--prompt-suggestions(プロンプトサジェスチョンズ)

起動オプション
--prompt-suggestions
プロンプトサジェスチョンズ
claude -p の自動処理で、各やり取りのあとに『ユーザーが次に打ちそうな頼みごと』の予測(prompt_suggestion メッセージ)を出力へ混ぜる、起動時に付ける指定。対話画面では既定でオン、自動処理では既定でオフなので、自動処理で受け取りたいときに付ける。

claude -p の自動処理を組んでいる人向け

料理ブログの記事整備や不具合修正を claude -p の自動処理でまとめて回していて、各処理のあとに『次にこれを頼むといい』という候補も一緒に拾いたい場面で、--output-format stream-json と --verbose に添えて付ける。

--prompt-suggestions は、Claude Code を claude -p の自動処理で回しているとき、各やり取りのあとに「ユーザーが次に頼みそうなこと」の予測を出力に混ぜてくれる、起動時に付ける指定です。普段の対話画面では入力欄にグレーの提案が勝手に出ますよね。あれを自動処理の出力側にも乗せる、というのがこの指定の正体です。

名前だけ見ると「あの灰色の提案を出すための指定かな」と思いがちです。実は逆。対話画面では既定でオン、自動処理の -p では既定でオフ。だから自動処理で受け取りたいときにわざわざ付ける、という立ち位置です。

噛み砕くと

料理屋の常連客を想像してみてください。何度か通ううちに、店員さんが「今日もいつものアジフライにします? そろそろ旬のサンマも入りましたよ」と先回りしてくれる。あの感覚です。

--prompt-suggestions を付けると、Claude が答えを返したあとに「次はこれを頼みたいんじゃないですか」という予測の一文を、答えと一緒に差し出してくれます。あなたが頼む前に、次の注文の候補が皿の横にそっと置かれている。そんなイメージです。

ここが地味に効きます。

大事な前提:この指定は3点セットで初めて動く

これ単体で claude -p に足しても、何も起きません。公式が「Requires(必要)」とはっきり書いているのは、次の3つを全部そろえることです。

  • --print(または -p)=自動処理で動かす指定
  • --output-format stream-json=出力を一定の形のデータで返す指定
  • --verbose=やり取りの中身を細かく出す指定

この3つが欠けると、予測の一文はどこにも出てきません。私が初見で一番ハマりそうだと感じたのはここでした。

「料理ブログの記事整備」を例に、実際の手順を見る

世界の家庭料理を紹介する料理ブログを運営していて、記事の見直しを claude -p の自動処理で回している状況を想定します。下書きの記事を渡して、誤字直しや見出し整理を一気にやらせる流れです。そこに「次に何を頼むといいか」の予測も受け取れるようにしてみます。

ステップ1: まず予測なしで叩いてみる

最初は素の自動処理です。記事の本文を渡して、整える作業を頼みます。

$ claude -p "curry.md の誤字を直して見出しを整理して"

答えは返ってきますが、次に何を頼むといいかの予測は出ません。-p では予測が既定でオフだからです。

ステップ2: 3点セットを足して予測をオンにする

ここで --prompt-suggestions と、必要な3つを一緒に付けます。公式が載せている形そのままです。

$ claude -p --prompt-suggestions --output-format stream-json --verbose "curry.md の誤字を直して見出しを整理して"

これで予測を出す準備が整いました。

ステップ3: 出力に prompt_suggestion が混ざるのを確認する

答えのデータが流れてきたあと、その中に prompt_suggestion という種類のメッセージが1つ混ざります。これが「ユーザーが次に打ちそうな頼みごと」の予測です。

たとえば誤字直しを頼んだ直後なら、「次は同じ調子で stew.md も整えますか」みたいな方向の一文が入ってくる、という流れになります。

ステップ4: ここで初心者がやりがちな勘違い

「予測ってことは、Claudeが次に勝手にやる作業の予告でしょ」と読みたくなります。違います。出てくるのは あなた(ユーザー)が次に打ちそうな頼みごと の予測です。Claudeの次の行動ではなく、人間の次の一手の先読み。主語が逆だと挙動の理解がずれます。

ステップ5: 予測を自分の自動処理で拾う

出力が決まった形のデータで返ってくるので、prompt_suggestion の中身だけを取り出して、次の処理に回せます。料理ブログなら「予測された頼みごとをログに溜めて、人が朝に目を通す」みたいな組み方ができます。

予測どおりに次を自動で叩くか、人が見てから決めるかは、あなたの組み方しだいです。

ステップ6: 予測のコストが気になる場合

公式は、予測の生成は裏の小さな問い合わせで、元の会話の使い回し用の保存を再利用するので、追加の費用はごくわずかだと記しています。さらに、使い回し用の保存が冷えているときは予測の生成を飛ばして、ムダな費用を避けるとも書いています。

