自作スキルや自作コマンドを作り始めた人向け
Claude Codeを起動したまま、既存の.claude/skills/にスキルを足したり書き換えたりした直後、ちゃんと拾われたか不安ですぐ確かめたいときに/reload-skillsを叩く。普段は自動検知で勝手に反映されるので、念押しと確認のための手動コマンドとして使う
セッションの途中で自作のスキルを1つ足したとき、「これ、今すぐ使える状態になってる?」と不安になる瞬間があります。/reload-skills は、ディスク上のスキルとコマンドのフォルダをその場でもう一度読み直して、追加・変更を今のセッションに反映し直すスラッシュコマンドです。Claude Code を一度閉じて開き直す手間を省くために用意されています。
普段は手で叩かなくても勝手に反映されます。ただ「ちゃんと拾われたか不安」「すぐ確認したい」場面で、自分の手で再スキャンを走らせるのがこのコマンドです。v2.1.152 で追加されました。
噛み砕くと
新しい職場の初日に、自分のロッカーへ私物を1つ追加する場面を想像してください。普通は警備員が定期巡回でロッカーの中身を見て回り、追加された私物も自動で台帳に載ります。/reload-skills は、その巡回を待たずに「今すぐ台帳を取り直してください」と頼む行為に近いです。
Claude Code はスキルのフォルダをずっと見張っていて、ファイルの追加・書き換え・削除を自動で気づいてくれます。これを公式は「Live change detection(ライブ変更検知)」と呼んでいます。/reload-skills はその自動検知を、手動で一回まわす版だと考えると分かりやすいです。
つまり保険のコマンド。
大事な前提:セッションの最中に「中身」を足したときに効く
このコマンドが活きるのは、Claude Code を起動したまま、すでにあるスキルのフォルダの中へ SKILL.md を足したり書き換えたりしたときです。ここは自動検知の対象なので、本来は手で叩かなくても反映されます。/reload-skills はそれを念押しで走らせて、今すぐ反映を確かめる役回りです。
逆に、起動したときには存在しなかった一番上のスキル置き場そのものを新しく作った場合は事情が変わります。公式はこのケースだけ「Claude Code を再起動して、その新しい置き場を見張れるようにする必要がある」と明記しています。ここは後半の落とし穴でもう一度ふれます。
「料理ブログプロジェクト」を例に、実際の手順を見る
料理ブログのプロジェクトを開いて、Claude Code で記事の下書きを進めている最中だとします。途中で、レシピ記事の整形ルール、つまり材料は箇条書き・分量は半角数字・手順は番号付き、という決めごとを毎回口で説明するのが面倒だと気づきました。そこで recipe-format という自作スキルにまとめることにします。
ステップ1: Claude Code は開いたまま、スキルの置き場を確認する
料理ブログのプロジェクトには、すでに .claude/skills/ というフォルダがあるとします。今回はこの中に新しいスキルを足すだけなので、Claude Code は閉じません。開きっぱなしで作業します。
ステップ2: 新しいスキルのフォルダとファイルを作る
別の画面を開いて、整形ルールを書いた SKILL.md を用意します。
$ mkdir -p .claude/skills/recipe-format
$ echo "材料は箇条書き、分量は半角数字、手順は番号付きで書く" > .claude/skills/recipe-format/SKILL.md
これで recipe-format という自作スキルがディスク上にできました。中身はあとからいくらでも書き足せます。
ステップ3: ここで初心者がやりがちな勘違い
「スキルを足したから Claude Code を再起動しなきゃ」と思って、せっかく進めた会話を閉じてしまう人がいます。今回のように既存の .claude/skills/ の中へ足しただけなら、自動検知が働くので閉じる必要はありません。閉じると会話の流れが切れて損です。
ステップ4: 反映されているか不安なら /reload-skills を叩く
自動で拾われているはずですが、すぐに確かめたいときは入力欄でこう打ちます。
/reload-skills
これでディスク上のスキルとコマンドの置き場がもう一度読み直され、recipe-format が今のセッションに反映されます。
ステップ5: 報告内容を読む
実行すると、今いくつのスキルが使える状態か、そして今回いくつ追加・削除されたかが報告されます。recipe-format を1つ足した直後なら「追加1」のような形で増えたことが分かります。ここで数が増えていれば、ちゃんと拾われた証拠です。
ステップ6: そのまま会話を続ける
あとは「この記事を recipe-format で整えて」と頼めば、足したばかりのルールが効いた状態で下書きが整います。再起動も会話の作り直しも要りません。
地味だけど効きます。
