Claude Codeを使い始めて1ヶ月くらいの人向け
PCでClaude Codeを触っている最中に、ふと「スマホにもClaude入れておきたい」と思った場面で叩く。ストアを検索するより、ターミナルで /mobile と打ってスマホをかざす方が速いので、思いついた瞬間に動線を短くしたい時の入口として使う。
Claude Code をターミナルで触っていると、外出先で「いまどこまで進んだっけ」と気になることがあります。/mobile は、その出口の入口だけを開けてくれる小さなコマンドです。叩くと、Claude モバイルアプリのダウンロードリンクを示すQRコードが、ターミナル画面の中にそのまま表示されます。
裏で何かをセットアップしてくれるわけでも、いまのセッションをスマホに転送してくれるわけでもありません。やることはひとつだけ、QRを出す。それだけ。
噛み砕くと
受付に置かれた「アプリのDLはこちら」の貼り紙、それをターミナルの中で再現したコマンド、と考えると一番近いです。レジ横でスマホのカメラを向けると App Store / Google Play に飛べる、あの貼り紙です。
つまり /mobile は、PCで作業中の私が、スマホを取り出してカメラを向けるだけで Claude モバイルアプリの配布ページに着地できる、という「動線の短縮」だけを担当します。アプリのインストールも、Anthropicアカウントでのサインインも、Claude Code 本体側のコマンドとは別の話です。
大事な前提:これは「セッションを転送するコマンド」ではない
名前から「いまのClaude Codeの作業をスマホに引き継いでくれるのかな」と期待しがちですが、違います。/mobile が示すQRは Claude モバイルアプリ(Claudeのチャット用アプリ) のDLリンクで、Claude Code 本体ではありません。
外出先で「いまPCで走らせてる作業を覗きたい」用途は、別系統の仕組み(Claude Code on the web や遠隔操作系コマンド)と組み合わせる話になります。/mobile 単体では、その入口は開きません。
「外出中に進捗を見たくなった日」を例に、実際の手順を見る
金曜の夜、PCで Claude Code を走らせたまま私は家を出る予定でした。電車の中でも進捗を覗ければ便利だな、と思って公式ドキュメントを眺めていたら、Claude モバイルアプリの存在を知りました。/mobile を試してみます。
ステップ1: ターミナル画面をフルスクリーンにしておく
これを後でやるとQRが崩れるので、先にやります。ターミナルウィンドウの幅が狭いと、QRが横に潰れて読み取れない端末があります。私はターミナルアプリのウィンドウを左上の緑ボタンで最大化してから次に進みました。
ステップ2: Claude Code のセッションに入って /mobile と打つ
$ claude
> /mobile
Enterを押すと、ターミナル画面に白黒のブロックでQRコードが描画されます。Anthropic公式ドキュメントの説明は Show QR code to download the Claude mobile app の一文だけで、本当にそれしかやりません。
ステップ3: スマホのカメラをQRに向ける
iPhoneなら標準カメラ、Androidなら標準カメラかGoogle レンズでQRを認識させます。Claude モバイルアプリのストアページが開きます。OS判定で iOS / Android を出し分けてくれるわけではなく、リンク先で勝手にそれぞれのストアに振り分けられる仕組みのようです。
ステップ4: アプリをインストールして、Anthropicアカウントでサインインする
ここから先は /mobile の責任範囲外です。アプリ側のオンボーディングに従って、ふだん Claude Code で使っているのと同じAnthropicアカウントでサインインすれば、ブラウザ版 Claude と同じ会話履歴がスマホでも見られるようになります。
ステップ5: エイリアス /ios /android も試してみる
面白いのは、/ios と打っても /android と打っても、出てくるQRは同じものだということです。OSを判定して別々のリンクを出してくれるわけではなく、どちらも「Claude モバイルアプリのDLページ」へ飛ぶ汎用QRです。エイリアスは「思い出しやすい入口を複数用意してくれている」だけ、と捉えるのが正確です。
つまり /mobile は何をしてくれるのか
- やってくれる: Claude モバイルアプリのDLページに飛べるQRコードを、ターミナル画面上に表示する
- やってくれない: いまのClaude Codeセッションをスマホに転送する。アプリのインストールやサインインを代行する。OSを判定して別QRを出す
