

ステップ5: プラグインや独自skillを入れた直後に叩き直す

プラグインを /plugin で追加した直後や、自分でプロジェクトの .claude/skills/ 配下に新しい SKILL.md を置いた直後は、もう一度 /help を叩き直します。新しいコマンドが一覧に追加されているはずです。反映されてなければ /reload-plugins でプラグイン側を再読み込みします。

ステップ6: 名前を覚えたら直接叩く方が早い

毎回 /help から探すと時間がかかります。「使うコマンド名を1〜2個思い出せる」状態になったら、/help はもう経由せず、最初から /init/clear を直接打ちます。/help の出番は「思い出せない時の救命ボート」に格下げしていく、という使い方が現実的です。

つまり /help は何をしてくれるのか

  • やってくれる: いま自分の環境で使えるコマンド名と1行説明の一覧表示。組み込み・bundled skill・カスタムskillsを一緒くたに出す
  • やってくれない: 個別のコマンドの詳しい使い方説明、後ろに付ける指定の例示、対話的なヘルプナビゲーション。「/help clear」みたいに後ろに何か足しても、特定コマンドの詳細を出してはくれない
  • 意味が薄い場面: コマンド名を完全に覚えていて、使いたいコマンドが頭にある時。直接叩いた方が早い

使いどころ3シナリオ(具体題材で再現)

シナリオ1: Claude Code を入れた初日、何が使えるのか地図がほしい

家計簿アプリを作りたくて Claude Code をインストールした直後。claude で起動して、まず最初に /help を叩く。「初期化の /init、モデル切り替えの /model、会話リセットの /clear あたりが基本セットらしい」と地図感がつかめれば、その日のスタート地点になります。チュートリアル動画を見るより速い。

シナリオ2: 「あれ、コンテキストを軽くするコマンドって何だっけ」と思った瞬間

料理ブログ用のレシピ整理を Claude Code でやっていて、会話が長くなってきた。「会話を要約して軽くしてくれるコマンドがあったはず…/clearじゃなくて、もっと続きのある感じの…」と詰まった時、/help を叩いて一覧をスクロール。/compact という行を見つけて「これだ」と思い出せる。Googleで検索するより早いし、自分の環境にちゃんと存在することも一発で確認できます。

シナリオ3: プラグインを入れた直後、ちゃんと反映されたか確かめたい

OSSをcloneしてきて、その中に .claude/skills/migrate-component/SKILL.md が入っていた。/help を叩いて一覧の中に /migrate-component が出ているか確認します。出ていれば反映済み、出ていなければ /reload-plugins を叩くか Claude Code を起動し直すかの判断ができる。「導入したのに動かない」を切り分ける最初の道具になります。

初心者が踏みやすい落とし穴

  • 後ろにコマンド名を足しても詳細は出ない/help clear のように書いても、ただの一覧表示が走るだけで、/clear の詳しい説明は出ません。詳細が知りたければ公式の commands リファレンス(https://code.claude.com/docs/en/commands)をブラウザで開く方が早い
  • OSの man help--help とは別物。ターミナルで help と打つのとは関係なくて、Claude Code の入力欄でだけ意味を持つコマンドです。シェルに混ぜて叩いても何も起きません
  • キーボードショートカット用のヘルプとは別? キーで開くキーバインド一覧(Esc + Esc とか Shift + Tab みたいな打鍵の説明)はまた別の機能。/help はあくまで「/コマンド」の一覧で、キー操作は対象外です
  • プラグインを入れた直後は反映されないことがある。新しいskillを追加したのに /help の一覧に出ない時は、/reload-plugins で再読み込みするか、Claude Code を一度 /exit で抜けて起動し直す必要があります
  • 一覧が長すぎて画面外に流れる。50個近いコマンドが一気に出るので、上に流れて消えます。落ち着いてスクロールすれば全部読めます。あるいは目当てのコマンド名を1個でも覚えたら、次回からは / + 数文字打って入力欄の自動補完で絞り込む方が速い
  • 環境によって出てくる行が違う/desktop は macOS と Windows でしか出ない、/upgrade は Pro / Max プランでしか出ない、というふうに、自分の環境では使えないコマンドは最初から一覧に出ません。「公式ドキュメントには書いてあるのに /help に出ない」ものは、たいていプラン・OS の制限が原因です
  • 覚えようとしなくていい。50個のコマンドを暗記するゲームじゃない。1日目に /help を1回叩いて雰囲気を眺めて、忘れたら何度でも叩き直す、というのが正しい使い方です

書き方

/help

やってみるとこうなる

入力

/help

出力例

(現在のClaude Codeで使えるコマンドが上から順にずらっと表示される)
/add-dir <path>      Add a working directory for file access during the current session
/agents              Manage agent configurations
/clear               Start a new conversation with empty context
/compact [instructions]  Free up context by summarizing the conversation so far
/help                Show help and available commands
/init                Initialize project with a CLAUDE.md guide
/model [model]       Select or change the AI model
/reload-plugins      Reload all active plugins to apply pending changes
(…以下、自分の環境で使える全コマンドが続く。プラン・OS・有効化したプラグインによって行は変動)

このページに出てきた言葉

スラッシュコマンド
Claude Codeの入力欄で <code>/</code> から始めて打つ専用コマンド。<code>/init</code> <code>/clear</code> <code>/help</code> など
bundled skill
Claude Code本体に最初から入っている、Anthropic公式が用意した skill 群。<code>/loop</code> <code>/simplify</code> <code>/debug</code> など
カスタムskills
自分やチームでプロジェクトの <code>.claude/skills/</code> 配下に置いた <code>SKILL.md</code> ファイル。フォルダ名がそのままコマンド名になる
プラグイン
Claude Code本体に後から差し込む追加機能のかたまり。誰かが作って配ってるものを取り込むと、コマンドや動作ルールが増える
ターミナル
黒い画面で文字のコマンドを打ち込む画面。Windowsだと「コマンドプロンプト」「PowerShell」、Macだと「ターミナル」アプリ
キーバインド
キーボードの組み合わせに割り当てられた操作のこと。<code>Esc + Esc</code> で「直前の自分の発言を編集」など

関連項目

公式ドキュメント

https://docs.claude.com/en/docs/claude-code/slash-commands

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