つまり /reload-skills は何をしてくれるのか
- やってくれる: 既存のスキル置き場に足した・書き換えた・消したスキルを、今のセッションへその場で反映し直す。使えるスキルの数と、増減した数を報告する
- やってくれない: 起動時に無かった一番上のスキル置き場を新しく作った場合の反映。これは公式が再起動の必要を明記しています。プラグインを兼ねたスキルの裏側部品の反映も、こちらの担当ではありません
- 意味が薄い場面: 何も足し引きしていないのに連打すること。自動検知が普段から働くので、変更していなければ報告の数字も動かない
使いどころ3シナリオ(具体題材で再現)
シナリオ1: 料理ブログで整形スキルを足した直後
レシピ記事の整形ルールを recipe-format にまとめた直後、本当に効くか半信半疑なとき。/reload-skills を一回叩いて「追加1」を確認してから「この記事を整えて」と頼めば、空振りせずに済みます。確認が3秒で終わるのが地味にうれしいところです。
シナリオ2: 家計簿アプリ開発でコマンドのテキストを直したとき
家計簿アプリのプロジェクトで、.claude/commands/deploy.md に書いた自作コマンドの説明文を直した場面。公式によると自作コマンドはスキルに統合されていて、/deploy として同じように動きます。直した文がすぐ効いているか不安なら、/reload-skills で読み直して反映を確かめられます。
シナリオ3: 自動検知が怪しいと感じたとき
料理ブログの作業中、スキルを書き換えたのに前のルールのまま整形された気がする——そんな「拾われてない疑惑」のとき。再起動して会話を捨てる前に、まず /reload-skills を叩いて手動で読み直す。これで直れば再起動せずに済みます。会話を守る最後の一手です。
初心者が踏みやすい落とし穴
- スキルを足すたびに毎回再起動していた。既存のスキル置き場へ足しただけなら自動検知が効くので、再起動も会話の作り直しも要りません。
/reload-skillsはその念押し用です。 - 起動時に無かった一番上のスキル置き場を新規作成した。この場合は公式が「再起動して、その新しい置き場を見張れるようにする必要がある」と明記しています。
/reload-skillsで必ず解決するとは公式に書かれていないので、置き場ごと新設したときは素直に再起動するのが安全です。 /reload-pluginsと同じものだと思っている。別物です。SKILL.mdの文章の変更はこちら、つまり自動検知と/reload-skillsの担当。プラグインを兼ねたスキルフォルダのhooks/・.mcp.json・agents/・output-styles/の変更は/reload-pluginsでないと反映されません。- 何も変えていないのに連打する。変更がなければ報告の数字も動かず、ただ読み直すだけで終わります。困りはしませんが、効果を期待しても何も起きません。
- 報告された数字を読まずに閉じる。実行後は「使えるスキルの数」と「追加・削除された数」が出ます。追加したのに数が増えていなければ、フォルダの名前やファイルの置き場所が間違っている合図です。
- 古いバージョンで叩いて反応しない。このコマンドは v2.1.152 で追加されました。それより前だと存在しないので、まずバージョンを上げる必要があります。
- スキルの中身そのもののミスを反映漏れと勘違いする。読み直しても期待どおりに動かないときは、反映の問題ではなく
SKILL.mdに書いたルールの中身を見直したほうが早いことがあります。
書き方
/reload-skills
やってみるとこうなる
入力
/reload-skills
出力例
今いくつのスキルが使える状態か、そして今回いくつ追加・削除されたかが報告される(公式に画面例はないため数字の種類のみ)。例: 直前にスキルを1つ足していれば追加が1として報告される
このページに出てきた言葉
- スキル
- Claude Codeに「この作業はこうやって」と覚えさせる手順書のまとまり。<code>.claude/skills/</code> の中に <code>SKILL.md</code> というテキストを置いて作る
- SKILL.md
- スキルの中身を書くテキストファイル。整形ルールや手順を文章で書いておく
- Live change detection
- Claude Codeがスキルの置き場を見張り、ファイルの追加・書き換え・削除に自動で気づいてその場で反映する仕組み。公式の呼び名
- 自作コマンド
- <code>.claude/commands/</code> に置く自分専用の <code>/</code> 命令。公式によりスキルに統合され、<code>/deploy</code> のように同じように動く
- /reload-plugins
- プラグインの裏側部品(hooks/・.mcp.json・agents/・output-styles/)の変更を反映する別コマンド。SKILL.mdの文章変更は担当外