トークン消費を50倍削減
Claude Codeに外部ツールをつなぐ「MCP(Model Context Protocol。
AIに外部サービスを繋ぐ共通規格)」という仕組み。
これ、つなぎすぎるとトークン代が爆発します。
MCPサーバーを5個以上つないだ状態だと、何も聞いてないのに数万トークンが消える。
この記事はClaude Codeのトークン消費が気になっている人向け(MCPやスキルを触ったことがなくても読めます)。
重いサーバーの組み合わせだと、55,000トークン以上消えるケースが報告されています。
Claude Codeの文脈ウィンドウ(一度に覚えていられる文章量の上限。
Claude Codeは200,000トークン)の約3分の1が、毎回のやり取りで持っていかれる。
「え、なんでこんなにトークン減ってるの?」
私もMCPをいくつかつないだとき、明らかに動きが重くなって「ん?」ってなりました。
原因、だいたいMCPです。
で、これを劇的に減らす方法がある。
「MCPをスキルに変換する」。
たったこれだけで、ツール定義にかかるトークン消費が50〜100倍減ります。
Claude Code公式ドキュメントが「Skills」という機能を案内していて、これがMCPの代替として効くんです。
この記事では、その核心部分を噛み砕いて、「MCPって何?」レベルの人でも実践できる形にします。
MCPサーバーはなぜトークンを食うのか?|Claude Codeの裏側
22ツール / 約3,442トークン
7ツール / 約2,640トークン
10〜15ツール / 約8,000〜12,000トークン
15ツール以上 / 約17,000トークン
まず「MCP」って何?から。
MCP(Model Context Protocol)は、Claude Codeに外部サービスをつなぐ仕組みです。
Gmail、GitHub、Slack、データベース。
つなぐと「Claude、メール送って」「GitHubにPR出して」みたいなことができるようになる。
便利。めちゃくちゃ便利。
でも、裏側でとんでもないことが起きてます。
MCPサーバーをつなぐと、そのサーバーが持っている全ツールの「取扱説明書」がClaude Codeに送られます。
毎回。
全メッセージに。
使ってなくても。
たとえ話をします。
みなさんが「今日のスケジュール教えて」って聞いてるだけなのに、Claudeの目の前にはGmailの取扱説明書、GitHubの取扱説明書、Slackの取扱説明書が毎回ドサッと積まれる。
全部読んでから、やっと「今日の予定は3件です」って答える。
そりゃトークン減るよって話です。
利用報告を集計したデータがあります。
| MCPサーバー | ツール数 | 消費トークン(毎メッセージ) |
|---|---|---|
| Playwright(ブラウザ自動操作ツール) | 22個 | 約3,442 |
| Gmail(メール) | 7個 | 約2,640 |
| GitHub MCP(コード共有サービス連携) | 10〜15個 | 約8,000〜12,000 |
| Jira(プロジェクト管理ツール) | 15個以上 | 約17,000 |
| SQLite(軽量データベース) | 6個 | 約385 |
1つ1つは「まあそんなもんか」って思うかもしれない。
でもこれ、全部足し算で積み上がる。
Jira(17,000)+ GitHub(10,000)+ Gmail(2,640)+ Playwright(3,442)。
これだけで毎メッセージ33,000トークン以上。
トークンの3分の1がツールの説明書で埋まってたら、そりゃ会話の内容を覚えてられる量が減りますよね。
MCPとスキルの違いは?|トークン消費を比較
ここが核心です。
Claude Codeには「スキル」という仕組みがあります。
SKILL.md(スキルの手順を書いておくテキストファイル)に手順を書いておくと、Claudeが必要なときだけ読み込んでくれる。
ポイントは「必要なときだけ」。
MCPは「常にフル装備」。
スキルは「必要なときだけ武器を取り出す」。
RPGで言うと、MCPは全装備を背負って歩いてる状態。
スキルは「道具袋の中身リスト」だけ持ち歩いて、必要な装備をそのときだけ取り出す状態。
この違いが、トークン消費に直結します。
| MCP(常時接続) | スキル(オンデマンド) | |
|---|---|---|
| トークン消費のタイミング | 毎メッセージ | 使うときだけ |
| 待機中のコスト | ツール1個あたり100〜300トークン/回 | スキル1個あたり約100トークン(名前と説明文のみ) |
