Claude Codeの画面がチラついたり、長い作業で表示が重くなるのが気になる人向け
VS Codeの中のターミナルや iTerm2 で、出力が流れるたびに画面がチカチカする・スクロールが勝手に上へ飛ぶのが気になるとき、/tui fullscreen を叩いてチラつかない描き方に切り替える。元に戻したいときは /tui default、今どちらの方式か確かめたいときは /tui だけを叩く
長い作業をClaude Codeに任せていると、出力が次々に流れるたびに画面がチカチカする。スクロール位置がいきなり一番上に飛んだり、文字が一瞬ぐしゃっと崩れて描き直される。あれが気になって集中できない人向けのコマンドが /tui です。
これはターミナルの画面の「描き方」を切り替えるコマンドです。今までの描き方(default)と、チカチカしない別画面方式(fullscreen)の2つから選べます。
噛み砕くと
テレビに例えると分かりやすいです。古いテレビは画面を上から順に1行ずつ描き直すので、動きの速い場面でチラついて見えました。default はこれに近くて、出力が流れるたびに画面全体を描き直すので、量が多いとチカチカします。
fullscreen はいったん別の紙に絵を完成させてから、パッと差し替える方式です。だから途中の描き直しが目に入りません。vim や htop といった、画面を丸ごと占有して表示するアプリと同じやり方です。
切り替えても会話の中身は消えません。今までのやり取りを抱えたまま、描き方だけ入れ替わって再起動します。
大事な前提:fullscreen は新しめのClaude Codeじゃないと選べない
fullscreen はまだ研究プレビュー段階の機能です。公式の注記によると、Claude Code v2.1.89 以降でないと使えません。古いままだと /tui fullscreen を叩いても切り替わらないので、まずは手元のバージョンを上げておくのが先です。
研究プレビューなので、今後の使い勝手はフィードバック次第で変わる可能性があります。ここは頭の片隅に置いておくくらいでいいです。
「料理ブログサイトの制作」を例に、実際の手順を見る
料理ブログサイトを作っている最中だとします。VS Codeの中のターミナルでClaude Codeを動かしていて、レシピ一覧ページのコードを大量に書き換えてもらっている、そんな場面で進めます。
ステップ1: チラつきが気になってくる
Claudeが何ファイルも触りながら出力をどんどん流していきます。VS Codeの中のターミナルだと、この出力が流れるたびに画面がチカチカして、スクロール位置も勝手に上へ飛んでしまう。地味にストレスです。
ステップ2: 今どっちの描き方か確認する
まず今の状態を見ます。何も付けずに /tui だけ打つと、今どちらの描き方で動いているかが表示されます。
/tui
ここで default と出れば、まだ従来の描き方のままです。
ステップ3: fullscreen に切り替える
チラつかない方式に切り替えます。
/tui fullscreen
Claude Codeがいったん再起動して、別画面方式で立ち上がり直します。料理ブログの会話はそのまま残っているので、レシピ一覧ページの続きをそのまま頼めます。
ステップ4: 切り替わったか見分ける
ここで初心者がやりがちな勘違いがあります。「fullscreen」と聞くと、ウィンドウが画面いっぱいに最大化されると思いがちです。でも違います。窓のサイズは一切変わりません。
見分け方は入力欄の位置です。fullscreen だと、文字を打ち込む入力欄が画面の一番下に固定されます。Claudeが作業して出力が流れても、入力欄が動かずに下にいたら切り替わった証拠です。
ステップ5: チラつきが消えたのを確認する
もう一度レシピ一覧ページの大きな書き換えを頼みます。今度は出力が流れても画面がパッと差し替わるだけで、チカチカしません。スクロールが勝手に上へ飛ぶのも止まります。
長い会話を続けてもメモリの使用量が増えにくいのも fullscreen の特徴です。今画面に見えている分だけを描くので、料理の記事を何十本ぶん相談しても重くなりにくい。
ステップ6: 元に戻したくなったら
検索のやり方が変わるのが気になって元に戻したい、というときは default に戻せます。
/tui default
一度切り替えた描き方は保存されるので、次に立ち上げたときも同じ方式のままです。毎回叩き直す必要はありません。
つまり /tui は何をしてくれるのか
- やってくれる: ターミナルの描き方を default と fullscreen で切り替える。fullscreen にすればチラつきが消え、長い会話でも重くなりにくく、マウス操作も効くようになる
