/color(カラー)

スラッシュコマンド
/color
カラー
入力欄プロンプトバー(自分が文字を打ち込む行を囲んでいる色帯)の色を、今のセッションだけ8色から1つに変えるスラッシュコマンド。<code>default</code> を渡すと初期色に戻り、コマンドの後ろに何も書かないとランダムで1色選ばれる(v2.1.128以降)。

Claude Code を複数ターミナルウィンドウで同時に立ち上げてどれがどれか分からなくなる人向け

Claude Code のターミナル窓を2つ3つと同時に開いて、料理ブログ用と本業用、本番サイトと検証サイトを並行で触る場面で、間違って違う窓に指示を流す事故を防ぎたい時に、各窓で色を分けるために叩く。Remote Control(claude.ai/code というWeb画面から自分のCLIセッションを遠隔操作する機能)が繋がっていれば、Web側のセッション一覧の色も同期される。

Claude Code を2窓3窓と同時に立ち上げて作業していると、どれが料理ブログ用でどれが本業用なのか、ふと分からなくなります。/color は、その「窓の入れ違い事故」を防ぐためのスラッシュコマンドです。

具体的には、入力欄の上に表示されているプロンプトバーの色を、青やピンクなど8色から選んで現セッション限りで変えます。色を変えるだけのささやかな機能ですが、複数窓を行き来する人にとっては事故防止装置として効きます。

噛み砕くと、ノートPCに貼る色シールと同じ役割

会議室で同じ型のノートPCが何台も並ぶとき、人は背面に色シールを貼って自分の機材を見分けます。/color がやっているのもそれと同じで、見た目がほぼ同じターミナル画面に「色シール」を貼る作業です。

違うのは、その色シールが「現セッション限り」という点だけ。ターミナルを閉じて次に claude で立ち上げ直すと、シールは剥がれて元の色に戻ります。

大事な前提:色は今のセッションにしか効かない

公式ドキュメントは「Set the prompt bar color for the current session」と書いています。つまり /color blue で青にしても、その色が効くのは今開いている窓だけ。閉じて次に claude で開き直すと、また初期色に戻ります。

これを「設定としてどこかに保存される」と勘違いすると、毎朝同じ色にしたいのに毎回手で叩く羽目になります。永続化したい場合は、起動時に自動で色コマンドが流れる仕組みを自分で組むなどの工夫が必要です。公式機能としての保存はありません。

「料理ブログ用と仕事用、2窓並べて作業する朝」で実際の手順を見る

題材は、料理ブログと本業の仕事用LPを、左右の窓で同時に開発する朝です。

ステップ1: 事故が起きる

朝、左の窓で料理ブログのプロジェクトを開き、右の窓で仕事用LPのプロジェクトを開いて作業を始めます。10分後、料理ブログ用に書いた「魚の説明文を生成して」という指示を、間違えて仕事用LP側の窓に打ち込んでしまいました。

幸い実害は出なかったものの、ヒヤッとしました。窓が両方とも同じ黒地・白文字で、見分けがつかないのが原因です。

ステップ2: 左窓に色を付ける

左窓は料理ブログ側です。ここで次を叩きます。

/color blue

するとプロンプトバーが青系の色に変わります。これで左窓は「青=料理ブログ」と頭の中で結びつきました。

ステップ3: 右窓に別の色を付ける

右窓は仕事用LP側です。切り替えて、別の色を叩きます。

/color pink

右窓のプロンプトバーがピンク系に変わります。これで右が仕事、左が料理という色対応が視覚的に固定されました。

ステップ4: ここで初心者がやりがちな勘違い

「色を変えたら背景全体や文字色も変わるはず」と期待する人がいますが、変わるのは入力欄のプロンプトバーだけです。背景の黒色、本文のテキスト色、コードブロックの配色などは一切変化しません。配色全体を変えたいなら別コマンドの /theme を使います。落とし穴のセクションでも改めて触れます。

ステップ5: Remote Control を繋いでいる場合の追加効果

Claude Code には Remote Control という、Web画面から自分のCLIセッションを遠隔で操作する機能があります。これが繋がっていると、/color で設定した色が claude.ai/code 側のセッション一覧にも反映されます。

Web画面で「青いセッション=料理ブログ」「ピンクのセッション=仕事」と一目で分かるので、外出先からスマホでWeb側を覗いた時にも便利です。Remote Control を繋いでいなければ、色はCLI側だけのローカルな見た目変更で終わります。

ステップ6: 戻す・任せる・次セッションで消える

色を初期状態に戻したい時はリセット用の特別な値 default を渡します。

/color default

気分で色を決めたい時は、後ろに何も書かずにコマンドだけ叩くとランダムで1色選んでくれます。これは v2.1.128 以降の挙動です。

/color

そして仕事を終えてターミナルを閉じる、もしくは別端末で claude を新規起動すると、色設定は引き継がれず初期色に戻ります。明日の朝もまた青とピンクにしたければ、もう一度叩き直すだけです。

つまり /color は何をしてくれるのか

  • やってくれる: 入力欄プロンプトバーの色を8色から1つ選んで変える。default で初期色に戻す。何も書かずに叩けばランダムで1色選ぶ。これは v2.1.128 以降の挙動。Remote Control 接続中なら claude.ai/code 側のセッション一覧の色も同期する
  • やってくれない: 背景色や本文テキスト色の変更。これは /theme の役目です。画面下のステータスライン表示の変更は /statusline が担当。色設定の永続化もなく、次セッションには持ち越されません
  • 意味が薄い場面: ターミナル窓を1つしか開かない人。Claude Code を1日に数分しか触らない人。色見分けより文字情報、たとえばタイトルバーのプロジェクト名で判別する習慣がある人

