Claude Codeをインストールしたあと「で、どうやって起動するの?」と止まっている人向け
副業で作りかけのコードを久々に再開するときや、フォルダの中身をClaudeに読ませながら一緒に作業を進めたいときに、そのプロジェクトのフォルダの中に `cd` で移動してから `claude` だけ叩いて対話を開く。1問1答だけで済ませたい場面では `claude -p "質問"` の方が向いている
Claude Code をインストールしたあと、ターミナルで claude とだけ打って Enter を押すと、いまいるフォルダをそのまま読ませた状態でClaude Codeとの対話セッションが始まります。サブコマンドも追加指定もいらない、いちばん素の起動コマンドです。
「インストールしたけど、ここからどう話しかければいいの?」で止まっている人にとって、最初の一打になるのがこの claude です。
そもそもclaudeって、何をしてくれるコマンドなの?
ざっくり言えば、いまターミナルで開いているフォルダを「これから一緒にいじる作業場所」としてClaudeに渡し、その場で対話を始めるためのコマンドです。
公式ドキュメントの説明はこの1行だけです。
Start interactive session(対話セッションを開始する)
つまり claude はGoogle検索みたいに「1つ質問して答えをもらって終わり」のコマンドではなく、「画面の中にClaudeが住み込みで座る」イメージに近いです。フォルダの中身を読んだり、ファイルを書き換えたり、ターミナルで操作した結果を見たりしながら、ずっと会話が続きます。
ここがピンとこないと、いつまでたっても起動できません。
噛み砕くと
新しい職場に出社して、自分のデスクを決めて、隣に作業スタッフを1人座らせる感覚です。デスク=いまいるフォルダ、スタッフ=Claude。デスクの引き出し(フォルダの中身)はそのスタッフが自由に開けるし、ホワイトボードに書いた指示(あなたの入力)に対して書き直しを返してくれます。
逆に、デスクの外(別のフォルダ)にあるファイルは、最初は見えていません。あとで「あっちの引き出しも見ていいよ」と渡すこともできますが(--add-dir という追加スイッチ)、素の claude はいま座っているデスク周辺だけを見ています。
大事な前提:このコマンドは「いま立っている場所」が全部
素の claude を叩く前に、必ずやっておくべきことが1つあります。これからいじりたいプロジェクトのフォルダの中に移動してから叩くこと。
なぜなら claude は、ターミナルで「いまここにいるよ」と表示されている場所(カレントディレクトリ)の中身を、丸ごとClaudeに渡してしまうからです。
うっかりホームフォルダ(~ と表示される、自分の全データの大元)で叩くと、写真や個人ファイルや過去のプロジェクトまで全部、Claudeから読める状態で対話が始まります。これは正直怖い。
「副業で作りかけのお問い合わせフォーム」を例に、実際の手順を見る
例として、副業で作りかけている小さなWebサイトのお問い合わせフォームを、Claudeに開いてもらう流れを最初から最後までやります。フォルダ名は contact-form-side としておきます。
ステップ1: ターミナルを開く
Macなら「ターミナル」アプリ、Windowsなら「PowerShell」を開きます。黒い画面か、白っぽい画面に文字が並んでいる画面が出ます。
開いた直後は、たいていホームフォルダ(~)に立っています。ここでいきなり claude を叩いてはいけません。
ステップ2: お問い合わせフォームのフォルダに移動する
作りかけのフォルダがどこにあるか確認します。デスクトップに置いてあるなら、こんな1行を打ちます。
$ cd ~/Desktop/contact-form-side
cd は「いまいる場所をここに移す」という意味のコマンドです。「Change Directory」の略。
ステップ3: いまどこに立っているか確認する
本当にフォルダの中に入れたか、念のため確認します。
$ pwd
/Users/あなたの名前/Desktop/contact-form-side
こう返ってきたら成功です。contact-form-side という文字でパスが終わっていれば、その中に立っています。
ステップ4: いよいよclaudeを叩く
準備が整ったので、コマンドを打ちます。
$ claude
これだけです。Enterを押すと、画面に枠で囲まれた入力欄と、Claudeの挨拶が出てきます。「何を手伝いましょうか?」みたいな問いかけが出ているはずです。
ここで初心者がやりがちな勘違いを1つ。このあと打つのは、ターミナル用のコマンドではなく、人間に話しかける日本語です。「お問い合わせフォームのHTMLとCSSを見て、現状の問題点を3つ挙げて」のように、普通の文章で頼みます。
ステップ5: 普通に話しかける
> index.htmlとstyle.cssを読んで、いまの状態で送信ボタンを押すと
何が起きるか説明して。あと改善点を3つ挙げて。
Enterを押すと、Claudeがフォルダ内の index.html と style.css を勝手に読みに行って、内容を要約しつつ改善点を返してきます。読みに行く許可を求めるダイアログが最初に1〜2回出るので、Enterで許可していけばOKです。
ステップ6: 終わるとき
会話を終えるときは、入力欄に /exit と打つか、キーボードで Ctrl+D を押します。これでターミナルが普段の状態に戻ります。
セッションは保存されているので、後日同じフォルダで claude -c と打てば、続きから再開できます。
