/clear(クリア)

スラッシュコマンド
/clear
クリア
今のセッションの会話履歴を空っぽにして、新規スタート状態に戻すスラッシュコマンド。コマンドの後ろに何も書き足さず、`/clear` だけそのまま叩いて使う。エイリアスは `/reset` `/new`

料理ブログをClaude Codeで作っている初心者向け

Claude Codeとの会話が長くなって反応が混線し始めた時や、別の作業(例: 朝の記事執筆から午後のカテゴリ整理へ)に切り替える時に、画面ごと頭をリセットしてから次の依頼を投げたい場面で叩く。同じ作業を続けたいけどコンテキストが膨らんだだけなら `/compact` のほうが向く

2時間ぶっ通しでClaude Codeと話していたら、突然返事がトンチンカンになって「さっき書いた章をもう一度見せて」と頼んでも全然違う章を持ってくる。そんな時に/clearを叩くと、今の会話履歴が一気にゼロになって、Claudeが頭をリセットした状態で次のメッセージを受け取れる。

過去のやり取りは消滅したわけではなく、後から/resumeで同じ会話を呼び戻せる。つまり、現在進行中の会話を新規スタートに切り替えるだけで、履歴自体は別の場所に保管される。

CLAUDE.mdやスキル、サブエージェントの定義といった「プロジェクトのルール一式」は新しい会話の冒頭で公式に自動再ロードされる。だから「これを叩いたら設定が全部吹き飛ぶのでは」という心配はいらない。消えるのは、その会話で交わした文章のやり取りだけ。

この記事は料理ブログをClaude Codeで作っている初心者向け。

料理ブログを書いている途中で、Claudeが「さっきのレシピ」と「今書いている全く別のレシピ」を取り違えてくる場面はけっこう起きる。会話が長くなるほど、Claudeの「短期記憶」(このセッションで覚えている話の流れ)が膨らんで、関係ない情報まで毎ターン参照しはじめる。/clearはその短期記憶をリセットする道具。

噛み砕くと

会議室のホワイトボードを思い浮かべると分かりやすい。1つの議題で2時間も書き続けると、ホワイトボードは矢印と走り書きでぐちゃぐちゃになる。次の議題に移る時、いったん全部消してまっさらに戻すのが普通の流れ。/clearはそのイレーザー。

大事なのは、消すのは「ホワイトボードの中身」だけということ。会議室の場所、参加メンバー、会議の進め方ルール、これらは次の議題でもそのまま生きる。プロジェクトの設定はそっくり持ち越されて、議論の中身だけがリセットされる仕組みです。

たまに「会話を消したらClaudeが私のプロジェクトのことを忘れるのでは」と心配する人がいる。逆。プロジェクトのルールはClaudeが起動するたびに自動で読み直すので、まっさらな会話の方がむしろルール通りに動いてくれやすい。

コマンドだけそのまま叩くと、画面が一瞬で「会話ゼロ」の状態に戻る

使い方はシンプル。Claude Codeのプロンプトで /clear と打って Enter。それだけ。コマンドの後ろに何かを書き足す必要はない。

> /clear

叩いた瞬間、画面がスクロールアップして、それまでのやり取りがプロンプトから見えなくなる。新しい会話の入力欄だけが残る。「Welcome to Claude Code」相当のリセット感。

ここで重要なのは、見えなくなった会話は消滅していないこと。公式の表現を借りると「The previous conversation stays available in /resume」(前の会話は/resumeで引き続き使える)。つまり「画面から退場しただけで、別の引き出しに保管されている」状態。

後から「やっぱりさっきの続きが要る」と思ったら、/resume を叩いてセッションピッカーから過去の会話を選び直せる。完全に捨てるコマンドではない。

料理ブログでの使いどころ

具体的な場面を3つ挙げます。料理ブログの運営で実際に来週踏みそうな場面ばかりです。

シナリオ1: 朝の「今日のレシピ書き」が終わって、午後の「カテゴリ整理」に移る時

朝、和食レシピの記事を1本書き終えた。Claudeとは「だしの取り方」「調味料の入れる順番」「写真の差し込み位置」みたいな話を1時間半ほどやり取りした状態。

午後、別の作業に移る。カテゴリ階層を「主菜・副菜・汁物」から「和食・洋食・中華」へ整理し直す相談がしたい。

このまま午後の話を始めると、Claudeは午前のだしの話をまだ会話の冒頭から覚えていて、「今日のレシピでは醤油を先に入れたほうが…」みたいなノイズが返事に混ざることがある。1回 /clear を叩いてから「カテゴリ整理について相談したい」と切り出すと、まっさらな状態でカテゴリの話だけに集中する。

手順はこう。

  1. 午前のレシピ記事を保存して、Claudeとのやり取りに区切りをつける
  2. プロンプトに /clear と打ってEnter
  3. 画面が新規会話に切り替わる
  4. 「カテゴリを和洋中の3分類に変えたい。category-config.jsonを見て」と新しい依頼を投げる
  5. ClaudeはCLAUDE.mdとプロジェクト設定だけを抱えた状態で読み始める

シナリオ2: 1記事の校正を続けすぎて、Claudeが章を取り違え始めた時

2時間かけて1記事の校正をやっていた。第1章の言い回しを直して、第2章の構成を変えて、第3章の写真キャプションを書き直して、最後にもう一度第1章に戻った。

そこでClaudeが「第1章の改稿後を見せます」と言いながら、第2章の改稿後を出してくる事故が起きた。会話が長すぎて、どの章のどの版が最新か、混線している状態。

/clearを叩いて新規会話に切り替える。次の会話の冒頭で「recipe-2026-04-29.mdを読み込み、第1章のみ最終版になっているか確認して」と頼むと、Claudeはファイルだけを情報源にして判定する。記憶の混線が消えるので、答えがすっきりする。