| 5サーバー接続時(重量級構成) | 約30,000〜55,000トークン/メッセージ | 約500トークン(メタデータのみ) |
| 文脈ウィンドウの圧迫 | 最大1/3を占有 | ほぼゼロ |
| 10回やり取り時の総コスト | 30,000〜55,000 × 10回 | 500 × 10 + 使った分だけ |
具体例を出します。
Gmailの操作が必要な会話で、10回やり取りして、実際にメールを触るのは1回だけ、というケース。
MCP接続の場合:2,640トークン × 10回 = 26,400トークン。
スキルの場合:100トークン × 10回 + 2,640トークン × 1回 = 3,640トークン。
約7倍の差。
これがJiraやPlaywrightみたいに重いサーバーだと、差が50〜100倍に広がる。
「使ってないときも払ってる」のがMCPの構造的な問題。
スキルにすれば「使ったときだけ払う」に変わる。
仕組みとしては単純なんですけど、これを知ってるかどうかでトークン消費が桁違いに変わります。
Claude Codeのトークン節約が効く場面は?|3つのパターン
MCPサーバーを3つ以上つないでいる人
これが一番効果がデカい。
MCPを3つ以上つないでるだけで、毎メッセージ数千〜数万トークンが「説明書代」で消えてます。
「なんか会話が長くなると、前に言ったこと忘れるんだよな…」ってなってる人。
MCPの説明書がコンテキストを圧迫して、会話の履歴を押し出してる可能性が高い。
スキルに変換するだけで、文脈ウィンドウが広くなって記憶力も改善します。
1日に何十回もClaude Codeとやり取りする人
MCPのトークン消費は「メッセージ数 × サーバー数」で掛け算になります。
10回のやり取りなら「まあ許容範囲か」って思うかもしれない。
でも50回、100回とやり取りする日があると、MCP分だけで数百万トークン消費することもある。
API従量課金で使ってる人は特に。
お財布に直撃します。
長い会話を1セッションで続けたい人
Claude Codeの文脈ウィンドウは200K。
そのうちMCPで55,000トークン取られると、実質145Kしか使えない。
コードの説明、ファイルの読み込み、会話の履歴。
全部このスペースを奪い合ってる。
スキルに変換すれば、ほぼ200Kフルで使える。
長い作業を分割せずに1セッションで終わらせやすくなります。
Claude Codeのトークン節約に必要なものは?
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 必要なもの | Claude Code(Max、Pro、またはAPI) |
| 料金 | Claude Code自体の料金のみ(追加費用なし) |
| 技術レベル | テキストファイルを作成できればOK |
| 日本語対応 | Claude Code自体が日本語対応 |
| 所要時間 | 最初のスキル作成に10〜15分。慣れたら5分 |
特別なインストールは不要。
Claude Codeの標準機能だけで完結します。
必要なのは「SKILL.mdというテキストファイルを作る」こと。
それだけ。
Claude Codeのトークン節約プレイブックの全体像は?
50〜100倍削減
即効
30〜40%削減
節約テクは全部で9ステップに分けられます。
全部やる必要はないです。
効果の大きいものから順に紹介します。
効果大(今すぐやるべき)
1. MCPをスキルに変換する(トークン50〜100倍削減)
2. 不要なMCPサーバーを切断する(即効。使わないサーバーは外す)
3. .claudeignore(クロードイグノア。
Claudeに見せないファイルを指定する設定ファイル)でファイルを除外する(30〜40%削減)
効果中(余裕があればやる)
4. Planモード(コードを書く前に手順を整理させるモード)で先に設計する(試行錯誤を減らして20〜30%削減)
5. サブエージェントに作業を委任する(メインの文脈を汚さない)
6. /compact(会話を要約して圧縮するコマンド)で会話を圧縮する(長いセッションで10〜15%削減)
上級者向け
7. CLAUDE.md(Claudeに毎回読ませる設定書きのファイル)を200行以内にする(読み込みコスト5〜10%削減)
8. モデルを使い分ける(Opus/Sonnet/Haikuをタスクで切り替え)
9. n8nやZapier(自動化ツール)にデプロイする(繰り返し作業の自動化)
この記事では、最も効果が大きい「MCPをスキルに変換する」を重点的に解説します。
MCPをスキルに変換する手順は?|Claude Code実践ガイド
ここからが本番です。
実際にMCPサーバーをスキルに変換する手順を、ステップバイステップで出します。
