Claude Code Routinesは、パソコンを閉じていてもAIが自動でコード作業をしてくれる機能。
スケジュール、API、GitHubイベントの3つのきっかけで自動実行できる。
Pro($20/月)以上のプランで追加料金なし。
現在は研究プレビュー段階のお試し版。
この記事はClaude Codeを日常的に使ってる人、毎回同じ作業を手動でやるのがだるい人向け(GitHubでチーム開発した経験があれば読めます)。
パソコンを閉じて寝る。
朝起きたら、AIがバグを見つけて直して修正提出まで済ませてる。
これがClaude Code Routinesです。
2026年4月15日にAnthropicが発表した新機能。
まだお試し版の段階だけど、けっこう衝撃的。
Claude Codeって、普段はパソコンの前にいる時に使うもの。
「これ直して」と指示して、Claudeが直して、確認する。
Routinesはそれを自動化する。
「毎晩2時にバグを探して直して修正提出を出せ」と設定しておけば、勝手にやってくれる。
Routinesの仕組み、設定方法、料金、できること/できないことをまとめます。
Claude Code Routinesは従来のClaude Codeと何が違う?
人間がPCの前で指示を出す
Claudeが作業する
人間が確認する
繰り返し(毎回手動)
1回だけ設定する
きっかけで自動起動
クラウドで完全自律実行
結果はGitHub/Slackに報告
一番の違いは「人間がいなくても動く」こと。
| 通常のClaude Code | Claude Code Routines | |
|---|---|---|
| いつ動く | パソコンで指示した時 | 設定した時間、GitHubイベント、API呼び出し |
| どこで動く | 手元のパソコン | Anthropicのクラウドサーバー |
| パソコンの状態 | 開いてないとダメ | 閉じてても動く |
| 指示の仕方 | 毎回手動で入力 | 1回設定すれば繰り返し自動実行 |
| 承認 | 確認を求められる場面がある | 完全自律(途中で止まらない) |
| 必要なプラン | Pro($20/月)〜 | Pro($20/月)〜 |
たとえるなら。
通常のClaude Codeは「横にいる超優秀なアシスタント」。
指示を出すたびに、すごい速さで仕事してくれる。
でも指示する人がいないと動かない。
Routinesは「24時間勤務のシフト従業員」。
決まった時間になったら出勤して、決まった仕事をこなして、結果を報告してくれる。
寝てても、旅行してても、関係ない。
設計思想が根本から違う。
Claude Codeは「人間が指揮する前提」で作られてる。
Routinesは「人間がいなくても回る前提」で作られてる。
同じAnthropicの同じClaude Codeだけど、使い方の哲学が真逆。
Claude Code Routinesの3つのきっかけとは?
+
API
+
GitHub
= 組み合わせ可能
Routinesには「いつ動かすか」を決める仕組みが3つある。
これを「トリガー」と呼ぶ。
要するに「何が起きたら動き出すか」のスイッチです。
1. スケジュールトリガー(時間で動かす)
「毎日23時」「平日の朝9時」「毎週月曜」。
決まった時間にRoutineを実行する。
目覚まし時計みたいなもの。
使い道の例。
「毎晩、今日オープンされたIssueを整理してラベルをつけて、Slackに要約を投稿しろ」。
朝起きたら、その日やるべきことが整理されてる。
プリセットはhourly、daily、weekdays、weeklyの4種類。
CLIの/schedule updateからカスタムcron式も使える。
最小間隔は1時間。
「5分おき」みたいな高頻度はできない。
2. APIトリガー(外部から呼び出す)
Routineごとに専用のURLがもらえる。
そのURLにHTTP POSTを送ると、Routineが起動する。
要するに「他のプログラムから呼び出して動かせる」仕組み。
使い道の例。
エラー監視ツールが「重大なエラーが発生しました」と検知したら、自動でRoutineを呼び出す。
Routineが原因を調べて、修正案を修正提出として出す。
夜中の3時にエラーが出ても、人間が起きる必要がない。
3. GitHubトリガー(GitHubのイベントで動かす)
GitHubで何かが起きた時に自動で動く。
「修正提出がオープンされたら自動でコードレビュー」。
「リリースが作成されたらドキュメントの整合性チェック」。
使い道の例。
チームの誰かが修正提出を出したら、Routineが自動でセキュリティ・パフォーマンス・コードスタイルをチェック。
コメントを残してくれる。
人間のレビュアーは「設計の判断」だけに集中できる。
この3つのトリガーは組み合わせられる。
同じRoutineに「毎晩実行」と「修正提出オープン時に実行」の両方をつけることもできる。
Claude Code Routinesですぐ使えるプロンプト3パターン
