Claude Codeで得た回答をNotionやSlackに貼り直して残したい人向け
Claude Codeで返ってきた答えのうち、まるごと1つぶん、または応答の中の特定のコード部分だけを、NotionやSlackや別のメモアプリに貼って残したい場面で叩く。会話全部ではなく1回ぶんを切り出したいときに使う。
Claude Code に質問を投げて、いい答えが返ってきた。これを Notion や Slack にそのまま貼り直して残したい。/copy はそのための一手で、Claudeが返した1回ぶんの応答をパソコンのクリップボード(コピー&ペーストの一時保存場所)に丸ごと入れてくれます。
ターミナルでマウスドラッグして範囲選択するのと違い、応答1回ぶんをきれいに切り取ってくれるのがポイント。コードブロックが混ざっていても、その境目で正確に切れます。
噛み砕くと
会議中、ホワイトボードに同僚が要点を書き出してくれた。それをそのままスマホで撮って、後で議事録に貼るような感覚です。
/copy がやってるのは、まさにその「直前の発言だけを写真に撮る」動きに近い。会話全体ではなく、ピンポイントで1回ぶん。しかも複数の塊(コードブロック)に分かれてたら、どの塊を持ち帰るかを途中で選ばせてくれます。
そもそも「assistant の応答」って何のこと?
Claude Code のやり取りは、私(ユーザー)の発言と、Claude(assistant)の発言が交互に並びます。/copy がコピーするのは Claude 側の発言だけ。自分が打ち込んだ質問文は対象外です。
これを勘違いすると「あれ、自分の入力がコピーできない」となります。Claudeの返事を相手に共有するためのコマンド、と覚えておけば外しません。
「カルボナーラのコツを3つ」を例に、実際の手順を見る
料理ブログを書いているとして、Claude Code に下書きのネタを集めている場面を想定します。書きたいのはNotionにためている下書きメモ。
ステップ1: Claude Code に質問を投げる
まずはふつうに質問。
> カルボナーラを美味しく作るコツを3つ教えて
Claudeが3つの段落で答えてくれます。仮にこんな感じ。
1. 卵黄とチーズは火を止めてから混ぜる。余熱で十分火が通ります。
2. 麺の茹で汁を大さじ2〜3杯ソースに足すと、乳化して絡みやすくなる。
3. グアンチャーレの脂は捨てない。脂ごと麺に絡めるのがコツです。
ステップ2: まず素直に /copy を叩いてみる
2番目だけが欲しいので、最新応答をまず取りに行きます。
> /copy
このとき、Claudeの応答の中にコードブロックが入っていればピッカー(選択画面)が立ち上がります。入ってなければ応答全体がそのままクリップボードに入ります。
今回の3つは普通の文章で、コードブロックではない。なのでピッカーは出ず、3つまるごとがクリップボードに入ります。
ステップ3: ピッカーを出したいので、聞き方を変える
2番目だけ抜き出したいので、Claudeへの頼み方を変えます。
> さっきの3つを、それぞれ独立したコードブロックで返して
こうするとClaudeが、3つのコツを別々のコードブロックで囲んで返してくれます。これで /copy 側がコードブロックを検出できる状態になります。
ステップ4: もう一度 /copy で、今度はピッカーから選ぶ
> /copy
今度はインタラクティブピッカーが起動します。画面にはこんな選択肢が並びます。
▸ Block 1: 卵黄とチーズは火を止めてから...
Block 2: 麺の茹で汁を大さじ2〜3杯...
Block 3: グアンチャーレの脂は捨てない...
