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スラッシュ・トランスクリプトサーチ
Claude Codeのトランスクリプトモード(過去の会話ログを画面いっぱいに表示する画面)内で押すキー。<code>less</code>コマンドと同じ感覚で、過去のやり取りをテキスト検索するための検索バーを開く。普段の入力欄で押す<code>/</code>(スラッシュコマンド呼び出し)とは全く別物で、トランスクリプトモードに入っているかどうかで意味が完全に切り替わる

長いClaude Codeセッションで「あのコマンド名なんだっけ」「あのファイル名どこだっけ」を遡って探したい人向け

数時間にわたって動かしたClaude Codeセッションで、「あのAPI名どこだっけ」「あのファイル名どこだっけ」「あの設定変更どこで指示したっけ」と過去ログを遡って探したい時に使う。先に<code>Ctrl+O</code>でトランスクリプトモードに入ってから、その中で<code>/</code>を押して検索バーを呼び出し、文字を打って<code>Enter</code>でマッチ位置にジャンプする、という2段階構造で叩く

Claude Codeを数時間動かしていると、過去のやり取りを「あの設定どこだっけ」と遡りたくなる場面が必ず来ます。普段ならMacのCmd+fで済むんですが、fullscreen renderingという新しい画面の描き方を有効にしていると、それが使えなくなる。Ctrl+Oでトランスクリプトモードに入ったあと、もう一度キーを叩いて検索バーを出す。それがこの/キーです。

勘違いされやすいのが、通常の入力欄で/を押すとスラッシュコマンドのメニューが出る、という別動作との混同。/の意味は「いまトランスクリプトモードに入っているかどうか」で完全に切り替わります。

噛み砕くと

大事な目印は「2段階で/に到達する」という構造です。1段階目はCtrl+Oでトランスクリプトモードに入る操作。2段階目はモード内で/を押して検索バーを出す操作。1段階目を飛ばして普通の入力欄で/を押しても、それはスラッシュコマンドの呼び出しになって検索にはなりません。

このモード内のキー操作は、Linux系のlessと同じ思想で揃えられています。/で検索、nで次へ、Nで前へ、qで抜ける。lessを触ったことがある人ならほぼ覚え直しは不要。触ったことがなくても、3つのキーだけ覚えれば足ります。

大事な前提:fullscreen renderingが有効じゃないと、そもそも/検索は使えない

このキー操作は「fullscreen rendering」という新しい画面の描き方を有効にしている時しか効きません。Claude Codeのv2.1.89以降で、/tui fullscreenと打って切り替えるか、起動前にCLAUDE_CODE_NO_FLICKER=1という設定値をセットして起動するかのどちらかが必要です。

もし旧来の描き方のまま使っているなら、トランスクリプトモード自体に入れず、過去ログはターミナルの普通のスクロールで遡って、MacのCmd+fで検索する形になります。

「料理ブログを3時間実装した後、TailwindCSSの設定を遡る」を例に、実際の手順を見る

料理ブログのコーディングをClaude Codeに任せて、3時間ぶっ続けで動かしたとします。最後の方で見た目を整えようとして、「あれ、TailwindCSSの設定変更って何時間前にお願いしたっけ」が分からなくなる。スクロールで戻すと長すぎて、目で追いきれない。こういう時に/検索が刺さります。

ステップ1: fullscreen renderingが効いているか確認する

入力欄に何も打たずに/tuiとだけ打って実行すると、いま動いている画面の描き方が表示されます。fullscreenと返ってきたらOK。defaultclassicと返ってきたら、続けて/tui fullscreenを打って切り替えます。

> /tui
fullscreen

ステップ2: Ctrl+Oでトランスクリプトモードに入る

入力欄のままキーボードでCtrlキーを押しながらOを叩きます。すると入力欄が消え、過去のやり取りが画面全体に広がります。これがトランスクリプトモード。スクロールはマウスホイールでも、j(下へ1行)k(上へ1行)でも動きます。

ステップ3: /で検索バーを出して、探したい語を打つ

トランスクリプトモードの中で/を1回押すと、画面下部に検索入力欄が出ます。ここでtailwindと打ってEnter。該当箇所にジャンプして、検索バーが閉じます。

ここで初心者がやりがちな勘違い。「/を押したのにスラッシュコマンドのメニューが出てしまう」場合、それはCtrl+Oを飛ばして普通の入力欄で/を押している状態です。先にトランスクリプトモードに入る必要があります。

ステップ4: nで次のマッチ、Nで前のマッチへジャンプ

料理ブログのコーディング中に「tailwind」という語は何度も登場しているはず。nを押すと次のマッチに、Shift+Nで1つ前のマッチに飛びます。検索バーをすでに閉じた後でもnNは効きます。

ステップ5: 該当箇所を読んで、戻る

目的の「TailwindCSSの設定変更指示」が見つかったら、その周辺をjkでゆっくり読みます。設定ファイル名やフォルダの場所が分かったら、トランスクリプトモードを抜けます。

ステップ6: qまたはCtrl+Oで入力欄に戻る

qを押すか、もう一度Ctrl+Oを叩くと、トランスクリプトモードが閉じて元の入力欄に戻ります。Escも入力欄に戻る役割を持っていますが、押すタイミングで挙動が変わる点に注意。検索バーが開いたままの状態でEscを押すと、検索をキャンセルしてトランスクリプトモードに入った時点のスクロール位置に戻ります。検索バーがすでに閉じていれば、Escはそのままトランスクリプトモードを抜けて入力欄に戻る。見つけたマッチ位置から直接入力欄に戻りたいなら、紛れがないqCtrl+Oの方が確実です。