Routineの指示文は「何をして」「どうなったら成功で」「結果をどこに報告するか」を具体的に書くのがコツ。
コピペして使えるテンプレートを3つ用意しました。
パターン1:毎朝のIssue整理
「Review all issues opened in the last 24 hours. For each issue: (1) add a label from [bug, feature, docs, question], (2) if it's a bug, identify the likely related files and mention them in a comment, (3) if it's a feature request, add it to the 'backlog' project board. After processing all issues, post a summary to Slack channel #dev-daily with the count of each label type.」
(過去24時間のIssueを全件レビュー。
ラベル分類→バグなら関連ファイル特定→機能要望ならバックログに追加→Slackに要約投稿)
パターン2:修正提出の自動レビュー
「Review this pull request for: (1) security issues - check for hardcoded secrets, SQL injection, XSS vulnerabilities, (2) performance - flag any N+1 queries or unnecessary loops, (3) code style - verify it follows the project's existing patterns. Leave inline comments on specific lines where issues are found. If no issues found, approve the PR with a brief summary of what the changes do.」
(修正提出をセキュリティ・パフォーマンス・コードスタイルの3軸でレビュー。
問題があれば該当行にコメント。
問題なければ承認)
パターン3:デプロイ後の自動チェック
「Check the last 100 lines of error logs in the production environment. If any new error patterns appear that weren't present before the latest deployment: (1) create a GitHub issue with the error details, stack trace, and likely root cause, (2) if the fix is straightforward, create a PR with the fix, (3) post an alert to Slack channel #incidents with severity level. If no new errors found, post 'Deploy healthy' to #deployments.」
(直近100行のエラーログをチェック。
新しいエラーパターンがあればIssue作成→修正が簡単なら修正提出を作成→Slackに通知。
問題なければ「Deploy healthy」を投稿)
Claude Code Routinesはどんな場面で使える?
1. 毎朝のIssue整理を自動化
Issueは「やること・直すこと」のリスト。
プロジェクトが進むと、毎日新しいIssueが増える。
これを分類して、担当者を割り振って、優先度をつけるのが朝一の仕事。
Routinesに「毎朝8時にIssueを整理しろ」と設定しておけば、出勤した時にはもう整理済み。
朝のコーヒーを飲みながら確認するだけ。
2. 修正提出の自動レビュー
チームで開発してると、毎日何本も修正提出が来る。
全部を人間がレビューするのは大変。
GitHubトリガーで「修正提出が出たら自動でチェック」を設定すると、Routineがまず初回レビューをやってくれる。
セキュリティの問題、パフォーマンスの問題、コードスタイルの違反。
機械的にチェックできる部分はRoutineに任せて、人間は「この設計方針でいいか?」だけ考える。
3. デプロイ後の自動チェック
デプロイは「作ったものを本番環境に出すこと」。
出した後に「あれ、動かなくなった」は最悪のパターン。
APIトリガーで「デプロイ完了したらRoutineを呼び出す」と設定しておけば、Routineがエラーログを確認して、問題があればSlackで報告してくれる。
深夜デプロイでも安心して寝られる。
Claude Code Routinesの料金は?