シナリオ3: 月のAPI代を抑えたい時

会話が長くなるほど、Claudeは毎ターン「これまでの会話履歴を全部最初から読み直して」返事を作ります。送信するトークン数(料金の元)が、ターンを重ねるごとに雪だるま式に積み上がる仕組み。

料金は送信したトークン数で決まるので、長時間放置した会話で雑談を続けると、1メッセージあたりの料金が地味に重くなる。料理ブログのように「短い相談を1日に何度も投げる」運用なら、用件が1つ片付いたら/clearでリセットして次の用件に移るのが、月末の請求額を抑える素直なやり方。

似ている /compact との違いは「要約して残す」か「全消去」か

ここを混同するとリセットの効きが薄まるので独立してまとめる。両方とも「コンテキストを軽くするコマンド」だが、結果がはっきり違う。

コマンド 会話履歴の扱い 使う場面
/clear 全部空っぽにして新規スタート。過去は /resume で別途呼び戻し可能 別の作業に切り替える / 話題が混線して頭をリセットしたい
/compact これまでの会話を要約に圧縮して、同じ会話を継続 同じ作業を続けたいけどコンテキストが膨らみすぎた

判断ライン: これから話す題材が、いま話していた題材と地続きなら /compact、別物なら /clear。料理ブログの例で言うと、「同じ記事の続きを校正する」なら /compact、「カテゴリ整理に移る」なら /clear

もう一つ違いがある。/compact は要約をかけた状態で過去の話の「だいたいの流れ」を保つので、Claudeが「さっき決めたタイトル候補」を覚えている。/clear はそれが完全に消える。新しいClaudeにファイルから読み直させるイメージ。

初心者が踏みやすい落とし穴

  • CLAUDE.mdやスキル定義まで消える、と勘違いする。消えない。/clearは公式定義で「Start a new conversation with empty context(空のコンテキストで新しい会話を開始する)」とされていて、新規会話を開いた扱いになる。新しい会話の冒頭では、Claude Codeが起動時と同じ手順でCLAUDE.md・スキル一覧・サブエージェント定義を自動で読み込むので、プロジェクトの設定資産はそのまま使える
  • 過去の会話が完全に消えると思って慌てる。消えていない。/resumeでセッションピッカーが出るので、そこから過去の会話を選んで再開できる。「捨てるボタン」ではなく「いったん別の引き出しに片付けるボタン」
  • 文脈の混線が起きていないのに毎回叩いてしまう。同じ作業を続けるなら/clearは逆効果。さっき決めたファイル名や方針をClaudeが忘れるので、また説明し直す手間が生まれる。同じ題材の続きなら/compact、別題材に移る時だけ/clearと覚える
  • コマンドの後ろに何かを書き足そうとする/clearはコマンドだけそのまま叩く形。/clear allのような書き方は受け付けない。後ろに焦点を書き足せるのは /compact "○○に焦点を当てて要約" のような形の/compactのほう
  • 叩いた直後に「あ、さっきの続き必要だった」と気づく。あわてず/resume。セッション一覧から直前の会話を選び直せる。/clearは「画面から退場」であって「データ削除」ではない。これを覚えておくと心理的に楽になる

関連するコマンドへの動線

  • /init - 新しいプロジェクトをClaude Code管理に乗せる初日に叩く、CLAUDE.md雛形作成コマンド。/clear後の新規会話で「このプロジェクトをどう扱うか」をClaudeに教え直す手間を、CLAUDE.md1枚に集約しておくのが楽
  • /memory - CLAUDE.mdを編集する道具。/clearでリセットした後の会話でも、ここに書いた内容は自動再ロードされるので、毎回伝えたい指示はCLAUDE.mdに書いておくと使い回しが効く
  • /agents - サブエージェントを管理するコマンド。サブエージェント定義も/clear後の新セッションで自動再ロードされる側
  • /compact - 同じ会話を続けながら過去のやり取りを要約に圧縮するコマンド。題材が地続きならこっちを先に試す
  • CLAUDE.md - プロジェクトのルールが書かれた1枚のテキストファイル。/clearを叩いても消えない、新セッションで再ロードされる本体

参考リンク

書き方

/clear

やってみるとこうなる

入力

/clear

出力例

画面のやり取りがクリアされて、新規会話の入力欄だけが残る。CLAUDE.md・スキル・サブエージェント定義は新しい会話の冒頭で自動再ロードされる。前の会話自体は消えておらず、`/resume` でセッションピッカーから呼び戻せる

このページに出てきた言葉

セッション
Claude Codeを起動してから終了するまでの、ひとまとまりの会話。1セッション=1つの独立した会話
会話履歴
そのセッションで人間とClaudeが交わしたメッセージの全文。Claudeは毎ターンこれを最初から読み直して返事を作る
プロンプト
Claude Codeの黒い画面で文字を打ち込む入力欄。<code>/clear</code> のようなコマンドや依頼文をここに書く
トークン
Claudeが文章を扱う最小単位。日本語1文字=約1〜2トークンが目安。送信ごとに会話全文の合計トークン分の料金がかかる
/resume
過去のセッションを呼び戻すコマンド。<code>/clear</code> で見えなくなった会話を、後から開き直せる
/compact
会話を要約して同じセッションを継続するコマンド。題材が地続きならこっちを先に使う

関連項目

公式ドキュメント

https://code.claude.com/docs/en/commands

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