Claude Codeでの作業を中断して戻ってくることが多い人向け
料理ブログ制作などをお昼や打ち合わせで中断して戻ってきた時に、上にスクロールして読み返さず「さっき何をしていたか」を1行で思い出したい場面で /recap を叩く。自動表示の条件(3分経過・ターミナルのウィンドウが非アクティブ・3往復以上)がそろわず自動では出ない時にも、今すぐ見るために使う
Claude Codeと長くやり取りしていると、お昼や打ち合わせで一度離れて、戻ってきた時に「あれ、さっき何の作業してたんだっけ」となります。スクロールを上に戻して読み返すのは地味に面倒です。/recap は、ここまでのやり取りを1行のまとめにして、その場ですぐ出してくれるコマンドです。
実はこのまとめ、本来は離席して戻ると自動で出る仕組みになっています。/recap はその自動表示を待たずに、今この瞬間に1行まとめを呼び出す手動版だと思ってください。
噛み砕くと
新しい職場で席を外して戻ってきた時、隣の同僚が「さっきまで料理ブログのトップページの色を直してたよ」と一言で教えてくれる。あの感覚に近いです。
Claude Codeは、3往復以上やり取りしたあと、あなたが画面から離れてしばらく経つと、戻ってきたタイミングで「ここまでこういう作業をしていました」という1行を勝手に表示します。これが Session recap(セッションリキャップ)という機能です。
ただ、離れていない時はこの1行は出ません。作業の途中で「今までの流れを1行で確認したい」と思った時に、自分から呼び出すのが /recap です。待つか、自分で呼ぶかの違いだけで、出てくる中身は同じ1行のまとめです。
大事な前提:このまとめは「3往復+しばらく離席」で初めて自動で出る
自動のおさらいが出るには、はっきりした条件があります。これを知らないと「出ない=壊れてる」と勘違いします。公式が挙げている条件は次の3つで、全部そろった時だけ自動で出ます。
- 直前のやり取りが終わってから3分以上たっている
- ターミナルのウィンドウが非アクティブになっている(クリックして他のアプリに切り替えた状態。ターミナルを画面に出したまま視線だけ外しても、ここには当てはまりません)
- そのセッションで3往復以上やり取りしている
なお、2回続けては出ません。条件がそろっていても、直前に1回出たばかりの時はスキップされます。
この3つがそろうと、Claude Codeは裏で1行まとめを準備しておいて、あなたが画面に戻った瞬間にパッと見せてくれます。逆に言うと、まだ1〜2往復しかしていない時や、ターミナルを開いたまま他のアプリに切り替えていない時は、自動では出ません。そういう時に今すぐ見たければ /recap を叩く、という住み分けです。
「料理ブログサイトの制作」を例に、実際の流れを見る
料理ブログを作っている途中、お昼で1時間ほど席を外して戻ってきた、という場面で追ってみます。私が実際に手を動かすつもりで書きます。
ステップ1: 午前中にひと作業する
まず午前中、Claude Codeと何度かやり取りして作業を進めます。トップページの見出しを直して、レシピ一覧の並び順を変えて、写真の表示サイズを調整して……と、3回以上の往復をこなしました。
> トップの見出しを「今日の献立」に変えて
> レシピ一覧を新しい順に並べ替えて
> サムネイル写真をもう少し大きく表示して
ステップ2: お昼で1時間離席する
キリのいいところで、別のアプリに切り替えてからお昼に行きます。ターミナルのウィンドウが非アクティブになっているので、Claude Codeは裏で「ここまでの作業の1行まとめ」を準備し始めます。
ステップ3: 戻ってくると自動で1行が出ている
1時間後に戻って画面を見ると、上のほうに「ここまでこういう作業をしていました」という趣旨の1行が表示されています。具体的な文面はその時のやり取り次第なので決まり文句はありませんが、午前中にいじったトップページや一覧まわりの作業が1行に圧縮されて出てくる、というイメージです。
これ地味に助かります。
ステップ4: でも、まだ出ていない時もある
ここで初心者がやりがちな勘違いがあります。戻ってきても1行が出ていない時、「壊れた?」と慌てる必要はありません。さっき出たばかりだった、往復がまだ少なかった、離席が3分未満だった、のどれかに当てはまっているだけです。出ていないのは正常な動きです。
ステップ5: 今すぐ見たいなら自分で呼ぶ
自動表示を待たず、今この瞬間のまとめが欲しい時は、黒い画面に /recap と打ってEnterを押します。