Routines自体に追加料金はない。
既存のClaude Codeプランの範囲内で使える。
ただし、1日に実行できる回数に上限がある。
| プラン | 月額 | Routines 1日の実行上限 |
|---|---|---|
| Pro | $20 | 5回/日 |
| Max | $100 | 15回/日 |
| Team | 要問い合わせ | 25回/日 |
| Enterprise | 要問い合わせ | 25回/日 |
Proプランなら1日5回まで。
「毎朝1回のIssue整理」+「修正提出が来たら自動レビュー」くらいなら、Proで足りる。
ヘビーに使うならMaxの15回/日がいい。
上限を超えた分は、組織で「追加使用」を有効にしてれば従量課金で続行できる。
前提条件として「Claude Code on the web」を有効にしておく必要がある。
これはclaude.aiの設定画面からオンにできます。
Claude Code Routinesの設定方法は?ブラウザから3分で作れる
設定方法は3つ。
ブラウザ(一番かんたん)、CLIの/scheduleコマンド、デスクトップアプリ。
ここではブラウザでの設定を説明します。
ステップ1:Routines画面を開く
ブラウザで claude.ai/code/routines にアクセス。
「New routine」をクリック。
ステップ2:名前と指示文を書く
Routineの名前(例:「毎朝Issue整理」)を入力。
次に指示文を書く。
ここが一番大事。
Routineは自律的に動くので、指示が曖昧だと意図しない結果になる。
「何をして」「どうなったら成功で」「結果をどこに報告するか」を具体的に書く。
上の指示文3パターンを参考にしてください。
ステップ3:リポジトリを選ぶ
GitHubで管理してるリポジトリから、Routineが作業するものを選ぶ。
複数選べる。
Routineは毎回、そのリポジトリの最新コードをコピーして作業する。
変更はclaude/で始まるブランチに保存されるので、本体のコードを直接壊すことはない。
ステップ4:トリガーを設定する
「いつ動かすか」を選ぶ。
スケジュール(毎日、毎週等)、GitHub(修正提出、リリース等)、API(URL呼び出し)から選択。
複数のトリガーを同時につけることもできる。
ステップ5:作成して完了
「Create」をクリック。
すぐに試したければ「Run now」を押すと、トリガーを待たずに即実行される。
実行結果はclaude.ai上のセッションとして表示される。
何をやったか、どんな変更をしたかが全部見える。
問題があればそのセッションに入って、そこから会話を続けることもできる。
Claude Code Routinesの仕組みは?なぜパソコンを閉じても動くのか
• 変更はclaude/ブランチに保存
• mainブランチを直接壊さない
• コミットもメッセージも私の名前
• Routineの行動は全て私の責任
RoutineはAnthropicのクラウド上で動いてる。
手元のパソコンの中じゃない。
設定した時間になると、Anthropicのサーバーが起動する。
指定されたリポジトリのコードをコピーして、指示文の通りに作業する。
作業が終わったら結果を保存して、サーバーが止まる。
手元のパソコンが入り込む余地がない。
だからパソコンを閉じてても、Wi-Fiが切れてても、旅行中でも関係なく動く。
RoutineがやったことはGitHubの変更やSlackの投稿として残る。
そして全ての操作は「あなたのアカウント」として行われる。
GitHubのコミットもSlackのメッセージも、あなたの名前で出る。
ここは要注意。Routineがやったことは全部あなたの責任です。
で、これが広まると何が変わるか。
「作業を自動化する」のに、もうプログラムを書く必要がない。
今まで自動化といえば、CI/CDを設定したりスクリプトを書いたりする必要があった。
Routinesは日本語(または英語)で「何をしてほしいか」を書くだけ。
自動化のハードルが「プログラミングスキル」から「指示を文章で書ける力」に変わる。
これはかなり大きい変化です。
Claude Code Routinesの注意点と限界は?
弱点を書いておきます。
まず、研究プレビュー段階なので仕様が変わる可能性がある。
今の使い方が将来そのまま通用するとは限らない。
本番の業務フローにがっつり組み込むのはまだ早い。
次に、実行回数の上限がある。
Proプランで1日5回。
「全ての修正提出を自動レビュー」したいのに修正提出が1日10本来る場合、5本分は漏れる。
ヘビーに使うならMax以上が必要。
あと、完全自律で動くので指示の精度が命。
通常のClaude Codeは途中で「これでいいですか?」と確認してくれる。
Routinesは確認なしで突き進む。
指示文が曖昧だと、意図しない変更をされる可能性がある。
最初はシンプルなタスクから始めて、指示文を磨いていくのがいい。
最後に、GitHubトリガーにはClaude GitHub Appのインストールが必要。
CLIで/web-setupを実行しただけだと足りない。
ブラウザのRoutines設定画面からGitHub Appをインストールする必要がある。
ここはハマりやすいポイントなので注意。
Claude Code Routinesでよくある質問は?
