GooseはTwitter創業者が率いるBlock社が作った無料のAIコーディングツール。
15社以上のAIから好きなものを選べて、Ollamaを使えば完全無料で動く。
オープンソース(Apache 2.0)でGitHubのスター数は42,000を超えています。
Claude Codeの代替ではなく「無料で試せるサブ」として持っておくのが賢い使い方です。
この記事はClaude Codeを使っていて無料の選択肢も知りたい人向け(プログラミング経験ゼロでも読めます)。
AIにコードを書かせるツールが、完全無料で使える。
Gooseという名前のツールです。
作ったのはTwitter(現X)の創業者。
彼が今やってるBlock社が、オープンソースで公開している。
誰でもタダで使えて、中身も全部見えます。
「AIでコードを書いてみたいけど、月額が高い」「Claude Codeは使ってるけど、無料の選択肢も知りたい」。
そういう人向けの記事です。
Gooseがどういうツールで、何ができて、どこが強くてどこが弱いか。
Claude Codeユーザーの視点から書きます。
GooseとClaude Codeは何が違う?設計思想が根本から違う
Gooseを一言で言うと「好きなAIを選べる無料のコーディングエージェント」。
Claude Codeは「AnthropicのClaude専用のコーディングエージェント」。
ここが根本的に違います。
| Goose | Claude Code | |
|---|---|---|
| 料金 | ソフト自体は無料(AIのAPI代は別途) | 月額$20〜(Proプラン以上) |
| 使えるAIモデル | 15社以上(Claude, GPT-4, Gemini, ローカルAI等) | Claudeのみ |
| 動作場所 | 手元のパソコン上で完結 | 手元のパソコン上で完結 |
| 操作方法 | デスクトップアプリ or コマンドライン | コマンドライン |
| 拡張機能 | 70以上(MCP対応) | MCP対応 |
| 開発元 | Block社(元Square。Twitter創業者率いる) | Anthropic |
| ソースコード | 全公開(Apache 2.0) | 非公開 |
| GitHubスター | 42,000以上 | 非公開 |
最大の違いは「AIを選べるかどうか」。
Claude Codeは名前の通りClaudeしか使えない。
Gooseは15社以上のAIから好きなものを選べる。
Claude、GPT-4、Gemini、あるいはOllamaという仕組みを使えば手元のパソコンだけで動く無料AIも使えます。
設計思想が全く違います。
Claude Codeは「最高のAI(Claude)を最高の環境で使わせる」設計。
Gooseは「どのAIでも使えるように箱だけ用意する」設計。
たとえるなら。
Claude Codeは「Apple純正のイヤホン」。
iPhoneとの相性は最高。
でもAndroidでは使いにくい。
Gooseは「Bluetooth対応の汎用イヤホン」。
どの端末でも使える。
でも特定の端末に最適化はされていない。
私はClaude Codeをメインで使ってます。
Claudeとの相性は圧倒的にClaude Codeのほうがいい。
でも「無料で試したい」「Claude以外のAIも使いたい」なら、Gooseは面白い選択肢です。
Gooseの仕組みは?なぜ無料で使えるのか
「無料って怪しくない?」と思いますよね。ちゃんと理由があります。
Gooseは「AIそのもの」じゃない。
AIに「指示を出す仕組み」のほう。
イメージは「リモコン」。
リモコン(Goose)は無料。
でもテレビ(AI)は別に用意する必要があります。
テレビにあたるのがAIのAPIキー。
たとえばOpenAIのGPT-4を使うなら、OpenAIでAPIキーを取得する。
Claudeを使うなら、AnthropicでAPIキーを取得する。
APIキーの利用料は使った分だけかかります。
でも完全に無料で使う方法もある。
Ollamaという仕組みを使えば、手元のパソコン上でAIを動かせる。
この場合、API代はゼロ。
パソコンの電気代だけ。
性能はクラウドのAI(GPT-4やClaude)より落ちるけど、お試しには十分です。
Block社がGooseを無料で公開してる理由は明確。
Block社自身がGooseを社内で使い倒してます。
エンジニア1人あたりの生産性が40%以上向上したとのこと。
コードの約90%がGoose経由で書かれている。
「社内で成果が出たから、業界全体に広めよう」という発想です。
Linux Foundationという、世界中のオープンソースを管理してる非営利団体にも移管されています。
つまり1企業の都合で消えないようになってる。
この点は信頼していい。
Gooseはどんな場面で使える?