つまり --prompt-suggestions は何をしてくれるのか

  • やってくれる: 自動処理(-p)の各やり取りのあとに、prompt_suggestion という予測メッセージを出力に乗せる
  • やってくれない: 対話画面のグレー提案を「出す」役目。対話では既定でオンで、むしろ消すのは別の設定値です。予測どおりに次を勝手に実行する役目も持たない
  • 意味が薄い場面: 出てきた予測を誰も読まない使い方。予測は「次の頼みごと」を見越すためのものなので、続きの作業を組む気がない単発処理では、受け取っても使い道がありません

使いどころ3シナリオ(具体題材で再現)

シナリオ1: 料理ブログの記事を夜間にまとめて整える

世界の家庭料理ブログで、30本の下書き記事を1本ずつ claude -p に渡して誤字直しと見出し整理を回す。各記事の処理後に出る prompt_suggestion を集めておけば、「この記事は写真の説明文も足したほうがいい」みたいな次の作業候補が一覧で溜まります。朝にその一覧を見て、優先順位を決める使い方です。

シナリオ2: 家計簿アプリの不具合修正を自動処理で回す

家計簿アプリのコードを claude -p に渡して、1件ずつ不具合を直させる。直したあとの予測に「次は集計のテストも足すといい」といった一手が入ってくれば、修正と次の備えがセットで見えます。--verbose 込みなので、何をどう直したかの中身も同時に追えるのが噛み合います。

シナリオ3: 既存のサンプルを取り込んだ直後の素振り

練習用に公開サンプルの一式を手元へコピーした直後、中身をまだ把握していない段階で claude -p に「このフォルダの構成を説明して」と投げる。返答後の予測に「次は起動の手順を確認しますか」のような自然な続きが出れば、手探りのとっかかりになります。最初の素振りの方向を Claude 側に軽く示してもらう、という使い方です。

初心者が踏みやすい落とし穴

  • 単体で足しても無反応--output-format stream-json--verbose が欠けると、予測メッセージは一切出ません。公式が「Requires」で名指ししている3点セットは省略できないです。
  • 対話画面の灰色提案を出す指定だと思い込む。逆です。対話では既定でオン。この指定はあくまで自動処理(-p)専用で、対話側の挙動は変えません。
  • 予測を「消す」ための指定だと誤解する。消す側は別物で、設定値 CLAUDE_CODE_ENABLE_PROMPT_SUGGESTION=false を入れるか、/config の切り替えで止めます。対話を含めて完全に止めたいときはこちらです。
  • 「Claudeの次の行動」の予告だと読む。出るのは「ユーザーが次に打ちそうな頼みごと」の予測です。主語が人間側だと押さえておかないと、出力の意味を取り違えます。
  • 普段の対話モードに付けようとする。これは -p 前提の指定です。対話で次々と提案が欲しいだけなら、もともと出ているので何も足す必要がありません。
  • 続きを組む気がないのに付ける。予測は「次の頼みごと」の先読みなので、受け取った予測をログに溜める・次の処理につなぐ、といった続きの設計があって初めて効きます。読み捨てるだけなら付ける意味が薄いです。
  • 予測メッセージの中身の作りを決め打ちで書くprompt_suggestion がどんな形で入るかの細かい仕様は公式に詳しく載っていません。出力から取り出すときは、自分の環境で実際に出た中身を見て組むのが安全です。

書き方

claude -p --prompt-suggestions --output-format stream-json --verbose "query"

やってみるとこうなる

入力

claude -p --prompt-suggestions --output-format stream-json --verbose "curry.md の誤字を直して見出しを整理して"

出力例

答えのデータが流れたあと、その中に prompt_suggestion という種類のメッセージが1つ混ざる。中身は『次は stew.md も同じ調子で整えますか』のような、ユーザーが次に打ちそうな頼みごとの予測文。--output-format stream-json と --verbose が欠けていると、この予測は一切出てこない。

このページに出てきた言葉

claude -p
画面で対話せず、コマンドに質問を渡して答えだけ受け取る使い方。<code>-p</code> は print の頭文字
prompt_suggestion
この指定を付けたとき出力に混ざる予測メッセージの呼び名。中身は『ユーザーが次に打ちそうな頼みごと』の文
stream-json
出力を、機械が読み取りやすい決まった形のデータ(JSON)で少しずつ流して返す出し方。<code>--output-format</code> で選ぶ
verbose
バーボースと読む。やり取りの中身を1手ずつ細かく出力する指定
ターン
1回頼んでClaudeが1回答えるまでの、ひとまとまりのやり取り

関連項目

公式ドキュメント

https://code.claude.com/docs/en/interactive-mode#prompt-suggestions

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