つまり/(Transcript Search)は何をしてくれるのか

  • やってくれる: トランスクリプトモード内でのテキスト検索(文字列の一部で絞り込める)、n/Nでの次/前のマッチへの連続ジャンプ、検索バーが開いている時のEscでのキャンセル&スクロール位置復元
  • やってくれない: 入力欄での通常時の/はスラッシュコマンド呼び出しなので、ここで打っても検索にはならない。正規表現での検索や大文字小文字の区別の切替設定も公式ドキュメントには明記されていない
  • 意味が薄い場面: 5分で終わる短いセッション。スクロールで全文すぐ見渡せる長さなら、わざわざモード切替するより目視の方が速い

使いどころ3シナリオ

シナリオ1: 数時間のセッションで「あのAPIの呼び出し先どこだっけ」を遡る

家計簿アプリを作っていて、Claude Codeに為替レート取得のAPI呼び出しを実装してもらったとします。3時間後、別の通貨も足したくなって「あれ、最初に決めたエンドポイント名なんだっけ」が分からなくなる。Ctrl+Oでトランスクリプトモードに入り、/exchangerateと検索。最初に話し合った設計箇所と、実装後に動作確認したログ箇所、両方をnで順に追える。スクロールで全文遡るより、体感で10倍は早いです。

シナリオ2: tmux配下で動かしていて、tmuxの検索が使えない時の代替

サーバーにsshで入って、その上でtmuxを立ち上げて、その中でClaude Codeを動かす運用をしている人は多い。fullscreen renderingが有効だと、tmuxのCtrl+B [で検索しようとしても、会話ログが「alternate screen buffer」という別の場所に保存されているせいで、tmux側からは何も見えません。この場合、Claude Code内部の/検索が唯一の検索手段になります。

シナリオ3: 同じファイル名・コマンド名が10回以上出てくる長いログから候補を絞る

OSSをcloneしてきた直後にClaude Codeで構造解析してもらうと、「package.json」「tsconfig.json」みたいな同じファイル名が何度も話題に出る。1つずつスクロールで確認するのは現実的じゃない。/package.jsonで検索したあと、nキーを連打して全マッチを順に目視チェックするのが効率的です。ファイル名の一部だけ打てば該当箇所が見つかります。

初心者が踏みやすい落とし穴

  • fullscreen renderingが無効のままだと/検索は使えない。Claude Code v2.1.89以降であることと、/tui fullscreenまたはCLAUDE_CODE_NO_FLICKER=1のどちらかが効いている状態が前提です。
  • 通常の入力欄で/を押すとスラッシュコマンドメニューが出る。これは検索とは全く別物。「いまトランスクリプトモードに入っているか」で/の意味が完全に切り替わる、という構造を忘れないこと。
  • Ctrl+O単発では検索バーは出ないCtrl+Oでモードに入って、その中で改めて/を押す2段階構造。慣れるまでここで何度か詰まります。
  • Escは検索バーが開いているか閉じているかで動作が変わる。検索バーが開いている時のEscは「検索キャンセル+スクロール位置復元」で、苦労して見つけたマッチ位置が消える。検索バーが閉じている状態のEscqCtrl+Oと同じくトランスクリプトモードを抜けて入力欄に戻る。意図を間違えやすいので、見つけた場所から直接入力欄に戻りたい時はqCtrl+Oを選ぶのが安全。
  • n/Nは検索バーを閉じたあとでも効くEnterで確定したあと、ゆっくりスクロールしながら次のマッチへ飛びたい時に便利です。
  • fullscreen renderingはresearch preview扱い。公式ドキュメントにも「Behavior may change based on feedback(フィードバックに応じて挙動が変わる可能性あり)」と明記されている。バージョンを上げたら一部キーが変わっている、という可能性は頭に入れておく。
  • iTerm2のtmux -CC統合モードでは動かない。普通のtmux配下では問題ないが、iTerm2固有の「tmux integration mode」と組み合わせると、alternate screen bufferとマウス操作がうまく動かない。-CC付きでtmuxを起動している人は、Claude Codeを動かすセッションだけは外して使うのが安全。

書き方

(トランスクリプトモード内で)/検索したい文字列[Enter]

やってみるとこうなる

入力

Ctrl+O
/tailwind
[Enter]
n
n

出力例

(検索バーが画面下部に開いて文字を入力できる状態になる。Enterを押すと最初のマッチ位置にジャンプし、検索バーが閉じる。その後 n キーで次のマッチ、Shift+N で前のマッチへ連続ジャンプできる)

このページに出てきた言葉

トランスクリプトモード
Claudeとの過去の会話ログを画面いっぱいに表示して読み返せる画面。普段の入力欄が消え、<code>less</code>のようにキー操作でスクロール・検索できる
fullscreen rendering
Claude Codeの新しい画面描画モード。画面のチラつきが減り、長い会話でもメモリ消費が増えない代わりに、会話ログがターミナルの普通の履歴とは別の場所に保存される
less
Linux系のテキスト閲覧コマンド。<code>/</code>で検索、<code>n</code>で次のマッチ、<code>q</code>で終了、という今回の操作キーは全てここから引いている
alternate screen buffer
ターミナルが持っている2枚目の描画スペース。<code>vim</code>や<code>htop</code>もここを使う。ここで描かれた内容はターミナルの普通のスクロール履歴には残らない
Ctrl+O
Claude Codeの入力欄とトランスクリプトモードを切り替えるキー。トランスクリプトモード内で<code>/</code>検索を使うには、まずこのキーでモードに入る必要がある
research preview
公式が「実験的に公開している機能」と位置付けている段階。フィードバックに応じて挙動が変わる可能性があり、本番運用で前提にしすぎない方がいい

関連項目

公式ドキュメント

https://code.claude.com/docs/en/fullscreen

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