Q. Routinesは無料プラン(Free)で使える?
使えません。
Pro($20/月)以上が必要。
さらに「Claude Code on the web」を有効にしておく必要がある。
Q. Routineが変なことをしたらどうなる?
Routineの変更はclaude/で始まるブランチに保存される。
本体のコード(mainブランチ等)には直接触れない設定がデフォルト。
だから「Routineが勝手に本番のコードを壊した」は基本的に起きない。
変更内容はセッションで全部確認できるので、問題があればマージしなければいい。
マージは「枝分かれの変更を本流に取り込む」操作のこと。
Q. 日本語の指示文で設定できる?
Claude自体が日本語に対応しているので、日本語で指示文を書ける。
ただ、コードに関する指示は英語のほうが精度が高い傾向がある。
Claude Codeを普段使ってる感覚で書けば大丈夫です。
Q. 研究プレビューって何?正式版と何が違う?
「お試し版」のこと。
機能は使えるけど、仕様が変わる可能性がある。
1日の実行回数の上限や、APIの仕様が変更になるかもしれない。
「使えるけど、将来変わるかもしれないから覚悟して使ってね」という段階です。
Q. スケジュールのカスタム設定はできる?
できる。
CLIの/schedule updateコマンドからカスタムcron式を使える。
「毎週火曜と木曜の午前3時」のような細かい指定も可能。
ブラウザの画面ではプリセット(hourly、daily、weekdays、weekly)のみ。
まとめ
Claude Code Routinesは「パソコンを閉じてもAIが働き続ける」機能。
スケジュール、API、GitHubイベントの3つのきっかけで自動実行できる。
Pro($20/月)以上のプランで使えて、追加料金はない。
まだ研究プレビュー段階だけど、まずは「毎朝のIssue整理」あたりから試してみてください。
この記事の指示文3パターンをコピペして、最初の1つを作るところから始めましょう。
このページに出てきた言葉
- 研究プレビュー(お試し版)
- 開発元が「使えるけど仕様がまだ固まってない」と公表している段階。今後の更新で機能名や上限が変わる可能性がある
- 修正提出(PR)
- プログラムの変更をチームに「これで直したから取り込んで」と提案する仕組み。GitHub上の標準機能
- トリガー
- 「これが起きたら動かす」のきっかけ。直訳は引き金、自動化の合図
- Issue
- プロジェクトに溜めておく「やること・直すこと」のチケット。GitHub上で誰でも投稿できる
- cron式(クーロンしき)
- 「毎週月曜の朝3時」みたいな実行スケジュールを文字列1行で書く書式
- API
- プログラムから別のプログラムを呼び出すための窓口。URLを叩くと特定の処理が動く
- CLI
- 黒い画面で文字のコマンドを打って操作する方式(コマンドラインインターフェース)
- プロンプト(指示文)
- AIに「これをして」と伝える文章。書き方の精度がそのまま結果の精度に直結する
- デプロイ
- 作ったプログラムを本番サーバーに配って実際に動かせる状態にすること
- リポジトリ
- プロジェクトのファイル一式と変更履歴をまとめて保存する箱
- ブランチ
- 同じプロジェクトの「枝分かれ作業ライン」。本体を壊さず別ラインで実験できる
- main(ブランチ)
- プロジェクトの本流ライン。完成版のコードが置かれる場所
- マージ
- 枝分かれの変更を本流に取り込む操作
- コミット
- 変更を「ここまで保存」と区切る操作。誰がいつ何を変えたかの履歴が残る
- セッション
- 1回のRoutine実行記録。入力・処理・出力が全部残る
- クラウド
- インターネットの向こう側にあるサーバー群。手元のパソコンを動かさなくても処理が走る
- 従量課金
- 使った分だけ追加料金が発生する仕組み
- Claude Code on the web
- ブラウザ上でClaude Codeを動かせるオンライン版。Routinesはこれが有効になってないと使えない
- GitHub App
- GitHubに後付けで機能を追加するアプリ。リポジトリと連携して自動操作を許可する
- CI/CD
- コード変更を自動でテストして本番に出す仕組み全般。従来は専用の設定ファイルやスクリプトが必要だった
参考リンク
Claude Code Routines公式ドキュメント: https://code.claude.com/docs/en/routines
Routines設定画面: https://claude.ai/code/routines
Claude Code公式サイト: https://code.claude.com
※この記事の内容は執筆時点のものです。AIは進化が速い分野のため、最新の仕様は公式サイトでご確認ください。