ターミナルでClaude Codeを使っているが画像のドラッグなどデスクトップアプリの便利機能も使いたい人向け
ターミナルでClaude Codeに作業を頼んでいる途中で、ここからは画像をドラッグして見せたい、メニューをマウスで触りながら設定を変えたい、と思った場面で叩く。たとえば作りかけのサイトに自分で撮った写真を当てたい時、手書きラフを撮ってデザイン相談したい時、画面のスクリーンショットを共有したい時など、ターミナルでは面倒だがDesktopアプリのウィンドウならドラッグで一発になる作業に切り替わるタイミングで使う
ターミナルで作業中のClaude Codeセッションを、そのまま Claude Code のDesktopアプリ側に引き継ぐためのスラッシュコマンドです。新しい会話を立ち上げ直すわけではなく、いま打ち込んだ指示・読み込ませたファイル・出てきた回答の流れを抱えたまま、Desktop側で続きをやれる、という橋渡し役のコマンドになります。
ターミナルだとファイルを開いて中身を貼るしかなかったところを、Desktopアプリならスクリーンショットや画像をドラッグして渡せる、メニューから設定をクリックで触れる、といった操作感の違いがあります。途中までターミナルで書いてもらったコードに対して「ここからは画像のデザインを見せながら直していきたい」という場面で意味が出ます。
噛み砕くと
たとえば社内チャットで誰かと相談していて、文字だけだと埒が明かないから「ちょっとビデオ通話に切り替えていい?」と途中で切り替えることがあります。/desktop が公式docsで言っている "Continue the current session" は、感覚としてはまさにこれに近いです。会話相手はそのまま、会話の履歴もそのまま、ただ箱だけ変える。
違うのは、切り替える先のDesktopアプリ側で「画像ドラッグ&ドロップ」「メニュー操作」「クリックで設定変更」みたいな、ターミナルでは面倒なことが軽くやれるようになる点です。
大事な前提:Linuxでは出てこないし、Desktopアプリも入っている必要がある
公式docs には /desktop only shows on macOS and Windows と明記されています。Linux でターミナルからClaude Codeを動かしている場合、コマンド候補の一覧の中にそもそも /desktop が出てきません。Linuxユーザーが叩いても無反応、というより選択肢として存在しない、ということです。
もう1つの前提として、引き継ぎ先のDesktopアプリ本体が自分のパソコンに入っていることが必要です。入っていない状態で叩いても、引き継ぎたい先がそこにいないので意味が出ません。
「Desktopアプリに引き継いで画像を見せながら作業を続ける」流れを見る
世界の魚を紹介するサイトを作っている最中、と仮定します。ターミナルで魚図鑑ページのHTML雛形をClaude Codeに書かせて、そこから「読者に見せたい魚の写真を実際にドラッグして配置の相談がしたい」と思った場面を想定します。
ステップ1: ターミナル側のセッションで作業を進めておく
まずは普通に、ターミナルのClaude Codeに HTML を組ませる作業を進めます。
$ claude
> 世界の魚を紹介するサイトの、トップページのHTML雛形を作って
(しばらく会話してファイルが生成された状態)
ここまでの流れ全部、Claude Codeはそのセッション内で記憶しています。「魚図鑑」「世界の魚」というテーマ、生成したファイル名、相談したレイアウト方針。
ステップ2: Desktopアプリに引き継ぎたくなったタイミングで /desktop を打つ
「ここからは実際の魚の写真を見せながら、どの写真をどこに置くかを相談したい」と思った時点で、ターミナルでスラッシュコマンドを打ちます。
> /desktop
これで、いま喋っていた会話の続きをDesktopアプリ側に渡してくれ、という合図になります。/app でも同じ動きです。公式docsで alias(別名)として明記されています。
ステップ3: Desktopアプリのウィンドウが立ち上がる
パソコンにDesktopアプリが入っていれば、ウィンドウが起動して、いままでの会話の続きから始まる状態になります。「世界の魚を紹介するサイトのトップページを作っていた」という文脈をDesktop側のClaude Codeも持った状態です。既にDesktopアプリを開いていた場合は、そちらに切り替わる動きです。
ここで初心者がやりがちな勘違いがあります。Desktopアプリと、ブラウザで開く Claude(claude.ai)を混同するパターンです。 /desktop が引き継ぐ先はあくまでインストール型のDesktopアプリで、ブラウザ版ではありません。
ステップ4: Desktopアプリでは画像をドラッグして渡せる
ターミナル側だとファイルの場所を文字で書き連ねるしかなかったところが、Desktopアプリのウィンドウなら、エクスプローラーやFinderから魚の写真ファイルをそのまま会話欄にドラッグして渡せます。
(Desktopアプリのチャット欄に写真をドラッグ)
> このマグロの写真を、さっき作ったトップページのヒーロー画像の位置に入れたい。
alt属性も適切なやつにして
ターミナル版でやろうとすると、ファイルを保存して場所を文字で書いて、と一手間多くなる作業が、ウィンドウのD&Dで一発になります。
ステップ5: 設定もメニューから触れる
Desktopアプリ側では、モデルの切り替えや権限の確認などがメニューバーやアプリ内設定画面から触れます。ターミナルでは /model や /permissions を打って文字で操作するところを、Desktop側はクリック中心で進められる、という違いです。
ステップ6: 作業が終わったらDesktop側で続行 or またターミナルに戻る