- 意味が薄い場面: すでにClaude モバイルアプリが入っている時。スマホでQRを表示しても自分のスマホでは読み取れないので、PC側のターミナルでこそ価値がある
使いどころ3シナリオ(具体題材で再現)
シナリオ1: PC作業中に「あ、スマホにもClaude入れとくか」と思った瞬間
料理ブログ用の記事構成を Claude Code で組んでいて、ふと「電車の中でアイデアが浮かんだ時、スマホからClaudeに投げて続きにしたい」と思いました。ブラウザでストアを検索しに行く前に、ターミナルで /mobile。手元のスマホをかざせばストアページに着くので、検索キーワードを考える手間が省けます。私はこの「いま思いついた、いますぐやる」用途が一番素直だと感じています。
シナリオ2: 同僚のPCで Claude Code をセットアップ中、その流れでモバイルも勧めたい時
OSSをcloneしてきた同僚に Claude Code の使い方を教えていて、「ついでにスマホにも入れときなよ」と言いたい場面。「ストア検索して」と口頭で説明するより、その場で /mobile を叩いて同僚のスマホをかざしてもらう方が、3秒で済みます。教える側にとっての「説明コスト削減」コマンドとしても効きます。
シナリオ3: 新しいPCに環境構築した直後、モバイルもセットで入れ直す時
家計簿アプリを作るプロジェクトで、新調したMacにClaude Codeを入れ直しました。せっかくなのでスマホアプリも入れ直そうとして、ブックマークも消えてるしストア検索もダルい。/mobile ひとつで動線が短くなります。環境構築のチェックリストに「claude 起動 → /mobile でモバイル側も入れ直す」と書いておくと、機種変のたびに迷子になりません。
初心者が踏みやすい落とし穴
- セッションがスマホに飛ぶと思い込む。
/mobileは Claude モバイルアプリ(チャット側)のDLリンクを示すだけで、PC側で走っているClaude Codeの作業をスマホに転送する機能ではありません。遠隔から覗きたいなら別系統の仕組みが必要 - ターミナルウィンドウが狭くてQRが崩れる。ANSIブロック文字でQRを描画している都合上、ターミナル幅が80カラム未満だと潰れて読めない端末があります。フルスクリーンにしてから叩くのが安全
/iosと/androidで別QRが出ると勘違いする。エイリアスは入口を増やしてくれているだけで、出てくるQRは3つとも同じ。OS別の振り分けはリンク先のページ側がやる- スマホでターミナルを開いて
/mobileを叩こうとする。意味がありません。表示したQRを自分のスマホでは読めない。PC側で叩いて、別のスマホでかざすのが正しい使い方 - サインインまでやってくれると期待する。Anthropicアカウントでのサインインや会話履歴の同期は、アプリ側のオンボーディングで自分でやる必要があります。
/mobileは受付までしか連れて行ってくれません - Claude Code 本体のモバイル版だと思ってインストールする。落ちてくるのは Claude(チャット)アプリで、Claude Code のCLIがスマホで動くわけではない。これは公式の呼び方が
the Claude mobile appと明示しているので、ドキュメント原文を読むと取り違えにくくなります
書き方
/mobile
やってみるとこうなる
入力
/mobile
出力例
ターミナル画面の中に、白黒のブロック文字で描かれたQRコードが表示される。スマホのカメラをかざすとClaude モバイルアプリのストアページ(iOSならApp Store、AndroidならGoogle Play)が開く。エイリアスの /ios と /android を叩いても同じQRが出る。
このページに出てきた言葉
- QRコード
- 白黒の四角い模様で情報を埋め込んだ二次元バーコード。スマホのカメラで写すとリンクや文字列を読み取れる
- エイリアス
- 別名のこと。同じ動きをするコマンドに別の呼び方を用意してある状態。<code>/mobile</code> <code>/ios</code> <code>/android</code> はどれを叩いても同じQRが出る
- ターミナル
- 黒い画面で文字のコマンドを打ち込む画面。Windowsだと「コマンドプロンプト」「PowerShell」、Macだと「ターミナル」アプリ
- Anthropicアカウント
- Claude や Claude Code にログインするときに使うAnthropic社のアカウント。1つのアカウントでブラウザ版・モバイルアプリ・Claude Code を横断して使える
- セッション
- Claude Code を起動してから終了するまでの、ひとまとまりの会話。<code>claude</code> と打って起動したターミナル1枚が1セッション