1. 「AIでコードを書く」を無料で体験したい時
Claude Codeは月額$20〜かかる。
「AIにコードを書かせるって、実際どんな感じなの?」。
これを知りたいだけなのに、いきなり課金はちょっと…ってなりますよね。
Goose + Ollamaなら、お金ゼロで体験できる。
性能は有料AIに劣るけど、「AIと対話しながらコードを作る」感覚はつかめる。
体験版としては十分な位置づけです。
2. 複数のAIを使い分けたい時
「この作業はClaudeが得意」「こっちはGPT-4のほうがいい」。
AIによって得意分野は違います。
Claude Codeだとクラウドのモデルはクロード固定。
Gooseなら設定画面でAIを切り替えられる。
コードはClaude、文章はGPT-4、みたいな使い方ができます。
3. 会社のセキュリティ要件でクラウドNGな時
「社内のコードを外部のサーバーに送るのはNG」。
こういう会社は多い。
Goose + Ollamaなら、全部手元のパソコン内で完結する。
コードが外に出ない。
セキュリティが厳しい環境でもAIコーディングが使えるようになります。
Gooseの料金は?本当に無料?
Goose本体は完全無料。
オープンソース(Apache 2.0ライセンス)なので、商用利用もOK。
ただしAI部分は別途コストがかかる場合があります。
| 使い方 | Goose本体 | AI部分のコスト | 合計 |
|---|---|---|---|
| Goose + Ollama(ローカルAI) | 無料 | 無料 | 完全無料 |
| Goose + OpenAI API | 無料 | 使った分だけ($5〜/月目安) | $5〜/月 |
| Goose + Claude API | 無料 | 使った分だけ($5〜/月目安) | $5〜/月 |
| Goose + ChatGPT/Claude サブスク連携 | 無料 | 既存のサブスク代($20/月〜) | $20/月〜 |
完全無料で使うなら「Goose + Ollama」の組み合わせ。
パソコンのスペックが必要(メモリ16GB以上推奨)だけど、お金はかかりません。
すでにChatGPTやClaudeのサブスクを持ってる人は、そのアカウントをGooseに接続できる。
追加コストなしで既存のサブスクを活用できます。
必要なものは3つ。
パソコン(Mac、Windows、Linux対応)。
インターネット接続(ローカルAIならオフラインでもOK)。
日本語対応は公式には明記されてないけど、AIモデル側が日本語に対応してれば日本語で指示を出せます。
Gooseのインストール方法は?デスクトップアプリが一番かんたん
ここからインストール手順。
2つの方法があります。
デスクトップアプリ(かんたん)と、コマンドライン(上級者向け)。
初めてなら迷わずデスクトップアプリ。
ステップ1:公式サイトにアクセス
ブラウザで block.github.io/goose にアクセスする。
「Download」ボタンがあるので、使ってるOS(Mac / Windows / Linux)を選びます。
期待結果: ダウンロードボタンが表示されて、OS別のインストーラーがダウンロードできる状態になります。
詰まりどころ: 公式サイトは英語のみ。
「Download」ボタンが見つからない時はトップページから「Get Started」リンクをたどってください。
ステップ2:デスクトップアプリをインストール
ダウンロードしたファイルを開いて、普通のアプリと同じようにインストール。
Macなら .dmg を開いてアプリケーションフォルダにドラッグ。
Windowsなら .exe を実行。
特別な設定は要らない。
期待結果: アプリ一覧にGooseが追加されて、起動するとアイコンがメニューバー(Mac)またはタスクトレイ(Windows)に表示されます。
詰まりどころ: Macで「開発元が未確認」エラーが出た時は、システム設定 > プライバシーとセキュリティ > 「このまま開く」を許可。