ステップ1:今つないでるMCPサーバーを確認する
Claude Codeで /mcp と入力してください。
今つながっているMCPサーバーの一覧が出ます。
まず、ここで「あ、こんなにつないでたんだ」って気づく人が多い。
私も最初に見たとき「え、いつの間にこんなに…」ってなりました。
ステップ2:使用頻度が低いサーバーを特定する
一覧の中から「たまにしか使わないサーバー」を見つけます。
たとえば、Gmailは週に1回しか使わないのに常時接続してる、とか。
GitHubは月に数回しか操作しないのに毎回8,000〜12,000トークン払ってる、とか。
こういうサーバーがスキル変換の候補です。
逆に、毎メッセージで使うサーバー(コードフォーマッターとか)はMCPのままでOK。
ステップ3:スキルのフォルダとファイルを作る
ここは「Claudeにやってもらう」のが一番早い。
Claude Codeに、こう聞いてください。
「Gmailの操作をスキル化したい。
~/.claude/skills/gmail-ops/ にSKILL.mdを作って。
メール送信、メール検索、下書き作成の手順を書いて。
」
Claudeが自動でフォルダを作って、SKILL.mdを書いてくれます。
手動でやる場合の構造はこうなります。
~/.claude/skills/gmail-ops/SKILL.md
SKILL.mdの中身はこんな感じ。
---
name: gmail-ops
description: Gmailの操作。
メール送信、検索、下書き作成。
メール関連の作業で使う
---
この下に具体的な手順を書いていきます。
「メールを送信するとき」「メールを検索するとき」「下書きを作るとき」。
それぞれの操作手順を、Claudeが読んで実行できる形で書く。
ここも全部書く必要はなくて、「今つないでるGmail MCPサーバーの機能を、スキルのSKILL.mdとして書き直して」ってClaudeに頼めばやってくれます。
ステップ4:MCPサーバーを切断する
スキルが動くことを確認したら、元のMCPサーバーを切断します。
/mcp で一覧を表示して、変換済みのサーバーを外す。
怖いかもしれないけど、スキルが同じ仕事をしてくれるので大丈夫。
もし不安なら、設定ファイルからMCPサーバーの接続情報を削除せず、コメントアウト(一時的に無効化)しておけば、いつでも戻せます。
ステップ5:動作確認
スキルに変換した機能が正しく動くか、1回テストする。
「/gmail-ops テストメール送って」みたいに、スキル名で呼び出して動けばOK。
もしくは、「メール送って」みたいに普通に話しかけるだけでも、Claudeがスキルを自動で読み込んでくれます。
descriptionに書いた説明文がClaudeの判断基準になるので、「いつ使うか」を具体的に書いておくのがコツ。
MCPスキル変換以外の節約テクは?|プレイブックの残りの技
MCP変換が最も効果が大きいですが、他にも使える技があります。
簡単にできるものだけ紹介します。
.claudeignoreでファイルを除外する
.claudeignoreは、Claude Codeに「このファイルは見なくていいよ」と伝える設定ファイルです。
プロジェクトのルート(一番上のフォルダ)に.claudeignoreというファイルを作って、除外するフォルダを書く。
node_modules/(他の人が作ったコードの集まり)、.next/(自動生成ファイル)、dist/(ビルド結果)。
こういう「Claudeに見せる必要がないファイル」を除外するだけで、トークン消費が30〜40%減ります。
AIに任せて感覚で開発する人は特に。
node_modulesだけで何万ファイルもあるので、これを除外するだけで劇的に変わります。
Planモードで先に設計する
Shift+Tabを押すと「Planモード」に切り替わります。
これは「まず設計図を描いて、それからコードを書く」モード。
いきなりコードを書き始めると、「あ、やっぱりこっちの方がいいか」って試行錯誤が増える。
その試行錯誤の分だけトークンが消費される。
先にPlanモードで全体設計を確認してから実行に移ると、無駄な往復が減って20〜30%節約できます。
/compactで会話を圧縮する
Claude Codeとの会話が長くなってきたら、/compact と打つ。
これまでの会話の要点だけ残して、残りを圧縮してくれます。
「さっき話した内容を覚えてないっぽい?」って思ったら、コンテキストが溢れてる合図。
/compactで圧縮してからやり直すと、10〜15%の節約になります。
Claude Codeのトークン節約でよくある疑問は?
