Claude Codeを使い始めたけど機能が多すぎて何があるか把握できていない人向け
Claude Code を使い始めて全体像を掴みたいときや、アップデートが続いて先月なら使い方が変わっていたはずの新機能を見逃している気がするときに、/powerup とだけ打って機能を見せてもらう場面で叩く。全コマンドの一覧が欲しいなら /help、更新履歴を追いたいなら /release-notes の方が向く。
/powerup は、Claude Code に入っている機能を、ターミナルの中で動く短い対話型レッスンで教えてくれるコマンドです。アニメ付きのデモが流れて、「こんな機能あったんだ」を画面の中で順番に拾っていけます。公式の説明はひとことで「Discover Claude Code features through quick interactive lessons with animated demos(短い対話型レッスンとアニメデモで Claude Code の機能を見つける)」。
名前のせいで誤解されやすいんですが、これは何かを強化したり速くしたりするコマンドではありません。あくまで「知る」ためのもの。Claude Code はアップデートが頻繁で、先月だったら使い方が変わってたはずの機能が、気づかないうちに素通りしていく。その取りこぼしを拾い直すための入り口です。
噛み砕くと
新しい職場に入った初日、誰かが「このコピー機こうやって両面にするんですよ」と隣で実演してくれる、あの感じに近いです。説明書を1ページずつ読むのではなく、目の前で動くものを見て「ああ、そうやるのね」と分かる。
/powerup はそれをターミナルの中でやります。ボタンや設定をいじるわけじゃなく、機能の存在と使い方を見せてくれるだけ。だから叩いても、あなたの Claude Code が速くなったり強くなったりは一切しません。覚えるのは自分。
あくまで案内係です。
使う前に知っておくこと:v2.1.90 以降でしか出てこない
/powerup は v2.1.90 で追加されました。これより古い版の Claude Code には存在しないので、/ を打ってコマンド一覧を出しても候補に出てきません。
「自分の環境に出てこない」と思ったら、まず Claude Code のバージョンが新しいか確認してください。古ければ更新すれば出てきます。
「数週間使ってるけど基本しか知らない」状態で実際に叩いてみる
Claude Code を毎日触ってはいるけど、ファイルを読ませて書き換えてもらうくらいの基本操作しか使ってない、という人を想定して流れを見ていきます。
ステップ1: ターミナルで Claude Code を開く
いつも作業しているフォルダで Claude Code を立ち上げます。レッスンを見るだけなので、特別な準備はいりません。
ステップ2: コマンドだけ打つ
入力欄に /powerup とだけ打って実行します。後ろに何も書き足しません。公式の例もこれだけです。
> /powerup
ステップ3: 対話型レッスンが始まる
ターミナルの中でレッスンが立ち上がります。機能の説明がアニメ付きのデモで流れて、画面の中で動きながら教えてくれる形です。
ステップ4: 知らなかった機能と出会う
ここが本番。「こういう機能あったのか」というものに、レッスンを進めながら出会っていきます。公式が言う "Discover"(発見)はこの体験のことです。
ステップ5: ここで初心者がやりがちな勘違い
「/powerup を叩いたら Claude Code そのものが強化される」と思って実行する人がいます。実際は何も設定は変わりません。性能も上がりません。変わるのは、見終わったあなたの知識だけです。
ステップ6: 知った機能を実際の作業で使う
レッスンで存在を知った機能を、普段の作業で実際に呼んでみる。ここまでやって初めて意味が出ます。/powerup はあくまできっかけ作りです。
つまり /powerup は何をしてくれるのか
- やってくれる: Claude Code の機能を、ターミナル内の対話型レッスンとアニメデモで見せて、見逃していた機能と出会わせてくれる
- やってくれない: 何かの設定変更・性能向上・機能の有効化。名前に反して、強化系のことは一切しない
- 意味が薄い場面: 全機能を漏れなく一覧で確認したいとき。網羅性が目的なら
/powerupより/helpが向く
使いどころ3シナリオ
シナリオ1: 使い始めで全体像を掴みたいとき
Claude Code を入れたばかりで、何ができるのか手探りな時期。説明書を読み込む前に /powerup を1回流して、機能の顔ぶれをアニメデモでざっと知る。料理アプリを作り始めたばかりで、まだ基本のやりとりしかしていない人なら、ここで「こんな使い方もあったのか」を一気に拾えます。
シナリオ2: 更新が続いて新機能を見逃している気がするとき
公式は「Claude Code はアップデートが頻繁で、先月なら仕事のやり方を変えてたはずの機能が素通りしていく」と書いています。家計簿アプリを2〜3週間かけて作っている間に、裏で何度もバージョンが上がっている、というのはよくある話。たまに /powerup を叩いて取りこぼしを拾い直すと、知らなかった機能に気づけます。
シナリオ3: 一覧や更新履歴が欲しいなら別コマンド
「全部のコマンドを一覧で見たい」だけなら /help、「何が新しく入ったか履歴で追いたい」なら /release-notes の方が向きます。/powerup は一覧でも履歴でもなく、レッスン形式で機能と「出会う」ためのもの。目的が網羅や履歴確認なら、最初からそっちを使う方が早いです。
初心者が踏みやすい落とし穴
- 名前で誤解する。「パワーアップ」だから何かが強くなると思いがちですが、変わるのは知識だけ。設定も性能も触りません。
- 有効化コマンドだと思う。機能をオンにするのではなく、機能を学ぶためのレッスンを起動するコマンドです。
- 網羅リファレンス代わりにする。公式の位置づけは "Discover"(見逃した機能との出会い)。全コマンドを漏れなく確認したいなら
/helpが適切です。 - 更新履歴を探してしまう。何が新しく追加されたかを履歴で追いたいなら
/release-notesの方が向く場面があります。 - 古い版で「出てこない」と悩む。
/powerupは v2.1.90 以降の機能です。それより前のバージョンではコマンド一覧に出ません。 - コマンドの後ろに何か書き足す。
/powerupはそのまま叩くだけ。後ろに余計な文字を付ける必要はありません。 - 1回見て終わりにする。公式は「アップデートが頻繁で、先月の機能が素通りしていく」と書いています。しばらく経ってからまた叩くと、その間の取りこぼしを拾えます。
書き方
/powerup
やってみるとこうなる
入力
/powerup
出力例
ターミナルの中で対話型レッスンが立ち上がり、Claude Code の機能がアニメ付きデモで順番に紹介される。設定や性能は何も変わらず、見終わった自分の知識だけが増える。
このページに出てきた言葉
- ターミナル
- 黒い画面で文字のコマンドを打ち込む画面。Windowsだと「コマンドプロンプト」「PowerShell」、Macだと「ターミナル」アプリ
- スラッシュコマンド
- ターミナルで <code>/</code> から始めて打つ、Claude Code への指示。<code>/</code> を打つと使えるコマンドの一覧が出る
- 対話型レッスン
- 画面に流れる説明を見ながら進めていく学習形式。ここでは <code>/powerup</code> が起動するレッスンを指す
- v2.1.90
- Claude Code のバージョン番号の1つ。<code>/powerup</code> はこの版から追加された。数字が大きいほど新しい
- Discover(発見)
- 公式が <code>/powerup</code> の役割に使っている言葉。網羅的に全部見るのではなく、見逃していた機能と「出会う」というニュアンス