> /recap
するとその場で、ここまでのやり取りを1行にまとめたものが返ってきます。午後の作業を再開する前に、自分から流れを確認できます。
ステップ6: 自動表示が邪魔なら止める
「離席のたびに1行が出るのがうるさい」と感じるなら、/config という設定画面のコマンドを開いて、その中の Session recap の項目をオフにします。これで自動表示は止まりますが、/recap を自分で叩いて呼ぶことはそのままできます。
つまり /recap は何をしてくれるのか
- やってくれる: ここまでのやり取りを1行にまとめて、その場で表示する。自動表示を待たずに呼び出せる
- やってくれない: 会話そのものを縮めたり削ったりはしない。あくまで「まとめを見せる」だけで、やり取りの中身には手を付けない
- 意味が薄い場面: まだ1〜2往復しかしていない作業の最初。まとめるほどの流れがまだないので、得られる1行も薄くなる
使いどころ3シナリオ(具体題材で再現)
シナリオ1: 家計簿アプリ作りを夕方に再開するとき
朝に家計簿アプリの入力画面を作り込んで、用事で半日空けて夕方に戻ってきた。何をどこまでやったか思い出せない時、/recap を1回叩けば、午前の作業が1行で出ます。読み返さずに午後の続きに入れます。私はこの「再開前の1行」が一番ありがたいです。
シナリオ2: 打ち合わせから戻って続きを頼むとき
料理ブログのレシピ投稿フォームを作っている最中、1時間の打ち合わせに呼ばれた。戻ってくると、離席条件がそろっているので自動で1行が出ているはずです。出ていれば読むだけ、出ていなければ /recap で呼ぶ。次の指示をスムーズに出せます。
シナリオ3: 別の人に状況を説明するとき
チームで料理ブログを触っていて、隣の人に「今どこまでやった?」と聞かれた。記憶をたどって説明する代わりに、/recap の1行を見せれば一発です。長々と振り返らずに済みます。これ意外と便利。
初心者が踏みやすい落とし穴
- /recap と /compact を混同する。
/compactはやり取りを要約して会話そのものを圧縮するコマンドで、会話の中身が実際に変わります。/recapは1行まとめを表示するだけで、会話には何も起きません。似て見えて役割が真逆です。 - 自動で出ないのを故障だと思う。3分・離席・3往復・連続非表示の4条件がそろわないと自動では出ません。すぐ見たいなら待たずに
/recapを叩けば解決します。 - 戻った直後に2回連続で出ると思い込む。さっき出たばかりなら、自動表示はすぐにはもう一度出ません。続けて確認したい時は手動で呼びます。
- ターミナルを開いたまま自動表示を待つ。ウィンドウがアクティブなままだと、いつまで経っても自動では出ません。今いる画面で見たいなら自分で
/recapを打つのが早いです。 - 画面で対話せず1回だけ走らせる使い方で期待する。会話画面を開かずにまとめて実行するような使い方では、自動のおさらいは常にスキップされます。その場合は表示そのものが出ません。
- 具体的な文面を毎回同じだと思う。出てくる1行はその時のやり取りに合わせて作られるので、決まった定型文ではありません。中身は毎回変わります。
- うるさいのに止め方を知らずに我慢する。自動表示が邪魔なら
/configの Session recap をオフにできます。全プラン・全環境で最初からオンになっているだけなので、自分で切れます。
書き方
/recap
やってみるとこうなる
入力
/recap
出力例
ここまでのやり取りを1行に圧縮したまとめが、その場に表示される。文面はその時の作業内容に合わせて毎回作られる(例: 午前中に触ったトップページや一覧まわりの作業が1行にまとまって返ってくる、という趣旨の表示)
このページに出てきた言葉
- Session recap
- 離席して戻ってきた時に、ここまでのやり取りの内容を1行でまとめて表示してくれるClaude Codeの機能。/recap はこれを待たずに今すぐ呼び出す手動版
- /config
- Claude Codeの細かい設定を画面で切り替えるコマンド。この中にSession recapの自動表示をオン・オフするスイッチがある
- ターミナル
- 黒い画面で文字のコマンドを打ち込む画面。Windowsだと「コマンドプロンプト」「PowerShell」、Macだと「ターミナル」アプリ
- セッション
- Claude Codeを起動してから終了するまでの、ひとまとまりのやり取り全体のこと