使いどころ3シナリオ

シナリオ1: 本番サイトと検証用サイトを並行で触る

料理ブログの本番サイトと、まだ公開していない検証用サイトを並べて作業する朝。本番側の窓は赤、検証側は緑にしておけば、「これから変更を本番に反映しようとしている窓が赤=本番」と瞬時に分かります。検証側で気軽に試したコマンドを、間違えて本番側に流すミスを構造的に防げます。1日5分の手間で事故率は下がります。

シナリオ2: 副業用と本業用のセッションを横並びで動かす

朝7時から副業の個人プロジェクト、9時からは本業の仕事、というふうに頭を切り替えながら使う人。副業セッションを紫、本業をオレンジにしておけば、画面を見ただけでどっちの脳に入るかが分かります。Remote Control を繋いでおけば、移動中にスマホで Web 側を見たとき、紫が動いていれば副業セッションが裏で走っていると一目で判断できます。

シナリオ3: 画面共有で「自分のと他人のと」を区別

Zoom で他のメンバーの画面を見ながら、自分の手元でも別の作業をする場面。自分の窓だけ /color cyan でシアンにしておけば、スクリーンショットをチームチャットに貼ったとき「これは自分が叩いた」と全員が分かります。レビュー用の画面と作業用の画面が、後から見返して入れ違わない効果もあります。

/color と /theme と /statusline の違いを表で整理

項目 /color /theme /statusline
何を変える 入力欄プロンプトバーの色 配色テーマ全体。背景・本文・コード色を含む 画面下のステータスライン表示内容
永続化 現セッション限り、再起動で消える 設定として保存される 設定として保存される
色の選択肢 8色: red / blue / green / yellow / purple / orange / pink / cyan 7種: auto / ダーク / ライト / 色覚配慮版2種 / ANSI版2種 色というより表示項目を選ぶ
Remote Control 同期 あり、接続中のみ なし なし
よくある混同 「テーマ全体が変わる」と勘違い 「入力欄バーだけ変わる」と勘違い 「色を変えるコマンドだ」と勘違い

初心者が踏みやすい落とし穴

  • /color/theme の取り違え/color は入力欄バーだけ、/theme は配色全体。混同すると「色を変えたつもりが意図しない場所が変わる」「逆に変えたかった場所が変わらない」という現象が起きます
  • 次回起動で色が消えるのを「不具合」と思い込む。仕様として「current session」と公式が明示しています。再起動で必ず初期色に戻るので、毎セッションで叩き直すか、自動化の仕組みを自前で組むかのどちらかになります
  • 8色以外を渡しても無効/color navy/color teal/color indigo は通りません。使える色は red / blue / green / yellow / purple / orange / pink / cyan の8つだけです
  • リセットは default だけresetnoneoff は効きません。初期色に戻したいなら /color default と必ずスペル通りに打ちます
  • Remote Control 未接続なのに Web 側の色が変わると期待する。同期は Remote Control が繋がっている時の動作です。CLIローカルだけで使っている場合、claude.ai/code 側のセッション一覧には反映されません
  • 古いバージョンで「ランダム色」が効かない。後ろに何も書かない /color がランダム1色を選ぶのは v2.1.128、2026-05-04 公式 changelog 記載の挙動です。それ以前のバージョンでは別の動きになる可能性があるため、期待通りに動かない時は claude --version で版を確認します
  • /statusline と混同/statusline は画面下のステータスラインの中身を変えるコマンドで、色設定ではありません。完全に別物です
  • 背景色は変わらない/color が触るのは前景の入力欄バーだけ。ターミナル全体の背景色、たとえば黒なら黒のままです。背景色を変えたければターミナルアプリ側の設定で行います

書き方

/color [red|blue|green|yellow|purple|orange|pink|cyan|default]

# 色名を後ろに書く。例: /color blue
# 初期色に戻す: /color default
# ランダムで1色選ぶ(v2.1.128以降): /color

やってみるとこうなる

入力

/color blue

出力例

入力欄プロンプトバーの色が青系に切り替わる。背景色や本文テキスト色は変化しない。Remote Control 接続中なら claude.ai/code 側のセッション一覧でも該当セッションの色帯が青に同期される。次に <code>claude</code> を起動し直すと初期色に戻る。

このページに出てきた言葉

プロンプトバー
ターミナル画面の中で、自分が文字を打ち込む行を囲んでいる枠線や色帯のこと。Claude Code では入力欄の周辺がこれにあたる
セッション
<code>claude</code> と打って起動してから抜けるまでの1回分の作業まとまり。次に起動し直すと新しいセッションになる
Remote Control
claude.ai/code というWeb画面から、自分のパソコンで動いている Claude Code のセッションを遠隔操作する機能
スラッシュコマンド
Claude Code の入力欄で <code>/</code> から始めて打つ専用命令。普通の会話文ではなく Claude Code 自体への指示として処理される
ステータスライン
ターミナル画面の下の方に出る情報帯。モデル名や残りトークン数などを表示する。<code>/statusline</code> で中身を変えられるが <code>/color</code> とは別物
ターミナル
黒い画面で文字のコマンドを打ち込む画面。Windowsだと「コマンドプロンプト」「PowerShell」、Macだと「ターミナル」アプリ

関連項目

公式ドキュメント

https://code.claude.com/docs/en/commands

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