Full response
矢印キーで Block 2 に合わせて、Enter。これでクリップボードには2番目の塊だけが入ります。
ステップ5: Notion に貼る
Notionに移動して、メモのページで Cmd+V(Macの場合)または Ctrl+V(Windowsの場合)。2番目のコツだけが貼り付けされます。3つまるごと貼ってから不要な行を消す手間が省けるのが、地味だけど効きます。
ここで初心者がやりがちな勘違い
ピッカーで Enter したら3つぜんぶ貼り付くと思いがちですが、Enter は「いま矢印が当たってる項目を確定する」だけ。3つまるごと欲しいときは、矢印を一番下の「Full response」まで動かしてから Enter です。
つまり /copy は何をしてくれるのか
- やってくれる: Claude側の応答1回ぶんを、コードブロック単位できれいに切り出してクリップボードへ入れる
- やってくれる: コマンドの後ろに数字をつければ過去の応答にもさかのぼれる(
/copy 2で1つ前の応答、/copy 3で2つ前の応答) - やってくれない: 自分が打ち込んだ質問文のコピー(対象はClaudeの応答だけ)
- やってくれない: 会話全体の書き出し(それは
/exportの仕事) - 意味が薄い場面: SSH接続で別のパソコンの中のClaude Codeを使ってる時。リモート側にはこちらのクリップボードが届かないので、後述の
wキーでファイル書き出しに切り替える運用が要る
使いどころ3シナリオ
シナリオ1: 料理ブログのネタ出しでNotionに貯める
「ペペロンチーノを失敗しない手順を5つ」「魚のさばき方の基本」みたいに、テーマ別にClaudeへ質問を投げて、いい答えだけNotionに切り出すワークフロー。3つの答えのうち2つ目だけが刺さった、というときに /copy でピッカーから個別ブロックを選んで貼ると、Notion側のメモがきれいに揃います。
「ぜんぶ貼ってあとで消す」より、最初から欲しい塊だけ取る方が、メモが膨らみすぎず後で読み返しやすい。
シナリオ2: チームのSlackに、Claudeが作ったテンプレートだけ共有
たとえば「来週の進捗報告メールの雛形を作って」とClaudeに頼むと、説明文と一緒にメール本文のテンプレートをコードブロックで返してくれます。Slackに貼るのは説明文ではなくテンプレ本体だけにしたい場面。/copy でピッカーが出るので、コードブロックだけを選んでクリップボードに入れて、Slackに貼ります。
同僚から「説明はいいから、本体だけくれない?」と毎回言われる手間が消えます。
シナリオ3: 少し前の応答にさかのぼって、後から拾いに行く
会話が進んだあとで「あ、2つ前にClaudeが書いてくれたあのSQLが欲しい」となる場面。スクロールして探してマウスでドラッグするより、/copy 3 と打つほうが早い。最新が /copy(数字なし)、1つ前が /copy 2、2つ前が /copy 3 という対応関係です。さかのぼった応答にコードブロックが入っていれば、そのままピッカーが出てくるので欲しい塊だけ抜き出せます。
初心者が踏みやすい落とし穴
- 自分の入力はコピー対象外。
/copyがコピーするのは Claude 側の応答だけ。自分が打ち込んだ質問文はコピーできないので、質問文も残したい場面では/exportで会話全体を書き出す方を使う - 「0番目」は存在しない。
/copy 0という書き方は無効。最新応答は/copy(数字なし)、1つ前は/copy 2、2つ前は/copy 3。数字が増えるほど古い応答になる、と覚える - コードブロックが含まれてれば数字に関係なくピッカーが出る。
/copy 3(2つ前の応答)でも、対象の応答にコードブロックが入っていればピッカーが立ち上がる。「数字を指定したら一発で全部入る」とは限らない - SSH越しだとクリップボードに届かない。リモートのサーバーで Claude Code を動かしている場合、リモート側でコピーしても手元のパソコンのクリップボードには入らない。このときはピッカー画面で
wキーを押すと、コピー先がファイルに切り替わる。書き出したファイルを scp や rsync で手元に持って帰る運用が正解 - ピッカーで Enter は「全部」じゃない。矢印キーで選択中の項目が確定されるだけ。3つまるごと欲しいときは、矢印を一番下の「Full response」まで動かしてから Enter を押す
- 応答にコードブロックがないと、ピッカーは出ない。普通の段落だけの応答だと、
/copyはピッカーを出さず、応答全体をいきなりクリップボードに入れる。部分的に切り出したい時は、Claudeに「コードブロックで囲んで返して」と頼み直してから/copyをもう一度叩く /exportと混同しない。/exportは会話まるごとをテキストファイルに書き出すコマンド。/copyは1回ぶんの応答だけをクリップボードに入れるコマンド。粒度がまるで違うので、用途で使い分ける
書き方
/copy
/copy N
やってみるとこうなる
入力
/copy 2
出力例
(応答にコードブロックが含まれていない場合)
→ 1つ前の応答全体が、そのままクリップボードに入る。画面には「Copied to clipboard」のような表示が出るだけ。
(応答にコードブロックが含まれている場合)
→ こんなピッカー画面が立ち上がる:
▸ Block 1: 卵黄とチーズは火を止めてから...
Block 2: 麺の茹で汁を大さじ2〜3杯...
Block 3: グアンチャーレの脂は捨てない...
Full response
矢印キーで選んで Enter で確定。w キーを押すとコピー先がクリップボードからファイルに切り替わる。
このページに出てきた言葉
- クリップボード
- コピー&ペーストの一時保存場所。次にコピーするまで中身は残り続ける
- assistant の応答
- Claude側が返した1回ぶんの発言。自分が打ち込んだ質問文はuser側で、<code>/copy</code> の対象外
- コードブロック
- 応答の中で、コードやコマンドが等幅フォントの黒い枠で囲まれて表示される部分
- ピッカー
- 「どれを選びますか?」と聞いてくる小さな選択メニュー。矢印キーで動かしてEnterで決定
- SSH
- 自分のパソコンから別の場所のパソコン(サーバー)に、ネット越しでログインして操作する仕組み
- w キー
- ピッカー画面で押すと、コピー先がクリップボードからファイル書き出しに切り替わるキー。SSH越しでローカルにクリップボードが届かないときの救済