ステップ3:AIモデルを設定する
ここが一番の関門。
Gooseを起動すると「どのAIを使うか」を聞かれます。
選択肢が15社以上あるけど、初心者は3つから選べばOK。
1つ目。
Ollama(完全無料)。
手元のパソコンでAIを動かす。
お金ゼロ。
ただしパソコンのスペックが必要。
2つ目。
OpenAI(GPT-4。
API代は使った分だけ)。
OpenAIのサイトでAPIキーを取得して、Gooseに入力する。
3つ目。
Anthropic(Claude。
API代は使った分だけ)。
AnthropicのサイトでAPIキーを取得して、Gooseに入力する。
期待結果: 設定画面で「Connection successful」のような成功メッセージが出て、チャット画面に進めます。
詰まりどころ: 「APIキーって何?取り方がわからない」。
そういう時はChatGPTかClaudeに聞いてください。
「OpenAIのAPIキーの取得方法を教えて」と聞けば、画面の操作手順を1つずつ教えてくれます。
ステップ4:使ってみる
AIモデルの設定が終わったら、Gooseのチャット画面が開きます。
ここに日本語で指示を出す。
「HTMLで自己紹介ページを作って」「このフォルダの中身を整理して」「エラーが出てるから直して」。
期待結果: GooseがAIに指示を出して、コードを書いてくれる。
ファイルの作成も、テストの実行も、エラーの修正も自動でやってくれます。
詰まりどころ: 反応が遅い・止まったように見える時は、Ollama利用ならパソコンのスペック不足。
クラウドAI利用なら回線かAPIの混雑。
少し待つか、別のモデルに切り替えてください。
重要:オープンソースツールを使う時の3つの安全チェック
Gooseはオープンソース。
つまり「誰でもコードを変更できる」ということ。
安全に使うために、3つだけ確認してほしい。
1つ目。
GitHubで最終更新日とIssueを確認する。
Gooseの公式リポジトリ(github.com/block/goose)で、最終更新が最近(2026年4月時点でv1.30.0、4月8日更新)なら活発に開発されてる証拠。
2つ目。
いきなりインストールしない。
Claude Codeに「このGitHubリポジトリを読んで、セキュリティ的に問題ないか確認して」と頼む。
AIにコードを読ませてチェックしてもらってから、インストールする。
3つ目。
公式サイトからダウンロードする。
非公式サイトや個人のリンクからダウンロードしない。
必ず block.github.io/goose か GitHubの公式リリースページから。
Gooseが広まると何が変わる?Block社の実績がそれを証明してる
「無料のAIコーディングツールって、ちゃんと使えるの?」。
Block社が答えを出してます。
Gooseを社内で全面導入した結果、エンジニア1人あたりの生産性が40%以上向上。
コードの約90%がGoose経由で書かれているとのこと(Block社公式発表)。
Block社って小さい会社じゃない。
Cash AppとSquareを作ってる会社で、Cash Appはアメリカで超メジャーな決済アプリ、Squareはお店のレジシステムです。
企業価値は約400億ドル(約6兆円)。
その規模の会社が「これで回ってる」と言ってるのは、それなりに信頼できる実績です。
で、「だからどうなるの?」って話。
AIでコードを書くのに「お金がかかる」というハードルが消える。
Claude Codeは最低月$20。
年間で約3万円。
Goose + Ollamaなら年間ゼロ円。
「AIプログラミングを試してみたいけど、お金が…」という理由で止まってた人が動ける。
特に学生とか、副業でちょっと試したい人にとっては大きい。
「プログラミングを学ぶ」のハードルが、また1段下がった感じです。
Gooseでよくある質問は?
