ワークフローを動かしてみたけど、進捗の見方や途中で止める方法が分からない人向け
料理ブログの全記事点検やコード全体の点検みたいな重いワークフローを裏で流している最中に、いまどのフェーズに何人いて何分経ったかを確認したいときや、文字量を食いすぎて止めたいとき、良かった段取りを保存したいときに <code>/workflows</code> を打って一覧から対象を選ぶ。使う前提として、ワークフロー機能は試験提供中で有料プラン(Pro・Max・Team・Enterprise の4種)かつ Claude Code v2.1.154 以降が必要、Pro は <code>/config</code> でオンにしてから使う。
/workflows は、いま走っている、または走り終わったワークフロー(たくさんの作業を裏で自動で回す仕組み)の一覧を出して、1つ選んで進捗の中身を覗くためのコマンドです。料理ブログの全記事を一気に点検させるような重い処理を流したあと、「いまどこまで進んだ?」「途中で止めたい」を確認する窓口になります。
注意したいのは、これはワークフローを作る・起動するコマンドではないことです。あくまで「もう動いてるものを見る・操作する」専用。ここを勘違いすると最初の1分で詰まります。
噛み砕くと
たとえるなら、工場の監視室にある大きなモニターです。ラインそのものは別の場所で動いていて、モニターの前に座っても製品は作られません。代わりに「いまどの工程に何人いて、どれだけ時間が経ったか」が一目で見える。/workflows はまさにこの監視モニターを呼び出すコマンドです。
モニターを消しても工場は止まりません。同じように、進捗画面を閉じてもワークフローは裏で走り続けます。止めたいなら「停止ボタン」を別に押す必要がある。この感覚を先に持っておくと、後の操作で迷いません。
大事な前提:先にワークフローが動いていないと、画面は空っぽ
その前に、もっと手前の前提があります。この/workflowsが属するワークフロー機能は、いままだリサーチプレビュー(試験提供)の段階です。正式公開の前に、試しに開放されているお試し状態という意味です。使うには3つの条件が要ります。
1つ目、Claude Code v2.1.154 以降のバージョンであること。古いまま打っても /workflows 自体が候補に出ません。2つ目、有料プランであること。Pro・Max・Team・Enterprise の4種なら使えて、無料プランでは使えません。3つ目、Pro だけは最初オフになっているので、/config を開いて「Dynamic workflows」の行を自分でオンに切り替える必要があります。MaxやTeamは最初から使える状態です。
ここを飛ばすと、そもそも一覧画面までたどり着けません。先にここを通しておく。
条件をクリアした上での話に戻ります。/workflows は「走っているもの」「走り終わったもの」を一覧する窓です。つまり、まだ何も流していない状態で打っても、一覧に何も出てきません。空のリストを見て「壊れてる?」と焦るのは、初心者がやりがちな勘違いです。
先にワークフローを起動しておく。起動のやり方は /deep-research のような最初から入っているものを使うか、入力欄に「workflow」という単語を混ぜて頼むか、保存済みのものを /名前 で呼ぶか。起動が済んでいれば、/workflows でちゃんと一覧に並びます。
「料理ブログの全記事点検」を例に、実際の手順を見る
前提として、/config で「Dynamic workflows」がオン(Proは最初オフなので要確認)になっていて、Claude Code は v2.1.154 以降。これが済んでいる前提で進めます。
その上で、すでに「料理ブログの全記事を点検して、誤字・リンク切れ・古い情報を洗い出す」ワークフローを流し始めた、という状態から始めます。裏で何十本もの記事を別々のエージェント(小さなClaudeの作業員)が手分けして読んでいる最中です。
ステップ1: /workflows で一覧を開く
入力欄に / を打つと候補が出るので、workflows を選んでEnter。すると、いま走っているもの・終わったものが一覧で並びます。
/workflows
ここで地味に大事なのが、ワークフローは裏で走り続けているので、この一覧を開いている間もClaude Codeは普通に応答できることです。点検を回しっぱなしにして、別の質問を投げることもできる。
ステップ2: 矢印キーで対象を選んでEnter
上下の矢印キー(↑/↓)で「料理ブログ全記事点検」のランを選びます。選んだらEnter、または右矢印(→)で、その進捗ビュー(進み具合の詳細画面)が開きます。
進捗ビューには、点検が「フェーズ(作業の区切り)」ごとに並んでいて、各フェーズに作業員が何人いるか・使った文字量の合計・経過時間が表示されます。たとえば「記事収集フェーズ:3人・12分経過」「点検フェーズ:14人・進行中」みたいな見え方です。
ステップ3: フェーズの中に入って、作業員が何を見つけたか読む
気になるフェーズを矢印で選んでEnter(または→)で、そのフェーズの中に入れます。さらに作業員1人を選んでEnterで掘ると、その作業員に渡された指示・最近実行した操作・出した結果まで読めます。
「点検フェーズの3人目が、ある記事のリンク切れを2本見つけた」みたいな中身がここで分かる。1階層戻りたければEsc。作業員の詳細が画面に収まらないときは、j/kキーで上下にスクロールできます。
ステップ4: 重そうなら p で一時停止する
「思ったより文字量を食ってる、いったん止めて様子を見たい」というとき、p キーでランを一時停止できます。もう一度 p を押せば再開。同じキーで止める/動かすを切り替える形です。
ステップ5: もう不要なら x で停止する
作業員を1人だけ選んでいる状態で x を押すと、その作業員だけ停止します。一方、ラン全体にフォーカス(選択の枠)が当たっている状態で x を押すと、ワークフローそのものを丸ごと停止します。