- やってくれない: ウィンドウの最大化はしない。窓のサイズは触らないし、表示が大きくなるわけでもない
- 意味が薄い場面: もともとチラつかない環境で短い作業しかしないなら、無理に fullscreen にする必要はない。検索のやり方が変わるぶん、むしろ default のままが楽なこともある
使いどころ3シナリオ(具体題材で再現)
シナリオ1: 料理ブログのコードをVS Code内で大量に書き換えるとき
VS Codeの中のターミナルは、出力をたくさん描くのが苦手で、チラつきが一番出やすい環境です。公式もこの環境を効果が分かりやすい例として名指ししています。レシピ一覧やカテゴリページをまとめて直すような、出力が長く流れる作業のときに /tui fullscreen にしておくと画面が落ち着きます。
シナリオ2: 家計簿アプリを何時間も連続で相談するとき
1つの会話を朝から晩まで続けると、やり取りが積み上がってだんだん動作が重くなることがあります。fullscreen は今見えている分だけを描く方式なので、会話がどれだけ伸びてもメモリ使用量が一定に保たれます。長丁場の開発で1つの会話を使い倒す人ほど効きます。
シナリオ3: iTerm2 で出力が流れるたびに画面がフラッシュするとき
Mac でよく使われる iTerm2 でも、出力が流れた瞬間に画面がチカッと光ることがあります。これも fullscreen が解消する対象です。ただし iTerm2 の中で tmux を「統合モード」(tmux -CC)で動かしているときは fullscreen を使ってはいけません。公式が明確に非推奨としています。普通の tmux なら問題ありません。
初心者が踏みやすい落とし穴
- fullscreen=ウィンドウ最大化だと思い込む。名前は紛らわしいですが、窓のサイズとは無関係です。
vimのように描画面を乗っ取る方式という意味で、どんな窓サイズでも動きます - 切り替えると会話が消えると怖がる。会話はそのまま残ったまま再起動するだけです。途中で切り替えても文脈は失われません
- fullscreen 中に
Cmd+Fで会話を検索しようとする。fullscreen は会話を別画面に持つので、従来の検索や tmux の検索が効きません。代わりにCtrl+Oでトランスクリプトモードに入って検索します - iTerm2 の
tmux -CCで fullscreen をオンにする。この組み合わせは非互換です。普通の tmux なら大丈夫ですが、統合モードのときはオンにしないこと - 古いClaude Codeのまま叩いて「動かない」と悩む。fullscreen は v2.1.89 以降が必要です。まずバージョンを上げてから試します
- 毎回
/tui fullscreenを打ち直す。一度切り替えれば設定は保存されます。次回起動も同じ描き方のままなので、叩き直す必要はありません - tmux でマウスホイールが効かないと焦る。fullscreen のマウス操作を tmux 内で使うには、tmux 側でマウス操作を有効にしておく必要があります
書き方
/tui [default|fullscreen]
やってみるとこうなる
入力
/tui fullscreen
出力例
Claude Codeがいったん再起動し、チラつかない別画面方式(fullscreen)で立ち上がり直す。会話の中身はそのまま残る。入力欄が画面の一番下に固定されたら、切り替わった合図。/tui だけ叩いたときは「現在は fullscreen で動いています」のように今の描き方が表示される
このページに出てきた言葉
- default(描き方)
- 今までどおりの描き方。出力が流れるたびに画面を描き直すので、量が多いとチラつくことがある。会話はターミナルの履歴にそのまま残る
- fullscreen(描き方)
- チラつかない別画面方式。<code>vim</code> のようにターミナルの描画面を丸ごと使い、今見えている分だけを描く。チラつき解消・長い会話でも重くなりにくい・マウス操作対応がセット
- ターミナル
- 黒い画面に文字のコマンドを打ち込んで操作する画面。Windowsの「コマンドプロンプト」「PowerShell」、Macの「ターミナル」アプリなど
- トランスクリプトモード
- これまでの会話を上下にたどって読み返せる表示モード。fullscreen 中は <code>Ctrl+O</code> でここに入ってから検索する
- tmux 統合モード
- iTerm2 と tmux を一体化させた特殊な動かし方(<code>tmux -CC</code>)。fullscreen とは相性が悪く、公式が非推奨としている。普通の tmux なら問題ない