Claude Codeで長い作業をしていると画面が出力だらけでゴチャつくのが気になる人向け
料理ブログの制作などで長く作業して画面がツール実行ログで埋まり、自分の最後の指示と最終回答が探しにくくなったとき、先に /tui fullscreen で全画面表示に切り替えたうえで /focus を叩いて表示を3点に絞る。もう一度叩けば元の表示に戻る。
Claude Codeで長い作業を続けると、画面が出力で埋め尽くされます。ファイルを開いたログ、Bashの実行結果、検索のヒット一覧。気づくと「さっき自分が何を頼んだか」も「最終的にどう答えたか」も、流れた行の海に沈んでいきます。/focus はこの混雑を一発で静かにするための表示切り替えです。
表示に出すのを、最後に打った指示・実行まとめの1行・最終回答の3つだけに絞る。会話の中身そのものは何も削りません。あくまで見え方を間引くだけです。
噛み砕くと
長い議事録の全文と、その「要点メモ」を切り替えるイメージが近いです。議事録はそのまま残っているけれど、画面には要点メモの面だけを映す。それが /focus のオンの状態です。
もう一度 /focus を打つと、また全文の面に戻ります。つまり電気のスイッチと同じで、押すたびにオンとオフが入れ替わる仕組みです。中身を捨てているわけではないので、戻せばちゃんと全部見えます。ここは安心していい部分です。
大事な前提:このコマンドは「全画面表示」に切り替えてからでないと使えない
公式ドキュメントは /focus について「全画面表示のときだけ使える」とはっきり書いています。Claude Codeには画面の描き方が2種類あって、初期状態の普通の描き方では /focus は出番がありません。
先に /tui fullscreen を打って全画面表示に切り替えてから /focus を使う、という順番になります。なお全画面表示はまだ試験提供の段階で、Claude Code v2.1.89以降が必要だと公式が明記しています。
「料理ブログサイトの制作セッション」を例に、実際の手順を見る
料理ブログのサイトをClaude Codeに作らせていると想像してください。レシピのテンプレ作り、画像の配置、トップページの組み立て。1つの指示でファイルが何枚も書き換わり、画面はあっという間に出力で埋まります。ここで /focus の出番です。
ステップ1: まず全画面表示に切り替える
会話の途中で次の1行を打ちます。全画面表示にしておかないと /focus は反応しません。
/tui fullscreen
会話の中身はそのまま、表示の描き方だけが全画面に切り替わります。作業を止めずに途中で切り替えられます。
ステップ2: ゴチャついた状態のまま /focus を打つ
レシピページのテンプレを5枚まとめて作らせた直後をイメージしてください。画面は編集ログでびっしりです。そのまま打ちます。
/focus
ステップ3: 画面が3点だけのスッキリ表示に変わる
表示が一気に静かになります。残るのはこの3つだけです。
- 自分が最後に打った指示(「レシピ用のテンプレを5枚作って」)
- ツール実行の1行まとめ(編集の増減行数を含む短いサマリー)
- Claudeの最終回答
途中の長いログが画面から引っ込んで、結論だけが見える状態です。地味だけど効きます。
ステップ4: ここで初心者がやりがちな勘違い
「画面が短くなった=会話が削られた」と早合点する人がいます。違います。消えたのは見た目だけで、会話の中身は1文字も減っていません。Claudeが覚えている過去のやり取りもそのままです。表示を間引いただけ、と覚えておいてください。
ステップ5: 元に戻したくなったらもう一度叩く
「やっぱり途中のログも見たい」と思ったら、また /focus を打ちます。これでフルの表示に戻ります。スイッチを押し戻す感覚です。
/focus
ステップ6: 翌日また開いたら表示が少ないまま、に注意
この絞り込みの設定は、Claude Codeを閉じても残ります。公式も「セッションを跨いで保持される」と書いています。なので翌日また料理ブログの続きを開いて「あれ、なんか表示が少ない」と感じたら、前回 /focus をオンにしたまま閉じた、というだけの話です。慌てず、もう一度打って戻せば解決します。