つまりclaudeは何をしてくれるのか
- やってくれる: いまいるフォルダを丸ごとClaudeに見せて、そのフォルダのファイルを前提に対話・読み・書き換えをしてくれる
- やってくれる: コマンドの後ろに質問文を1つ書き足せば(例:
claude "プロジェクト概要を説明して")、その質問を最初の発言として対話を開始する - やってくれない: いまいるフォルダの外にあるファイルは、頼んでも見にいかない(別フォルダも見せたいなら
--add-dirで追加する必要がある) - 意味が薄い場面: 「1問1答だけ済ませてすぐ終わりたい」とき。その場合は対話を開かずに済む
claude -p "質問"のほうが向いている
使いどころ3シナリオ
シナリオ1: 副業で作りかけたフォームを、久々に再開するとき
3週間ぶりに contact-form-side のフォルダを開いたが、自分でも「どこまで作ったっけ?」状態。ターミナルでフォルダに cd して claude を叩き、「今のファイル構成を読んで、未完成部分を箇条書きで」と頼むと、3週間前の自分が残したコードを要約して返してくれる。再開の入り口がスムーズになります。
シナリオ2: 料理ブログのテンプレートを修正するとき
WordPressから書き出した cooking-blog-export フォルダの中で claude を起動。「style.css のフォントサイズを全部 16px に揃えて、本文の行間を 1.8 にして」と頼むと、ファイルを読み、書き換え案を提示してくれる。1ファイルずつ手で開いて検索・置換するより速いし、書き換え前後の差分も画面で見せてくれるので安心感があります。
シナリオ3: 家計簿アプリのバグを一緒に追いかけるとき
「保存ボタンを押すと数値が二重で記録される」みたいな具体的な不具合があるとき、家計簿アプリのフォルダで claude を立ち上げ、症状をそのまま日本語で説明。Claudeがコードを読んで原因候補を3つくらい挙げ、「ここを直したら治ると思う」と書き換え案まで出してくれます。1人でデバッグして詰まる時間が、対話で減ります。
初心者が踏みやすい落とし穴
command not found: claudeと返ってくる。インストールはしたが、ターミナルがClaude Codeの場所を認識していない状態。一度ターミナルを閉じて開き直すと直ることが多い。それでもダメなら公式のセットアップ手順を読み返す- ホームフォルダ(
~)でうっかり叩いてしまう。自分のパソコン全体がClaudeから見える状態で対話が始まる。プライベートな写真や昔のプロジェクトまで全部対象になるので、必ず先にcdでプロジェクトフォルダに入ること - 対話を開いた直後にターミナルのコマンドを打ってしまう。例えば
lsやgit statusを入力欄に直で打ってもターミナルとしては動かない。日本語で「git statusの結果を見せて」と頼むのが正解 - 1問だけ聞きたいのに
claudeで対話を開いてしまう。1往復で終わらせたいならclaude -p "質問"の方が速い。-pは答えを返してすぐ終了する形態 - 前回の続きを再開したいのに、また素の
claudeを叩いてしまう。それだと毎回新規セッションが始まる。前回の会話を引き継ぎたいならclaude -c - 別フォルダのファイルもついでに見てほしいとき、その場で頼んでも見えない。最初から
claude --add-dir ../shared-assetsのように、見せたいフォルダを起動時に渡しておく - すでに別ターミナルでClaude Codeのセッションが動いていることを忘れる。新しいターミナルを開いて
claudeを叩けば並列でもう1セッション開けるが、両方を同時に進めるとどちらの会話だったか混乱しがち。並列を使うなら名前付き(claude -n "form作業")にしておくと後で追いやすい
書き方
claude
claude "最初の質問文"
やってみるとこうなる
入力
$ cd ~/Desktop/contact-form-side
$ claude
出力例
Welcome to Claude Code!
cwd: /Users/you/Desktop/contact-form-side
> (ここに日本語で話しかける。例: index.htmlとstyle.cssを読んで現状の問題点を3つ挙げて)
このページに出てきた言葉
- ターミナル
- 黒い画面で文字のコマンドを打ち込む画面。Macなら「ターミナル」アプリ、Windowsなら「コマンドプロンプト」「PowerShell」
- 対話セッション
- 1往復で終わらない、ずっと会話が続いている状態。LINEのトーク画面を1つ開きっぱなしにしているイメージ
- カレントディレクトリ
- ターミナルが「いま自分はここに立っている」と認識しているフォルダ。<code>pwd</code> で確認できる
- cd
- 「Change Directory」の略。ターミナルで「いまいる場所をここに移す」コマンド。例: <code>cd ~/Desktop/contact-form-side</code>
- pwd
- 「Print Working Directory」の略。「いまどこに立っているか教えて」コマンド
- ホームフォルダ(~)
- ログインしている自分専用のトップフォルダ。Macなら <code>/Users/名前/</code>、Windowsなら <code>C:\Users\名前\</code> 付近
- セッション
- 1回の対話のかたまり。話しかけた内容と返事が1つにまとまった会話ログ
- /exit
- 対話セッションを終わらせるためのスラッシュコマンド。Ctrl+D でも同じ動きになる