そのままDesktop側で作業を完結させてもよいし、必要があればまたターミナルを開いて続きをやることもできます。「ここからまたターミナル」みたいな逆向きの公式コマンドは /desktop ほど明示的なものは出ていないので、必要ならターミナルでセッションを開き直す、というのが基本動作になります。
つまり /desktop は何をしてくれるのか
- やってくれる: いま打っていたターミナル側のセッションを、Desktopアプリで開き直して続きから話せる状態にする
- やってくれない: Desktopアプリのインストール、Linuxでの起動、ブラウザ版Claudeへの移動
- 意味が薄い場面: 短い1往復で終わる作業、最初からDesktopアプリで作業している場合
使いどころ3シナリオ(具体題材で再現)
シナリオ1: 料理ブログのレシピページに、自分が撮った料理写真を当て込みたいとき
ターミナルで「ハンバーグのレシピページ」の文章とHTMLをClaude Codeに書いてもらい、いざ写真を入れる段階になった時点で /desktop。Desktop側でハンバーグの完成写真、工程写真、材料写真をまとめてウィンドウにドラッグして、「この4枚を上から順に、各見出しの直後に入れて」と一気に頼めます。ファイルの場所を毎回タイプし直すよりだいぶ速いです。
シナリオ2: 家計簿アプリのUI設計を、ラフスケッチの画像を見せながら詰めたいとき
「最初は CSV を読み込んで合計を出すだけのシンプルな家計簿が作りたい」とターミナルで方針を相談しておき、ロジック側のコードがある程度できたところで /desktop。手書きで描いた画面ラフをスマホで撮って、Desktopアプリのウィンドウに放り込み、「このスケッチに合うHTML/CSSにして」と言うと、画面イメージと既存ロジックの両方を踏まえた提案が返ってきます。文字だけで「左上に合計、右側に明細リスト」と説明するより圧倒的に正確に伝わります。
シナリオ3: GitHubから持ってきたOSSのバグを直すついでに、設定画面のスクリーンショットを共有したいとき
GitHubから手元にコピーしてきたOSSをClaude Codeで読ませて、設定画面で起きているバグを調査している場面。ターミナルで原因のあたりをつけて、再現手順をまとめた段階で /desktop に切り替え、実際にバグが出ている画面のスクリーンショットを撮ってDesktop側のチャットにドラッグ。「この画面の入力欄でエラー表示が消えない、原因コード特定して」と渡せば、コード側のコンテキストと画面の見た目の両方を踏まえた回答になります。
初心者が踏みやすい落とし穴
- Desktopアプリと、ブラウザのClaudeを混同する。
/desktopはインストール型のDesktopアプリにだけ引き継ぎます。ブラウザ版に飛ぶコマンドではないので、ブラウザでClaudeを開いて「あれ、続き出てこないぞ」となるのは勘違いです。 - Linuxユーザーが叩いても動かない。公式docsで macOS and Windows only と明記されています。Linuxでは
/を打ってコマンド一覧を見ても、そもそも候補に出てきません。Linuxで似たことをやりたい場合は、ブラウザ版を別途使うなど別ルートで考える必要があります。 - Desktopアプリを入れていないと意味がない。引き継ぎ先のアプリ本体が手元になければ起動できません。まだ入れていない人は、Anthropic公式のClaude Codeダウンロードページから入手してから叩く流れです。
- 「セッションが分裂する」と誤解する。
/desktopの本質は continue で、同じ会話の続きをDesktop側で開くだけです。ターミナル側に半分、Desktop側に半分、と話が割れるわけではない、と理解しておくと混乱しません。 - 1往復で終わる作業に使うのは過剰。短い質問1回でアプリを切り替えるのは手間の方が大きいです。画像を見せたい・設定をマウスで触りたい、という具体的な動機がある時に使うと効きます。
/appと/desktopのどちらが「本物」か悩む。公式表記では/desktopがメインで、/appは alias 扱いです。記事や記録に残すなら/desktop側で書いておく方が後から検索しやすいと思います。- 「ターミナルで開いたClaude Codeを閉じてからDesktopを起動し直す」必要があると思い込む。そんな手順は要りません。コマンド1つで切り替わるのが
/desktopの役目で、そのためのコマンドです。
書き方
/desktop
やってみるとこうなる
入力
/desktop
出力例
Claude Code のDesktopアプリのウィンドウが立ち上がり、既に開いていればそちらに切り替わって、ターミナルで進めていた会話の続きから話せる状態になる。今までの会話の文脈はDesktop側のClaude Codeも持っているので、新しい会話を1から立ち上げ直す必要はない
このページに出てきた言葉
- セッション
- Claude Codeに、ここから話しかけ始めて、終わるまでの一連の会話のかたまりのこと。同じセッション内なら前のやり取りを覚えている
- Desktopアプリ
- Claude Code のデスクトップアプリ版。macOS / Windows 用にAnthropicが配布しているインストール型アプリで、ウィンドウ付き・マウス操作前提の見た目
- ターミナル
- 黒い画面で文字のコマンドを打ち込む画面。Windowsだと「コマンドプロンプト」「PowerShell」、Macだと「ターミナル」アプリ
- スラッシュコマンド
- Claude Codeへの指示の中で <code>/</code> で始まる特別な命令のこと。普通の指示文と違って、Claude側の機能を直接呼び出す
- alias(エイリアス)
- 別名のこと。<code>/desktop</code> と <code>/app</code> のように、別の名前で叩いても同じ動きをするように用意されているもの
- OSS
- オープンソースソフトウェアの略。誰でも中身のコードを見られて、自由に使ったり改変したりできる形で公開されているソフト