ここが勘違いポイント。x は「いつでも全体停止」ではなく、いまどこを選んでいるかで効き方が変わります。全部止めたいなら、作業員ではなくランの行を選んでから x。
ちなみに、選んでいる作業員がうまく動いてなさそうなら r でその作業員だけ再起動もできます。
ステップ6: 良い回し方だったら s で保存する
この点検フローが便利で、毎週使いたいと思ったら s で保存します。保存すると、次回からは /名前 という自分専用コマンドとして呼べるようになる。保存先は2つから選べます(後述の落とし穴で詳しく書きます)。
なお、進捗ビューをわざわざ開かなくても、入力欄の下に出るタスクパネル(小さな進捗表示)から1行サマリーが見えます。下矢印でそこにフォーカスを移してEnterで展開すれば、同じ進捗が覗けます。
つまり /workflows は何をしてくれるのか
- やってくれる:走っている/走り終わったワークフローの一覧を出し、選んで進捗(フェーズごとの人数・文字量・経過時間)を見せる。一時停止・再開・停止・再起動・保存のキー操作の入り口になる
- やってくれない:ワークフローの新規作成や起動はしない。起動は
/deep-researchや「workflow」の語を入れた依頼、保存済みコマンドが担当 - 意味が薄い場面:まだ何のワークフローも流していないとき。一覧が空っぽで、覗くものがない
使いどころ3シナリオ(具体題材で再現)
シナリオ1: 料理ブログ200記事の一括点検を回している最中
誤字・リンク切れ・古い情報を全記事から洗い出すワークフローを流して、別の作業をしている。ふと「いま何本終わった?」が気になったら /workflows。点検フェーズに何人いて何分経ったかを見て、ペースが遅ければ作業員の中身を覗いて詰まり所を確認する、という使い方です。
シナリオ2: 文字量を食いすぎて、コストが不安になったとき
ワークフローは何十人もの作業員を一気に動かすので、1回でかなりの文字量を消費します。家計簿アプリのコード全体を点検させたら思ったより重かった、というとき。/workflows で進捗ビューを開き、各作業員の文字量を見て「これは止めどき」と判断したら、ランを選んで x で停止。すでに終わった分の結果は無駄になりません。
シナリオ3: 毎週やる定型点検を、自分専用コマンドにしたいとき
料理ブログの公開前チェックを毎週やるなら、1回うまく回ったフローを /workflows から選んで s で保存。次の週からは /記事チェック のような名前でひと言呼ぶだけになります。同じ段取りを毎回手で組み直さずに済む。
初心者が踏みやすい落とし穴
- 有料プランの設定オンを飛ばす。ワークフロー機能は有料プラン専用で、Proは最初オフです。
/configの「Dynamic workflows」をオンにしないと/workflowsが出てきません - /workflows でワークフローを作れると思い込む。これは見る・操作する窓で、起動は別物です。先に
/deep-researchや「workflow」入りの依頼で走らせてから開く - 進捗ビューを閉じたら処理も止まると勘違いする。Escはビューを1階層戻るだけで、ワークフローは裏で走り続けます。本当に止めたいなら
x - x を押せば必ず全体が止まると思う。作業員を選んでいると、その1人しか止まりません。全体停止はランの行にフォーカスを当ててから
x - Claude Codeを閉じてから、あとで /workflows で再開できると思う。再開(resume)は同じセッションの中だけ。Claude Codeを一度終了すると、次に開いたときワークフローはまっさらからになります
- p の一時停止と x の停止を混同する。
pは止めても再開できる一時停止、xは止める方。残しておきたいならp - 保存先2つの違いを知らずに片方しか使わない。
.claude/workflows/はそのプロジェクトを共有する全員に渡る場所、~/.claude/workflows/は自分の全プロジェクトで使えて自分だけに見える場所。保存時にTabキーで切り替えます - 同名で保存して、どっちが動くか分からなくなる。プロジェクト側と個人側で名前がぶつかると、プロジェクト側が優先されて動きます
書き方
/workflows
やってみるとこうなる
入力
/workflows
出力例
走っている・終わったワークフローの一覧が開く。矢印キーで対象を選んでEnterすると進捗ビューが開き、各フェーズの作業員の人数・読み書きした文字量の合計・経過時間が並ぶ。Enterでフェーズや作業員の中まで掘れる。p=一時停止/再開、x=停止、r=作業員の再起動、s=段取りを自分用コマンドとして保存、Esc=1階層戻る。
このページに出てきた言葉
- ワークフロー
- たくさんの小さな作業を裏で自動で順番に回す仕組み。1回の会話では捌ききれない量の作業を肩代わりさせるときに使う
- 進捗ビュー
- <code>/workflows</code> で対象を選んで開く進み具合の詳細画面。フェーズごとに作業員の人数・文字量の合計・経過時間が並ぶ
- エージェント
- ワークフローが裏で動かす小さなClaudeの作業員。1回の処理で何人も並列で動く
- フェーズ
- ワークフローの中の作業の区切り。「まず集める」「次に点検する」のように段階ごとにまとまっている
- トークン
- AIが読み書きした文字の量を数える単位。進捗ビューの文字量合計はこのこと。多いほど処理が重く、お金もかかる目安になる
- resume(再開)
- 一時停止や停止したワークフローを途中から動かし直すこと。終わった作業員はためた結果を返し、残りだけが新しく動く。同じセッション内でのみ可能
- セッション
- Claude Codeを開いてから閉じるまでの1回の作業のまとまり。閉じて開き直すと別になり、前のワークフローの再開はできなくなる