つまり /focus は何をしてくれるのか
- やってくれる: 画面の表示を「最後の指示・実行の1行まとめ・最終回答」の3点に絞って静かにする。もう一度叩けば元に戻る
- やってくれない: 会話の中身を要約したり削ったりはしない。Claudeが覚えている過去のやり取りを軽くする働きは一切ない
- 意味が薄い場面: 全画面表示に切り替えていない普通の表示のとき。
/focusは全画面表示でだけ使える
使いどころ3シナリオ(具体題材で再現)
シナリオ1: 家計簿アプリを長時間いじっていて画面が埋まったとき
家計簿アプリの入力画面と集計ロジックを2時間ほど作り込むと、編集ログだけで画面が数十回スクロールぶん溜まります。ここで /focus を打つと、いま頼んだことと最終回答だけが残ります。「で、結局どう直したんだっけ」を探し回らずに済むのが大きいです。私はこの「結論だけ見たい瞬間」が一番の使い所だと思っています。
シナリオ2: 画面を録画して共有するとき
料理ブログの制作過程を録画してチームに見せる場面を考えます。フルのログだと、何が起きたか録画を見る側に伝わりにくい。/focus でオンにしておくと、指示と実行まとめと回答だけが映るので、画面が読みやすくなります。見せる用途とは相性がいいです。
シナリオ3: たくさんファイルを書き換えた直後に増減だけ確認したいとき
OSSを手元にコピーしてきた直後、まとめて10ファイル以上に手を入れさせると、どこを何行いじったか追いきれません。/focus の実行まとめには、編集の増減行数を含む短いサマリーが1行で出ます。長い実行ログを追わずに、変更のざっくりとした規模感を確認したいときに向いています。
初心者が踏みやすい落とし穴
- 全画面表示にしていないと反応しない。公式は「全画面表示のときだけ使える」と明記しています。先に
/tui fullscreenで切り替えてから/focusを打ってください - 会話を軽くするコマンドだと勘違いしやすい。表示を絞るだけで、Claudeが覚えている中身は何も減りません。会話そのものを圧縮したいなら別のコマンド(/compact)の仕事です
- Ctrl+Oと混同しやすい。Ctrl+Oは会話の全文をじっくり読み返すモードで、
/focusはその逆で表示を最小限に絞るビューです。公式も同じ章でこの2つを対比しています - 翌日に表示が少なくて焦る。この設定はClaude Codeを閉じても残ります。前回オンのまま閉じただけなので、もう一度
/focusを打てば戻ります - 常にオンで固定したくなる。毎回オンにしたいなら、設定ファイルの
viewModeという項目で表示の初期状態を指定して上書きできます - 全画面表示はまだ試験提供だと知らずに使う。Claude Code v2.1.89以降が必要で、今後仕様が変わる可能性があると公式が断っています。古いバージョンだとそもそも全画面表示に切り替えられません
書き方
/focus
やってみるとこうなる
入力
/focus
出力例
表示が切り替わり、最後に打った指示・ツール実行の1行まとめ(ファイル編集の増減行数つき)・最終回答の3つだけが画面に残る。もう一度 /focus を打つと元の表示に戻る。この絞り込み設定はClaude Codeを閉じても次回に持ち越される。
このページに出てきた言葉
- フォーカスビュー
- <code>/focus</code> をオンにしたときの表示。最後の指示・実行の1行まとめ・最終回答の3つだけを映す静かな表示モード
- 全画面表示(fullscreen)
- Claude Codeが画面いっぱいで会話を描き直す表示モード。<code>/tui fullscreen</code> で切り替わる。試験提供段階でClaude Code v2.1.89以降が必要
- トグル
- 1つのスイッチでオンとオフを交互に切り替える仕組み。同じコマンドを押すたびに状態が入れ替わる
- viewMode
- 設定ファイルの項目の1つ。表示の初期状態を指定して <code>/focus</code> の状態を上書きできる
- Ctrl+O
- 会話の全文をじっくり読み返すモードに入るキー操作。<code>/focus</code> が表示を絞るのとは逆向きの機能