Q. MCPを全部スキルに変えたほうがいい?
いいえ。毎メッセージで使うMCPはそのままでOKです。
「10回のやり取りで1回しか使わない」ようなMCPをスキルに変える。
使用頻度が低いものほど効果が大きい。
毎回使うツールはMCPのままのほうが、呼び出しが1ステップ減って便利です。
Q. スキルに変換すると、MCPでできてたことができなくなる?
スキルの中からMCPサーバーを呼び出すこともできます。
つまり「普段はスキル(軽い)で、必要なときだけMCPサーバーに接続する」という使い方もできる。
ただ、MCPサーバーを完全に外して、スキル内の手順だけで代替するのが一番トークン節約になります。
たとえばGitHubの操作なら、MCPサーバーを使わなくても、Claude Codeからghコマンド(GitHub公式のコマンドラインツール)を直接叩けば同じことができる。
こういう「実はMCPなしでもできる操作」が結構あるんです。
Q. この方法はClaude Pro(月額プラン)でも使える?
使えます。
Claude Pro/Maxどちらでも、Claude Code APIでも関係なくスキル機能は使える。
月額プランの場合、トークン節約は「回数制限に引っかかりにくくなる」という形で効きます。
API従量課金の場合は、そのまま料金が下がります。
Q. プレイブックの全項目を実践したら、どれくらい安くなる?
各テクニックの削減幅を素直に積み上げると、会話全体で4〜5割減らせる感覚です。
MCP変換だけで50倍になるのは、あくまでツール定義部分の話。
会話全体のトークン消費としては「半分くらいになる」って思ってもらえれば。
月10万円のAPI費用が5万円になるイメージ。
十分でかい。
Claude Codeトークン節約の注意点は?
スキルに変換するとき、1つ落とし穴があります。
スキルの中身が長すぎると、読み込んだとき逆にトークンを食うこと。
公式ドキュメントでは「SKILL.mdは500行以内」が推奨されてます。
詳しい手順やドキュメントは、SKILL.mdとは別のファイル(reference.mdなど)に分けて、必要なときだけ参照する構造にする。
あと、スキルは「呼び出されたセッション中はずっとコンテキストに残る」という性質があります。
1回呼び出すと、そのセッションの間は約2,000〜5,000トークンを使い続ける。
MCPの毎メッセージ課金よりはずっとマシですが、「呼び出したらタダ」ではない。
そこだけ覚えておいてください。
もうひとつ。
MCPサーバーを外したあとに「あれ、この操作できなくなった」ってなることがある。
スキルに書き忘れた操作があるとそうなる。
焦らなくて大丈夫。
MCPの接続情報を完全に消してなければ、/mcp から再接続すればすぐ戻ります。
だから最初は「MCPサーバーの設定は残したまま、接続だけ切る」がおすすめです。
まとめ
Claude Codeのトークン消費が多い原因、その多くはMCPサーバーの常時接続です。
使ってないのに毎メッセージ数千〜数万トークンが消える。
MCPをスキルに変換すれば、ツール定義のコストが50〜100倍減る。
まずは /mcp で今つないでるサーバーを確認して、「あまり使ってないやつ」を1つスキルに変えてみてください。
体感できるくらい変わります。
このページに出てきた言葉
- MCP(Model Context Protocol)
- Claudeに外部サービス(Gmail、GitHubなど)を繋ぐための共通規格。
- トークン
- AIが文章を処理する単位。日本語1文字=約1〜2トークンが目安。
- 文脈ウィンドウ
- AIが一度に覚えていられる文章量の上限。Claude Codeは200,000トークン。
- SKILL.md
- スキルの手順を書いておくテキストファイル。Claudeが必要なときだけ読み込む。
- Playwright
- ブラウザを自動操作するためのツール。テストやスクレイピングに使う。
- Jira
- プロジェクト管理ツール。タスクや課題を一覧で管理できる。
- SQLite
- 軽量データベース。1ファイルで完結する手軽なDB。
- ghコマンド
- GitHub公式のコマンドラインツール。ターミナルからGitHubを操作できる。
- .claudeignore
- Claudeに「このフォルダは見なくていい」と指示する設定ファイル。
- /compact
- Claude Codeの会話を要約して圧縮するコマンド。長い会話で使う。
参考リンク
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