Q. プログラミング経験ゼロでも使える?
使える。
ただし限定的。
デスクトップアプリをインストールして、「HTMLで自己紹介ページを作って」と指示すれば、Gooseがコードを書いてくれる。
ただ「出てきたコードが正しいかどうか」を判断するのは初心者には難しい。
「AIにコードを書かせるとこんな感じなのか」を体験する目的で使うのが現実的です。
Q. Claude Codeの代わりになる?
完全な代替にはならない。
Claude CodeはClaudeとの連携が深く最適化されてる。
スキル機能、フック機能、コンテキスト管理。
Claude専用だからこそできる最適化が多い。
Gooseは汎用的な分、特定のAIとの連携深度ではClaude Codeに劣る。
「Claude Codeのサブ」として持っておくのが現実的な使い方です。
Q. パソコンのスペックはどれくらい必要?
Goose本体は軽い。
普通のパソコンで動く。
ただしOllama(ローカルAI)を使う場合は、メモリ16GB以上が推奨。
8GBだと小さいモデルしか動かせない。
クラウドのAI(OpenAI APIやClaude API)を使うなら、パソコンのスペックは関係ない。
Q. 安全性は?コードが外部に漏れない?
Goose + Ollamaなら、全てのデータが手元のパソコン内で完結する。
外部サーバーには一切送られない。
ただし、クラウドのAI(OpenAI API等)を使う場合は、コードがクラウドに送信される。
機密性の高いコードを扱うなら、Ollama一択です。
Gooseの注意点と限界は?
良い面を書いたので、弱点も書きます。
まず、設定のハードルがClaude Codeより高い。
Claude Codeは「インストール→ログイン→すぐ使える」。
Gooseは「インストール→AIモデル選択→APIキー設定→使える」。
この「AIモデル選択」と「APIキー設定」が初心者にはわかりにくい。
でも、ここでつまずいたらChatGPTかClaudeに聞けばいい。
次に、ドキュメントが英語。
公式サイトもGitHubも全部英語。
日本語の情報はまだ少ない。
でもここもAIに頼めば解決する。
英語のドキュメントをClaudeに渡して「日本語で要約して」と言えばOK。
最後に、AIモデルの性能に依存する。
Gooseはあくまで「リモコン」。
テレビ(AI)の性能が低ければ、出力も低品質になります。
無料のローカルAI(Ollama)はGPT-4やClaudeより性能が落ちる。
「無料で最高品質」は無理。
「無料でそこそこ」か「有料で最高品質」かの選択になります。
まとめ
GooseはTwitter創業者率いるBlock社が作った無料のAIコーディングツール。
15社以上のAIから好きなものを選べて、Ollamaを使えば完全無料で動きます。
Claude Codeの代替ではなく、「無料で試せるサブ」として持っておくのが賢い。
まずはデスクトップアプリをインストールして、「HTMLで何か作って」と指示してみてください。
AIがコードを書いてくれる体験が、お金ゼロで味わえます。
このページに出てきた言葉
- オープンソース
- 設計図(ソースコード)を全部公開しているソフト。誰でもタダで使えて中身も見える
- Apache 2.0
- オープンソースのライセンスの1つ。商用利用も改変も再配布も自由
- API / APIキー
- プログラム同士をつなぐ窓口。APIキーは「このAIを使っていい」という許可証になる文字列
- Ollama(オラマ)
- 手元のパソコンの中でAIを動かす仕組み。クラウドに送らないので無料、データも外に出ない
- クラウド / ローカル
- クラウド=ネット越しのサーバーで処理(GPT-4やClaude)、ローカル=手元のパソコンで処理(Ollama)
- コーディングエージェント
- ふわっと指示を出すと、AIが勝手にコードを書いてファイルを作って、エラーを直してくれる仕組み
- MCP
- AIにツールや情報源をつなぐための共通規格。「外部ツールを増やすコンセント」みたいなもの
- CLI
- コマンドラインの略。黒い画面に文字で命令を打ち込んで操作するやり方
- リポジトリ
- プロジェクトのファイル一式と変更履歴をまとめて保存する箱
- Issue(イシュー)
- GitHubで不具合報告や機能要望を書き込む掲示板のような場所
- Linux Foundation
- 世界中のオープンソースを管理している非営利団体
参考リンク
Goose公式ドキュメント: https://block.github.io/goose
Goose GitHub(公式リポジトリ): https://github.com/block/goose
Block社公式サイト: https://block.xyz
※この記事の内容は執筆時点のものです。AIは進化が速い分野のため、最新の仕様は公式サイトでご確認ください。